標準OASIS学

UKロックバンド、OASISのブログです

トロント事件

Noel Gallagher - Time Out London - 2008/10/08 pt1

オリジナルの記事はこちら。↓
http://www.timeout.com/london/music/features/5966/Oasis-interview.html

決して自らの意見を打ち出すことを恐れない。大半はOASISについて、そして「イギリス崩壊」の原因について、ノエル・ギャラガーが率直に語る。

ツアー初日はどうでした?

ノエル:まあまあ満足いく出来だったよ。まだセットリストは改善の余地があるかな。長すぎるんだ。リアムはそう思ってないみたいだけど。でも良いギグだっ た。途中でちょっと疲れたね、なんせ長いんだ。これまでやった中でも一番の長さだぜ。でもこの前のツアーもセットリストを納得の行くものにするのに4ヶ月 かかったんだ、その間にイギリスでのギグはほとんど終わっちまっててさ。だからセットリストをいじるのは、俺達にとって珍しいことじゃない。カナダは素晴 らしかったね。まだアルバムも発売していない頃だったから、そこまで長いギグは出来ないだろ、だから1時間半くらいしかやらなかったんだが、それでもその 最後の10分を決めるのには悩んだなあ - 何を演奏するかってさ。「あの曲をやって、次にあの曲をやるよな。おい、これを演奏したらこれもやらないわけにはいかねえだろ」。ルービック・キューブみ たいだよな、これをあそこにやって、あれをここに・・・つまり2曲多いんだ。でも今外そうとしてるその2曲も最高に良い曲なんだよ。

ファンが何を聴きたがってるかも考えないといけませんしね。

ノエル:ファンが何を求めてるかなんて本当はどうでもいいんだ、正直言うと。今回のツアーでは「Live Forever」は演奏しないんだけど、まだそれに文句を言ってきたやつはいない。どれが・・・ステージに出てながら、90年代の名曲として有名な曲をや らないなんて、色々言われると思うじゃないか。でもまだ誰も言ってこない、ってことはこれで良いってことさ。

カナダで負った傷はもう大丈夫ですか?

ノエル:ああ、大丈夫大丈夫。鎮痛剤やって楽しめるのは、抑えるべき痛みがない時だけってことがよくわかったよ。処方された上で使うと、マジに最悪だ。延 期した日程がまだいくつかあるだろう。4週間も休んで最低な気分だったけど、昨夜ツアーに戻ることが出来て良かったよ。それもちょうどイギリスでのギグで よかった、どっかの盛り上がらないギグじゃなくてね。最初の40分はあっという間。良い幕開けだよ。風を感じることだってできたぜ、昨日はジェットコース ターに乗ってるみたいな気分だった。The BeatlesとThe La's以外、リバプール出身の全てのバンドが大集合さ。そういえば、今俺達は元The La'sのドラマーと一緒にやってるんだ。でもイギリスツアーでの最初の夜ってのは、手始めみたいなものでベストを尽くせるように祈るしかない、一つの行 事みたいなもんだな。今夜はもっと良くなると思うよ、テクニック面でも。でも昨夜は全く、ほんとぶっ飛んだぜ、こういう夜のために生きてるんだなって感じ でさ、単なるギグの領域を超えてた。俺達の新しいレコード会社の連中がアメリカから何人かやってきてたんだが、連中、アメリカ以外じゃ俺達のことを見たこ とがなかったらしい。だから、最初から最後まで意味が分からない様子だったぜ。「何だこれは?」ってさ。アメリカでは、みんな座ったままでギグを聴くだろ う、ギグを見に来て曲を聴いて入り込んでと、そんな感じ。でもここじゃまるでフットボールの試合みたいなんだ。だから言ってやったよ。「俺達についてるの はファンじゃないんだ、サポーターなんだよ」ってね。

以前、OASISのギグに行くのは、他のOASISファンと一緒にその瞬間を共有したいからだとおっしゃっていました。

ノエル:うん、本当にそう思うね。OASISはアリーナやスタジアムみたいな会場が一番合ってて、6万人のファンが一つの場に集うんだ。それが大事。レ コード、特に最高のレコーディングをするほどの予算が本当になかった初期のレコード、最初の2,3枚はさ。「Live Forever」なんて家で座って聴くよりも、スタジアムで聴いた方がいい。OASISは体験を共有することに重きを置いてきた。Radioheadと か、Blur、Coldplayを目を閉じて思い浮かべた時、家で一人で聴いてるファンの姿が浮かぶだろう、本でも読みながらね。でもOASISはダチと 一緒に楽しんでる時や遊びに行った時なんかに聴く音楽だ。英国教会のミドルクラス向けのくだらねえ音楽大衆紙みたいなのには馬鹿にされるかもしれねえけど な。俺達が作るような音楽はたいてい、なぜかわからねえけど、程度の低い音楽だと思われちまうんだ。

「D'you Know what I Mean?」では、そういう人々を題材に歌ってましたよね。

ノエル:あの曲って結局中身が空っぽなんだよ。あの時期、「Be Here Now」の頃は、常にエクスクラメーションマーク付属のクエスチョンマークが付きまとってた。なんせ、「何だこりゃ!?」の連続だったからな。みんなが忘 れちまってることは、あのアルバムが1997年に発売されたってことだ。メジャー契約してたったの4年だぜ。このアルバムの発売される4年前まで俺は失業 手当で暮らしてたんだぞ、それに当時時代を象徴するアルバムになることが確実視されていた2枚のアルバムを出し、3枚目は絶対にそれを超える作品にしな きゃならなかった、失業者から一気にそんな・・・まあ、誰もやったことがなかっただろうけどさ。そんな時期だったんだ。誰もが「何だこりゃ!?」さ。 「Morning Glory」の人気も俺達は予想していなかった。国内だけじゃなく世界に広がっていくとはね。自分の限界を超えた量の金にドラッグ、そういったものを抱え 込んでいた。ある種の人間にとってはそこまでのレベルの成功ってのは相当精神的にきついもんなんだろう。俺は違うが、エイミー・ワインハウスみたいなタイ プはそういうので潰されちまう。認めようが認めまいが、あれが成功の成れの果ての姿なのさ。あれが「私には耐えられない」と観念した人間の姿なんだ。一方 で、俺達はといえばそのくらいじゃまだまだ足りなかった。「もっとやってやろうぜ!」ってね。そんな日々も長くは続かなかったけどな!本当なら寝なきゃな らないって時ですら「眠りたくなんかない!起きてたほうが楽しいぜ!」。そんな中で音楽作りだ。Guardianの連中、Observerの連中でもいい が、そいつらがどう考えようが気に留めず、こう考えるのさ。「レコードを作ろう、それが俺達の使命だ」。それだけ。人生の意味を考えこんだ時期もあった ね。ああいう1年半単位のサイクルも俺は好きだった。世界を見渡して「かかってこいよ、クソったれどもめ」と思うのがね。

