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http://shanghai.urbanatomy.com/index.php/i-ahearts-shanghai/85-i-love-shanghai/1189-oasis-on-china-exclusive#Top_quotes
(実現しなかった)中国ギグに向ける、ノエル・ギャラガー&リアム・ギャラガーの特別インタビュー。
さて、ギグがキャンセルになってしまった。このやり場のない気持ちをどうすればいいのだろう!!しかし、全てが無に帰したわけではない。ここに、上海ギグがキャンセルになる前に行われた二人のインタビューを紹介しよう。
ノエルが、中国、財政危機、バンドのニューアルバムについて話し、リアムはといえば、まあ、みなさんお察しの通りだ。
[電話のなる音]
ノエル:もしもし?
ヘレン/ジェイド:もしもし?
ノエル:スピーカーフォン使ってるの?
ヘレン:ええ。
ノエル:よく聞こえないんだけど。
ヘレン:・・・これでどう?
ノエル:???
----------------
ヘレン:ああ、どうしよう、どうすればいい!?またかけ直してきてくれるかしら?
ジェイド:そうだといいけど。
ヘレン:なんてこと、ノエル・ギャラガーの電話を切っちゃったわ。
ジェイド:ああ・・・やっちゃった・・・。
ヘレン:信じられない。
ジェイド:(笑って)技術的な問題ってやつね。
ヘレン:どうする?もう待つしかない?
ジェイド:ええ、またかけてくるわよ。
ヘレン:どうして私達の声が聞こえなかったのかしら?
ジェイド:聞こえてたんだろうけど、ちょっとふざけてみたんでしょ。もうちょっとマイクの近くで話してみたら。
ヘレン:どうしよう、これ以上最悪のスタートってないわよね!テープはちゃんと回ってる?
ジェイド:回ってる、大丈夫よ。
[電話の鳴る音]
カリナ:ハロー!
ヘレン:ハロー!
カリナ:こちらは、OASISオフィスのカリナと申します。
ジェイド:ごめんなさい、電話を切ってしまったんですが!
カリナ:そうでしたか、では今からおつなぎしますね・・・
ジェイド:ありがとう。
ノエル:もしもし?
ヘレン:ノエル、初めまして。さっきは切ってしまってごめんなさい。
ノエル:うん、俺の、ええっと、仕業なんだけどね。
ヘレン:ではさっそく質問に入りますが・・・
ノエル:もう少しマイクか何かに近づいて話してくれると、大いに助かるんだけど、というのも俺はもう年だから耳が遠いんだ。
ヘレン:もっと大きな声で喋るわね。もし「White Album」がこの世になかったとしたら、「Dig Out your Soul」はどんなアルバムになっていたでしょう?
ノエル:(しばらく黙って)ふーん、面白い質問だ!うん、たぶん存在すらしてなかっただろう。俺もそんな考えは、うーん・・・本当に良い質問だ、ゲムに聴くべきだよ、そういう質問得意だぜあいつ。
ヘレン:そうなの?
ノエル:ところで君、全然中国人っぽくないね。
ヘレン:中国人じゃないもの、ロンドン出身よ。
ノエル:へえ、でもこれは中国向けのインタビューだろ?
ヘレン:ええ、Shanghai Magazineのね。英語を使ってるメディアなの。
ノエル:そうか・・・そうだなあ、「White Album」なしでアルバムがどんなサウンドになったか。わかんないよ。想像もつかない。
ヘレン:OK、もう一つアルバムについての質問です。今日「Dig Out Your Soul」を聴いてみて、気持ちの沈みこむ、もしくは幻惑される雰囲気をもつ曲が多いと感じました。これから先この音楽性を突き進めて、もっとダークなア ルバムを作ろうとは思ってる?不安を覚えるような歌詞も多いわ。どう思う?
ノエル:もっと、うーん、もっと具体的に曲を挙げてくれると話しやすいんだけど。
ヘレン:そうね、いくつか曲の歌詞を抜き出してみたんですが・・・
ノエル:OK。
ヘレン:たとえば「神と話してみようとしたが、無駄だった」とか「俺が堕ちたら、称えてくれるか」、「俺は疲れた、メリーゴーランドから降ろしてくれ」といったもの。落ち込んだ気持ちを表現していると思うんだけど。
ノエル:そうだな。君はジャーナリストだから、音楽を自分なりに考えた上で受け入れる、これは普通だよな。でも俺は本当に、自分の曲を分析したりしないんだ。それに今挙げてもらったうちの1つはリアムのだろ、2番目のやつ、だから俺にはコメントできない。
ヘレン:ですよね。
ノエル:他の2つ、3番目のは10年前、今付き合ってる美しいガールフレンドとスペインのナイトクラブで出会った時のことを書いた。その時のことを思い出 してみたって感じかな。そしてそう、10年前、俺は今ほど幸せじゃなかったからそれが曲に出てるのかもしれない、これで解決だな?いいかい?
ヘレン:アルバム全体に渡って少し暗めの雰囲気が漂っているという見方には納得行く?それともそう思うのは私だけかしら?
