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あの英国人が帰ってきた:ノエル・ギャラガーが語るOASIS、その過去と現在。

これまで幾度と無くギグをキャンセルしても、許されてきたOASIS。少なくとも今回の場合、今年9月に大ニュースになったあの事件が原因とくれば、許さざるを得ないだろう。

「Youtubeを見てみろよ-- 世界中どこにいても見れるぜ」と、ギタリストでありバンドのリーダーでもあるノエル・ギャラガーは言った。

2008年9月7日、彼はトロントでのコンサート中に、ステージに乱入してきた男に襲撃されたのだ。

ネットに挙がった動画では、男がアメフトのラインバッカーのように後ろからノエルを突き飛ばし、ノエルはステージモニターに激しくぶつかっているのがわかる。

彼はそれ以上の言い訳は口にしない。バンドはミネアポリスのTarget Centerまで到達することができたのだから。

「全て順調、何もかも元通りだ」。

先週USツアーが始まる前に行った電話インタビューで、ノエルはそう話した。

「いるべき場所に戻ってきたのさ」。

たしかに、OASISのニューアルバム「Dig Out Your Soul」は、90年代にバンドを一躍有名にしたビートルズとストーンズの影響を感じるサウンドに回帰し、それはつまり、バンドがあの狂乱の時代以来のベ ストといえる作品を作り出すことに成功したことを意味する。彼をまさにロックなキャラクターへと位置づける要素でもある不遜な態度 --そして弟リアム・ギャラガーに対する態度もかつてと同じだ。

トロントでの事件はどう捉えています?

ノエル:その時のことはよく覚えてないんだ、それにもちろん、あまりここで話すこともできない。今まさに法的に手続きを進めてるところだからね。何か言っ たら俺の不利益になる可能性があるってことさ。でも本当に何にも覚えてないんだ。自分の世界に入りきって演奏していたんだから。背中をステージ裏に向けて ね。そしたら次の瞬間、突然混乱に陥った。

その事件のことを肉体的、もしくは精神的にひきずってはいません?

ノエル:ないね。肋骨3本を骨折、5本にひびが入った状態で2ヶ月いたわけだが。精神的には、ない、全くない。そんなやわい神経じゃねえよ。

リアムがそいつに殴りかかったというのは本当?

ノエル:ああ、Youtubeで見りゃわかる。恥ずかしいよな。

あなたのことが好きなんですよ。

ノエル:違う、違うな。もちろん、違うさ。そのことに関しちゃ、俺達の間で話はついてるんだよ。何も変わってない。良い時でも、俺達は敵対関係にあるし、最悪な時は、さらに険悪だ。俺はそれでもいいけどね、別に。

一つ変わったことは、リアムがさらに作曲に貢献するようになったことですよね。あなたがそうさせてあげたのか、彼の方から主張してきたのか、どっちなんでしょう。

ノエル:その「させた」という表現は好きじゃないな。誰かに曲をかかせてやるなんてことはしないんだ。OASISは俺達のバンド。4人全員のものなんだ よ。デビュー初期は、メンバー全員で曲を書いてたんだぜ、でもどういうわけか俺の方が量的にも質的にも良い曲を書いたってだけの話だ。

ソングライターとしてのリアムをどのように評価していますか?

ノエル:あいつ、バラッドばかり書くんだよな、ムカつくぜ。もし曲が気に入らなかったらそう言ってやるけど、でもたいてい曲の出来はとても良い。あいつのとりえは音楽性にある。それ以外はポイだ。

OASISの場合、アルバムを出すごとに音楽性が変わらない点に関して批判と称賛を同時に受けています。意図的にそうしているのでしょうか?

ノエル:連中が何を言おうが俺には本当にどうでもいいことなんだ。俺はギターで曲を書く。キーボードでは書けない。俺は俺のやるべきことをやる。曲の分析 はしない。他の連中が勝手にやってくれるから、それで何を言われようがかまわない。俺達がデビューした時、みんな俺のことをレノン/マッカートニー以来の 逸材と騒ぎたてたもんだ。俺は本気にしなかった。デビューしてしばらくたった頃に、連中が一変して非難し始めた時も同じく、俺は相手にしなかったけどな。

2000年の「Standing on the Shoulder of Giants」の頃は、スランプに陥ったと話していますが、何があったのでしょう?

ノエル:うーん、インスピレーションが全く欠けてた時期なんだ。特にあのアルバム、出すためだけに作った感じさ。いくつか良い曲もある、でも新作を出すべ き時期になった時にはもう億劫になってた。もしやり直せるなら、あんなレコードは作りたくないね。でも長い目で見れば、良いものを作るためにはクソみてえ な時期も必要なんだよ。いつも最高ってわけにはいかない。ビートルズにだって駄作はある、そうだろ?

落ち着いた生活へと切り替えたこと、浪費をやめたことをご自身では評価していますか?

ノエル:ああ、うん、もちろんだよ。もしかしたらリアムは否定するかもしれないが、あいつだって落ち着いてきてる。今ではみんな父親なんだ。それで考えを 変えないようなら、ただのバカってことさ。でもさ、ステージ以外で起こることってどうでもいいことばかりだよな。「Definitely Maybe」や「Morning Glory」の頃のこと、何も覚えてねえだろ。残っていくのは音楽だけなんだ。それを知ってたら、その他の事なんてどうでもいいんじゃないかな?

OASISファンは今でも、ギグでは昔の曲を望んでいるようですよね。それについては納得してる?

ノエル:良いと思うよ。俺は3年ごとにしか演奏しないわけだから、今でも楽しんで演奏してるさ。特に「Morning Glory」を弾くのは好きなんだ。あのアルバムを思うとちょっとイラっと来るんでね。だってレコーディングするのに12日しかかけなかったんだぜ。ほと んどデモの状態さ。だからレコードよりも今ライブで演奏するほうがサウンドとしては上だと思うんだよ。

ライアン・アダムスの「Wonderwall」をカバーを聴いて、あなたが彼のファンになったのも驚きではありません。あのカバーのどこを特に気に入ったの?

ノエル:あの曲はもともとブルース調の曲だったんだな。作曲者の俺でも見出せなかったその何かを彼は見つけてみせたのさ。「(What't The Story) Morning Glory?」頃までの俺のやり方では見つけられないものをね。今では1年前にはデモを録って、レコードにする前に色々試行錯誤をするだろ。でもあの曲は 原石のままの姿でレコーディングされたようなもんだったんだよ。もしもう1年かけてたら、ライアンのバージョンまで持っていけたかもしれない。彼は 「Wonderwall」をさらに感動的に仕上げたんだ。

彼の作品で好きなものはありますか?

ノエル:うーん、レコードも曲もあまりに多いからなあ。どこから始めればいい?今のツアーでは、ナッシュヴィルのアルバム(2000年に発売されたアルバム「Heartbreaker」のこと)からの曲を演奏してるんだ。もっとロックなスタイルでね。最高だよ。

ライアンは、トラブルメーカーとしても有名です。ツアー、つまりOASISと一緒だと何か問題が起きないかと心配は?

ノエル:いや、ないない。そういう評判のあるロックスターってたいてい実際はそんなんじゃないんだよ。ただジャーナリスト達に対して神経質になってるだけ なんだ。やつはいつもぴりぴりしたエネルギーを発してる。俺が思うに、何かを押し隠そうとしてそうなるんじゃないかな。シャイなロックスターなのさ。