そういう生活をしながら、廃人にならなかったのもすごいです。

ノエル:誰かが言うように・・・受け取り方次第だろ?俺が廃人になってないと思ってくれてるとは、嬉しいね。俺もそうなったとは思いたくないし。でもこう いうやつもいるはずだ。「君は彼のことを知らないんだ」。わかるだろ?俺はこの仕事をいつだって楽しんできた。レコードを作ることもツアーに出ることも大 好きだし、手に入れたものに見合うだけのことをやってきたと思う。他の誰かのおかげだなんて思わない。誰のおかげでもないさ、プレスでもないし、アラン・ マッギーでもない。逆に連中を儲けさせてやったのが俺だ、そうだろ?自分のことは自分が一番よくわかってるし、自分の限界もわきまえてる。こんなことを俺 よりも軽く考えてるやつなんて他にいないぜ。レコードのレビューだって、どんなことが書かれるかお見通しだったし。でも時々自分の音楽があまりに身近すぎ るせいで、ちゃんと判断できなくなってると思うことはある。もしOASISをやってなかったら、一音楽ファンになってたよ、きっと。ギグを見に行ったり さ。たとえば昨夜のギグ。その場に居合わせたことを誇りに思うようなギグだった。ステージに立ってたことじゃない。その場にいたことをさ。ステージなんて 二の次だぜ。ライトが消えると、そこには俺達と観客だけ。Libertinesのようには考えないさ、ただ、すごいことが起こってると実感するんだ。イカ れてると言われればその通りかもしれないけど、俺は馬鹿にはなってない。

U2のように、もっと大掛かりなステージ演出ができたらとおっしゃってたことがありましたが、実行に移さない理由は?

ノエル:俺達は・・・俺達はそういうこととは違う意味でビッグなんだと思う。「Be Here Now」ツアーでは、電話ボックスとかそういうくだらねえ類のものでステージを飾ったりしただろう。やったら面白いだろうなあと思ったってだけであんなこ とやったんだからさ。全てのお手本はU2だった。だから最大級のスーパーギグが行われた「The Joshua Tree」から「Achtung! Baby」頃のツアーを見たとき、彼らと同じくらい、もしくはそれよりもビッグになってた。だから「よし、今やるべきだ」って感じだったね。でもプロのス テージセット・デザイナーを雇う代わりに、俺が全部やったんだ。大勢の野郎どもとテーブルを囲んで大量のコカインをやりながらな。「わかった、でかいテレ フォンボックスを置こう!」。「えっと、ちょっと待てよ」なんて言うやつは誰一人としていなくて「いいねそれ!最高!」。俺がやることなら何でも金になる 時期だった。ケミカル・ブラザーズとたったの50分で作った曲だって、15万枚を売り上げて1位になったくらいだしね。だから誰も俺を止めなかった。でも 今振り返ると、本当に、「頭冷やせよ」、こう言ってくれるやつと一緒に仕事をするべきだったと思ってる。でもどいつもこいつもそろって「その通り!」。俺 は「こうこうこういうことをしたいから、さっさとデザインしな」と言って、完成図を見て「ファッキングレイト!」なんて思ってた。ツアー初日にはすで に、(沈んだ声で)「馬鹿らしい、でも金を費やしたんだからそのまま使うべきだよな」って気分で。でもあのツアーでは、そのテレフォンボックスの中で 「Subterranean Homesick Blues」を聴きつつ過ごしたんだぜ。その中でちょこちょこ歩きながら、ドアが開くまでは真っ暗なんだが、出て行けばそこは人の海、視野一杯にね。そう いうことをやるべきだと思い込んでた。それが世界一ビッグなバンドの姿だと思ってたのさ。今思うと、少しのライトと少しのエフェクト・ペダルで効果的に謎 めいた感じを出すべきだったと思うけど、当時は狂気に浸りきってたんだ。

それを楽しんでいた自分もいたと・・・

ノエル:そりゃそうだろ。65歳になって癌を患ってから「もっとやっておくべきだった」と後悔する人生なんて送る意味ないぜ?俺はもっと人生を謳歌したい んだ。クレイジーな、それはクレイジーな時期だった。俺の人生の中で一番楽しい2年半だった、だって望めば何でも1つじゃなく2つは手に入ったんだから。 世界のどこにいてもね。気まぐれに言ったことでも、誰かがやってくれた。自分の身体が処理できる量より遥かに上を行くだけのドラッグがいつでもどこでも手 に入った。世界一のバンドとしてツアーをして、世界一どうかしたショーをやって。夜も寝ないでそのまま翌日のギグ。あの頃のギグを見たやつに会うと必ずこ う言われるんだ。「ああ、君か、1997年の香港ギグ、見に行ったよ」。俺は「へえ、クソだったろう?」。すると「ああ、ベストではなかったね」。でも俺 達はバンドとしての欠点を、音のボリュームでごまかした。ポール・マッギガンが世界一ビッグなバンドから抜けた理由はそこさ。ボーンヘッドもな。精神的に も、音楽的にも、2人はあの浮かれ具合についていけなくなったんだ。みんなで犯したあらゆる罪を隠そうと、俺達はボリュームを上げた、聴けたもんじゃない くらいに。でも楽しかったことは確かなんだ。馬鹿した時に使うもっともらしい言い訳だよな。最高だろ、俺達は流れに乗る準備が十分ってほどにできあがって た。でも当時のことは誇りに思ってる。たびたび思い出そうと努力するんだ、よく外国のインタビュアーに質問されるんでね。まあ、たいていはこういう考えに 行き着く。60年代といえば何だ?The Beatlesだろうな。70年代は?誰もいな

これまでにOASISと同じくらいビッグなバンドが出てこないことに、驚きは感じない?

ノエル:全然。以前「俺達がイギリス最後で最高のロックンロールバンドだと思う」と言っただろう。あれは音楽に関して言ったわけじゃない。俺達は時代の狭 間に出てきたと言いたかったのさ。インターネットもなく、コンピュータも普及してなかった時代。カメラ付きの携帯もね。そういうどうでもいいようなことが OASISの進化には欠かせなかったんだ。だって、もし俺達を見たいならギグを見に行かなきゃならなかったんだぜ。聴きたかったら、レコードを買わなきゃ ならなかった。俺達を感じたかったら、雑誌を読まなきゃならなかった。今じゃ、ネットで世界中がつながってる。俺達がデビューした頃はCDを焼くこともで きず、ダウンロードもできず、音楽を聴くには列に並んでレコードを買ったりしなきゃならなかった。ある意味イベントさ。最近のバンドの活動方法は変わって きてる。Myspaceやら最近流行りのくだらねえものの類は知ってるよ、大きな大きな利益を生み出すこともね。でも音楽が持つ神秘が奪われたようなもん だぜ。ネットでは、有名人とすぐにつながることができる。アンディ・ウォーホルの言葉通りさ。誤解されてるが彼は「15分で誰でも有名になれる」と言った わけじゃない。正しくは「15分ごとに誰かが有名になる」だ。でも君の同業者の一人が、よくあることだが、彼の言葉を早とちりして、やつが家に帰る頃には 全く違った言葉をメモして世の中に広めたってわけさ。とにかく彼の言葉通りになった。1日ごとに、YoutubeとかMyspaceとかもろもろで、実際 それが起こってるだろう。先を読んでたんだよな。俺が思うに、そういうことを考えてみると、シングルがチャートで1位になった女の子、サンディ・トムがい ただろ、ああいうのは全部インターネットから発生したものなんだ。だから俺はOASISが最後で最高のバンドだといったんだよ、ネット上でじゃなく社会的 なムーヴメントを起こしたんだから。Top Of The Popsから出てきた最後で最高のバンド。ここは重要だぞ。昨夜も話に挙がったんだ。今ここで話すと頭がイカれてると思われかねないけど「英国の崩壊」が 騒がれてるだろ、あれは全部Top Of The Popsの放送が終わったせいだな。ポップ・ミュージックという体験が共有されなくなり、個人のものになった。だから一人で変なものにはまるのさ、お互い ナイフで傷つけあったり。それも1回じゃない、50回も頭を狙って刺し合うんだ。Top Of The Popsが大切なのは、他の連中を見ることができる点にある。どんな洋服を着けてるのかもチェックできる。ひいき目で見てるところもあるかもしれない、で もそれほど俺にとってTOTPは特別なものだった。チャート上位Top40のカウントダウンもね。TOTPを見逃したらそこで終わり、取り返せない。逆に TOTPを最初から見たら一気に入り込んだ。そんな番組がもう今はない。以前はこんなだったんだ。シングルチャートをチェックすると、87週間チャート入 りしながら未だに26位にあるシングルがある。こんなことがあるのかと目を見張る。それとかチャートで11位を保ってる。未だにチャート上位にいるなん て、どうかしてるぜとね。本当に簡単だったんだ。Chart ShowとかSunday、Number One、Top Of The Popsで火曜の夜に気になるミュージシャンがどんな連中なのか目で確かめる。そして土曜の午後にレコードを買いに行くのさ。