ノエル:いや、確かにちょっと暗いよ・・・「Standing on the Shoulder of Giants」ほどじゃないけど。それは確実、いいかな。でもわからない、本当に考えたことすらないんだからさ、ただ頭に浮かんだことを書いただけで、他 の人が、アルバムに対して特定の印象を持つなら、俺はその意見を尊重するよ。君は失望と不安を見た、それでいいのさ!反対するつもりはないんだ。でも俺の 意見はと聞かれれば、わからないってことになるね。
ジェイド:アルバムを作る時に、一番大きく影響されたものは?
ノエル:うーん、ドイツのバンドでNoiseっていうの聞いたことある?
ジェイド:ええ。
ノエル:あるのか?ああ、それはいい、このアルバムを作る前によく聴いてたんだ、他にもThe Pretty Thingsとか、60年代のサイケデリック音楽として知られるやつは聴いた。ほらな、大きく影響されるのはいつだって60年代の音楽さ。
ジェイド:アルバムに関する批評で、一番本質を見抜いていると思ったものは?見当違いの意見を言っている人はいた?
ノエル:『ノエルの曲も含めてどれも極めて平均点』。
ジェイド:それが見当違いの意見ということですね?
ノエル:いや、一番見抜いている意見さ。
ジェイド:これまで書いてきた曲で一番の出来だと思うのは?逆に過大評価されてると思う曲は?
ノエル:一番の曲は「Rock N Roll Star」で、過大評価されてるのは「Wonderwall」。
ヘレン:どうして?みんなたいてい・・・
ノエル:それだからさ、『みんなたいてい・・・』。過大評価だ。
ジェイド:では、最近の経済危機、失業者の増加、不況、機会の喪失、そういったものは音楽を作る刺激になると思います?そういうところからOASISは生まれたと?
ノエル:うーんそうだな、90年代初期に俺達がバンドを始めた頃は、最悪の時代だった、保守党が政権を握ってたしね。でも、うん、そういう危機的状況は、 音楽やファッション、政治とかそういったものから最大限の力を引き出すきっかけになると思う。この不況がもう少し悪くなれば、少なくとも俺達に限って言え ば、良いアルバムを作り出す原動力になるわけだ。
ジェイド:(笑って)異議なしです。現在の音楽シーンをどう思います?一番のバンドは?
ノエル:Kasabianは本当に好きなんだ、The Enemyも、うーん、どっちか一つと言われればKasabianかな、ニューアルバムは最高だよ。
ヘレン:それなら、私もダウンロードしてみるわ・・・
ノエル:(遮って)でもまだ発売はされてないぜ。
ヘレン:・・・ここではイギリスの新しい音楽を手に入れるのは難しいの。
ノエル:辺鄙なところだもんな。
ヘレン:というより・・・
ノエル:そこでどんな仕事してるんだ?雑誌作ってるの?
ヘレン:ええ、英語で、ライフスタイルや文化、音楽などを取り上げた雑誌を作ってるわ。
ノエル:どうしてはるばる中国まで?
ヘレン:ロンドンにいたころ、ネットで仕事を探していたら「海外の仕事」という欄を見つけて、中国に良い仕事があったから来たのよ。
ノエル:そうか。君にインタビューするのはここらで終わりにして。俺のインタビュー、続けようぜ。
ヘレン:わかった、いかにも中国的な質問をしてもいい?
ノエル:『好きな食べ物は?』とかじゃないだろうな?
ヘレン:そんな質問しないわよ!中国の格言で、ギャラガー節に近いものがあって、OASISの曲にも合いそうなものがいくつかあるの。今から挙げるので、どれが一番好きか教えてくれませんか?その理由もお願いします。
ノエル:OK。
ヘレン:1番目。贈り物で人を判断するのは馬鹿だけだ。2番目。社会は女で成り立っている。3番目。井戸の中の蛙。4番目。水に入る者雨を厭わず。どれがいい?
ノエル:また変なのばかり集めたな。
ヘレン:ええ、だからあなた達にぴったりかと思って・・・
ノエル:(笑って)そりゃどうも。質問は何だっけ?OASISに当てはまるもの?
ヘレン:ちょっと(笑う)、それじゃ私があまりに失礼なやつみたいじゃない、どれがギャラガー節に近いか、歌詞として使うならどれがいいか、です。
ノエル:最後のやつかな。気に入った。
ヘレン:「水に入る者雨を厭わず」?
ノエル:ああ、最初から何も持っていなければ失うこともないって意味だろ?当たってる?
[割り込み音]
カリナ:お二人さん、そろそろまとめに入ってもらえますか?
ヘレン:了解。ノエル、あなたと話せて本当に楽しかったわ。
ジェイド:最高よ、ありがとう。
ノエル:上海で会えるといいね。
ヘレン:ギグ、楽しみにしてるわ。
ノエル:その時はもっと話そうぜ、ビールも飲む?
ジェイド:ええ、もちろんよ。今リアムもそこにいるのかしら?
ノエル:いや、いない。
ヘレン:あら、あなたの次はリアムと話そうと思ってたのに。
ノエル:知るかよ。
ヘレン:わかった、今日は貴重なお時間を割いてくれてありがとう。元気でね。さよなら。
ジェイド:さよなら。
ノエル:じゃあな。
[電話の鳴る音]
ジェイド:ハロー?
カリナ:はい、カリナです。
ジェイド/ヘレン:こんにちは。
カリナ:インタビューは上手く行った?
