標準OASIS学

UKロックバンド、OASISのブログです

DVD

Liam Gallagher - PST Radio - 2007/11/13 pt1

発売されたDVD「Lord Don’t Slow Me Down」のことですが、あなたが最初に視聴してから、変更されたところはある?

リアム:なんにも変えてないさ。

ではDVDについてどう思ってるのか聞かせてください。

リアム:良く出来てるよな。ツアー中、つまりまさに仕事をやってる最中の俺達の姿が写ってるし…たいていのことはそのままカメラに収められてるけど、いくつか省いた場面があるんだ。それにいくつかの場面は俺の方から入れるのを拒否した、例えば子供を学校に連れて行ってるところかそういうのをさ。でも、そうだな、35歳にしてはなかなかの映り具合だぜ。Guns N’ Rosesかなんかのようにはするつもりはなかったんだ、だってあのイカレ具合を見てみろよ。俺は昔に比べると落ち着いてるし、本当にやるべきことも見つけられた。この作品はクソったれのRadioheadがこれまでにリリースしたくだらねえものなんか叩き落すに違いないぜ。俺達はいつも楽しんで遊びまわってるだけ、これを見ればわかるだろ?音楽もその延長ってことさ

ではドキュメンタリーを作って良かったんですね。

リアム:ああ、気に入ってるよ。2回くらい見たかな。座って分析、なんてしてねえぞ、ただ見ただけ、それで終わりだ。

いくつかの場面が省かれたって話してたけど。

リアム:いや、省いたのは本当に映しちゃいけない部分だけだ、マジで。カメラが立ち入ってはいけない部分さ。

どういうこと?

リアム:言えねえ。自分で想像するんだな。以上。

わかった。仲間内のことなのね、いいわ。

リアム:そうさ、俺が編み物してるところとかな、映すとやべえだろ!

あなたが1人で踊ってるところがありましたが。

リアム:カメラをおちょくってただけさ。あいつら、俺がステージに出る前にあんなダンスを毎晩踊ってると思わせたかったんだろう。俺は踊らねえ。ただふざけてただけだ。

ロック・ドキュメンタリーとして歴史に残るんでしょうね。

リアム:そんなこと知らねえし、どうでもいいね。そのために作ったわけじゃねえんだから。梯子をかけてそんな地位に登りつめるためじゃねえ。本当にどうでもいいんだよ。どうしてこのフィルムを撮ったのか、撮るべきだったのか、良い出来なのかそうでもないのかもわかんねえ。全然気にしてない。あの撮影方法は好きだよ、惨めったらしく見えねえだろ。あのDVDが100位だろうが10位だろうが知るか。どうでもいい。気にしねえよ。

みんなあのドキュメンタリーが本当にOASISのツアーの様子を忠実に捉えたものなのか疑問に思ってるでしょうね。これまでのあなた達の浮かれ騒ぎを知ってるから…。

リアム:俺達がやってきたのは音楽だ、出てきたばかりのころは死ぬほどたくさんのギグをこなしてたし、今でもギグのチケットはいつでも完売。それが真実さ。俺がそこにいて、みんなもそこにいた。それが真実、俺にとってはな。ドキュメンタリー中のことは全部本当のことだ。いつも俺にカメラが向いてたことも本当だ。カメラの前でセックスはしねえだろ、だからそういうのは映ってないのさ。俺達は嘘はつかないし、みんなを騙しもしない。もし映画でそっけなく映ってたら、個人的に嫌なことでもあったのさ。想像するようなバカ騒ぎを期待してたんなら、10年遅かったな。もう一度言うが俺はごまかしたりしねえ。今の俺達が気にいらねえんなら、もうOASISとは合わねえってことだな

ファンはバンドの一員になったつもりでフィルムを見るでしょう。

リアム:うーん、ファンは俺達がどんなやつか知ってるからな。いろんな場面で素の俺達が映ってると思うぜ。もし気にいらねえんなら、それでいいさ。俺は映画俳優じゃねえんだ、知るか。音楽を作るほうが好きなんだよ。