番組の中で、自分のだけでなく友達が好きなバンドもチェックできたんですよね。

ノエル:そうさ。いつも必ず驚きが待ってた。それが今はもうない。「誰だこいつら?」っていう楽しみがない。だから俺達はTop Of The Pops、Sundayのカウントダウン、Number Oneの伝統から生まれた最後で最高のバンドなんだよ。

Arctic Monkeysの成功にはインターネットが多大な役割を果たしています。その成功に反して、OASISの初期ほどタブロイド紙には載りませんね。

ノエル:誰これかまわず「俺達みたいになれ」と押しつけることはできないよ。そういう連中じゃないんだ。成功することに対して斜に構えてるんだよな。でも Arctic Monkeysって、時代の産物だよな、ネットから出てきたシャイな若者って感じで。でもそう、もっと応援には答えたほうがいいんじゃないか、ミスター・ ターナー?どうしようもねえやつだ。

サウンドチェックをしてる時や、楽器をいじってる時は楽しそうなんですけどね。注目を浴びると、心のシャッターが閉じてしまうというか。

ノエル:もしそれが意図的な態度だとしても俺は驚かないね。ちょっとうんざりしてるんだろう。それと違って自意識過剰なやつもいるけどな。たとえばリアム がそうだ。ジャーナリストの前にいない時は、至って普通の人間なのに、カメラが回り始めると一転、リアム・ギャラガーになるのさ。「質問してみろ、一言だ けなら答えてやる」 - 王子様気取りだな - それで返ってきた答えはたいていサイケデリックで意味不明なものばかりで「ミステリアスな男だ」と受け取られる。一方俺は、「ファック、俺はカメラの前に 立つ前に生まれてきたんだ」ってな感じで、ビリー・エリオットじゃないが、国を回るのが性に合ってるんだ。オフィス通いとは無縁の生活。「どいつもこいつ もくだらねえ、さっさと仕事しろ」って生活とはね。俺はどんなことに対しても意見がありすぎるってほどにある。持ってるかどうか定かじゃないにしても、い ずれにせよどれも輝ける意見ばかりさ。

トロントで、後ろから突き飛ばされた時の映像がYoutubeに投稿されてるのは見た?

ノエル:まだ見てない。ウけるだろ、そうでもないか(笑う)。俺達の間でよく「ボノならこんな目に会わない」ってフレーズを使うんだけど、あの事件はその 一つだな。かつて世界一のバンドだった頃は毎回のように使ってたぞ。ホテルの部屋から間違えた鍵で閉め出された時とかな(ドアをノックする身振りをす る)。そして受付に向かいながら、(小声で呟く)「ボノなら絶対にない」。「ハロー、この鍵合わないぜ」。スピードボートへギグの会場に向かったはいい が、操縦するやつがどの島に降ろせばいいのか忘れてて、フィリピン諸島とかそこら辺でも回ってんじゃないかって時に、「ボノなら絶対にない」。

ニューアルバムは順調な評価を得ていますが、今でも「グルーヴがベースの」と形容されることは嫌なの?

ノエル:うーん、誰かがもっと良い形容詞を思いつくまでは、使われ続けるんだろうな、オースティン・パワーズみたいに。嫌なのは「グルーヴィ」って言葉だ けじゃないんだ。最初の頃に受けたインタビューのいくつかでも言ったんだけど。本当に「グルーヴィ」が適切なのか?と疑問に思うんだよ。だからといって、 それに代わる言葉はないとも思う。手元には遥かに良い曲がいくつもあるし、それは俺達が思うにバンド限界を超えたような出来ばかりだったが、ある考えを 持ってレコーディングに望んだんだ。キャリアの転換という意味じゃなくて、初めて満足の行くマネージャーを見つけたってことさ。アルバム用に10、11曲 ほど準備してあって、そのうち7曲がレコードの基盤をなすことになるだろうと思っていたが、結局その曲群がアルバムに入ることはなかった。いや、2曲は 入ってるか。実際は3曲かな、「Waiting For The Rapture」、「The Turning」、「Bag It Up」。この3曲はKinksにBeatles、Stonesを融合させたような楽曲だった。プロデューサーが選び出したんだ。俺達が「ほら、プロデュー サー。仕事しろ」とけしかけて、そしたら「意見を言えというんなら言うが、この3曲を選んで、こういう方向で進めたらいいと思うよ」と言われた。その他の 曲はレコーディングの過程でどこからともなく生まれてきた。ある夜「Shock Of The Lightning」を書き、また別の夜に「Falling Down」を書き、ゲムが他のところから昔のデモを見つけてきて・・・どれもスタジオ内で起こった幸運なアクシデントだよ。本当にわくわくするような時間 だった。

Noel Gallagher - Time Out Chicago - 2008/12/11

オリジナルの記事はこちら。↓
http://www.timeout.com/chicago/articles/music/69648/noel-coward-hardly

NFLとLSDを愛すOASISのノエル・ギャラガーだが、OASIS以外のバンドと自身の弟に対しては大して興味がないらしい。

「Wonderwall」がギャラガー兄弟を世界一ビッグなロックスター兄弟に押し上げてから13年、その間、彼らは殴り合いを繰り返し、兄弟間で争い、 メンバーを変え、5枚のいわゆる「原点回帰」アルバムを発売してきた。その最新作が今年発売された「Dig Out Your Soul」である。

1994年のMetroから、今週行われるAllstate Arenaと、OASISはシカゴでギグをするたびごとに、どんどん会場を大きくしているようだ。今回我々は、ノエルに電話インタビューを行うことができた。

北米ツアーではひどい目に会いましたね。ここに来ることにナーバスになっていませんか?

ノエル:まあ、つまりこういうことだよ、ここ3,4回のツアーで俺は、それはそれは不運な目にあった。自動車事故にはあったりあばら骨3本折ったりね。だから今度のツアーも「ふむ、次は何が起きるかな?」って感じさ。

9月のトロントで、男がステージに乱入してあなたに怪我を負わせたわけですが、病院にいる間、アメリカン・フットボールをよく見てたと聞きました。楽しめました?