ジェイド:ええ、本当にありがとう。最初からごたごたしてしまってごめんなさいね。
カリナ:気にしないで。中国は遠い国ですもの。
ジェイド:そうよね。
カリナ:OK、リアムのインタビュー時間は5分よ。
リアム:もしもし?
ジェイド:こんにちは、リアムよね?
リアム:ああ。
ジェイド:リアム、こんにちは。上海のヘレンとジェイドです。
リアム:元気?
ジェイド:ええ。ありがとう。あなたは?
リアム:最高。
ジェイド:それは良かった。では質問を始めてもいいかしら?
リアム:いいぜ。
ジェイド:中国の子達が、OASISのギグを見に行く許可をもらうために、両親にOASISを簡潔に説明するとしたら、どういう言葉を使うといいんでしょう?
リアム:最高で、正直な、働き者のマンキュニアン。
ヘレン:音楽のことは話さなくていいの?
リアム:あ、それもそうだな・・・世界一のバンドって言うよ。
ヘレン/ジェイド;(くすくすと笑う)。
ヘレン:今でも世界一だと思う?
リアム:ああ、思うぜ。
ヘレン:2番目はどのバンド?
リアム:興味ねえ。
ジェイド:今のあなた達は後ろめたいことは何もしてない?OASISは音楽に専念しているのか、それとも今でも連夜のパーティを続けてるかってことだけど。
リアム:どれも大切さ。俺はそんなのはやんねえよ、だって、ええっと、ちょっと、うーん、そう、大切なのは音楽、それと楽しむこと。単に音楽作るだけならバンドなんていらねえだろ。どんなバンドだって同じじゃないのか?楽しむことが大事だよ。
ジェイド:まだドラッグもやってるということ?
リアム:いんや。
ジェイド:何も?
リアム:なんにも。
ヘレン:ドラッグを使ったら、あなたの作る曲は変わってくると思います?もっと創造性が加わるのか、それとも質が落ちるのか。
リアム:そんな理由でやるやつなんていねえさ、やる時はただやりたいからやるだけだ、使ってる時ってのは、えっと、そういうのをバンドを始めたから使い始 めたなんて野郎は、ただの馬鹿だ、わかるよな?バンドをやる前、マンチェスターにいた頃からだろ俺達の場合。「よお、みんなハイになろうぜ」ってんでバン ドに入ったわけじゃねえんだ。
ジェイド:ドラッグは、目的の一部に過ぎなかったってこと?
リアム:良い方向に働くこともあるんだろうが、俺には合わなかった。
ヘレン:イングランドでのOASISのギグは、フットボールの試合みたいだと有名ですが・・・
リアム:光栄だね。
ヘレン:・・・上海でもそういう雰囲気を作り出せると思います?
リアム:上海は初めてなんだ、行ってやるべきことをやる。イギリスでやってる曲を演奏して、もし盛り上げることができたら盛り上がるだろうし、盛り上がら ない時は盛り上がらない。違うことをやるつもりはないさ。ステージに上がって、全てを出し切るだけ、その場所がイギリスだろうが、アメリカだろうが、上海 だろうが、月の上だろうがな。もしオーディエンスがギグに夢中になるあまり殴り合いを始めたとしても、俺の知ったことじゃねえし。
ヘレン:何かトラブルが起こると?
リアム:みんな熱くなるってことだよ。情熱。わかるだろ?トラブルが起こるって言ってるわけじゃない。夢中になってもらいたい、ただ突っ立ってるのはやめ てほしいってこと、そんなんじゃみんなの時間も、俺達の時間も、みんなの金も台無しだからな。でもどっちにしろ、俺達は楽しませてもらうぜ。
ヘレン:バンドというものは、緊張感、軋轢の中でこそ成長するように思います。ただ、今回のアルバムが、ここ最近のあなた方の作品としては頭抜けた出来だということを考えると、お兄さんと馬が合ってきた結果と言うこともできると思うのですが・・・
リアム:ノエルとの間に絆を感じたことなんて一度もないぜ俺、ここだけの話。あいつはあいつなりに、俺は俺でやることがある。会うと言っても、せいぜいス テージの上くらいさ。俺のある面があいつの気に障るみたいだし、俺だってあいつのことが嫌になる瞬間がある。でもだからと言って、変わる努力をするわけで もない。俺だってあいつに変わってほしいなんて思っちゃいない。俺達2人ともOASISを愛してるってことが大切だろ、要はそこだよ。俺達はOASISを 続けるだけ・・・それで緊張感でも何でも生まれようが・・・
ヘレン:ノエルは、あなたにどういう方向に変わってほしいんでしょうね。
リアム:知らねえよ、本人に聞くんだな。俺は俺でしかなくて、あいつじゃねえんだから。俺が俺なりに特別でいる方法を心得てるように、あいつもあいつなりの特別でいる方法ってのはあるんだろうさ。
ヘレン:お兄さんのことを特別な人間だと思ってるの?天才だと?
リアム:まあな。
ヘレン:面と向かってそう言える?
リアム:俺があいつのツラに向かって?
ヘレン:ええ。
リアム:いんや。お前がOASISの創始者だ* 訳注って言ってやるさ。
[戸惑いの沈黙]
ジェイド:さて、ファーストアルバムを発売してこれまでの15年間、あなた達は変わっているのでしょうか?