そう、だからOASISがフィルムをつくると聞いてびっくりしたんです。

リアム:俺達はただ、ツアー中の様子を誰かに撮影してほしかっただけなんだ、やったことがなかったからな。それで出来たのがこの作品ってこと。みんなで集まってリハーサルから始めたわけでもねえ…ただありのままを映しただけだ。

ところで、Girls Aloudが来た時にあなたの様子が一変したのを見て、ニコルはご機嫌斜めだったでしょうね。

リアム:俺、そう見えた?

そうね、ものすごいスピードで駆け寄った感じだったわね。

リアム:いやいやいや、物音が聞こえたからだよ。俺は誰が来ても駆け寄ったりしねえぞ。絶対だ。ふんぞり返って歩くさ、いつものようにな。ただ何が起こったのか知りたかっただけだよ、どうしてGirls Aloudが俺の部屋に来たのか知りたくてさ。

そういえば、偶然行き会った感じでした。

リアム:まあ、実は俺が電話して、来るように言ったんだけどよ。フィルムが退屈なものになりそうだったから。

シャーロット・チャーチとの揉め事はどうなったの?彼女がフィルム中に映ってることで色々あったみたいだけど。

リアム:知らねえよ。本当にこのドキュメンタリーのことはよく知らねえんだ。撮られたことはわかるし、発売されてることも知ってるけど、一部始終を知ってるわけじゃねえ。彼女が映っていようがなかろうが全くどうでもいいぜ、実をいうと。一緒に遊んだんことは確かなんだし。

あなたは彼女にとても親切よね。彼女色々大変だったんでしょう。

リアム:ああ、俺は…どうして彼女は…まあどうでもいいや。誰が気にする?俺は気にしねえ。

日本のレストランで、ノエルと口論している場面はとても興味深かったです。

リアム:NMEのことだよ。くそったれども、俺達は1ヶ月に一度はあいつらの表紙飾ってるんだぜ。なのにレビューするとなると俺達の曲をけなしやがる。だったら、どうして俺達を表紙に持ってくるんだ?俺達や俺達の有り様が気にいらえねえんなら、さっさとくたばりやがれ。なのにノエル、あの野郎、また表紙の話を受けるんだぜ。またNMEの表紙になるのかよ。お前、今度の曲、NMEがどうレビューしたのかちゃんと読んだのか?あいつらいつもけなしてばっかだぜ、なのにどうしてまた表紙にならなきゃなんねえんだ。そういうことだろ。俺はいつもそういう考えだから、1人で表紙になったのなんて遠い遠い昔のことだぜ。もしその雑誌がOASIS嫌いなら、俺はその表紙になったりしねえ、さようなら、だ。他にも音楽雑誌はたくさんある。表紙になってる時は、良いレビューを書いてくれ、とかそういうことでもねえ。俺が表紙になってやってるんだから、大人しく俺の×××なめやがれってことさ。表紙になろうがなるまいがどうでもいいが、もしトップに来るんなら、音楽に対してもそれなりの評価をすべきだって言ってんだよ。それか完全に手を切るかどっちかだ。終わり。普通に考えればそうだろ。

つまりあなたが言いたいのは「バンドに敬意を払え」ってことですね。

リアム:そうそう。そういうことだ。もし誰かにNMEの表紙になっていただけませんかなんて言われたら、即効「Fuck Off」だ。俺達のほとんどのレコードに対するNMEの評価を読んだら、なぜなのかわかるさ。こんな感じだぜ、この曲で何を訴えたいのだろう。全然魅かれない。全然興味をひかれない。ファック・ユー、お前らじゃ俺達みたいに大金稼ぐことなんてできねえよ。なのにノエルは何のためか知らねえが、NMEの表紙になることは必要だと考えてるらしい。ここまできたら、どのくそマガジンのどのカバーにもなる必要なんてねえ。ただレコードを作って、リリースして、ツアーチケットを売る。俺達はライブをして、良い音楽を作れればそれでいいんだ。俺はNMEのレビューなんて読まねえぞ、クソったれ。これが俺の考えだ。