ノエル:うん。アメフトは好きになって長いんだ、17歳くらいから見てる。イギリスで初めて見た時、俺はラリってたもんだから、わかるだろ、その色合いや らにはまったんだ。「一体何なんだこりゃ?」って感じさ。LSDやりながらだと、すげえサイケデリックなゲームになるんだぜ、イカれたアニメを見てるみた いで。

ひいきにしてるチームはあります?

ノエル:一つ選べと言うなら、ダラス・カウボーイズ。素晴らしいチームだからってわけじゃねえし、選手がどうとかも何もない。ただ、あの白地に紺色の星っていうシンボルマークがかなり好きなんだよ。

言いたくはないんですが、一番叩かれてるチームですよ。

ノエル:へえ、そうなの?本当に?うーん、そんなら連中の横に俺の名前は書かないで。じゃあ、ニューヨーク・ジャイアンツ。そうだ、シカゴ・ベアーズ!* 訳注1「冷蔵庫」* 訳注2って呼ばれてる選手は覚えてるぜ。ここは一つ、一般受けを狙って行こう。

あなたは十分一般受けしてますよ。レディオヘッドなど「ヘッドフォンで聴くための音楽」と比べて、OASISは「共有する体験」だとおっしゃってますね。

ノエル:そうだな、頭で聴く音楽を作るバンドと比べるとね。俺達は心で聴く音楽を作る。

では、一緒にツアーをしていたライアン・アダムスが、「Dig Out Your Soul」をレディオヘッドのアルバムの中でも一番難解とされる「Kid A」にたとえたことをどう思います?

ノエル:その記事は読んでないんだ、でももし本当に「Kid A」みたいだと思ったなら、ライアンはみんなとは全く違った見方を持っているみたいだな。俺はレディオヘッドの大ファンじゃない。シンガーの声がムカつく んでね。ライアンは褒め言葉のつもりで言ったんだと思うよ。

そうですね。あなたはインタビューのたびに他のバンドをけなしているように思いますが、インタビュアーにそそのかされてるところもあるの?

ノエル:もしあのバンドこのバンドについてどう思うと聞かれれば、良いとは思えないと答えるさ。自分が実際に思っていることを言うべきだろう。インタビュアーは大量の質問を投げかけてくる。でもそう、俺に銃を渡してくれれば的は外さないぜってことだ。

インタビューのリード文になるのは、たとえば「Kaiser Chiefsはクソッたれ」とかそういうのばかりですよね。

ノエル:まあ、実際その通りなんだもんな、仕方ない。Kaiser Chiefsが最悪なのは、どう頑張っても良い点が見つけられないところさ。コスプレごっこして、ゴミバンドの頂点に鎮座してるだけ。不細工なガールフレンドくらいでしかみんなの興味を引けねえんだから。

ごっこ遊びと言えば、あなたの弟さんは、Beatles、とりわけジョン・レノンの虜のようですが。

ノエル:ビョーキだよな。息子の名前もレノンなんだぜ?

ジョン・レノンは急進的な考えの持ち主でしたが、OASISは彼の音楽面に影響を受けているのであり、政治面については興味がないようですね。

ノエル:正直言って、ジョン・レノンの考えはいかがわしいんだよな。裏がある。いつも愛と平和を唱えていながら、同時にひどく暴力的な性格でもあった。人 間としてのBeatlesがどうだろうと構わねえんだよ、俺からすれば。一人の人間として見れば俺と同じようなもんだが、ソングライターとしては度肝を抜 かれるってだけ。俺はサングラスをかけてクールなレザージャケットをつけて、ギターを弾いて、クソ最高な存在でいなきゃならない。俺の興味があるのはそこ さ。

もしOASISが成功していなかったら、あなたとリアムの関係はどうなっていたでしょう?

ノエル:今ほど顔を合わせずにすむわけだから、少しは良かっただろうな。

リアムがニューヨークに引っ越して、ダコタビルディングに住みたがっているという話を聞きました。

ノエル:いいねいいね。ぜひそうしてほしいよ。ニューヨークがお荷物を背負ってくれれば、俺達は楽になるってわけだ。

* 訳注1 インタビューを行ったTimeout Chicagoの読者層を、しっかり狙っている。
* 訳注2 ウィリアム・ベリーのこと。サウスカロライナ州出身の元アメリカンフットボール選手。シカゴ・ベアーズの選手として知られており、冷蔵庫(The Refrigerator)と呼ばれて親しまれた。1994年に現役を退いている。

Noel Gallagher - Detroit News - 2008/12/11

オリジナルの記事はこちら。↓
http://m.detnews.com/detail.jsp?key=368058&full=1


OASISのリーダー、デトロイト・ギグ、トロント襲撃事件、そしてマナーについて語る。

「俺にインタビューするってのに、飲んでんのかよ?」。

いきなり、咎めるような口調でなされたその質問は、OASISのソングライターでありリーダーでもあり、歯に衣着せぬ物言いで発言するたびに記事になることで有名なノエル・ギャラガーから発せられたものだった。

来る土曜日、ライアン・アダムス&ザ・カーディナルズと共に、Palace Of Auburn Hillsにてギグを行う彼ら。念のため言っておくが、私は飲んでいなかった。しかし、一杯やってるとノエルは言って聞かないのである。

「いいか、サラもよくやるんだけど、俺そういうのかなり頭にくるんだ」。

半分ジョーク半分本気で、ノエルはそう言う。

飲んでいないことを説明すると、何回かの応酬の後、ようやくノエルも納得してくれた。と思ったら、次は私の飲みこむ音が「耳につく」と言うのだ。結局、私は罪を晴らすことができなかった。

「な、いいか、電話越しにそんなに大きな音で飲み込むのはやめてくれ・・・わかったな。俺がやらないんだからお前も当然やるべきじゃない。続けろ」。

ということで続けることに。娘アナイスの音楽の趣味、デトロイト・ギグへの意気込み。トロントでの襲撃事件について。

トロントでは何が起きたんです?

ノエル:うーん本当に、俺にもわからないんだ。演奏してたら、あいつが俺の後ろからぶつかってきた。だからその時のことは何も覚えてない。演奏してた次の瞬間に床に倒れて、今度は病院、イングランドに戻ったら5週間もベッドで寝るはめになった。

Youtubeの映像は見ましたか?

ノエル:いや、コンピュータは持ってないから。

誰かに見せてもらわなかったの?

ノエル:どうして見る必要があるんだ?写真は見たよ。

演奏していたら男に突き飛ばされたと言うことですが、セキュリティ・チームの変更などはしたのでしょうか?

ノエル:いや、特にしてない。これ以上セキュリティはいらないよ。ただ連中の目がしっかり開いてるのか確認する必要があるな。フェスティバルだぞ。ステー ジ脇にも人がたくさんいたってのに、どうしてあんなことが起き得たのか俺にはわからない。どう考えてもおかしいだろ。どうしてとか誰の責任でとかはどうで もいいさ。責任は犯人にあるんだからな、名前は忘れたが。

回復は順調でした?あざもできたんでしょう?

ノエル:3本折って、5本ひびが入った。5週間も寝てばかりだったんだぞ。

退屈だったでしょう。

ノエル:いや、俺の家を見てみろよ。退屈する方が難しいぜ。最高なんだから。

ベッドで寝てたんじゃなくて、遊んでいたと?

ノエル:俺には、世話しなきゃならない1歳の息子がいるんだ。あいつと遊ぼうとしないほうがおかしいだろう。カウチで座ったり寝たりテレビを見たり身体に良くないものばかり食って運動もせず、そんな感じさ。

テレビで面白いものはやってました?

