標準OASIS学

UKロックバンド、OASISのブログです

兄弟喧嘩

Noel Gallagher - New York Post - 2008/12/09

オリジナルの記事はこちら。↓
http://www.nypost.com/seven/12092008/entertainment/music/brotherly_shove_143299.htm

今でも不仲のギャラガー兄弟。

リアムとノエルがお互いのことをどう考えているかは周知の事実。この2人が一緒にいるOASISが、「Dig Out Your Soul」を作るにいたるまで生き残っていることが、不思議なくらいだ。

1993年にデビューしてからと言うもの、家族の一員が側にいることを、兄弟はある意味楽しんでいるのだと考える方もいるかもしれない


しかし、2人はプライベートでの付き合いがあまりないらしい。

子供達の誕生日や結婚式といった、ノエル曰く「くだらねえこと」を一緒に祝うことはあるが、パブに飲みには行くことはないのだと。

9月のトロント・ギグでは、ノエルが襲撃された際には、リアムが反撃しようとするなど、時に、兄弟愛の片鱗を垣間見ることもある。

たとえ兄弟愛などなかったとしても、ノエルは弟のロックンロールスターな声を必要とし、リアムはノエルの曲を求めていることは確か・・・

と思いきや、それに関しても必ずしもそうではないようだ。ノエルはソロアルバムの計画を進行中だというのだから。

そんなノエルに、弟リアムへの思いを聞いた。

リアムのソングライターとしての腕は上がっていますか?

ノエル:最初の頃よりは良くなってるよ、それは確かだ。リアムの曲や行動を分析するのは俺の仕事じゃない。どうでもいいさ。OASISは俺のバンドである と同時にあいつのバンドでもあるんだ。そろそろ真剣に取り組んでも良い時期だろ。この20年間全ての曲を手がけてきたのは俺なんだし。

リアムが自分の曲をあなたに披露することはないの?

ノエル:あいつがいない時に、他のやつが代わりに聴かせてくれるよ。どうしようもねえよな。

なぜわざわざそんな回りくどいことをするんでしょう?

ノエル:アホだからさ。いつも自分の書いた「素晴らしい」曲に夢中で。俺は「ふーん、それなら聴いてみよう」って感じなんだ。俺が曲を書き始めた頃は、仕 事をしてる8時間中7時間、この3週間で自分がどんなに素晴らしいソングライターに成長したかを自慢して回って、自作の名曲をみんなに聴かせてやりたくて たまらなかったのに。でも、さあな、あいつの考えは謎だね。

兄弟同じバンドにいると、やはり関係も変わってきます?

ノエル:なんとも言えねえな。あまりに長いことバンドにいたから、その前がどういう関係だったか忘れたよ。たぶん今がベストとは言えない。そう言わざるをえないね、やたらと顔を合わせることになるだろ。あいつはたいてい俺の神経を逆なでするんだ。

今回の新曲を書く際には、次々とアイディアが出てきたそうですね?

ノエル:次々とね、おかしなもんだよな、これまではいつも歌詞を書く段階で苦しんでいたのに。ヒストリー・チャンネルで、アポカリプスとか黙示録の四騎士 とかそういったくだらねえこと、色々宗教についての番組を見てたからかもしれない。まあ、Rapture(*訳注:地上への帰還の途中のキリストと中空で 出会うと一部の根本主義者に信じられている経験)の話とか、天使や悪魔といったのは前から好きだったんだ。そういうのを題材にしたくならないやつなんてい ねえだろ?

現在41歳ということで、OASISとしていつまで活動を続けていくかプランはありますか?

ノエル:何も。1枚のアルバムを作り1度ツアーをする。バンドのメンバーも毎回変わる。だからこのツアーの後何をすべきか話しても意味ないさ、何が起こるかわからないだろ。解散する予定もないね。

リアムはQ Magazineで「Wonderwallには我慢できない」と話していますが。

ノエル:これは理解してほしい。あいつにとっては嘘をつくのが常なんだ。1日24時間は嘘をついてる。最悪なのは自分自身に対しても嘘をつくところさ。他人に対してならまだしも、それだけは許せない。

Noel Gallagher - lfpress - 2008/10/05

OASISのリーダー、ウェスト・エドモントン・モール、弟との喧嘩、そしてバンドのニューアルバムについて語る。

彼は予想だにしていなかったに違いない。しかし、ノエル・ギャラガーはトロントのVirgin Festivalでトラブルが起こるという予感はしていたようだった。

「悪い予感がする」。ステージで肋骨3本を骨折する重傷を負う羽目になった事件が起こる1時間前に、ノエルは、バンドのオフィシャルサイトに、そう投稿していたのだ。

その怪我にも関わらず、General Dreadというハンドルネームで日記を投稿しているノエルは、その翌日にも更新し、彼独特のさりげないジョークで事件を切ってみせたのだった。

「予言するのはやめたほうが良いみたいだな。昨夜何が起こるか俺にはわかってたんだよ。ある男、「カナダ人」としか言えないが、そいつが上手いことステー ジに上がりこんできたんだ。俺達が雇ってる一流のセキュリティチーム(脱走兵集団Independent Security Service)の壁を破り、俺の胴体めがけて体当たりしてきた。「真犯人」はセキュリティだ。あいつらがコツを教えたとしか思えねえよな。
何回でも言うぞ。あの事件が起こるまでは全てが順調だったんだ」。

実にその通りだ。事件が起こる2,3日前、41歳になるノエルにインタビューを行った時、バンドのチーフでありスポークスマンでもある彼は、よく冗談を飛ばしとても上機嫌な様子だった。

ウェスト・エドモントン・モールから、弟リアムとの喧嘩、そしてもちろん、7枚目となるバンドのニューアルバム「Dig Out Your Soul」について申し分ないくらいに話してくれた。

オフィシャルサイトに投稿されている日記によれば、移動は飛行機でなくツアーバスで行っているようですね。

ノエル:ああ、それは1回だけだよ(エドモントン-ウィニペグ)。でも昔から飛ぶよりは車で行く方が好きなんだ。風景をじっくり見ることができるだろう。自分がどこにいるのかどこから来たのかどこへ向かうのかがわかる。

それに俺は雲の上にいるより雲の下にいるほうが好きだ。これは絶対だね。何か事故が起こっても生き残る確率が高いし・・・それに、やばそうなトラック・ストップに停車すれば、色んな人間に会える。

やばそうなトラック・ストップと言えば、ウェスト・エドモントン・モールにも行ったと聞きましたが。

ノエル:ありゃどうかしてるぞ。あそこに湖を作って船を浮かべたのはどこのどいつだ?屋内に湖なんて初めて見たぜ。もちろん、湖の周りにショッピングモールを作ったって可能性も捨てきれねえよな。でもあの船はどこから来たんだ?一体どういう意味が込められてるんだ?

こういう馬鹿げたことをやるのは「アメリカ限定」って枠を見事打ち破った作品だな。なぜなら、事実、そのショッピングモールはカナダにあったんだから。

ニューアルバムはここ最近のアルバムとは趣向が違いますね。無規律でノイズがかってて様々な影響が感じられます。どのような過程を経て出来上がったのでしょう。

ノエル:そういう曲を書いたってだけだよ。出来上がった曲次第で方向性が決まると言っていい。それに俺達はこう座って決断を下すバンドじゃないのさ、「いいか、今年は、もっとレゲエを取り入れていくぞ」。

俺達はただ曲を書いただけで、その中の良かった曲がこれまでよりもトランスしたヘヴィなものが多かったから、アルバムもそういう風になったんだろう。今手 元にある曲は、今回よりももっといわゆるOASISらしい曲が多いが、それもたまたま良い曲がそういうサウンドだったってだけのことさ。そういう風に、曲 選びの段階が規律に沿ってない感じというのが、アルバムにそのまま出てるんだろう。

それに今回は後ろにたくさんのノイズを入れてある。小奇麗に整えてないから、良い感じでざわついてる。何曲かはつながり合ってるしね。でも最初からコンセプトを決めて作り始めたわけじゃないんだ。流れでそうなったのさ。

俺達の場合、スタジオに入る前から曲は書いてるのが普通だけど、アルバムの雰囲気を最初から最後まで周到に考え抜いて作り上げはしない。自然とどういう感じになっていくのかがわかっていくんだよ。
「Live Forever」とか、「Wonderwall」みたいな昔の曲は、とてもクリーンにプロデュースされた曲だ。ってのも、みんなに受け入れられるような名曲だからさ。だから、クールに仕上げたいからってああいう曲にノイズを重ねることはしないんだよ。

それではニューアルバムに入ってる曲は、一般受けはしないということ?