つまり、あなたがバンドの信念を守ると。

リアム:そうなるだろうな。みんな俺は人生のほとんどを夢見心地で過ごしてると思ってるらしいが、全然違うのさ。

みんなあなたのことをクレイジーだと思ってるけど、実は常に覚醒してると。

リアム:聞けよ。みんなに自分のエゴをもてあそばれることほど、くだらねえことはないぜ。退屈でたまらねえ。みんなそろって「お前はすばらしい!あなたって最高!」。そんなちやほやされるくらいなら、いっそのけ者にされたほうがましだ。

ドキュメンタリーを見る限り、のけ者にはされてないようね。

リアム:そうだな、つまりそうなる前にOASISは方向転換したってことさ。

メンバー個々人でみると、あなたは一番OASISの信念に忠実みたいね。

リアム:うーん、まあな、つまり、ああ、そうだよ。悪いか?

私があなたのエゴをかき立てて見せるわ!悪い?

リアム:ごめん、うとうとしてて聞こえなかった。

私は起きてるわよ。ところであなたはソロアルバムを出す気が全く無いみたいね。

リアム:ない、ないな。全然興味がねえんだ。そういうことを一度始めるとな、クラプトンみたいになっちまうぜ。音楽は俺が俺でい続けるためにあるんだ。スツールに座り始めてみろ、すぐにおいぼれ連中の仲間入りだぜ、わかるよな?俺向きじゃねえだろ。歌う時は立たなきゃならねえ、座るなんて無しだ。オーディエンスが座って俺を見てるってのも気にいらねえな。立って俺に注目しろ。俺が立ってるんだからお前も立て。俺はそうやって歌うのはいやなんだ…ノエルはそれに夢中らしいがな、でも俺は違う。なし!そんなの無しだ!

Liam Gallagher - PST Radio - 2007/11/13 pt2

ニューアルバムに向けてのセッションはどんな感じ?

リアム:上手く行ってるよ。本当に順調だ。かなり良い感じ。

今も曲を書いてるんですか?

リアム:曲はもう書いてあるよ。遊んでるわけじゃねえんだから。ただ曲を書くために、一日1500ポンドも使えねえだろ。俺達U2じゃねえんだぜ。メタリカでもねえ。俺達なりに仕事をこなさなきゃいけないんだ。スタジオ入りしたら、曲を選んで、アンプに突っ込んで、エレクトリック処理もして、これまで書いた曲と似通ったりしてないかも確かめる。今度のレコードはかなりロックなものになるぜ、アコースティックなものは1曲も無いんだ。

各自何曲ずつ書いてるの?

リアム:そうだな、スタジオ入りする前にすでに10曲はリハーサルしてたんだ。3曲は俺ので、何曲かはノエル、何曲かはゲム、それから何曲かはアンディのだ。この仕事をして長いから、今ではただ木からもぎ取るように曲がでてくるんだ。いくつかの曲は、かなりヘヴィな音。それである程度出来ても「この構成はこの曲に合わないな」ってことになるから、またそのまま作業を続ける。たくさんの曲があるんだぜ。退屈しねえよ。6,7週間予定が組まれてるから、期日までには絶対仕上げてみせるさ。

あなたの曲のタイトルを教えて。

リアム:やだね。

曲にテーマはある?

リアム:全部基本的には、ただ、食らいやがれ、クズどもって感じだな。

クズどもって誰?

リアム:俺に背を向けたやつらさ。

プロデューサーは誰?

リアム:デイヴ・サーディ。良い感じだ。本当にな。レコーディングが楽しいよ。

いつ完成しそう?