ノエル:フットボールにフットボール、それだけさ。それと、ディスカバリー・チャンネルってあるだろ・・・そういうのを見てたよ。

「Dig Out Your Soul」は---OASISのレコードがリリースされるたびに言われることですが---原点回帰ですね。

ノエル:ああ、でもそれ誰が言ったんだ?俺じゃないぞ。

どうして毎回そう言われるんでしょう。

ノエル:さあな。レビュアーが何をほざこうが俺にはどうでもいいね。「調子を取り戻した」、俺には全く・・・そういうのは、スポーツマンとか競走馬に向 かって言うことだろ。くだらねえ。レコードは芸術品なんだぜ?誰かの手で作り上げるんだ。「調子」って言葉は合わないんだ。どうしてそうなるんだか。君と 同じくらいに俺もイラっとくるんだよ。

OASISは特に初期2枚のアルバムと比べられてばかりですよね。

ノエル:ああ、まあね・・・俺はOASISの過去には生きてないんだ、わかるか?過ぎ去ったものは俺には関係ないってことさ。「Definitely Maybe」とおなじくらい良いか?「Morning Glory?」と同じくらい良いか?そんなことどうでもいい。どっちのレコードも最近じゃ聴いてねえんだよ。このツアーが終わったら今回のアルバムだって 棚の奥だぜ。どこぞのフォーラムで顔色変えて話し合うなんてのは、ファンの方で思う存分やればいいさ。俺にはもっとやることがあるんだ、次のアルバムを 作ったりな。

次のアルバムを考え始めるのはいつ頃になるのでしょうか?

ノエル:もう済んだよ。もう書いた。デモも録ったし。

リリースはいつ?

ノエル:うーん、それはわからないな。ツアーが終わったらちょっとオフを取るんだ。自分のために時間を取ろうと思ってね。

次のアルバムも原点・・・

ノエル:原点回帰するかって?(笑う)次のアルバムは一番新しいアルバム。これ以上は言えねえな。つまり、俺が知るかってことさ。どんな風になるかもわか らない。俺が書いた曲は・・・本当にわからないよ。プロデュースを誰に頼むか、どこのスタジオを使うか、いつスタジオ入りするかその他色々で変わってくる だろう。だから分からない。

「Dig Out Your Soul」。あなたの中での評価は?

ノエル:うーん、俺はとても気に入ってるよ。俺の好きなアルバムと同じ位置にある。俺の好きなアルバムってのは「Definitely Maybe」と「Don't Believe The Truth」、それとこのアルバムと、あれやこれや色々あるんだけどさ。でもそれもあくまで俺の意見だ。どのアルバムより良いとか言うつもりはない。みん なそれぞれ意見があるだろうから。

ギグでの映えはどうです?

ノエル:実はとても難しいんだよ。だってスタジオでは一度もライヴでやらなかったんだから。

ではどうやって作ったんですか?

ノエル:ドラムループとかコンピュータとかそういうやつを使って。だって今回の曲はどれもメロディックなものじゃなくて、調子の同じようなものが続くだろ う、だからつなぎ合わせていく作業だったんだ。俺の曲、俺はスタジオで書いた、だから言ってみれば、書きながら仕上げていったって感じなんだよ、本当に。 だからリハーサルをしようとなった時に、どうやって演奏するんだ?って感じだったんだぜ。だから本当に難しかった。でも上手く行ってると思うよ。

新曲は何曲リストに入ってます?

ノエル:6曲。

セットリストの構成はよく練った?

ノエル:とても。

毎晩同じ?

ノエル:ああ、ほとんどファシズムに近いね。

同じセットリストを毎晩?

ノエル:それがルールだ。

セットリストは?どんな感じ?

ノエル:セットリストは、8×4のサイズの紙にOASISの楽曲がずらっと書いてある。

???

ノエル:そう。それで俺達はその1番上の曲からやっていって一番下の曲が最後。

そして真ん中に書いてある曲は、やはりギグの真ん中で弾くと。

ノエル:真ん中の曲は、その通り、真ん中で弾くんだ。ニューアルバムからは6曲、俺達の有名なアルバム2枚から8曲、残りは他のアルバムとかB面とかから色々。

「Be Here Now」からは何も入れないの?

ノエル:入れてたよ、最初は。

どの曲?

ノエル:「My Big Mouth」、最初はね。でもギグが1曲分余分に長いなと思ったから消したんだ。

それで消えゆく運命にあったのが「My Big Mouth」と。

ノエル:そういうことじゃない、むしろ、そうだな、曲を1曲落とすとしたら、まさか・・・リストを見て「Supersonicを落とせ」とか言えると思う か?答えは明らかだろう。もしみんなで投票をすることになって「My Big MouthとXYZどっちが聴きたい?」、XYZってColdplayの「X&Y」じゃないぞ、つまり「My Big Mouth」より聴きたい曲は?ってことさ。それだったら当然「Cigarettes And Alcohol」の方が聴きたいだろうと思った。どうだろうな、俺が間違ってるかもしれないし。

デトロイトはギグでお馴染みの都市ですよね。何か良い思い出はある?

ノエル:2,3年前に、Soundtrack to Our Livesと一緒にどっかの有名な会場でギグをしたよ。

The Fox Theatreですね。

ノエル:それ。とても楽しかった。デトロイトではいつも最高なんだよな、ギグの後が。楽屋にはおかしくて素晴らしくてクレヴァーで面白い連中が一杯やってくるし。ギグをするにはもってこいの場所さ、故郷にいるみたいだ。マンチェスターとあまり違わないね。

それ、色んなところで言ってますよね。

ノエル:(黙る)。

言ってません?

ノエル:ええっと、東京のインタビュアーには言ってないだろ?マンチェスターと東京は全然違うから、そうだよな?デトロイトはワーキング・クラスの街だ。 かつては栄えていた時期もあった、そういうことさ。そしてデトロイトから生まれた音楽、StoogesからMC5、80年代のエレクトロニック・ミュー ジック、ハウス・ミュージック、White Stripesのジャック・ホワイト。いつだってクールな音楽が出てくる。異様なくらいにね。マンチェスターみたいだ。

モータウンに影響を受けたんですか?彼らの音楽から何かアイディアの「挿入」を受けた?

ノエル:連中とセックスしたかって聞きたいのか?

そう、その通りです。

ノエル:ビートルズつながりで、最近モータウンに入れ込んでるんだ。俺の両親はモータウンのファンじゃなかった。「20 Golden Greats」くらいはレコードコレクションの中にあったかもしれないが、モータウンってそこまでギター音楽ってわけじゃないだろ。あの頃はギター中心の ばかり聴いてたんだ。でもビートルズについて調べ始めて、彼らがモータウンやStaxに影響を受けたと知ったら「ああ、そうなんだ!」と思い直して、もう 一度聴き直したってことさ。今では大好きだよ。

特にどのグループがお気に入りですか?

ノエル:モータウンに関して言えば、大事なのは楽曲で演奏するグループじゃないんだ。名曲ぞろいだぜ。ダイアナ・ロスとダイオーネ・ウォリックの違いもわからねえくらいだし。だから曲を聴けよ。大事なのは曲だ。

では、特に好きな曲は?