ノエル:そう、まだね、なんせ発売もされてないんだし。

でもみんなにも受け入れられるような曲なんでしょう。

ノエル:15年待つんだな。

そんなに長くかかると?楽観的じゃないんですね。

ノエル:楽観的にも悲観的でもないさ。俺に「~的」は当てはまらない。やるべきことをやるためにツアーに出る。他の連中はそのことで浮かれ騒いだりもするんだろうが。
当然のことをするだけだから、俺達は目標も立てない。そんなの俺に取っちゃ全くどうでもいいことだね。

一つだけ、あなたに似合う「~的」を見つけましたよ、あなたは無神論「的」ですよね。

ノエル:神の存在なんて感じたことがねえからな。そういう風に言っておこう。でもたぶん俺の場合、テレビの見すぎでこうなっちまったのかもしれねえな。

ニューアルバムの「Waiting For The Rapture」や、他のスピリチュアルな構想の中に、あなたの信念というものがある程度感じられる気がします。

ノエル:そうだな、俺、聖書ってそんなに良い話だと思えないんだよ。偶像もそこまで素晴らしいと思えないし。でも歌を書くには良い題材なんだ。天使とか悪 魔とかそういったものさ。だからと言って天使の存在は信じてない。自分の愛する人を喩えで「天使」と呼ぶことはあるかもしれないが、実際に翼で空を飛び 回ってる連中がいるとは思えないね。

あなたの弟さんは、「もしOASISのシンガーじゃなかったら、神様になりたい」と話していました。これがあなたが神を信じない理由なのでは、と思ったりしたのですが。

ノエル:(笑って)なるほど、いいか、あいつはOASISのシンガーだ、しかもすでに自分は神だと思ってる。だから今でも十分両立してるんだよ、な?

作曲の話に戻って、ここ2,3枚の作品---あまり好評ではない時期ですが---があって、他のメンバーの意見をより取り入れるようになったというのはありますよね。 主導権が分散することは、あなたにとって辛いことだったのでしょうか。

ノエル:そうだな、あの時期は間違いだったね。今はメンバー全員が曲を書くことが求められてる。その前にいたメンバーは誰も曲を書こうとしなかったからな。リアムは曲を書き始めて8年になるが、本当に良いものを書くようになったのはここ最近になってからだ。

俺はこういう威張りくさったことは言わないんだよ。「これからは、お前たちにも曲を書くことを許してやろう」なんてな。OASISは俺のバンドであると同じくらい、メンバーみんなのバンドでもあるんだ。

もしプロデューサーが「ノエルが12も良い曲を書いたから、今度のアルバムは全部彼の曲で行こうと思う」と言っても、みんな従うとは思うけどな。同じように、俺の曲が3曲しか採用されなくても、問題じゃないんだ。俺はバンドの一員なんだよ。昔からね。
他のメンバーが俺よりも怠けてるだけなんだよな。

つまり、全員で協力して仕事をして初めてOASISというバンドは成り立つと。

ノエル:「俺が天才だから」ってのも加えてくれ。同じくらい重要だ。

ではまたリアムの話に戻って、彼は最近「ノエルとはあまり話さない」と言っていました。最近のツアーを見ても、あまり2人のやり取りが見られないのですが、 こういう関係の方が、あなた方兄弟としては上手く行くということですか?

ノエル:そうだなあ、何て言えばいいんだ?俺は生まれた頃からあいつのことを知ってるんだよ。こう言おうか。3ヶ月ぶりにリアムと会ったんなら、その時は 「調子はどうだ」とか「子供は元気か」とかうんぬん話すさ。でもツアーの時は7週間一緒にリハーサルするんだぜ、あいつが昨夜何をやってたかすら俺にはわ かってんだよ。何って、俺にいじめられてたのさ。
とにかく、俺は自分のことを弟にだろうが話すのは好きじゃないんだ。一匹狼なんだよ。

長年かけて、あなた方2人はタフガイという評判を得てきたわけですが。その評判は本当なのでしょうか?

ノエル:はなから俺が「Yes」と答えるとは思ってないんだろ?笑えるな。俺はあらゆることに関して自分の意見ってものを持ってるんだ。自分が何者なのかもよくわかってる。それに、自分が信じてることを支持する。それだけのことさ。

でも、リアムとはよく喧嘩してきたでしょう?

ノエル:ああ。

喧嘩となれば、今でも彼を後ろから蹴り飛ばしたりするの?

ノエル:もう喧嘩はしないさ。

リアムが大人になったから?

ノエル:うーん、今は、何も俺達が喧嘩しなくても、世の中に争いがあふれてるからかな。

Noel Gallagher - Q Magazine - June 2009 pt1

ノエル・ギャラガー、容赦なし。

スーパーマーケットから共産主義まで、話したいことなら山ほどあるノエル・ギャラガー。ただ、弟のことについては話題にしたくないようだった。

大きく咳払いをし、ノエル・ギャラガーは口をつぐんだ。眉間には皺がよせられ、睫毛が眉毛に隠れそうになるほどだ。彼は今、少しだけ不機嫌である。という のも、何を隠そうその原因は中国政府、具体的に言うと、中国政府がOASISのギグをキャンセルにしたことにある。1997年にニューヨークで行われた Free Tibetのチャリティコンサートに、ノエルが参加したことを問題視したのだ。

銀色のメルセデス・ベンツの後部座席に座った我々は、ロンドンの渋滞に足を止められていた。今からディナーを食べに行くのである。その道中でもノエルは、 2010年のロンドン・オリンピック(「どうせ大失敗に終わるさ」)から、マンチェスター・シティのアウェーのユニフォーム(「クソ」)まで、様々な話題 で弁舌を振るっていた。徐々に声が高まり勢いを増し、ついに中国の話題に来たところでピークに達した。

「電話がかかってきたんだよ。ニューヨークのことが原因で中国には行けなくなったとね」。

「俺は全然覚えてないんだ。U2、Radiohead、Beastie Boysが参加したらしいが、けっこうなラインナップだろ!その日俺はいくつかインタビューを受けてたんだけど、中国文化局はニューヨークのことを突き止 めて、俺がチベットのことで問題を起こしかねない危険因子だと判断したんだ。頭に来るぜ。共産主義の連中って昔のことをよく覚えてるもんだよな」。

そう言うと、ノエルは「どうしようもない」という風に肩をすくめた。

「あの連中には逆らわないほうがいい」。

中国との軋轢はさておき、長年にわたってOASISを率いてきた「チーフ」と呼ばれる男にとって、今は最高の時期だと言えよう。7thアルバム「Dig Out Your Soul」は世界中で180万枚を超える売り上げを記録している。いよいよ間近に迫ってきたUKスタジアムツアーのチケットはとっくの昔に完売を帰した。 ノエル・ギャラガーをディナーにお誘いするのにこれ以上の機会はない。

ノース・ロンドンにある知る人ぞ知るレストランに到着すると、我々はプライベートルームへと通された。自称ワイン通のノエルは、赤ワインを注文。だが、白の方が良かったようだ。

「ファック」と、これから3時間、立て続けに口にするだろう言葉をつぶやく。

ノエル・ギャラガーに初めて会った時、控えめながら品の良い洋服のセンスを持っているという印象を受けた。レザージャケットにジーンズ、清清しい白のシャ ツ。かつて有名だった一本眉も、今では2本になっているところを見ると、音楽的に成功したことで、眉を整える余裕も出来たようだ。その手の動きは驚くほど に洗練されている。思ったよりも小さく、身体に比べると頭が少し大きく見えるが、生身の彼の姿はよく見る風刺画とは似ても似つかない。

普段ところ構わず笑顔を振りまいたり、笑い声をたてることはないものの、笑うとなると顔をしわくちゃにして実に楽しげに笑う。

物真似好きな生まれついての話し上手で(特に、ポール・ウェラーの物真似は半端じゃなく上手い)、一緒にいるのがこの上なく楽しい男だ。極上のディナーに舌鼓を打ちつつ、彼は話し続ける。

さて始めるとしよう。ディナーと、サンテミリオンのワインを頼んで。ノエル・トーマス・デヴィッド・ギャラガーは、マンチェスターのロングサイトで、トミーとペギーの間に生まれた3人兄弟の2番目として、42年前に生を受けた。

あなたの記憶にある一番昔の思い出って何です?