リアム:クリスマスまでにはできるんじゃないかな。あと6週間あるだろ。順調に行けば12月15日にはできる。そしてクリスマス休暇を取った後、L.A.に行ってミキシングしてちょっと手も加える。でもかけすぎはしない。

リリースはいつに?

リアム:8月、たぶんな、来年の。

もうクリエイションでもソニーでもないのよね?

リアム:俺達は世界一のバンドだ、契約はしない。この姿勢は結構気に入ってるんだ。

これからどうしていくの?

リアム:わからねえよ。全部マネージャー任せだからさ。

Radioheadのように、ウェブのみでリリースして、値段はファン次第ということもやったり?

リアム:いや、そんなこと俺が生きてるうちは絶対やらせねえ。俺達のアルバムを買うためにも、どうにかして金を手に入れるんだな。学生に無料でアルバムを配るために、自分の金を使ってスタジオ入りすると思うか?意味わかんねえよ。だからバカにしてるのさ、くだらねえ考えだよな。自分の金をはたいて買って初めて、それを思うように扱ってもいいと思うんだ。俺はこれまでにCDを手に入れるためにいろんなものを犠牲にしてきたから、それについて何を言おうとどう扱おうとかまわねえってことさ。何だったら自分のケツに、母ちゃんのケツに、じいちゃんのケツにも突っ込んでいいんだぜ。俺だったら自分の金でちゃんと買う、だからお前らも買いやがれ、クソったれ。

これはあなた達の7枚目のアルバムですね。ビートルズで言えば「Revolver」、ストーンズで言えば「Beggars Banquet」。そのレベルまで達してると思う?

リアム:ああ、もちろん。色んな要素を盛り込んでる、ものすごくクールな音さ。今の時点ですでにクールなんだよ、それにさらにプラスしていくんだからな。これまでお前らが使い捨ててきたノーマルなOASISの曲じゃない。どこもかしこもクールなんだ。マジで。俺達全てをそこに注いでるんだぜ。クールなアルバムになるよ。

あなた達の場合、最近の何枚かのアルバムは現状維持にとどまってると言っても構わないかしら?

リアム:今でもどうやって音楽に力を与えようか試行錯誤してるんだよ。曲自体はいつも素晴らしいんだ。言ってみれば未だにスタジオに慣れてねえんだな、ほとんどの時間ツアーに出てるから。たぶんあんたの言うとおりだよ、そう言っても構わない。好きなことを言えばいいさ。俺は、OASISはいつもちゃんとしたレコードを作ってると思うぜ。時には正しい選択もするし、間違った選択もする。でもそれが人生だろ、そうだよな?間違いなく、俺達はいつもベストを尽くしてる。気持ち半分でなんて絶対にやってねえよ。どんどん良くなってるん、常に進化してるんだ。俺が言えるのはこれくらいだな。

ボブ・ディランは最近「スタジオでの自分とCDから聞こえる自分はかなりの差がある」と言っています。誰がプロデューサーであろうが、どんなレコーディング機器を手に入れようが、完全に再現というわけには行かないんですね。

リアム:そうだな。俺達のデモのほとんどは恐ろしく最高の出来なんだ。本当ならそれをそのままリリースする方がいいかもしれない、だってデモはセッションを始めてすぐに録音したものだからさ。音楽を掘り下げすぎるから、臨場感が失われるんだぜ。リラックスして出てくる音をそのままとればいいんだ。綿でくるんだりしないで、ただ出るように出すんだよ。嬉しいことに、今回のアルバムではそれを試しているんだ。「Don’t Believe The Truth」では色々手をつけすぎたからな、色々と。100回はレコーディングしなおしたぜ。ノエルはそこから何か学んだみたいで、今度はただスタジオ入りして、思いっきり歌うだけだ。音楽をこねくり回すことなんて必要ねえんだよ。もうこの世界に入って長いんだから。

ノエルとの関係は?

