俺が音楽に目覚めたのは、The SmithsやStone Rosesのおかげだが、この2つのバンドもThe Jamがなかったら、存在しなかったはずだ。つまり、俺は、彼らを通してThe Jamの影響を受けてるってことさ。ポールに初めて会ったのは、1994年のグラストンベリー・フェスでだった。実はそれより前に会ってたんだけどな。The Inspiral Carpetsのローディとして日本に行った時だよ。クリント・ブーンが自己紹介をすると、ポールはたった一言「良いオルガンだな」。彼が発した言葉はそれだけだった。
グラストンベリーで、あるジャーナリストからインタビューを受けたよ。「ポール・ウェラーが、OASISのことばかり話すので、一度あなたに会っておこうと思ったんですよ」と言ってたね。当時、OASISはThe Jamと似たような状況だったんだ。ポールがThe Jamの曲を全部書く。俺がOASISの曲を全部書く。二人ともThe Beatlesと60年代の音楽を愛してる。ファーストアルバムのスリーブにスクーターが写ってる。
そしてバックグラウンドも似てるんだ。俺のおふくろは掃除婦として働いていた。親父は建築業だ。彼の母親も掃除婦で、父親は建築業。俺もポールもろくなことを教えないくだらねえ学校に通い、どこか別の場所で自分を待っている何かがあるということを確信してた。
テレビ番組「The Old Grey Whistle Test」で、「Eton Rifles」を演奏しているThe Jamを見たのが、最初の出会いだったんだ。土曜の夜になると、気分を盛り上げるために、よくこの曲を流したよ。ポールはソングライターとして過小評価されすぎさ。と同時にいつも不機嫌なクソったれでもあるけどな。
そのテレビ番組以来、彼の音楽はあまり聴いていなかった。そしたら1990年、ポールが、マンチェスター・アカデミーでギグをしてさ・・・・俺の家から歩いて5分の場所だった。主催者とも知り合いだったから、足を運んでみたんだ。「Tomorrow」を演奏しているのを聴いて、俺は「こりゃすげえ!」さ。
俺の中ではニール・ヤングしかいないね。全盛期の30代から長い長い年月が過ぎたのにも関わらず、今でも現代音楽に挑戦し続ける男は。彼自身はその理由を「みんなに伝えたいことがあるからだ」と言うが、俺はそうは思わない。「音楽を愛しているから」だ。
彼と同じ世代の大方が、新しい音楽を拒否する中で、ニール・ヤングは逆に若者の音楽からエネルギーを得ているんだ。俺より先にThe CoralやThe Libertinesを聴いてたからな。「Kings Of Leonは聴いたか?The Arctic Monkeysはどうだ?」。今の音楽が、彼を元気づけるんだ。
ポールは、一生をかけて自分に挑戦し続けるだろう。今度発売される「22 Dreams」みたいにね。ダウンロードや海賊版が横行するこの時代に、「2枚組みを作る」と来た。たぶんこれが音楽業界では最後の2枚組みLPだぜ。最近のバンドは、短いスパンでレコードを発売して世間の気を引こうと必死だからな。ウェラーを尊敬するよ。
ピアニストとして、そしてギタリストとして、ポールは名プレイヤーの一人と言えるだろう。彼の演奏は俺を軽く超えてる。「Champagne Supernova」を一緒に演奏した時はびびったぜ。ソウルもジャズもブルースもロックも全てこなせる。才能だよ。
金や名声や、賞賛を浴びたいがためにやってるわけじゃない。彼には音楽が必要なのさ。バンドをやることだけに集中してる。そんな彼を人々は尊敬する。ステージに立つ時は、いつでも真剣に取り組むからね。
音楽が彼の血液なんだ・・・でも俺の家に遊びに来る時は・・・Primal Screamの連中も一緒になって一夜限りのスーパーグループを結成したり、バンに乗り込んだり、社交クラブなんか作ろうとしたり・・・そうこうするうちに朝になるって具合さ。
ポールは、ツアーになるとぼやくことが多いが、ツアーにでることをやめようとはしないんだ。空いた時間ができると、電話をかけてくるのさ。俺はたいていテレビを見てるわけ。自分の仕事が気になって、落ち着かないと言ってくる。静かに座ってることも立ってることもできないってな。もしスタジオでミキシングをしていない時は、リハーサルをやってる。リハーサルでなければ、今度発売する本に挿入する写真選びやら、ボックスセットの編集やら、新しいドラマー探しやら・・・。
俺達の娘は同じ年で、同じ学校に通ってるんだ。だから学芸会にクリスマスイベント、ペアレンツナイト(夜、親が子供と同じ学校生活を体験するというもの)なんかを、俺とポールが一緒にやるのさ。誇りを持って言うよ。その時は、大物の彼も、ただの俺の友達に戻るんだ。
ファッションも最高。自分のスタイルを持ってるだろう!俺に電話をかけてきて「今サウス・モルトン・ストリートにいるんだけど、帽子ほしいか?良いやつがあるぞ」なんて言うんだぜ。
先週の火曜日に俺の家に遊びにきた時、外は大雨だったんだ。グリーンのレザージャケットに、黄色のパンツ、スウェードの靴。雨をよけるために、フルレングスのレザー・トレンチコートを頭からかぶってきた。一緒に2階で座ってたら、車のクラクションが何回も鳴るんだよな。ドノヴァンを膝の上にのせてたポールは「こんなうるさいところによく住んでるな」なんて言ってさ。こんなに騒々しいのは普通じゃないから、窓を開けて外を見ると、どっかのバカが車を道路のど真ん中に止めてあるんだ。