ノエル:おふくろは11人兄弟で、姉が7人いるんだ、アイルランドで一番の大家族さ。俺の最初の記憶は、その大家族と一緒にアイルランドで休暇を過ごしたことかな。叔父さんが農場を経営していたからそこらで走り回ったり、釣りをしたり...

どんな子供だった?

ノエル:とても出来が良くてね。商店で万引きしたせいで捕まったけど。でも今になってみりゃ、かわいいもんだろ - 生意気ないたずら小僧だったのさ。今の連中はマクドナルドでサブマシンガンぶっ放したりするからな。学校には興味がなくて音楽とフットボールが大好きだっ た。80年代に入ると、両親は離婚への長い旅路を歩み始め、俺達が周りでうろちょろしないほうが、2人にとっても良かったんだ。それで余計トラブルに巻き 込まれるようになった。喧嘩はしたかって?あんまり。暴力は好きじゃない。バンドを始める前は兄弟同士の喧嘩もなかったよ。

あなたのお兄さんであるポールによると、あなたはギャラガー兄弟の中で一番モテなかったそうですね。

ノエル:そりゃねえな。ガールフレンドは多くなかったけど、一人と長く付き合ってたんだ。そうだな、一人二人を除いて、俺のガールフレンドはみんなかなり 魅力的だ。今の彼女、サラはマジで最高。一緒にいることができて本当に嬉しいんだ。素敵な女性から愛されることって大事だろう。

誠実なんですね。

ノエル:ああ、隣の芝生は青いなんて感じたことはないね。俺の場合誠実なのは愛に限ったことじゃない。アラン・マッギーも証言してくれるさ。俺達を見つけ てから6ヶ月間、彼は俺が約束を蹴るだろうと踏んでいたらしい、OASISにはクリエイションよりも良い条件を提示してきたところが他にもあったからね。 でも俺は約束は守る男だ。仕事に関してもそうでね。

お母様からどのような影響を受けました?

ノエル:仕事に対する考え方を教えてくれたよ。2つの仕事を掛け持ちして俺達を育て上げてくれた。アイルランドの親族達との強い絆もね。

お父様に関してはどうです?

ノエル:おふくろを妊娠させたはいいが結婚はしたくなかったんだろう、きっと。結婚するには生き方がちょっと自由すぎたんだよな。まあいい、一人なら子供 を作っても良いだろう、3人は駄目だ、俺を縛り付けないでくれ。俺に愛を与えてくれ、それだけで結構だ。おふくろと俺に対して暴力を振るった。でも俺の友 達の父親連中の上を行くほどだったかというとそうじゃないんだ。ストライキ続きにそしてあの「憤懣の冬」、辛い時代を生きていたのさ。そんな時に八つ当た りする犬がいなかったら、その不満はどこに向かう?でもあいつの良かったところは、ギターを買ったことだな、そうじゃなきゃ今頃君は俺じゃない他の誰かに インタビューをしてただろうよ。

一番最後に彼と会ったのはいつ?

ノエル:20年近く前。もう憎んではないよ。可哀想だなと心から思う。あいつはスーツやスポーツカー、派手な生活が好きでそういう性分だった。おふくろは 正反対で、静かな生活が好きなんだ。俺達に金が入った時、新しい家を買うと思うだろう?でも違う。おふくろは今でも、父親から逃げた時に引っ越した公共団 地に住んでいる。そこを買って住んでるんだ。欲しがるものといったら、庭木戸くらいなんだぜ、古いやつが開け閉めする時にきしむようになったからってさ。

お父様との関係は、あなた自身に深く影響を及ぼしていますよね?

ノエル:それはリアムの方が強いと思う。あいつと父親の関係は俺のとはまた違ってたんだ、可愛がられていたのさ。だからその家庭が壊れた時、リアムが受け た衝撃は大きかった。今のあいつは、いつも怒りに満ちてるだろう。世界というスープにフォークで歯向かってるみたいに逆立ってる。文句を言ってばかりいる しな。暇さえあれば自分にどれだけソウルがあるか話してばかりいる。ボブ・マーリーには魂を感じるよな、人々の気持ちを代弁しくだらねえことも喋って。と いっても俺はボブ・マーリーを見たことはないんだけどさ、The Rainbowの楽屋でナプキンの色でごねてるところとか。つうか、ボブ・マーリーに楽屋があったかも知らねえ、The Wailersと一緒にたむろってたんじゃねえの。

それで、あなたはお父様との関係からどのような影響を受けたんです?

ノエル:さあね。何の影響も受けてないとは言わないさ、何かはあったはずだ。前向きに考えたいね、何かを始めるやる気を起こさせてくれたとね。でもわから ない。二人の間でいつものことが始まった時 - これは本心から言える - あいつを殺しててもおかしくなかった。本当にね。やつのことを恐れてたんだ。

その日の始めに、Qの写真撮影のためにノエルは予定時刻きっかりに到着した。彼にとっては毎度のことだが、ミュージシャンで時間を守る人間は非常に稀であ る。ノエルが普通のいわゆるロックスター達と違う面は時間に関してだけではない。インタビューの最中には携帯電話の電源を切り、真正面から向き合って話し てくれる。この業界に入るのが他より遅かったため、仕事に関しては他とは違う見解(と、彼は表現した)を持っているのだそうだ。「Definitely Maybe」を発売した当時、彼はすでに27歳だった。

始終リラックスした様子だ。固まる必要がどこにあるだろう?長年のパートナーであるサラ・マクドナルドと、彼女との間に生まれた生後18ヶ月のドノヴァン (ノエルには、メグ・マシューズとの間に生まれた9歳になる娘アナイスもいる)と一緒に幸せな生活を送り、チーフを務めるバンドはダイアモンドがごとく揺 るぎない地位にあるこの時に。

あなたって、いつも時間きっかりに現れますね...

ノエル:遅刻する人間が嫌いなんだ。子供の頃から遅刻しないように心がけてきたし、遅刻して当然だとは思わないね。もし今日の午後にボブ・ディランから電 話がかかってきて、今夜ディナーに誘われてもこう言うさ。「明日じゃ無理かな?今日は予定が入ってるんだ」。ピート・ドハーティみてえな考え方は理解でき ないよ - ミドルクラス的だ。決めたことはないがしろにしない。だから俺達はここまでやってこれた。Boardwalkでの練習は1週間に5回、9時から11時ま で。ちゃんと来なければ、その場でクビだ。そして俺はちゃんと毎晩やってきたってことさ。

音楽に興味を持ち始めたのはいつ頃から?

ノエル:ロックスター達が良く言うような音楽との衝撃的な出会いはなかった、俺の場合音楽はいつもそこにあったんだ。じいちゃんの家にTVはなかったか ら、みんなラジオを聴いていた。それに父親はカントリーやウェスタンミュージックのDJをしてたんだ。だから最初に出会った音楽はそういう音楽、それとア イリッシュの反体制派の音楽とかね。

自分で曲を書き始めたのはいつからですか?