ノエル:モータウンで?(笑う)、ああ、1,2曲あるよ。どっちも騒々しい曲さ、「You Can't Hurry Love」みたいにね、それかとても漠然としてるか。専門家ってわけじゃないからなあ、曲は知ってるけど、タイトルまではわからないよ。

ちょっと歌ってみてくださいよ。

ノエル:俺に歌わせたら、いくらかかるかわかってんだろうな?

いくら?

ノエル:ギグのチケットはいくら?

75ドルだったと思います。

ノエル:そうか、じゃあ75ドル。今度俺が歌ってるのを聴いた時は、奇跡を耳にしたと思えよ。

「Chinese Democracy」が発売されましたよね。

ノエル:そうだな。

何かご感想は?

ノエル:いや、聴いてはないよ。レビューを読んだ限りでは、まさに俺の好みだね。

それ、本気?

ノエル:俺はバカげたレコードが大好きなんだ。17年もかけて作ったアルバムなんてそれだけでどうかしてるだろう。聴きたくてたまらないね。気に入ること間違い無しさ。

OASISが1枚のアルバムに17年かけたらどういうものが出来るんでしょうね。

ノエル:名作。

やってみようと思ったことはあります?

ノエル:なに、17年かけて1枚作ろうって?そこまで時間が残ってないだろ?もしそんなことしたら俺は、おい、発売される頃には57歳かよ、うーん。

あなたの娘さんはおいくつになりました?どんな音楽を聴いてる?

ノエル:8歳になった、ディズニー・チャンネルとかジョナス・ブラザーズとかそういうくだらねえものに入れ込んでるよ。「High School Musical」とかな。

あなたは、ジョナス・ブラザーズの良さがわかります?

ノエル:ちっとも。全く。どこが良いんだ?

「Lovebug」はキャッチーな楽曲ですし、それにそこまで・・・。

ノエル:いや、全然だめだ、俺には無理。

ライアン・アダムスとのツアーですが、どう話をつけたんですか?互いへの尊敬から?

ノエル:熟練したエージェントがお互いに「俺達が一緒にやればこれだけ金を稼げる、こいつら一緒にツアーさせちまおう」と話し合ったのさ。

上手く行ってる?

ノエル:ああ、最高だよ。互いへの尊敬の念ってやつさ。お互いにファンだしな。そろそろ行かなきゃ、悪いけど。メキシコ行きの飛行機に乗るんだ。

最後に一言、何かありますか?

ノエル:最後に一言?(考えて)Nickelbackのレコードは買うな。「Rock Star」は聴いた?

ええ。

ノエル:あいつらならもっと良いものが作れたはずだろ。

きっとね。

ノエル:絶対にな。もう行くよ。メキシコのドラッグディーラーに会いに行かねえと、じゃあな。

Noel Gallagher - Startribune - 2008/12/07

オリジナルの記事はこちら。↓
http://www.startribune.com/entertainment/music/35563294.html?elr=KArksLckD8EQDUoaEyqyP4O:DW3ckUiD3aPc:_Yyc:aUUF

あの英国人が帰ってきた:ノエル・ギャラガーが語るOASIS、その過去と現在。

これまで幾度と無くギグをキャンセルしても、許されてきたOASIS。少なくとも今回の場合、今年9月に大ニュースになったあの事件が原因とくれば、許さざるを得ないだろう。

「Youtubeを見てみろよ-- 世界中どこにいても見れるぜ」と、ギタリストでありバンドのリーダーでもあるノエル・ギャラガーは言った。

2008年9月7日、彼はトロントでのコンサート中に、ステージに乱入してきた男に襲撃されたのだ。

ネットに挙がった動画では、男がアメフトのラインバッカーのように後ろからノエルを突き飛ばし、ノエルはステージモニターに激しくぶつかっているのがわかる。

彼はそれ以上の言い訳は口にしない。バンドはミネアポリスのTarget Centerまで到達することができたのだから。

「全て順調、何もかも元通りだ」。

先週USツアーが始まる前に行った電話インタビューで、ノエルはそう話した。

「いるべき場所に戻ってきたのさ」。

たしかに、OASISのニューアルバム「Dig Out Your Soul」は、90年代にバンドを一躍有名にしたビートルズとストーンズの影響を感じるサウンドに回帰し、それはつまり、バンドがあの狂乱の時代以来のベ ストといえる作品を作り出すことに成功したことを意味する。彼をまさにロックなキャラクターへと位置づける要素でもある不遜な態度 --そして弟リアム・ギャラガーに対する態度もかつてと同じだ。

トロントでの事件はどう捉えています?

ノエル:その時のことはよく覚えてないんだ、それにもちろん、あまりここで話すこともできない。今まさに法的に手続きを進めてるところだからね。何か言っ たら俺の不利益になる可能性があるってことさ。でも本当に何にも覚えてないんだ。自分の世界に入りきって演奏していたんだから。背中をステージ裏に向けて ね。そしたら次の瞬間、突然混乱に陥った。

その事件のことを肉体的、もしくは精神的にひきずってはいません?

ノエル:ないね。肋骨3本を骨折、5本にひびが入った状態で2ヶ月いたわけだが。精神的には、ない、全くない。そんなやわい神経じゃねえよ。

リアムがそいつに殴りかかったというのは本当?

ノエル:ああ、Youtubeで見りゃわかる。恥ずかしいよな。

あなたのことが好きなんですよ。

ノエル:違う、違うな。もちろん、違うさ。そのことに関しちゃ、俺達の間で話はついてるんだよ。何も変わってない。良い時でも、俺達は敵対関係にあるし、最悪な時は、さらに険悪だ。俺はそれでもいいけどね、別に。

一つ変わったことは、リアムがさらに作曲に貢献するようになったことですよね。あなたがそうさせてあげたのか、彼の方から主張してきたのか、どっちなんでしょう。

ノエル:その「させた」という表現は好きじゃないな。誰かに曲をかかせてやるなんてことはしないんだ。OASISは俺達のバンド。4人全員のものなんだ よ。デビュー初期は、メンバー全員で曲を書いてたんだぜ、でもどういうわけか俺の方が量的にも質的にも良い曲を書いたってだけの話だ。

ソングライターとしてのリアムをどのように評価していますか?

ノエル:あいつ、バラッドばかり書くんだよな、ムカつくぜ。もし曲が気に入らなかったらそう言ってやるけど、でもたいてい曲の出来はとても良い。あいつのとりえは音楽性にある。それ以外はポイだ。

OASISの場合、アルバムを出すごとに音楽性が変わらない点に関して批判と称賛を同時に受けています。意図的にそうしているのでしょうか?

ノエル:連中が何を言おうが俺には本当にどうでもいいことなんだ。俺はギターで曲を書く。キーボードでは書けない。俺は俺のやるべきことをやる。曲の分析 はしない。他の連中が勝手にやってくれるから、それで何を言われようがかまわない。俺達がデビューした時、みんな俺のことをレノン/マッカートニー以来の 逸材と騒ぎたてたもんだ。俺は本気にしなかった。デビューしてしばらくたった頃に、連中が一変して非難し始めた時も同じく、俺は相手にしなかったけどな。

2000年の「Standing on the Shoulder of Giants」の頃は、スランプに陥ったと話していますが、何があったのでしょう?