リアム:俺は思わないな自分が変わったとは、そうさ、俺は今でもどうしようもねえ馬鹿だから。他のメンバーに聞いたほうがいいと思うぜ。
ヘレン:ノエルは?成功してから変わった?
リアム:いや、どこも、変わっちゃいねえ。あいつも極めつけの馬鹿だよ。
ヘレン:前よりもその呼び名がお似合いだと?
リアム:そう。
ヘレン:ノエルの一番の欠点といえば何?
リアム:頭じゃねえの?ずっこけたこと言うしよ。
ヘレン/ジェイド:[笑う]
ジェイド:音楽についての質問ですが、ロックンロールの展望をどのように考えていますか?
リアム:さあ、どんな時代でも「俺達最高」と吹く連中が出てくるだろうさ、それがこの世界だろ?胸張って生きる。小さく縮こまってるんじゃなしにな。だか らいつの時代も、俺達やU2くらいビッグになりてえと思う若手バンドが出てくる。この世界はそうやって出来てるんだ。こそこそ他人の顔色窺いくさってるよ うな連中は嫌いだね、わかるだろ?ちょっとしたヒット飛ばして、先の尖った靴を履ければ満足って連中だよ。俺は、そう、これまで出てきたどの人間よりも ビッグになりてえんだ。
ヘレン:今なら、誰に高得点をあげます?
リアム:KasabianとTwisted Wheelってバンド、若手だよ、その他の連中にはは興味ねえな。なんとも思わねえ。嫌いってわけじゃなくて、俺向きじゃねえってことさ。
ヘレン:それまでヒーローだと思っていたけど、実際に会ってみたら幻滅した人物はいる?
リアム:いないよ、俺のヒーローはみんな本当にクールなんだ。ポール・ウェラーにポール・マッカートニー - クール。イアン・ブラウンもクール。シーン・ライダーも。これまで会ってきた人はみんなクールさ。でも俺は本物が好きなんであって、売れ線狙った間抜けど もには吐き気しかしねえんだよ。
ヘレン:The Stone Roses、Rolling Stones、ポール・マッカートニー。音楽の偉大なる先人達の中で、音楽面で素晴らしい年の重ね方をしているという方は誰でしょう?OASISが今後の目標に据えたいバンドというのは?
リアム:Rolling Stonesはもう新しく音楽は作ってないよな、Stone Rosesも。だから抜き。ポール・マッカートニーは今でも音楽を作ってるけど、Beatlesの頃と比べると、そこまで良くないだろ?The Stone Rosesも良いけど、ずっと前に解散してるし。Rolling Stonesもあんまりなあ、かっこいいんだけど、俺は音楽をずっと作っていきたいんだ。5年ごとにツアーに出て昔の曲ばかりやってもしょうがねえだろ、 俺は嫌だぜそんなの。だから、選べといわれたらポール・マッカートニーだな、いずれにせよ音楽は作ってるわけだし。
ヘレン:つまり、続けることが大事だと。
リアム:うん、俺はOASISのどのアルバムも好きなんだ。音楽を作り続ければ - 前に進むんだよ。そうじゃなきゃ、いっつも同じ曲ばかり演奏しなきゃなんねえんだぜ、肉屋でもやった方がましだっての。
ジェイド:OASISの曲で一番と思える曲は?逆に過大評価されてる曲も教えてください。
リアム:「Wonderwall」はそこまで良いのか疑問だな、一番の曲は、そうだなあ、ギグでやらない曲がたくさんあるだろ、書いてレコーディングするんだけど、やらない曲が。どれも好きだぜ。
ヘレン:最近のあなたのインタビューを読んでいたら、今度のアルバムを製作する際、たくさん曲が出来たそうですね。発表する予定はある?
リアム:ああ、いつかはな。でもアルバムは1度に1枚しか出せねえだろ。2枚組みアルバムは気が進まないんだ。いつか発表できたらとは思う。その時生きてようが死んでようが、発売される時は発売されるさ、誰にもわかんねえよ。
[割り込み音]
カリナ:そろそろお時間ですよ。
ジェイド/ヘレン:わかった。
ジェイド:リアム、最後にもう一ついい?
リアム:ああ、もちろん。
ジェイド:あなたってどうして他のバンドにそこまで厳しいのかしら?特にOASISと張り合おうとするバンドには手厳しいわよね。
リアム:おい、みんなの方から聞いてくるんだろ、俺からジャーナリストに「失礼、あのバンドのことをぼろくそに言わせてもらってもいいですか?」と電話し て回ってるわけじゃねえんだよ。質問されれば答えるさ。他のバンドだって、俺のバンドをけなす権利はあるけど、言い返してこないのは先の尖がったシューズ を履いたクソったれバンドだって自覚があるからだ。それはともかくあいつらにも言う権利はあるし、俺にだってある。OASIS以外のバンドなんて正直どう なろうとかまわねえけど、聞かれたら思ってることを言ってやるさ。
ヘレン:先の尖った靴が相当嫌いみたいね。
リアム:あんなの履くとろくなことねえ・・・ろくなことになんねえよ。
ヘレン:おすすめの靴は?