ノエル:15歳の時だな。マンチェスター・イヴニング・ニュースで中古品のこまごまとしたものを宣伝してたんだ。ある人がギターのチューナーを売ってい て、確かピートとかいう名前だったと思う。それに4トラックレコーダーも持ってたんだよ。それで一度話して、それから1週間に2回くらい彼の家に通って一 緒に曲を書くようになった。彼が小さなドラムマシーンとレコーダーを担当して、俺がギターと歌を担当だ。そうやって作った2曲を録音したテープを家に持ち 帰って、自分の寝室で演奏した時のことを覚えてるよ。自分で作った曲を最初に聴く時って、自分の頭で思い浮かべるんじゃなくて実際にThe Jamの音楽とかを聴いていたスピーカーから自分の曲が流れてくるとさ...本当に感動したよ。

Inspiral Carpetsのローディとして2年間働いた後、リアムのバンドThe Rainに加わったんですよね。入る前に全てを自分に任せることを条件にしたというのは本当ですか?

ノエル:いや、でっちあげだよ。ちょっと狙って俺がデビュー初期のインタビューで言ったんだ。「他にも曲があるの?すごいですね」ってなこと言われるもん だから、わかるだろ。求められて応じたって感じで。Columbiaで初めて一緒に演奏を合わせたんだ。インストゥルメンタルでね。リハーサルルームでは 「なんだ!このやかましい音は!」と思ったね。それから病みつきになったんだ。

「Definitely Maybe」を作る過程はどんな感じだったか教えてください。

ノエル:楽しくはなかったさ。満足いくものに仕上げるために3回もやり直したんだからな。ハードだったよ。トニー(・マッキャロル)が俺達とやるには下手 すぎるってこともわかったし、その時俺はすでにほとんどの曲を書き上げていたんだ...「Morning Glory」のね。「Don't Look Back In Anger」の最後のコーラスに入るところのドラムも書いてあった。それで思ったわけ。「あいつには楽譜どおりに叩くこともできないな」って。

そして...「Morning Glory」の製作は?

ノエル:1800万人の人間があのアルバムを買うとわかっていたら、今でも作り続けてるさ。思い返しても、「なんて恩恵に授かったんだ」と思うよ。本当に素晴らしく現実離れした時期だった。村のパブにビリヤードをしに出かけたりしてさ、俺とボーンヘッドで。

懐かしい?

ノエル:ネブワースまでの数年間は懐かしく思うよ。戻りたいって意味じゃなく - 一回体験してるんだからな - それまでは全てが新鮮だったんだ。それから後は、かかってくる電話は全部レコード売り上げのことばかり。今では次の5年間で何が起こるかわかってるし、こ の5年間も全て想定内のことばかりだった。ネブワースまでは、何もかも新しかったんだ。二日酔いになったこともなかったね。今じゃギネスの缶を見て確かめ て頭痛にさいなまされる有様。この夏にリムジンでウェンブリーに行けば、ロックスターの気分に浸れるだろう。でも当時はそんなこと感じちゃいなかった。い つも気持ちが落ち着かなかったね。

後悔していることはありますか?

ノエル:アメリカだな。しくじった。アメリカでの俺達のレコード会社が、リアムがMTV Awardsで口から盛大によだれを垂らした日限りで、文字通り俺達に別れを告げた。それで終わりさ。それまでは、アメリカで順調にアルバムを400万枚 売り上げていたんだ、イギリス以上に売れてたんだぜ。あそこでThe Beatlesを超えることだってできたんだ。なのに、リアムはその栄光を手にするには自分は力不足だと思ったらしく、全てをぶっ壊しにかかった。例の情 緒不安定が大暴れさ。俺は情緒不安定じゃない、それはみんな納得するはずさ。あいつにできることは結局後ろに控えて、サングラスをかけて、黙り込むことだ けだった。

Noel Gallagher - Q Magazine - June 2009 pt2

成功したことによって、バンドは変わりましたか?

ノエル:ボーンヘッドとギグジーがやめようと思ったのは金が入ってすぐだったんじゃないかな。俺はあの二人にひどい仕打ちをしたかもしれない、でもビッグ になったバンドについてこれる器じゃないと思ったんだ、特にギグジーはね。ドラッグやファー・コートに溺れた時期もあったさ...俺達はおかしくなって た。落ち着いた慎ましい生活とはとても言えなかったね。俺はといえば「スイートショップで金をばらまかせてくれ - 家の名前を変えるんだ!」と言って、本当に手続きをして変えたんだもんな。隣人の一人が、署名欄にサインをしながらこう言うんだ(上流階級風の声で)「あ らまあ、あなた本気なの?」「ああ、あんたも絶対気に入るぜ。もうここは9番地なんかじゃねえんだ。スーパーノヴァ・ハイツさ!」。いわゆるロックンロー ルの成れの果てを書いた本は全部ってくらい読んだけど、それでパニックに陥ることはなかったね。楽しんでいた。一日たりとも、一晩たりとも、後悔はしな い。だから俺達はデビューした時から皆に愛され続けているんだろう...(意味ありげに身を乗り出して)同じ状況なら、また同じことをしてやるさ。

そういう時代が終わったのはいつ?

ノエル:俺がコカインをやめたのは公式には1998年だ。それから2回、一刻も早く酔いを覚まそうとしてやったことがある。

「Be Here Now」から「Heathen Chemistry」まで。一体どうしてしまったのでしょう?

ノエル:俺達は...「Morning Glory」を出したら一旦消えて「Be Here Now」も「Standing On The Shoulder Of Giants」も作るべきじゃなかったんだ。その頃の俺はコカインをやめた代わりに、医者から処方された興奮剤や鎮静剤の処方箋を大量に持っていたんだか ら。音楽を作る力が枯渇していた。全く間違った理由で作り続けていたんだ。作らなきゃいけないから作るという風にね。「Standing On The Shoulder Of Giants」の歌詞は、実体験を書いたものなんだよ。たとえば「Gas Panic!」- ドラッグから離脱する症状で俺はひどいパニック発作に襲われていた。「Where Did It All Go Wrong?」は、「前にも聞いたかもしれないけど...この家の名前を変えたのは誰なんだ?」と考えてる俺自身のことだ。バンドはと言えば、取り巻き連 中まみれだった。どいつもただのラリ仲間。俺の知った顔はいないし、そいつらだって俺のことをしらない。歌詞は良いんだけどな。曲が最悪だ。

曲を書けなくなったのではと怖くはなりませんでした?

ノエル:(長いこと考え込んで)書けないと思ったことは一度もなかった、ないよ。アイディアがわかないか、書く気になれないだけかどっちかだったから。最 盛期があればそうじゃなくなる時期もあるということを受け入れなきゃいけないんだよ - 俺達はしょせんビジネス。最盛期が過ぎたら、たとえ嫌でもその座を手放さなきゃならない。今ではそのことに納得できるようになったんだ、絶頂期に気付いた んだよな。だから俺は最大限に努力した。でも時代は変わって、TravisやColdplayの時代になったということにも気付いたんだ。一度失ったもの を、追いかけても仕方がない。初めは、自分がただの間抜けみたいにしか思えないけどね。俺は他の連中と競い合うことをやめた。これからTop10に入るよ うなシングルを二度と出せなかったとしてもかまわない、2枚も最高のアルバムを書いた。俺達は人々の人生を変えた。こんなことができるバンドはなかなかい るもんじゃないだろう - 少なくとも俺が知る限り、俺達とSex Pistolsくらいさ。だから気楽に構えてるんだよ。

ノエル・ギャラガーは矛盾を抱えている。テクノロジー嫌いにも関わらず、マネージメントオフィスにテキストを送り、ブログを更新しているのだ。彼自身はコ ンピュータを所有してすらいない。最新シングル「Falling Down」に収録されているAmorphous Androgynousによる22分間に及ぶリミックスを熱狂的なまでに支持しているところをみると、頑ななまでに音楽に関して保守的というわけでももは やなさそうだ。

粗野なイメージもはったりだ。2005年のQ Awardsで、ノエルはQ Magazineに紹介された「Don't Believe The Truth」を称えるレビューを、一語一句間違えることなく暗誦してしてみせた。そのことを話すと、彼はこう答えた。「俺に酒が入ると最強なんだ。そうい うくだらねえこともやっちまうんだよ」。

今日はあまり衝撃的なことを口にしませんね。気を遣っているでしょう?