ノエル:うーん、インスピレーションが全く欠けてた時期なんだ。特にあのアルバム、出すためだけに作った感じさ。いくつか良い曲もある、でも新作を出すべ き時期になった時にはもう億劫になってた。もしやり直せるなら、あんなレコードは作りたくないね。でも長い目で見れば、良いものを作るためにはクソみてえ な時期も必要なんだよ。いつも最高ってわけにはいかない。ビートルズにだって駄作はある、そうだろ?

落ち着いた生活へと切り替えたこと、浪費をやめたことをご自身では評価していますか?

ノエル:ああ、うん、もちろんだよ。もしかしたらリアムは否定するかもしれないが、あいつだって落ち着いてきてる。今ではみんな父親なんだ。それで考えを 変えないようなら、ただのバカってことさ。でもさ、ステージ以外で起こることってどうでもいいことばかりだよな。「Definitely Maybe」や「Morning Glory」の頃のこと、何も覚えてねえだろ。残っていくのは音楽だけなんだ。それを知ってたら、その他の事なんてどうでもいいんじゃないかな?

OASISファンは今でも、ギグでは昔の曲を望んでいるようですよね。それについては納得してる?

ノエル:良いと思うよ。俺は3年ごとにしか演奏しないわけだから、今でも楽しんで演奏してるさ。特に「Morning Glory」を弾くのは好きなんだ。あのアルバムを思うとちょっとイラっと来るんでね。だってレコーディングするのに12日しかかけなかったんだぜ。ほと んどデモの状態さ。だからレコードよりも今ライブで演奏するほうがサウンドとしては上だと思うんだよ。

ライアン・アダムスの「Wonderwall」をカバーを聴いて、あなたが彼のファンになったのも驚きではありません。あのカバーのどこを特に気に入ったの?

ノエル:あの曲はもともとブルース調の曲だったんだな。作曲者の俺でも見出せなかったその何かを彼は見つけてみせたのさ。「(What't The Story) Morning Glory?」頃までの俺のやり方では見つけられないものをね。今では1年前にはデモを録って、レコードにする前に色々試行錯誤をするだろ。でもあの曲は 原石のままの姿でレコーディングされたようなもんだったんだよ。もしもう1年かけてたら、ライアンのバージョンまで持っていけたかもしれない。彼は 「Wonderwall」をさらに感動的に仕上げたんだ。

彼の作品で好きなものはありますか?

ノエル:うーん、レコードも曲もあまりに多いからなあ。どこから始めればいい?今のツアーでは、ナッシュヴィルのアルバム(2000年に発売されたアルバム「Heartbreaker」のこと)からの曲を演奏してるんだ。もっとロックなスタイルでね。最高だよ。

ライアンは、トラブルメーカーとしても有名です。ツアー、つまりOASISと一緒だと何か問題が起きないかと心配は?

ノエル:いや、ないない。そういう評判のあるロックスターってたいてい実際はそんなんじゃないんだよ。ただジャーナリスト達に対して神経質になってるだけ なんだ。やつはいつもぴりぴりしたエネルギーを発してる。俺が思うに、何かを押し隠そうとしてそうなるんじゃないかな。シャイなロックスターなのさ。

Noel Gallagher - Rocky Mountain Mag - 2008/12/06

オリジナルの記事はこちら。↓
http://blogs.rockymountainnews.com/rocky_mountain_music/2008/12/noel_gallagher_interview_the_l.html

どこまでもビッグでどこまでもパワフルなバンド、OASIS。
それゆえにギャラガー兄弟は思ったことを好きなだけ口に出来るのだ。

しかし、ノエルは語りたくてたまらないのだ。過去にないほどタイトなロックンロールに的を絞ったニューアルバム「Dig Out Your Soul」。それをいかに誇りに思っているかを。

全てが順調というわけではなかった。今年の9月、ノエルは、トロントのステージでファンから乱暴に突き飛ばされるという目に合い、病院に搬送。その時の映像はYoutubeでも話題となった。

ツアー初日のバックステージにいるわけですが、もうあの事件のことでナーバスにはなっていない?

ノエル:いや、むしろ駆け出しのギグのチケットを買ったファンには悪いなと思うよ、何たって練習不足だからな。俺達はまだ・・・これまでに3回しかギグをしてないんだ。最初のギグはまとまりに欠けるものになるかもしれないが、それ以上悪いことなんてそうは起こらねえだろ?

トロントでは、起こってしまったわけですよね。

ノエル:まあ、うん、そうだな。じゃあ押し倒される以外には、ないだろ?ああいうことが再び起こる確率なんて100万分の1に過ぎねえんだ。そういうのを 除けば、何がある?たとえば、観客がおざなりな拍手をして立ち去るとか。くそったれ。そんなの俺の知ったこっちゃねえよ。

ドラマーがザック・スターキーからクリス・シャーロックへと代わりましたが、何か問題があったのでしょうか?

ノエル:大きな痛手だよ、ほんと大きな痛手だった。でも俺達はいつも前回に増してOASISに合ったドラマーを連れてくるんだ。クリスさ。ずっとバンドに いてくれたら思ってる。実は、やつもその気じゃないかと思うんだよ。クリスは俺と同じ世界、イングランド北部の出身なんだ、だからそういう点でもすでにつ ながりはあったってことさ。俺こそOASISにふさわしいなんていうエゴを持ってるというより、OASISが居心地いいって感じなんだろう。ドラムのスキ ルとしては、みんなそれぞれ強みを持ってる。ザックは毎晩安定したドラムを披露してくれる。クリスはそこらへんはルーズだが、よりOASISに合ったドラ ムを叩いてくれる。クリスって観察してても面白いやつだしな。まず、あの2人を比べることなんてできないよ。

「Dig Out Your Soul」は、とても一貫性のあるアルバムだと感じました。レコーディグの前からあらかじめ目指していた方向なの?

ノエル:大きく違うのは、俺がプロデュースに一切加わらなかったことだろうな。これまではいつも参加してきたんだ。誰も信じてなかったから。でもデイヴな ら信用できる。「さあ、俺に何をしてほしいのか言ってみろ」ってね。プロデュースに関して思い煩うことはもうないんだ。ミキシングデスクに座る代わり に・・・今夜飲みにいくことに思いを巡らす余裕ができたのさ。これって俺にとっては大事なことなんだよ、これまでは朝の6時まで器材をいじくったりしてた んだから。

あなた以外のメンバーも作曲活動に関わるようになってきましたね。いつからそのような流れに?

ノエル:みんなが作曲に貢献してくれる今のバンドの方が、俺は好きだね。バンドって本来こうあるべきだろう。俺は、1人で全曲書いて全曲レコーディングし て全曲プロデュースして、アルバムのアートワークのアイディアも出してっていう全ての作業にうんざりしてたんだ。俺名義でレコードを出すわけでもないの に、もうやってらんねえってさ、わかるだろ?ゲムとアンディにバンドに入ってもらった時にこう伝えたんだ、「曲を書く心構えをしててくれ。セッション ミュージシャンとしてOASISに入ったんなら、給料もそれ相応にしか払わない。バンドのメンバーとして入ったんなら、貢献するのが当然だろう」ってね。 最初の年はちょっと難しかったな、アンディもゲムも俺と同じような曲を書いてきたからさ。こう言ったことを覚えてるよ、「いいか、自分のスタイルで書いて くれ。俺のことは気にしなくていい。お前らが俺と同じような曲を書くことはできないだろう。俺は俺の曲を書く。俺の仕事を横取りしないで、自分の曲を書い てくれ」。

今では財産も知名度も地位も名声も賞の類も全て手に入れたわけですが、今も音楽を続ける理由とは?