リアム:ああ、順調。ノエルとはそんなに話さねえんだ。お互いに自分の仕事をやるだけさ。

二人とも違う時間にスタジオ入りするのでは?

リアム:いや、俺はいつもスタジオにいるよ。先週全ての曲をスタジオに入れたから、毎日入り浸ってるんだ。今日も昨日も、歌ってきたぜ。だからここに来たのは喉休めみたいなもんだ。何ヶ月も歌ってなかったからな。気楽にやってるよ、順調さ。

今年はOASISにとっては静かな年でしたね。これから何か予定は?

リアム:子供達と遊ぶくらいだな。ただ一緒にいたいんだ。一緒に遊んで、一緒の時間を過ごす。ニューアルバムが出てツアーに出る前に、家族と貴重な時間を過ごすのさ。

また18ヶ月ものワールドツアーに出るなんて今から想像できるの?

リアム:ああ、悪いか?俺達に会いたいってんなら、どこにでも行って演奏してやるさ。期間の長いツアーなんて、俺には全然問題じゃねえ。どこにいるファンにも会いに行ってやるよ。

DVDを見てたら、私もあなた達と一緒にボードゲームをしたくなりました。

リアム:勝てねえぞ。

いかさまするからいいわ。DVD中のコメントでノエルは、ツアーにはうんざりだと言ってるけど。

リアム:それか、まあ聞けよ、あの男はその日その日で気分が変わるんだ。だから本当の気持ちなんてわかんねえよ。何ならそれでもいいぜ。ツアーしたくないって言うんならそれでもいい。でもそう言っておきながらあいつは結局ツアーするんだよ。どこまでもクソったれだよな。トム・ヨーク化し始めたぜ、それとももうなってるのかな、やだやだ。

レコーディングというよりツアーを重視したバンドになるってこと?

リアム:いいや、レコーディングとツアー両方、完璧にバランスを保ってみせるさ。今は新しい曲を作ってる最中だからツアーに出る暇なんて無い。これまでと同じ曲を演奏するツアーなんてできねえよ。新しいのをセットリストに入れたいんだ。もしそれでも出ろといわれたら、自分で自分の頭ぶっ飛ばすぜ。これまでの曲カタログを手にツアーなんて俺には無理だ。新しい曲が必要なんだ。それが今俺達のやってることさ。

だから昨年の南アメリカでのツアーはやる気がなかったのね、そのころには6thアルバムの曲は飽きてたと。

リアム:覚えてねえよ、知らねえ。いつもツアーの終わりに近づくと飽きてくるんだ。もう「家に帰ろう」って気分になるのさ。

今度のアルバムにはリアム・ギャラガー名義の曲がさらに入ることになるのでしょうか?

リアム:さあな。そうだといいけど。いつかわかるよ、今はわかんねえけど。入れたい曲がたくさんあるんだ。

DVDでは、Bloc PartyやFranz Ferdinandへの敵対心が見られましたが。

リアム:俺からすれば、あいつらはブリティッシュ・ロックンロールじゃない。ただのインディだ。くだらねえ。でもあいつらも俺達のこと好きじゃねえんだろ。いや、絶対そうだな。だからお互い様さ。騒ぎを起こすつもりは無い。死んでくれとも思ってねえ。でもあいつらに興味が無い、それだけさ。

以前と比べて、イギリス出身のバンドがアメリカに進出しやすくなりましたね。OASISがそれに大きく貢献したと思う?