ノエル:そりゃ気も遣うさ。記録は永久に残るんだぜ。他の連中よりも気をつけてるよ。俺がいろんなところからパクって作った曲はどれも素晴らしいし、俺がやることって何もかも最高だからさ。

「Dig Out your Soul」に収められているあなたの曲の出来は、リアムやゲム、アンディのそれよりはるかに上ですよね?

ノエル:それについては何とも言えないな。

どうして全曲書かなかったんです?

ノエル:それだけの曲数を一気に書くことができなくなったことに気付いたんだよ。次のアルバムのために12曲書いて、シングルB面を2曲ずつ書いたら合計 18曲 - そうなるとどこから手をつければいいのかわからないだろう。俺はリアムの曲が好きだ。ゲムとアンディにも才能がある...曲を書くことが彼らにとっても良 いと思うんだよ。おこぼれをあげてるわけじゃなく...たぶん俺が全曲書いたほうが良いアルバムにはなるんだろうが、バンドにとっては良くないと思うん だ。

ゲムとアンディがOASISにもたらしたものとは?

ノエル:二人は後から入ってきたわけだが、ほんとにさ、騎兵隊が丘を越えてやってきたみたいだったよ。ゲムは俺みたいに、バンドを縁の下で支えるんだ。俺 と一緒にバンドをまともに走らせるのさ、バンドに必要なドラマーを見つけて、バンドをリハーサルにもっていく。リアムは...あいつが考えてることと言っ たら、どの靴を買おうかってことだけだ。それか頭の上であのファッキンタンバリンのバランスをとる新しいテクニックでも習得することとかさ。いいね、どっ かに消えてくれ。アンディ?アンディは自分をビリー・ワイマンのキャラクターだと思ってるんじゃないか。だってステージで時々見るんだけど、「あいつ ちょっとは動いてるのか?」って思うぜ。ベースの音が聴こえなかったら、Kraftwerkが仲間のロボットを一体置いていったのかと勘違いしそうだ。ス テージを横切ってやつの元に行くと、こう言うんだぜ。「すごいギグだね!」。まったく、びっくらこいてケツからロケットが飛び出そうだぜ。

昨年の9月には、トロントのV Festivalのステージ上で襲われ、3本の肋骨を折る重傷を負いましたね。今でもその事件に悩まされてはいませんか?

ノエル:そういうくだらねえことはさっさと解決できるんだよ俺は。ああいうどうかしたことは二度と起こらない。おかしいのは、あいつが無罪を訴えてること さ。おいおい - お前が一人の人間に暴行した様子は世界中のTVで流れてるんだぜ、もう逃げられねえんだよ。でもやつの嘆願のおかげか、14年の懲役に直面してるあいつを 見てカナダ人達は「ちょっと厳しすぎるんじゃないか」なんて言ってやがる。もう俺とは関係のないことさ。法律を作るのは俺じゃないんだから。

リアムはその男を激しく攻撃していますが...

ノエル:リアムは典型的なパブファイターなんだ。ステージに十分な数の人間が出てくるのを待ってから暴れだしたんだろ。

今の満足度は10点中何点?

ノエル:私生活面では、15点。これ以上ないってくらいに幸せだよ。仕事面では...7点かな。俺はいつももっと良く出来たんじゃないかって思ってるん だ。今度のアルバムもそうだよ。完成させることができなかった大曲が2曲もある、っていうのもリアムが結婚式を挙げるためにとんずらしたからだ。考えるだ けで腹が立つ。どっちの曲にも50人編成のコーラス隊が参加していて、壮大な出来なんだぜ。なのに今のところ放ったらかしにしておくしかない、っていうの は俺達が次のレコードを作るまでにあと5年は空くからさ。

その2曲が名曲だというなら、アルバムの完成を遅らせればよかったのでは?

ノエル:まあな。でもL.A.にいた俺達3名の間にはこういう空気が流れたのさ、「あいつが帰ってくるのを待とうか?でも俺達全員子供もいるし、ここには もう6週間もいる...それでお前は1週間彼女と一緒にシャンパンを飲むために家に帰った。わかっていたはずだ、始める前に、この日からあの日までアルバ ムのレコーディングをすると決めただろう。それなのに誰にも告げずに結婚式を挙げることを決めたのか」。俺達があいつの尻拭いをしなきゃならない理由が見 つからなかったね。

そのことに関して、彼と話をしました?

ノエル:終わったことを話してもしょうがないだろ。たぶんそれが問題なんだよなあ - あれ以来喧嘩をしてないんだ。「何やってんだよ、クズ野郎」と、ぶちまけてないのさ。あいつにとってアルバムのレコーディングが重要でないなら、話もした くない。いつでも出て行ってくれて構わない、俺に言わせればね。

あなた達二人は、こういう風にインタビューを介して妙なコミュニケーションをとりますよね...

ノエル:リアムと落ち着いて会話をするなんて無理なんだよ、怒鳴り合いになっちまってさ。あいつはより大きな声で怒鳴った方が勝ちだと思ってる。やってらんねえよ。ただの喧嘩に終わるんだ。俺はもう喧嘩をするには年をとりすぎてる。最盛期は過ぎたんだよ。

ノエル・ギャラガーと話すと、全ての話はリアムへと通じる。彼は、たぶん、ノエルにとって最後の砦なのだろう。あまりに深く自分の内面を探られそうになっ た時、弟への不満へ話の矛先を変えるのだ。その時の彼は、まるで目の前にいる相手がリアムであるかのように話をする。こちらが戸惑いを覚えるほどにだ。弟 の話をする時のノエルは途方も無いほどのユーモアを発するが、それと同時に弟に対する不信感、苛立ち、一瞬即発の怒りが内包されていることも事実だ。抑圧 された感情が、目を回す、鼻で笑うなどの動作と共に姿を現す。

どうしてあなたとリアムはいまだに一緒のバンドにいるんでしょうね?

ノエル:さあ...そうだな、バンドが好きだからだよ。音楽が好きなんだ。俺達はウマが合わない。俺はあいつが嫌いだし、あいつは俺が嫌い。それは確かだな。

でも、彼はあなたの弟でしょう。きっと愛して...

ノエル:いやいやいや。俺は愛がどういうものか知っているし、あいつが俺に向けてくるのは愛じゃないんだ。1週間に1回は、不当な扱いを受けたと思い込んでるあいつがこのくらいまで(数cm)顔を近づけて俺を間抜け呼ばわりする。それに耐えなきゃならないんだぜ。

彼の特に何が気に入らないんですか?

ノエル:失礼だし...態度はでかいし....人を脅すし...怠け者だ。豹柄の靴を履いてる。遅刻もする。遅刻をする人間には我慢できない。

二人とも家族がいますよね...

ノエル:あいつを息子に会わせてないんだ。写真だけさ。これについては詳しく話したくないね、他の人間も巻き込むことになるから...傍から見れば、おか しいだろうけど、俺達の中に入ればわかる。あいつが俺や俺の家族に話しかける時の態度を見れば、家の中に入れようとは思わないはずだ。

それならOASISにいる時も、相当辛いのでは?