ノエル:(しばらく考える)。うーん・・・一度頂点まで行ってしまうと、その後のペースは落ちていくもんなんだよな、正直言って。いや・・・よくわからな いな。ただ他にやることが思いつかないんだ。誤解するなよ。俺は今でもステージに上がって大勢のファンの前でギターを弾くのが本当に大好きなんだ。大体嫌 いなやつなんているのか?最高の見せ場だぜ、だろ?今回のレコードには心から満足してる。俺は今の状態をそこまで深く分析したりはしないんだ。朝目を覚ま し髭をそりながら、自問自答するのさ。俺は今幸せか?もちろん幸せさ。そうじゃなきゃ、さっさと他の仕事でも探しに行ってるぜ。でもまだその時は来てない んだ。

もうレコード契約は結ばないのでしょうか?

ノエル:イングランドでは結んでないね。俺達の手でやっていくんだ。アメリカではワーナー・ブラザーズと、もしくはそのまま契約を更新するさ。OASIS はアメリカを拠点にしてるわけじゃないからな。でも契約を結ばないとやっていけないだろ?世界中からメールでの注文を募るのか?馬鹿げてる。イングランド では俺達、他の国では一番いい条件を持ってきたところと契約する。だから今OASISは色んなレコード会社と契約してるって訳だ。全くどうかしてるよな。

この形態を取ることで、OASISはさらに力を持つことができると?

ノエル:どうだろうな。マネージャーに稼ぎの20%を払うために仕事をするつもりはないさ。自分の面倒は自分で見ろ、俺の仕事は飲んで書いてクールでいることだ。

ラッセル・ブランドと仲が良いようですが、俳優の道に興味はあります?

ノエル:(笑って)正直に言おう、そのことでいつもあいつがしつこく言ってくるんだ、一緒に連続コメディを書こうよとか何とかかんとか。でも俺はシャイだ から演技には向いてないな、きっと。映画のセットとかそういうのを見るとさ。スタジオに入って1、たぶん2テイクはやるだろ。3テイク目になった時っての は、きっと誰かがしくじった時で俺は不機嫌になってるだろ。で、1日中、同じシーンばかりやらされて、98テイクって羽目になった時。もう我慢の限界だ。 スタジオに入っていって、そいつを撃ち殺して出て行くさ。

トロントでの事件の話に戻ります。あの男は何がしたかったのでしょうか。動機はわかっています?

ノエル:この件は2回判決が持ち越されいて、次の審理は1月なんだ。そこであいつのくそったれな自白が明らかになるってことさ。

あの事件以来、ステージに立つ時の心構えは変わりました?

ノエル:ぜーんぜん。何にも。

ヨーロッパのスタジアムと、アメリカの会場では何が違いますか?

ノエル:アメリカでは「コンサート」って感じだよな。全席指定でさ。イングランドでの俺達のギグは見たことある?スタジアムでの6万人、あれは我を忘れる ね。ギグがどうだったかなんて覚えてねえんだよ。ただその場にいて全てが終わったあとに「ふう。今何が起こったんだ?」って感じさ。アメリカは、みんな演 奏をちゃんと聴いてる、コンサートだろ。イングランドのファンは音楽なんて聴いちゃいないぜ。別に非難してるわけじゃない。これって素晴らしいことなんだ から。こんなことは他のどの国でも体験できないんだよ。みんな勝手に盛り上がってやる気をみなぎらせてる。アメリカでは、もう少し落ち着いて観察してるか ら、俺達の演奏も良いものになるんだろう、たぶんね。

OASISは再びクリエイティブな状態になってきている?

ノエル:ああ、全くその通りだな。「Be Here Now」以降そして「Don't Believe The Truth」まで、本当に刺激のない時期だったんだ。音楽に刺激されてない時の俺って、曲を書くためだけに書くから駄曲ぞろいなんだよな。 「Standing on the Shoulders of Giants」と「Heathen Chemistry」、俺ので何曲か良いのもあるが、ほとんどの曲は平凡な出来だろ。その時学んだ教訓は、何も出てこないんなら大人しく休暇を取れってこ とさ。誰かにアドバイスするなら、こう言おう。追い求めるな、感覚が戻ってくるまで待ち続けろ。犬が逃げた時には探しに行くな。腹が減ったら戻ってくる さ。そうだろ?それにしても犬をわざわざ探しにいくやつなんているのか?イカれてるね。

ニューアルバムでの進歩とは?

ノエル:これはアルバムだ。曲の寄せ集めじゃない。同じカテゴリに置くわけじゃないが、レッド・ツェッペリンやピンク・フロイドのアルバムの作りと同じだ ね。ピンク・フロイドのアルバムに入ってる楽曲って一つ一つがぶっ飛ぶ出来で、しかもアルバム全体に脈が通ってるんだ・・・ちゃんと即した状況で聴くと最 高なんだよ。アルバムってのは、リスナーを旅へと誘うように作られている。iTunesや小賢しいダウンロードで落とした穴だらけのアルバムなんて死んで るのと同じだぜ。「じゃあ、1曲目と3曲目と7曲目と9曲目を買おう」。くだらねえ。「Dark Side Of The Moon」にそんなことできないだろ。「Led Zep Ⅳ」でもだ。「Sgt. Pepper」でもそうさ。一体何がしたいんだ?俺達が曲の順序を考えて作ったアルバムだぞ。それをどっかのガキが勝手に3曲抜き出すなんてふざけてる、 だろ?そいつに問題ありだ。俺達のアルバムが理解不能なら、そうやって買ったやつに問題があるんだよ。

音楽的に、これからのOASISはどうなっていくのでしょうか。

ノエル:大量に曲ができてるんだ。エレクトロニックになるかもしれないし、フォークにになるかもしれないし、サイケデリック・フォークになるかもしれな い。俺の気持ち次第だね。次のアルバムは今回のとはまた違ったものになるよ。長いこと目指していたものを、今回のアルバムで完成することが出来た。このア ルバムは最高さ・・・このアルバムなりの方向性、サウンドを持ってる、これまでの何枚かがただの曲のコレクションであったのに対してね。これは本物のアル バムだ。30曲は残ってるから、全部違うの3枚組みアルバムだって作れるぜ。いっそスペース・レゲエでもやろうかな。

イングランドは今、アメリカをどのように見ています?

ノエル:また良い感じに戻ってきたよな・・・アメリカ人を一括りにして考えることなんてできねえんだよ、あまりに色んな人が多すぎてね。みんな、アメリカ 人と言ったら、太ってうるさくてでかい車に乗ってるとまとめるだろ。でも実際行ってみると、全然そうじゃないんだ、だろ?別に上から物を言うわけじゃない が、アメリカ人だってほとんど俺達イギリス人と同じだぜ。残念なことに権力を持った連中はそろって間抜けぞろいだけどな。俺の意見を言わせてもらえば、 ジョージ・ブッシュが現れてきてからさ、アメリカが良くない方向へ向かったのは。でも今回は正しい選択をしたね。バラク・オバマが黒人だからってわけじゃ ない。民主党を選んだって点でだよ。一番重要なことだ。現状況に言及する彼の言葉は、本当にパワフルだろう。もしその通り実行に移すのなら、アメリカにプ ラスに働くだろうね。そしてアメリカ人曰く、アメリカのためになるなら世界のためになるってことさ。
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