リアム:率先してアメリカへの道を開いた覚えは無いよ。レコードも全然売れてねえしな。ただ行ってツアーするだけだ。良いギグを見せるし、前より楽しくもなってきた。それでも俺達がアメリカに進出した例になってるとは思わない。そういう風になってるとは思わないよ。

でもあなたの意に反してるようだけど。みんなあなた達のことを知ってるわ。

リアム:ああ、そうなら嬉しいね。でも俺達はただそこに行って、俺達のやり方でやって、OASISの音楽を作って、たまにはジェームス・ブラントみたいな曲も書くだけだ。で、No.1をとって、ビッグになって、これまで俺達が言及したバンドみたいにでも、何だったらColdplayにでも何でもなるさ。けど、まあ、そうだな、俺達はこれまでのやり方を変えるつもりは無い。

つまり、あなたはアメリカにいるのが楽しくて、アメリカ人はOASISといるのが楽しいみたいだって言いたいの?

リアム:最高。行く度にどんどんそうなって行くと思うね。昨年のギグは素晴らしかった、本当に気に入ったよ。俺が少し大人になって、アメリカに期待しすぎないようになったからかもしれない。初めてアメリカに行った時は、毎晩パーティめいたことばかり探し歩いてたからさ。今はアメリカに行く前にパーティを十分やるから、ギグをちゃんと楽しめるようになったんだ。ファンもみんなクールだし最高だよ。

Noel Gallagher - MTV Europe - 2002/04/12

発売されるOASISのDVDについてですが、いつも撮影は面倒くさいといってますよね。シングル「The Hindu Times」と一緒にOASISとしては初めてDVDをリリースします。PV撮影よりは楽しかった?

ノエル:正直に言っていいんだよな?これまで経験した中でも最大級の苦痛だったぜ。俺は機械に詳しくないからDVDがどういうものかよく知らないけどさ。俺達の場合、何かをやろうとする時、新しいメディア媒体がないか検討するんだ。そしたらDVDがそこにあった。「待てよ、DVDとやらのために俺達は何をしなきゃならないんだ?」「ええと、君達は…」。つまり新しいフォーマットが出てきたら、新たに仕事が増えるってことなんだよ。でもこれだけは言わせてくれ。シングルと一緒にDVDを発売するのはとても良い考えだね。色々見れるだろ、PV撮影が最高だと言ってるんじゃないぜ、あれはうっとおしい。でも映像を見るのは楽しいだろ、バンドや曲について新たな発見ができるからな。去年のツアーのバックステージを入れてあるんだ。かなり面白いぜ。俺達は酔った状態が当たり前なんだけど、DVDの撮影でもそれは変わらず、周りにはいつも酒があった。笑えるね。でも来年もDVDを出すかは分からない。その時はまた違うフォーマットが出てくるだろう。エレクトロニック企業の陰謀だな。

スーパーCDって聞いたことある?

ノエル:スーパーサウンドCD…ああそうだ、俺、それ、今朝聞いたんだよ。俺達のこれまで出したアルバムもそれにリマスターされて再発されるんだ。でも俺にとっては、「なんだ?スーパーCDって」「CDより音がいいんだとさ」「へえ、でも15年前はCDより音が良いものはないと言ってただろうが、嘘吐き野郎!」。何がどうなろうと、大事なのはバンドだ。どんなに音がよかろうと、みんなが金を払うかどうかは、バンド次第だろ。だからこそ自分の作品には積極的に関わるべきだと思う。もしそうする気がないなら、仕事を依頼した人を心から信頼する必要があるけど、そういうのはなかなか難しいことだから、俺達の場合は自分でこのDVDを作ったんだ。でも、広告やら何やらくだらないものには一切関わってないからな。

OASISのウェブサイトをどう思う?