ノエル:いや。仕事は仕事さ。俺達二人ともバンドを辞める気はさらさらない - 俺達だけの問題じゃないからな。バンドをやるのは好きなんだ。バカをやるのもギグもインタビューも好き。でもその他くだらねえことがあるのも確かだろ。俺 は名目上のバンド態勢にはもううんざりなんだ。俺達全員曲作りに貢献しているし、アイディアも出し合ってる。でも...つまり、リアムと一緒にいるといつ だってトラブルに巻き込まれてしまう。27歳なら楽しめるさ、でももうそういう年でもないだろう。喧嘩もした - 喧嘩だってよ! - リアムと、一番良いクリスマスソングは何かってね。パブで誰かが「クリスマスの曲で一番良いのは?SladeのMerry Xmas Everybodyだな」と言うと、リアムが「何言ってんだお前?ジョン・レノンの...War Is Overはどうなんだよ?」ってさ。パーティであの曲を歌うやつなんていると思うか?それで最後は駐車場で殴り合いさ。「パパ、目の周りが真っ黒だよ」 「リアム叔父さんと喧嘩したんだよ」「どうして?」「クリスマスソングのことでね」。そういう話をされたくないんだよもう。

ノエル・ギャラガーに関するいくつかの事実。彼は煙草は1日に3本と決めている。彼は、Wikipediaの存在を知らないと断言し、Connect 4をやらせたら無敵だと公言する。酔った勢いで階段から落ちて以来、背部痛を抱えており、運動不足を嘆く。「でも、今のOASISは変だよ」。頭を振りつ つ、彼は言った。「リアムは頭がおかしくなったか、オリンピックに出ようと身体を鍛えている。あそこまで走りこんでるやつ、見たことないぜ。アンディとゲ ムも走ってるしさ。心配だよ、俺達4人ともジムで鉢合わせしたらどうしよう。それが現実になった時が、俺がバンドを辞める時だな。終わりだ。そういうのは 隠れてやるべきだろう。リアムみたいに頭の先からつま先までのコスチュームを着けて、公園を走り回る?やめてくれ」。

いつ、どこで一番の幸せを感じる?

ノエル:家でくつろいでいる時。スーパーマーケットならいつでも行くよ。スーパーマーケットがマジで大好きなんだ。フットボールを見るのも好き。曲を書くのも良いな。それ以外の時は、サラと子供達と過ごして、あとは他の人次第で妥協も必要だよな。

一人でいるのが好きだと言っていましたよね...

ノエル:好きだよ。場所を与えてくれさえすればずっとそこにいることだってできる。俺はメリルボン・ハイ・ストリートに面した通りに住んでるんだ、ドライ ブウェイはなくて...それで家の中で座っているのが好きだな、ブラインドを下ろして、TVを消して、街の音に耳を傾ける。自分が何者なのかを思い出させ てくれるから。

あなたの親友は?

ノエル:サラ。マーク・コイル(Inspiral Carpetの元ローディで、Definitely Maybeのエンジニア)は一番昔からの友達だね。ウェラーはお互い隠しどころのない親友だね。

最後に泣いたのはいつ?

ノエル:ドノヴァンが生まれた時。俺は感情を露にすることはないんだけど、子供達が生まれた時はね...息を呑んだのはあれが初めだよ。やっと意味がわかった。

鏡をのぞくと何が見えます?

ノエル:二日酔いだったら、無精ひげを生やしたバグプスだな。夜よく眠れたんなら、年月を経て熟成したワインみたいな男がうつるはずだ。結局外見じゃ若者 には勝てないんだよ。リアムはいつも外見がどうのこうのうるさいけどさ。俺が言ってやるんだ。「外見にうるさい連中によると、お前の外見に魅せられて、男 どもが俺達のギグを見に来るらしいぜ。嬉しいか?」。18ヶ月で6回も髪型を変えるんだぞ。あのちょっとしたジャンヌ・ダルクみてえなやつは結構長く続い たが、今度はスキンヘッドにもみ上げにちっちゃなサングラスで、チャールズ・ブロンソンに似てきただろ。イギリス一危険だから、治療が必要だな。あとは髭 を生やせば完璧だ。

それでは、あなたは誰に似てるの?

ノエル:誰にもさ。

サンテミリオンを飲み干し、ノエル・ギャラガーはシーバスを平らげた。「インタビューは終わり?」。その通りだ。煙草と携帯電話を掴むと、Qが送ってくれ るのを待ち、固く握手を交わすと、外の世界へ勢いよく出て行った。エンジンをふかして待ち受けていた車に、チーフと呼ばれる男が乗り込む。今夜も街の音に 耳を傾ける我が家へと帰るのだ。

Noel & Liam - wibbling rivalry - 1994/04/07

ロックを体現してるといわれるのはどんな気持ちがする?

リアム:俺は気に入ってるよ。最高。でも結局ノエルが言うように、俺は家に帰ると母さんにびんたを食らうんだ。俺の頭をはたいて「何様のつもりなの?困った子ね」ってさ。

アムステルダムの騒動の後もビンタ?

リアム:そう、いつもなぐられてばっかりだよ。俺を見て「あなたは、ほんとにだめな子ね!」
ノエル:今話してるのはそのことじゃなくて、俺達の評価のことだろ。俺は・・・。
リアム:俺はこの盛り上がった感じ、好きだね。ローゼズの再来みたいだろ。2000人が俺達のために会場に集まってさ、
ノエル:いや、そうじゃなくて。
リアム:Blurにも来てほしいな。俺は・・・
ノエル:おい、待てよ。聞かれてるのはそういうことじゃないだろ。
リアム:いやそうだ。
ノエル:俺達への評価についてだよ。フェリーから下ろされた気分はどうかって聞いてんだよ。
リアム:ああ、でもそんなのほんの一部だろ。それが・・・

人々からそのように評価されることに対してどう思う?

ノエル:酒に酔って酔って酔いまくったせいでフェリーから下ろされたこと、それと国外退去させられたことで?まったく良い気分はしないね。なぜなら・・・
リアム:俺も。
ノエル:ああそうだろうよ。いいか、もしお前が、おい、聞けよ、もしお前がこういう扱いをされて喜んでるんならな、さっさとバンドから抜けて、ウェストハム・ユナイテッドの応援にでも行ってフーリガンになればいいんだよ。俺達はミュージシャンだ。フーリガンじゃない。
リアム:ベッドで読んでた本の内容ばかり喋んなよ。
ノエル:本の内容じゃなくてマネージャーのマーカス・ラッセルの言葉だ。
リアム:あの野郎。
ノエル:黙れ。あの時マーカスはイギリスに戻り、俺はたった一人でアムステルダムに残されて、一人でギグをこなして・・・
リアム:雰囲気最悪だったらしいな~。
ノエル:黙れ!黙れったら!マーカスはフェリーから降りるとこう言った。「お前ら何てことしてくれたんだ」。そう言ったんだよ。「お前ら・・・」
リアム:(ノエルをちゃかして)「お前ら何して、お前ら、お前ら・・・」
ノエル:(リアムを無視して)「お前達何してるんだ・・・」そして「こういう風にフェリーを下ろされたことをロックンロールだと思ってくれる人たちはたくさんいるだろうが・・・」
リアム:そうは思わないね。
ノエル:黙れ。フェリーから下ろされたことを・・・
リアム:俺はそう思わない。
ノエル:黙れって言ってんだろ。フェリーから下ろされたことを・・・(笑って)この部分はぜひとも言わなきゃいけないところなんだから少しでいいから黙っててくれないか。「フェリーから下ろされたことをロックンロールだと思う人たちはたくさんいる」と、マーカスは言った。それでホテルのロビーに集まって、(リアムが口出ししようとして)黙れ!これからどうするか考え始めた。そこでマーカスがリアムになんて言ったかわかるか?「なあ、本当にロックスターならアムステルダムに行って、ギグをするもんだろ。そして母国に戻り、オランダ人を驚かせてきたと自慢するもんだろ?手錠されてフェリーから下ろされるんじゃなくて。それはフーリガンのすることだ」ってな。
リアム:いや、そうじゃなくて・・・
ノエル:俺はもう我慢の限界だった。
リアム:だから、そうじゃなくて・・・
ノエル:最後まで聞けよ。こいつらは一人1000ポンドずつの罰金を食らった。
リアム:そんなの払ってないぜ。
ノエル:払ったんだよ。
リアム:そんなに払いたかったんなら強盗でもして1000ポンド用意してみろよ。

不良だと思われたいわけではないの?