リアム:[考え込む]さあな、でも先が尖ってないやつ。ありゃあダメだ、人の目でも突っつくつもりかっての。
* 訳注 genius(天才)とgenesis(創始者)を掛けている。
http://shanghai.urbanatomy.com/index.php/i-ahearts-shanghai/85-i-love-shanghai/1189-oasis-on-china-exclusive#Top_quotes
(実現しなかった)中国ギグに向ける、ノエル・ギャラガー&リアム・ギャラガーの特別インタビュー。
さて、ギグがキャンセルになってしまった。このやり場のない気持ちをどうすればいいのだろう!!しかし、全てが無に帰したわけではない。ここに、上海ギグがキャンセルになる前に行われた二人のインタビューを紹介しよう。
ノエルが、中国、財政危機、バンドのニューアルバムについて話し、リアムはといえば、まあ、みなさんお察しの通りだ。
[電話のなる音]
ノエル:もしもし?
ヘレン/ジェイド:もしもし?
ノエル:スピーカーフォン使ってるの?
ヘレン:ええ。
ノエル:よく聞こえないんだけど。
ヘレン:・・・これでどう?
ノエル:???
----------------
ヘレン:ああ、どうしよう、どうすればいい!?またかけ直してきてくれるかしら?
ジェイド:そうだといいけど。
ヘレン:なんてこと、ノエル・ギャラガーの電話を切っちゃったわ。
ジェイド:ああ・・・やっちゃった・・・。
ヘレン:信じられない。
ジェイド:(笑って)技術的な問題ってやつね。
ヘレン:どうする?もう待つしかない?
ジェイド:ええ、またかけてくるわよ。
ヘレン:どうして私達の声が聞こえなかったのかしら?
ジェイド:聞こえてたんだろうけど、ちょっとふざけてみたんでしょ。もうちょっとマイクの近くで話してみたら。
ヘレン:どうしよう、これ以上最悪のスタートってないわよね!テープはちゃんと回ってる?
ジェイド:回ってる、大丈夫よ。
[電話の鳴る音]
カリナ:ハロー!
ヘレン:ハロー!
カリナ:こちらは、OASISオフィスのカリナと申します。
ジェイド:ごめんなさい、電話を切ってしまったんですが!
カリナ:そうでしたか、では今からおつなぎしますね・・・
ジェイド:ありがとう。
ノエル:もしもし?
ヘレン:ノエル、初めまして。さっきは切ってしまってごめんなさい。
ノエル:うん、俺の、ええっと、仕業なんだけどね。
ヘレン:ではさっそく質問に入りますが・・・
ノエル:もう少しマイクか何かに近づいて話してくれると、大いに助かるんだけど、というのも俺はもう年だから耳が遠いんだ。
ヘレン:もっと大きな声で喋るわね。もし「White Album」がこの世になかったとしたら、「Dig Out your Soul」はどんなアルバムになっていたでしょう?
ノエル:(しばらく黙って)ふーん、面白い質問だ!うん、たぶん存在すらしてなかっただろう。俺もそんな考えは、うーん・・・本当に良い質問だ、ゲムに聴くべきだよ、そういう質問得意だぜあいつ。
ヘレン:そうなの?
ノエル:ところで君、全然中国人っぽくないね。
ヘレン:中国人じゃないもの、ロンドン出身よ。
ノエル:へえ、でもこれは中国向けのインタビューだろ?
ヘレン:ええ、Shanghai Magazineのね。英語を使ってるメディアなの。
ノエル:そうか・・・そうだなあ、「White Album」なしでアルバムがどんなサウンドになったか。わかんないよ。想像もつかない。
ヘレン:OK、もう一つアルバムについての質問です。今日「Dig Out Your Soul」を聴いてみて、気持ちの沈みこむ、もしくは幻惑される雰囲気をもつ曲が多いと感じました。これから先この音楽性を突き進めて、もっとダークなア ルバムを作ろうとは思ってる?不安を覚えるような歌詞も多いわ。どう思う?
ノエル:もっと、うーん、もっと具体的に曲を挙げてくれると話しやすいんだけど。
ヘレン:そうね、いくつか曲の歌詞を抜き出してみたんですが・・・
ノエル:OK。
ヘレン:たとえば「神と話してみようとしたが、無駄だった」とか「俺が堕ちたら、称えてくれるか」、「俺は疲れた、メリーゴーランドから降ろしてくれ」といったもの。落ち込んだ気持ちを表現していると思うんだけど。
ノエル:そうだな。君はジャーナリストだから、音楽を自分なりに考えた上で受け入れる、これは普通だよな。でも俺は本当に、自分の曲を分析したりしないんだ。それに今挙げてもらったうちの1つはリアムのだろ、2番目のやつ、だから俺にはコメントできない。
ヘレン:ですよね。
ノエル:他の2つ、3番目のは10年前、今付き合ってる美しいガールフレンドとスペインのナイトクラブで出会った時のことを書いた。その時のことを思い出 してみたって感じかな。そしてそう、10年前、俺は今ほど幸せじゃなかったからそれが曲に出てるのかもしれない、これで解決だな?いいかい?
ヘレン:アルバム全体に渡って少し暗めの雰囲気が漂っているという見方には納得行く?それともそう思うのは私だけかしら?