「ああ、それ。ミニだろ?」。やつの車だったのさ。
駐車違反監視員が現れて、ゴミ収集車にタクシー2台が立ち往生してる。するとポールは窓から顔を出して、監視員に向かって「2分で行くから待っとけ、クソ野郎」。そして俺に向かって「じゃあ、またな」と言って出て行ったよ。
グラストンベリーで、あるジャーナリストからインタビューを受けたよ。「ポール・ウェラーが、OASISのことばかり話すので、一度あなたに会っておこうと思ったんですよ」と言ってたね。当時、OASISはThe Jamと似たような状況だったんだ。ポールがThe Jamの曲を全部書く。俺がOASISの曲を全部書く。二人ともThe Beatlesと60年代の音楽を愛してる。ファーストアルバムのスリーブにスクーターが写ってる。
そしてバックグラウンドも似てるんだ。俺のおふくろは掃除婦として働いていた。親父は建築業だ。彼の母親も掃除婦で、父親は建築業。俺もポールもろくなことを教えないくだらねえ学校に通い、どこか別の場所で自分を待っている何かがあるということを確信してた。
テレビ番組「The Old Grey Whistle Test」で、「Eton Rifles」を演奏しているThe Jamを見たのが、最初の出会いだったんだ。土曜の夜になると、気分を盛り上げるために、よくこの曲を流したよ。ポールはソングライターとして過小評価されすぎさ。と同時にいつも不機嫌なクソったれでもあるけどな。
そのテレビ番組以来、彼の音楽はあまり聴いていなかった。そしたら1990年、ポールが、マンチェスター・アカデミーでギグをしてさ・・・・俺の家から歩いて5分の場所だった。主催者とも知り合いだったから、足を運んでみたんだ。「Tomorrow」を演奏しているのを聴いて、俺は「こりゃすげえ!」さ。
俺の中ではニール・ヤングしかいないね。全盛期の30代から長い長い年月が過ぎたのにも関わらず、今でも現代音楽に挑戦し続ける男は。彼自身はその理由を「みんなに伝えたいことがあるからだ」と言うが、俺はそうは思わない。「音楽を愛しているから」だ。
彼と同じ世代の大方が、新しい音楽を拒否する中で、ニール・ヤングは逆に若者の音楽からエネルギーを得ているんだ。俺より先にThe CoralやThe Libertinesを聴いてたからな。「Kings Of Leonは聴いたか?The Arctic Monkeysはどうだ?」。今の音楽が、彼を元気づけるんだ。
ポールは、一生をかけて自分に挑戦し続けるだろう。今度発売される「22 Dreams」みたいにね。ダウンロードや海賊版が横行するこの時代に、「2枚組みを作る」と来た。たぶんこれが音楽業界では最後の2枚組みLPだぜ。最近のバンドは、短いスパンでレコードを発売して世間の気を引こうと必死だからな。ウェラーを尊敬するよ。
ピアニストとして、そしてギタリストとして、ポールは名プレイヤーの一人と言えるだろう。彼の演奏は俺を軽く超えてる。「Champagne Supernova」を一緒に演奏した時はびびったぜ。ソウルもジャズもブルースもロックも全てこなせる。才能だよ。
金や名声や、賞賛を浴びたいがためにやってるわけじゃない。彼には音楽が必要なのさ。バンドをやることだけに集中してる。そんな彼を人々は尊敬する。ステージに立つ時は、いつでも真剣に取り組むからね。
音楽が彼の血液なんだ・・・でも俺の家に遊びに来る時は・・・Primal Screamの連中も一緒になって一夜限りのスーパーグループを結成したり、バンに乗り込んだり、社交クラブなんか作ろうとしたり・・・そうこうするうちに朝になるって具合さ。
ポールは、ツアーになるとぼやくことが多いが、ツアーにでることをやめようとはしないんだ。空いた時間ができると、電話をかけてくるのさ。俺はたいていテレビを見てるわけ。自分の仕事が気になって、落ち着かないと言ってくる。静かに座ってることも立ってることもできないってな。もしスタジオでミキシングをしていない時は、リハーサルをやってる。リハーサルでなければ、今度発売する本に挿入する写真選びやら、ボックスセットの編集やら、新しいドラマー探しやら・・・。
俺達の娘は同じ年で、同じ学校に通ってるんだ。だから学芸会にクリスマスイベント、ペアレンツナイト(夜、親が子供と同じ学校生活を体験するというもの)なんかを、俺とポールが一緒にやるのさ。誇りを持って言うよ。その時は、大物の彼も、ただの俺の友達に戻るんだ。
ファッションも最高。自分のスタイルを持ってるだろう!俺に電話をかけてきて「今サウス・モルトン・ストリートにいるんだけど、帽子ほしいか?良いやつがあるぞ」なんて言うんだぜ。
先週の火曜日に俺の家に遊びにきた時、外は大雨だったんだ。グリーンのレザージャケットに、黄色のパンツ、スウェードの靴。雨をよけるために、フルレングスのレザー・トレンチコートを頭からかぶってきた。一緒に2階で座ってたら、車のクラクションが何回も鳴るんだよな。ドノヴァンを膝の上にのせてたポールは「こんなうるさいところによく住んでるな」なんて言ってさ。こんなに騒々しいのは普通じゃないから、窓を開けて外を見ると、どっかのバカが車を道路のど真ん中に止めてあるんだ。
「ああ、それ。ミニだろ?」。やつの車だったのさ。
駐車違反監視員が現れて、ゴミ収集車にタクシー2台が立ち往生してる。するとポールは窓から顔を出して、監視員に向かって「2分で行くから待っとけ、クソ野郎」。そして俺に向かって「じゃあ、またな」と言って出て行ったよ。