リアム:当然だろ、俺はそう思われたいわけじゃない。
ノエル:不良なんかじゃねえよ!こいつはむしろ・・・わかるだろ?まるで・・・
リアム:黙れ!俺は不良として見られたいんじゃなくて、ただ他の誰でもない「俺」としてみてほしいんだ。俺がフェリーでやったことは、ちょっとばかり飲んで、騒ぎを起こしたってだけのことだろ?それは俺がただ、飲むのが好きだからってことだ。それだけ。酒最高。
ノエル:ろくに飲めもしないくせにな。
リアム:誰が飲めないだって?あの時何が起こってたかも知らねえんだろ?あの場は、俺が丸く収めたんだ。
ノエル:あああーーー!
リアム:おい、黙れ!黙れ!聞けよ、俺はあのときのことを誇りに思ってるわけじゃない、でも、もう起こってしまったことだから仕方ねえ。(プライマル・スクリームの)ボビーが言ってただろ。「俺は、何の騒ぎも起こさないつまらないバンド連中にはうんざりだ」ってさ。ピストルズ以後のバンドは妙におとなしかった。だから今度は俺達が世間を騒がす番なんだ、俺なりのやり方でな。
ノエル:くだらないくだらないくだらない!
リアム:くだらなくねえよ、おまえにとってはくだらないかもしれないけど、俺にとっては…
ノエル:いいやくだらないね。
リアム:黙れ。俺からしたら、お前がそういうふうにがなり散らしてることのほうがくだらないね。
ノエル:もしロックンロールってのが、騒ぎを起こして逮捕されることだと勘違いしてるんなら・・・
リアム:ロックンロールってのは俺自身でいること。
ノエル:いや、そうじゃなくて・・・
リアム:俺はあの夜、フェリーに乗って、飲んで、飲みまくって、喧嘩した。そういうことがロックンロールだ。
ノエル:ロックンロールは音楽だ。音楽、音楽、音楽、お前じゃない。俺のことでもない。OASISのことでもない。曲のことだ。
リアム:違うね。違う。
ノエル:そう、違う。お前のことじゃない。
リアム:じゃあピストルズは?
ノエル:誰がピストルズの話をしてるんだ?
リアム:彼らはこれまでで最高のロックンロールバンドだ。もしくは最高のバンドの一つだろ。
ノエル:違う、違う違う。彼らは一枚のアルバムを作っただけだ。

ではストーンズはもし、騒ぎを起こして逮捕されたりしなくてもスターでいられたと思う?

リアム:なわけねえだろ!だから、彼らは最高だ!最高なんだよ!
ノエル:もちろん連中は最高だ。なぜかって?(怒りをこめて)逮捕されたからさ!お前、ストーンズは逮捕されたから最高のロックンロールバンドだって言いたいのか?
リアム:違う・・・違う違う違う違う!
ノエル:黙れ!くだらねえ!
リアム:でもさ、でもストーンズはやっぱりすごいぜ。
ノエル:何を根拠にそう言うんだ?あの危うさか?危うさがいいって言いたいのか?
リアム:今でも生きた伝説だからさ、馬鹿。彼らはまだ生きてる。
ノエル:それを言うんなら俺達だって生きてるぜ!
リアム:でもストーンズみたいな生き方をし始めたら、どうか分からないだろ。
ノエル:どうして?
リアム:(上品に歩いて見せて)こういう風に歩くような生活、したいか?
ノエル:いや、全く。
リアム:(上品ぶって)こういう風にステージに上がって、そのまま歌って、座って、立って・・・
ノエル:全然、全然、全然。俺が言いたいのは、お前は・・・
リアム:お前はそうなりつつあるんだ。
ノエル:いや・・・俺が言いたいのは、お前はフェリーから強制的に降ろされることがロックンロールだと思っているんだろうが、それは違うってことだ。
リアム:俺もそう思うぜ。
ノエル:お前・・・今のはお前がついさっき言ったことだよ、クズ野郎!お前の言葉の引用だ。
リアム:いや、違うね、そんなこと言ってないよ。
ノエル:それがロックンロールだ~!ロックンロールだ~!お前がそう言ったんだろ!
リアム:冗談で言ったんだ。
ノエル:本気だったぜ。
リアム:だってみんながしつこいからさ、あのWhateverを勝手にCMに使った日本のソニーのやつらみたいにさ。あいつら、そのことで俺達に会いに来たいって言ってるだろ。で、実際俺達のところまで来るみたいだぜ。マーカスに「どう思う?」って聞かれたから、俺の考えを言ってやったさ、俺の考えってのはお前なんてくそくらえってことだ。それにあいつらのことなんてどうでもいいってな。だってあいつらと会ったこともないんだぜ。もしこっちに向かってるんなら、とっとと帰っちまえって感じさ。
ノエル:わかった。
リアム:くだらねえ・・・
ノエル:でも今俺がお前に言っているのはそのことじゃない。
リアム:で、そのソニーのことについても俺は、もう終わったことだからどうしようもねえって言ったんだ。
ノエル:あのな・・・
リアム:まあ結局、そういうこともあったけど、俺は相変わらず最高の気分だぜ。
ノエル:俺がお前に話しているのは・・・
リアム:今では牢屋から出て、あのちっぽけなフェリーからも追い出されて、みんなで騒いで。結局何もかも上手く行くもんだよな。
ノエル:お前めちゃくちゃだな、OASISは・・・
リアム:起こっちまったことなんだ。もう終わったことだろ。それが現実。
ノエル:OASISはボクサー集団じゃないだろ。OASISは・・・

でもOASISはローリングストーンズやピストルズのようなバンドだと思われてるよね…。

ノエル:音楽だよ!音楽!
リアム:(ノエルの後ろで)お前がそう思ってるだけだろ!思いこみ思い込み思い込み!

あなた達が話題になるのは70%は音楽的なことでだよね。残りの30%は、あなた達がやることなすことが、これまでの伝説的バンドが登りつめて行く過程に似ているから。これでいい?