ノエル:いや、確かにちょっと暗いよ・・・「Standing on the Shoulder of Giants」ほどじゃないけど。それは確実、いいかな。でもわからない、本当に考えたことすらないんだからさ、ただ頭に浮かんだことを書いただけで、他 の人が、アルバムに対して特定の印象を持つなら、俺はその意見を尊重するよ。君は失望と不安を見た、それでいいのさ!反対するつもりはないんだ。でも俺の 意見はと聞かれれば、わからないってことになるね。
ジェイド:アルバムを作る時に、一番大きく影響されたものは?
ノエル:うーん、ドイツのバンドでNoiseっていうの聞いたことある?
ジェイド:ええ。
ノエル:あるのか?ああ、それはいい、このアルバムを作る前によく聴いてたんだ、他にもThe Pretty Thingsとか、60年代のサイケデリック音楽として知られるやつは聴いた。ほらな、大きく影響されるのはいつだって60年代の音楽さ。
ジェイド:アルバムに関する批評で、一番本質を見抜いていると思ったものは?見当違いの意見を言っている人はいた?
ノエル:『ノエルの曲も含めてどれも極めて平均点』。
ジェイド:それが見当違いの意見ということですね?
ノエル:いや、一番見抜いている意見さ。
ジェイド:これまで書いてきた曲で一番の出来だと思うのは?逆に過大評価されてると思う曲は?
ノエル:一番の曲は「Rock N Roll Star」で、過大評価されてるのは「Wonderwall」。
ヘレン:どうして?みんなたいてい・・・
ノエル:それだからさ、『みんなたいてい・・・』。過大評価だ。
ジェイド:では、最近の経済危機、失業者の増加、不況、機会の喪失、そういったものは音楽を作る刺激になると思います?そういうところからOASISは生まれたと?
ノエル:うーんそうだな、90年代初期に俺達がバンドを始めた頃は、最悪の時代だった、保守党が政権を握ってたしね。でも、うん、そういう危機的状況は、 音楽やファッション、政治とかそういったものから最大限の力を引き出すきっかけになると思う。この不況がもう少し悪くなれば、少なくとも俺達に限って言え ば、良いアルバムを作り出す原動力になるわけだ。
ジェイド:(笑って)異議なしです。現在の音楽シーンをどう思います?一番のバンドは?
ノエル:Kasabianは本当に好きなんだ、The Enemyも、うーん、どっちか一つと言われればKasabianかな、ニューアルバムは最高だよ。
ヘレン:それなら、私もダウンロードしてみるわ・・・
ノエル:(遮って)でもまだ発売はされてないぜ。
ヘレン:・・・ここではイギリスの新しい音楽を手に入れるのは難しいの。
ノエル:辺鄙なところだもんな。
ヘレン:というより・・・
ノエル:そこでどんな仕事してるんだ?雑誌作ってるの?
ヘレン:ええ、英語で、ライフスタイルや文化、音楽などを取り上げた雑誌を作ってるわ。
ノエル:どうしてはるばる中国まで?
ヘレン:ロンドンにいたころ、ネットで仕事を探していたら「海外の仕事」という欄を見つけて、中国に良い仕事があったから来たのよ。
ノエル:そうか。君にインタビューするのはここらで終わりにして。俺のインタビュー、続けようぜ。
ヘレン:わかった、いかにも中国的な質問をしてもいい?
ノエル:『好きな食べ物は?』とかじゃないだろうな?
ヘレン:そんな質問しないわよ!中国の格言で、ギャラガー節に近いものがあって、OASISの曲にも合いそうなものがいくつかあるの。今から挙げるので、どれが一番好きか教えてくれませんか?その理由もお願いします。
ノエル:OK。
ヘレン:1番目。贈り物で人を判断するのは馬鹿だけだ。2番目。社会は女で成り立っている。3番目。井戸の中の蛙。4番目。水に入る者雨を厭わず。どれがいい?
ノエル:また変なのばかり集めたな。
ヘレン:ええ、だからあなた達にぴったりかと思って・・・
ノエル:(笑って)そりゃどうも。質問は何だっけ?OASISに当てはまるもの?
ヘレン:ちょっと(笑う)、それじゃ私があまりに失礼なやつみたいじゃない、どれがギャラガー節に近いか、歌詞として使うならどれがいいか、です。
ノエル:最後のやつかな。気に入った。
ヘレン:「水に入る者雨を厭わず」?
ノエル:ああ、最初から何も持っていなければ失うこともないって意味だろ?当たってる?
[割り込み音]
カリナ:お二人さん、そろそろまとめに入ってもらえますか?
ヘレン:了解。ノエル、あなたと話せて本当に楽しかったわ。
ジェイド:最高よ、ありがとう。
ノエル:上海で会えるといいね。
ヘレン:ギグ、楽しみにしてるわ。
ノエル:その時はもっと話そうぜ、ビールも飲む?
ジェイド:ええ、もちろんよ。今リアムもそこにいるのかしら?
ノエル:いや、いない。
ヘレン:あら、あなたの次はリアムと話そうと思ってたのに。
ノエル:知るかよ。
ヘレン:わかった、今日は貴重なお時間を割いてくれてありがとう。元気でね。さよなら。
ジェイド:さよなら。
ノエル:じゃあな。
[電話の鳴る音]
ジェイド:ハロー?
カリナ:はい、カリナです。
ジェイド/ヘレン:こんにちは。
カリナ:インタビューは上手く行った?