ノエル:オフィシャルウェブサイトがあるな。でもそこに何が掲載されてるのかは本当に知らないんだ。ファンがメンバーに対する思いや、曲に対する意見を述べる場だろ?俺は、絶対に、これまで一度もサイトを覗いたことはない…。覗いたらファンに説教する羽目になるからだ。子供の頃に好きだったバンドを思い出してみろよ、例えばThe Smith。「The Queen Is Dead」が発売されて2,3年何の音沙汰もない。そしたら「解散したんだろうか?」とか「スタジオにこもってるのかな?」と思いを馳せるだろ?でもなんでも無駄に速い今では、Radioheadみたいにスタジオにクソウェブカムがあって、アルバムをレコーディングする様子が映される。そしてなんと日記まで書きやがる。「今日は、良い曲ができたんだ。名前はまだついてないけれど。そしてトムはとうとう喉をつぶしたらしい」ってな。あまりに情報が多すぎるんだよ。わかるだろ…俺なら、バンドがどうやってレコードをつくってるかなんて知りたくないし、俺がどうやって曲を作ってるのかも知られたくない。ファンにスタジオで馬鹿なことをしてるところを見られたくないしな、例えばベッドから起きたばっかりの時とかだよ!あれは見るべきじゃない。メディアがあまりに情報を与えるもんだから、音楽から魔法がきえちまった。ファンが俺のウェブサイトに来て、お互い意気投合するんだろ。なんかちっちゃな絵文字とか使ってな。でもそういうことしても俺達と話せることはないんだからさ。話したとしてもこんな感じだぜ。「あの素晴らしいギターソロはどういう風にレコーディングしたんですか?」「お前には関係ない」、終了だ。スタジオのウェブカムにしても、音楽を作る過程であまりに情報が錯綜しすぎだ。ぞっとするね、恥さらしだ。もし俺達の様子がウェブカムに写ったら面白いと思うけどな。みんなそこらへんに座って飲んでるだけだから。きっと笑えるぜ。でも今ウェブカムで見れるのはRadiohead…あいつらのレコーディング風景…自分の忍耐力を試してみるんだな。

サイトでは、全ての曲の歌詞が見れますよね。

ノエル:リアム用さ!

ファンが、サイトを見ながら曲を練習する光景は好き?

ノエル:演奏するってことか?もちろんさ。俺もビートルズの本で練習したからね。本にコードが書き下ろされてなかったら練習できなかったと思うよ、あまりに複雑だから。ギターの先生ってのは難しく教えすぎなんだよ。ただ「これが楽譜だ。どっかに行って自分で弾いてみろ」と言えばいいだけだろ。それでCにFにGにAマイナーと見つけていけば、自然にバンドを始めるさ。

それなら、サイトは悪いことばかりではないのでは…

ノエル:ああ...俺が言ってることは矛盾してるぜ。

でもサイトを持つ意味がちゃんとあるんですよね…

ノエル:バンドがサイトを持つのは宣伝活動のためだ。そして俺はそういう「情報社会」の一端を担う気はない。オフィスで働くやつらを見ろよ。みんなE-mailばっかりやってやがる。「送ったファックス受け取った?」と直接言える距離にいながらだぜ。みんなみんなE-mailだ…ありゃ一体何の意味があるんだ?朝起きたらガールフレンドにこう送るのか?「おはよう、ってメール送ったんだけど届いた?」「ああ、ごめんなさい、今からチェックするわ」。くだらねえ…馬鹿らしいぜ。

今回のアルバムでは、リアムが3曲、ゲムが何曲か…半分の曲はあなたの作品ではないですね。作曲を譲るまでになったの?