リアム:そうそう、そういうこと。
ノエル:そう。
リアム:俺は、俺は、キングクロス駅にビデオを撮影するために行って、そこで新聞買うために店に行ったんだ。俺はもう撮影のためのメイクアップもすんで、いつでもOKだったのに、10分後にポーリーンとかいう女が「リアム、みんなが…(聞き取れず)」って言うから、それで俺キレちまって、そういうことだよ。俺がキレる時にはちゃんと理由があるんだ。
ノエル:それで。
リアム:そういうことさ。
ノエル:ああそうか。
リアム:それが俺の生き方だ。
ノエル:そういうのはレコード契約をするまでの話だ。
リアム:デビューしたからって、どうして変わらなきゃいけないんだ?どうして・・・.
ノエル:黙れ。
リアム:俺はいつでも変わらず・・・.
ノエル:俺が言いたいのは、そういうくだらないことはバンドを本格的にやる気ならもうやめろってことだよ。
リアム:バンドには俺を縛るルールブックなんてないだろ。
ノエル:ああ。バンドは音楽をやるところだよ。そうさ、だからフェリーから下ろされたりすることがバンドのすることじゃないって言ってるんだ。
リアム:だからそんなこと言ってないってば。
ノエル:(いらいらして)今すぐ部屋から出て、バーでも荒らしてこいよ。そして「俺はOASISのフロントマンだ」とでも何でも言ったらいいだろ。
リアム:そんなことしたくねえよ。そんなことしたら、誰も俺を止められないからな。
ノエル:じゃあ、騒ぐだけでもいいぜ。
リアム:そんな気分じゃねえんだよ。俺は….わかるだろ?
ノエル:わかったわかった、やりたくねえんだろ(笑)キース・リチャーズになればいい、窓からテレビを放り投げろ!
リアム:俺はキース・リチャーズじゃない。
ノエル:放り投げろ!
リアム:やりたくないんだ。やりたくなったらやるよ。でも今はやる気になれないね。
ノエル:何をしたい気分なんだ?
リアム:俺は…俺は…(ジン&トニックを手にとって)こういう気分さ。
ノエル:そうか。そういう気分なんだな。わかった。でもな俺が今話してるのはバンドのことなんだよ。バンドのことだ。
リアム:俺もそうだよ。
ノエル:いやお前は自分のことばかり話してる。俺はバンドのことについて話している。OASISは音楽ありきのバンドだ。
リアム:そのくらい知ってるよ。あのさ、俺を馬鹿にするなよ。俺のことを馬鹿扱いして話しかけるのはやめろ。
ノエル:彼はメディアの書くことの70%は音楽についてだといった。俺はその70%を担当するから、あとの30%はお前がどうにでもしろ。
リアム:座れよ。お前興奮しすぎだぜ。自分の言葉で興奮してるだろ。飲みすぎだ、座れったら。
ノエル:いやだ、いやだね。聞けよ、お前はバンドのスポークスマンじゃないだろ?
リアム:俺は….お前がそうなのか?
ノエル:ああ、そうだ。
リアム:お前が?
ノエル:そうだよ。
リアム:思い込みだな。でも言っとくけど、お前が俺の言うことを馬鹿らしいって思うんなら、俺はお前の言うことなんてクソ馬鹿らしいと思ってやる。
ノエル:俺はバンドについて話してるんだ。
リアム:ああそうだよ。そして俺もそうだ。このどうしよもねえ話に夢中さ。
ノエル:そうだな、その通りだよ。
リアム:(ノエルを指して)こいつ、全然飲めねえんだよ。神父様みたいだぜ。その方がお似合いだ。
ノエル:いや、聞け、聞けったら、いや違う。俺がお前らと違うのは、捕まったりはしないところだ。
リアム:そのとおり。
ノエル:そう、俺は捕まってない。
リアム:確かに俺がやったことは…(口ごもる)。
ノエル:そう、俺が言いたいことは….俺は捕まってないってことだ。
リアム:それがお前の言いたいことなんだろ、もうわかったよ。お前は俺にこうしてほしいわけだ。パブから出てくるだろ、何本かビールを持ってて、で、こんなだ(なよなよしたポーズをとる)。
ノエル:そりゃどういうパブだよ?
リアム:どこでも、どこでもだよ!だからフェリー、フェリーでも同じだ。
ノエル:違う!なぜならお前はもうOASISの一員なんだ!バンドの一員なんだよ!
リアム:ルールなんてないぜ。あるならここで見せてみろよ。お前の言ってることなんて(手元にあるレコードプレイヤーを口元に近づけて)くだらねえんだよ!
ノエル:ルールブックなんてないさ。でもルールが全くないとも言ってない。俺が疑問なのは、お前が自分がやったことを誇りに思ってることだ。どうしてなんだ?
リアム:なぜって、起きたことだからさ、何も俺は誇りになんか…別に誇りになんて…もし、もしあんなことがなかったら、俺達このインタビュー受けることもなかったんだぜ。そうだよ。俺は、俺は調子に乗ったりしてねえんだよ。
ノエル:乗ってるよ、乗ってるんだよ!お前はホテルのロビーまで歩いてって、そこにいる連中と意気投合して、「おい」とか言ってみんなのドアをノックして回って「なあ、ちょっと…」
リアム:「ちょっとクスリでもやろうぜ。」
ノエル:そう、そしてそういうことをお前は誇りに思っている。
リアム:そしてそういうことをしても別に他人に迷惑はかけない。どんな時でも迷惑はかけない、それが俺だ。ジョン・レノンもよくちょっとしたことで熱くなって、そして…
ノエル:ジョン:レノンに会ったことでもあるのか?
リアム:お前は?
ノエル:ない。で、お前は?
リアム:あるよ。
ノエル:そうか。じゃあお前はよっぽど年寄りなんだな。何歳だ?21?
リアム:いや、1051歳くらい。
ノエル:22歳だろ。
リアム:いや、21。
ノエル:そうだ。俺はお前が生まれてくるのを見てるんだよ。
リアム:うん。
ノエル:・・・。それに俺はジョン・レノンを見たことはない。
リアム:そう。
ノエル:よし、ならジョン・レノンを見たことがあるだのほざくのやめて黙っとけ。で、結局お前は何が言いたいんだ。
リアム:俺が言いたいのは、お前はロックンロールじゃないってことだ。酒を止めてお上品に暮らしたいんだろ?
ノエル:論点ずれてるぜ。
リアム:ずれてんのはお前だ。
(しばらく判別不可能な言い合い)

シガレッツ&アルコールでホワイト・ラインという表現を引用したのはなぜ?

リアム:何でだ?
ノエル:悪いことじゃないだろ、俺達の生活の一部だからさ。毎日吸ってるぜ。
リアム:そのとおり、そしていつも騒ぎを起こして、くだらねえ喧嘩して…
ノエル:いや騒ぎは起こしてない。
リアム:でも俺は起こしてる。
ノエル:音楽、音楽のことを話そうぜ!音楽音楽音楽音楽音楽音楽音楽音楽音楽音楽音楽!!
リアム:(後ろで)お前はキース・リチャーズになりてえんだろ。認めろよ、キース・リチャーズになりたいんだろ。認めろ認めろ認めろ!!
ノエル:(重ねて)音楽について話そう!こいつについて話すのは終わりだ!音楽だ!音楽!こいつの話は終わり!
リアム:お前はバンドが起こすことをコンロールできてねえんだよ!

OASISのバスに乗ったら、ドラッグまみれで動けなくなって、あなた達は一晩中騒いでるって話だけど。異論はない?そういう行動こそ、みんなに言われる…

ノエル:そうだよ。イギリスのどこでも、グラスゴーだろうがマンチェスターだろうがバーミンガムだろうがロンドン、リーズ、リバプール、シェフィールド、どこの部屋でもみんなドラッグをやってたさ。そんなのどうってことない….そんなの当たり前のことだろ。
リアム:そうだろうさ。だからさっさと黙れよ!
ノエル:まだ話し終わってないんだよ!
リアム:言ってることが矛盾してるんだよ…。
ノエル:してないしてないしてない。
リアム:飲みすぎだな。つまり、俺はどういうやつってクラス分けされたくないんだ。俺がどんなにくだらねえ野郎か話す気もねえし。俺は音楽をやるためにOASISにいて、ほかに起きる事はおまけに過ぎない。

The Whoはお互いに憎み合ってましたよね。

リアム:ああ、俺もこいつが大嫌いだ!

そういう感情は大切なの?そのおかげでバンドがアグレッシブでいられると?

リアム:そう。それが全てさ。だから俺達は世界一のバンドなんだ。なぜなら俺はこのくそったれが大嫌いだからな。

The Whoは、どんなに嫌い合ってるかしゃべり倒したものですが。

ノエル:そうしてやってもいいぜ(笑う)
リアム:ああ。俺はこいつが大嫌いだ。いつかリッケンバウアーでこいつを殴り倒してやるよ、鼻にくらわすんだ。そしたらノエルも俺に同じことをするぜ。だって二人とも同じくらいヒート・アップしてるからさ。今ようやくぎりぎりのところでとどまってんだよ。

どのくらい喧嘩するの?

リアム:毎日、毎日、会うたび…
ノエル:1時間おき。

そうなんだ。

ノエル:1時間に1回だ。

その状態でステージにあがるとなったら?

リアム:こいつを叩きのめす。俺はマイク・スタンドに、そう、マイク・スタンドを握る。なぜってそれが俺の役目だからだ。最高だよ。俺は出て行かない、ノエルに言わせれば、あまりに危険すぎるからな、まあ何でもいいや。俺は自分のテンションを上げて、マイクに向かって自分の仕事をやる。こいつは隅のほうで、ちょっとリフを弾いてダンスをやる。俺がやらせてやってる。ギグジーも俺も、ドラマーも自分の役割を果たす。これが全てだ。5人でだ。1人でじゃない。

思い描いてる夢はある?

ノエル:一つだけある。

それは何?

リアム:(脅し口調で)OASISを乗っ取ることだろ。

9月23日追記:2007年9月23日現在、i tunes storeにて300円で音源を入手可能です。まだ聴いたことが無い方はこの機会にぜひ♪想像以上に笑えます。ilovesk8さん、情報ありがとうございました。

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