ジェイド:ええ、本当にありがとう。最初からごたごたしてしまってごめんなさいね。
カリナ:気にしないで。中国は遠い国ですもの。
ジェイド:そうよね。
カリナ:OK、リアムのインタビュー時間は5分よ。
リアム:もしもし?
ジェイド:こんにちは、リアムよね?
リアム:ああ。
ジェイド:リアム、こんにちは。上海のヘレンとジェイドです。
リアム:元気?
ジェイド:ええ。ありがとう。あなたは?
リアム:最高。
ジェイド:それは良かった。では質問を始めてもいいかしら?
リアム:いいぜ。
ジェイド:中国の子達が、OASISのギグを見に行く許可をもらうために、両親にOASISを簡潔に説明するとしたら、どういう言葉を使うといいんでしょう?
リアム:最高で、正直な、働き者のマンキュニアン。
ヘレン:音楽のことは話さなくていいの?
リアム:あ、それもそうだな・・・世界一のバンドって言うよ。
ヘレン/ジェイド;(くすくすと笑う)。
ヘレン:今でも世界一だと思う?
リアム:ああ、思うぜ。
ヘレン:2番目はどのバンド?
リアム:興味ねえ。
ジェイド:今のあなた達は後ろめたいことは何もしてない?OASISは音楽に専念しているのか、それとも今でも連夜のパーティを続けてるかってことだけど。
リアム:どれも大切さ。俺はそんなのはやんねえよ、だって、ええっと、ちょっと、うーん、そう、大切なのは音楽、それと楽しむこと。単に音楽作るだけならバンドなんていらねえだろ。どんなバンドだって同じじゃないのか?楽しむことが大事だよ。
ジェイド:まだドラッグもやってるということ?
リアム:いんや。
ジェイド:何も?
リアム:なんにも。
ヘレン:ドラッグを使ったら、あなたの作る曲は変わってくると思います?もっと創造性が加わるのか、それとも質が落ちるのか。
リアム:そんな理由でやるやつなんていねえさ、やる時はただやりたいからやるだけだ、使ってる時ってのは、えっと、そういうのをバンドを始めたから使い始 めたなんて野郎は、ただの馬鹿だ、わかるよな?バンドをやる前、マンチェスターにいた頃からだろ俺達の場合。「よお、みんなハイになろうぜ」ってんでバン ドに入ったわけじゃねえんだ。
ジェイド:ドラッグは、目的の一部に過ぎなかったってこと?
リアム:良い方向に働くこともあるんだろうが、俺には合わなかった。
ヘレン:イングランドでのOASISのギグは、フットボールの試合みたいだと有名ですが・・・
リアム:光栄だね。
ヘレン:・・・上海でもそういう雰囲気を作り出せると思います?
リアム:上海は初めてなんだ、行ってやるべきことをやる。イギリスでやってる曲を演奏して、もし盛り上げることができたら盛り上がるだろうし、盛り上がら ない時は盛り上がらない。違うことをやるつもりはないさ。ステージに上がって、全てを出し切るだけ、その場所がイギリスだろうが、アメリカだろうが、上海 だろうが、月の上だろうがな。もしオーディエンスがギグに夢中になるあまり殴り合いを始めたとしても、俺の知ったことじゃねえし。
ヘレン:何かトラブルが起こると?
リアム:みんな熱くなるってことだよ。情熱。わかるだろ?トラブルが起こるって言ってるわけじゃない。夢中になってもらいたい、ただ突っ立ってるのはやめ てほしいってこと、そんなんじゃみんなの時間も、俺達の時間も、みんなの金も台無しだからな。でもどっちにしろ、俺達は楽しませてもらうぜ。
ヘレン:バンドというものは、緊張感、軋轢の中でこそ成長するように思います。ただ、今回のアルバムが、ここ最近のあなた方の作品としては頭抜けた出来だということを考えると、お兄さんと馬が合ってきた結果と言うこともできると思うのですが・・・
リアム:ノエルとの間に絆を感じたことなんて一度もないぜ俺、ここだけの話。あいつはあいつなりに、俺は俺でやることがある。会うと言っても、せいぜいス テージの上くらいさ。俺のある面があいつの気に障るみたいだし、俺だってあいつのことが嫌になる瞬間がある。でもだからと言って、変わる努力をするわけで もない。俺だってあいつに変わってほしいなんて思っちゃいない。俺達2人ともOASISを愛してるってことが大切だろ、要はそこだよ。俺達はOASISを 続けるだけ・・・それで緊張感でも何でも生まれようが・・・
ヘレン:ノエルは、あなたにどういう方向に変わってほしいんでしょうね。
リアム:知らねえよ、本人に聞くんだな。俺は俺でしかなくて、あいつじゃねえんだから。俺が俺なりに特別でいる方法を心得てるように、あいつもあいつなりの特別でいる方法ってのはあるんだろうさ。
ヘレン:お兄さんのことを特別な人間だと思ってるの?天才だと?
リアム:まあな。
ヘレン:面と向かってそう言える?
リアム:俺があいつのツラに向かって?
ヘレン:ええ。
リアム:いんや。お前がOASISの創始者だ* 訳注って言ってやるさ。
[戸惑いの沈黙]
ジェイド:さて、ファーストアルバムを発売してこれまでの15年間、あなた達は変わっているのでしょうか?