ノエル:あれがリアムの初めて書いた曲じゃないだろう。4thアルバムでも1曲書いてる。「Little James」を入れたのは、あいつの背中を押してやるためだ。OASISで俺以外に曲を書くとなったらリアムだろうといつも期待されてたからな。「よし、ビッグマウス君。アルバムにあの曲を入れてみんなの評価を聞いてみよう」。そして今度は「よし。ぜひともお前の曲をレコーディングしよう」「ああわかった、でもあんな曲で良いのか?」「お前の曲は確実に進化してるぞ。それにこの10年間、俺の曲より自分の曲が良いと言い続けてきたのはお前のほうだろ」。で、完成させたら素晴らしいものができた。だから、俺が、アンディやゲム、リアムに作曲の機会を与えてやった、とは思ってほしくないんだ。あんなに良い曲を書けるんだからね。リアムの3曲は、アルバムに入らなかった俺の3曲より良い出来だよ。シンプルで。一番良い曲がシングルになる、それが誰の作品かは関係ないんだ。俺は誰よりも、そして誰の作品に対してより、自分の作品に厳しい。だから他のメンバーが俺を恐がって「こんなのノエルは気に入らないから、弾かないでおこう」と遠慮するのは馬鹿げてる。リアムの曲は俺達が手をつける前は全然違う曲調だったんだ。あいつ、楽器が弾けないだろ。だから全部頭の中だけで組み立てるんだよ。そういえばリアムはアコースティックギターがちょっと弾けるか、俺の曲だけだけど。一方俺は、スタジオに入って、デモを自分だけで作れる、なぜなら、ドラムもベースもキーボードやらなんやら全部演奏できるからさ。だから俺がリアムの曲をちゃんとした形にしてみんなに聴かせたんだ。「何曲か作ったから聴いてくれ」ってな。リアムと作業する場合、アイディアは全てあいつの頭の中だから、どうにかそれを引き出さなきゃならないわけだ。あいつはいつも、「違うよ、こういう音じゃない」と言って、俺が「じゃあどういう風にしたいんだ?」と聞く。でもあいつは上手く音楽用語で答えられないんだ。そういうのに雄弁なタイプじゃないからさ。俺はそんな風にあいつの曲をレコーディングするのが好きでね。どうにかリアムの頭から答えを引き出して、次はどうしてほしいのか考える。リアムは「こういう風にしたいんだ」と言う。そして実際にやつの目指すものにたどり着いて、リアムの「そう、これだよ」という言葉を聞く瞬間は本当に素晴らしい気分だよ。達成感がある。俺自身の曲の場合はどんな楽器でもできるから、デモを作るのもなんてことないんだ。ゲムと一緒の時もだな、やつも全て出来るから。俺達はみんな同じような境遇に暮らしてきたんだ。みんなワーキングクラスってことさ。だから同じような音楽を聴き、同じようなことに影響を受けてる。そのことが俺達のアイデンティティを形成して、OASISというロックンロールバンドを形成してるんだ。ベータ・バンドでもゴメスでも他の何でもない。ただ常にOASISだけの音を探してきた。ラジオでこういう紹介を聞くのが嫌いだね。ビーチボーイズの曲だと思って聞いてたら「ということで、マニック・ストリート・プリーチャーズでした」というのがさ。俺はマニックスの音を出すマニックスを聴きたいんだ。ビーチボーイズの音を出すマニックスなんて聞きたくないんだよ。マニックスがどう間違ったかそういう変な気を起こすこともあるかもしれないが、それはやつらに問題ありだな、そうだろ?つまりさ、ボブ・マーリーのようなニール・ヤングのニューアルバムなんていらないだろう。そういうことさ。とにかくそういうのは嫌いだ。みんなを混乱させるだけだね。OASISはファンを迷わせたりはしない。

来年のツアーではようやくあなた達に会えるんですね。

ノエル:今週はアルバムの発売に合わせて、4、5のギグをこなした。イタリアやスペイン、ストックホルム、フランス。次行くところはベルファスト、フィンズブリーパークかな。7月の終わりから8月のはじめにヨーロッパでツアーをする予定だよ。まだどういうセットリストにするかも決めてないんだ。時期が決めたらもちろん万全な状態にするけどね。早く帰りたいよ、前のツアーではヨーロッパでは満足なことをしてないからな。つまり「Be Here Now」以来の帰還ってことになるか。これまでの俺は毎晩毎晩馬鹿なことばかりやってきた。だからファンへの借りを返すためにも、1つや2つ最高のギグをやってやるさ。必ず。後は日程をちゃんと決めるだけだ。
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