リアム:俺は思わないな自分が変わったとは、そうさ、俺は今でもどうしようもねえ馬鹿だから。他のメンバーに聞いたほうがいいと思うぜ。
ヘレン:ノエルは?成功してから変わった?
リアム:いや、どこも、変わっちゃいねえ。あいつも極めつけの馬鹿だよ。
ヘレン:前よりもその呼び名がお似合いだと?
リアム:そう。
ヘレン:ノエルの一番の欠点といえば何?
リアム:頭じゃねえの?ずっこけたこと言うしよ。
ヘレン/ジェイド:[笑う]
ジェイド:音楽についての質問ですが、ロックンロールの展望をどのように考えていますか?
リアム:さあ、どんな時代でも「俺達最高」と吹く連中が出てくるだろうさ、それがこの世界だろ?胸張って生きる。小さく縮こまってるんじゃなしにな。だか らいつの時代も、俺達やU2くらいビッグになりてえと思う若手バンドが出てくる。この世界はそうやって出来てるんだ。こそこそ他人の顔色窺いくさってるよ うな連中は嫌いだね、わかるだろ?ちょっとしたヒット飛ばして、先の尖った靴を履ければ満足って連中だよ。俺は、そう、これまで出てきたどの人間よりも ビッグになりてえんだ。
ヘレン:今なら、誰に高得点をあげます?
リアム:KasabianとTwisted Wheelってバンド、若手だよ、その他の連中にはは興味ねえな。なんとも思わねえ。嫌いってわけじゃなくて、俺向きじゃねえってことさ。
ヘレン:それまでヒーローだと思っていたけど、実際に会ってみたら幻滅した人物はいる?
リアム:いないよ、俺のヒーローはみんな本当にクールなんだ。ポール・ウェラーにポール・マッカートニー - クール。イアン・ブラウンもクール。シーン・ライダーも。これまで会ってきた人はみんなクールさ。でも俺は本物が好きなんであって、売れ線狙った間抜けど もには吐き気しかしねえんだよ。
ヘレン:The Stone Roses、Rolling Stones、ポール・マッカートニー。音楽の偉大なる先人達の中で、音楽面で素晴らしい年の重ね方をしているという方は誰でしょう?OASISが今後の目標に据えたいバンドというのは?
リアム:Rolling Stonesはもう新しく音楽は作ってないよな、Stone Rosesも。だから抜き。ポール・マッカートニーは今でも音楽を作ってるけど、Beatlesの頃と比べると、そこまで良くないだろ?The Stone Rosesも良いけど、ずっと前に解散してるし。Rolling Stonesもあんまりなあ、かっこいいんだけど、俺は音楽をずっと作っていきたいんだ。5年ごとにツアーに出て昔の曲ばかりやってもしょうがねえだろ、 俺は嫌だぜそんなの。だから、選べといわれたらポール・マッカートニーだな、いずれにせよ音楽は作ってるわけだし。
ヘレン:つまり、続けることが大事だと。
リアム:うん、俺はOASISのどのアルバムも好きなんだ。音楽を作り続ければ - 前に進むんだよ。そうじゃなきゃ、いっつも同じ曲ばかり演奏しなきゃなんねえんだぜ、肉屋でもやった方がましだっての。
ジェイド:OASISの曲で一番と思える曲は?逆に過大評価されてる曲も教えてください。
リアム:「Wonderwall」はそこまで良いのか疑問だな、一番の曲は、そうだなあ、ギグでやらない曲がたくさんあるだろ、書いてレコーディングするんだけど、やらない曲が。どれも好きだぜ。
ヘレン:最近のあなたのインタビューを読んでいたら、今度のアルバムを製作する際、たくさん曲が出来たそうですね。発表する予定はある?
リアム:ああ、いつかはな。でもアルバムは1度に1枚しか出せねえだろ。2枚組みアルバムは気が進まないんだ。いつか発表できたらとは思う。その時生きてようが死んでようが、発売される時は発売されるさ、誰にもわかんねえよ。
[割り込み音]
カリナ:そろそろお時間ですよ。
ジェイド/ヘレン:わかった。
ジェイド:リアム、最後にもう一ついい?
リアム:ああ、もちろん。
ジェイド:あなたってどうして他のバンドにそこまで厳しいのかしら?特にOASISと張り合おうとするバンドには手厳しいわよね。
リアム:おい、みんなの方から聞いてくるんだろ、俺からジャーナリストに「失礼、あのバンドのことをぼろくそに言わせてもらってもいいですか?」と電話し て回ってるわけじゃねえんだよ。質問されれば答えるさ。他のバンドだって、俺のバンドをけなす権利はあるけど、言い返してこないのは先の尖がったシューズ を履いたクソったれバンドだって自覚があるからだ。それはともかくあいつらにも言う権利はあるし、俺にだってある。OASIS以外のバンドなんて正直どう なろうとかまわねえけど、聞かれたら思ってることを言ってやるさ。
ヘレン:先の尖った靴が相当嫌いみたいね。
リアム:あんなの履くとろくなことねえ・・・ろくなことになんねえよ。
ヘレン:おすすめの靴は?
リアム:[考え込む]さあな、でも先が尖ってないやつ。ありゃあダメだ、人の目でも突っつくつもりかっての。
* 訳注 genius(天才)とgenesis(創始者)を掛けている。