アンディ

Liam & Andy - Dada Music - 2008/10/02

ニューアルバム「Dig Out Your Soul」は、これまでのあなた方のイメージを一新するものだということですが、何が変わったのでしょうか?

リアム:俺はそこまで変わったとは思わないな。俺達はただ良い音楽を作りたいなんだ。アコースティックギターと声だけでも良さがわかる曲ってのが、本当の 意味での良い曲なんだと思ってる。そういう曲を作り出してアレンジするのさ、だから別にこれまでと違ったことをやったつもりはない、結果的にそうなってい たとしてもね。みんな好みはそれぞれだと思うが、万人に通じるものってのはあるだろ。

アンディ:OASISは一貫してるよね、いつも同じ方向を目指してるんだ。これまでの強みをさらに推し進めていくのさ。レコーディングを3回もやり直して しまうと、曲の魔法はどうしても失われてしまうけど、今回のアルバムはその時期に差し掛かる前に仕上げたんだ。(おどけた表情で)だから良いものになっ た。

レコーディングには1年以上かかっているようですが、なぜこんなにかかったのでしょう?

リアム:2ヶ月だよ。11月からアビーロードに行って、12月は休んで、ミキシング作業のためにロサンゼルスに行き、2月に戻ってきたんだ。だから大体あわせて4ヶ月ってところだな。

アンディ:アルバムの製作を始めたのは1年前だけど、特に何もしてなかったんだ。ほとんどの時間テレビを見て過ごしてたよ。

イタリアにはたくさんのOASISファンがいます。彼らにメッセージをどうぞ。

リアム:うーん・・・・別に・・「やあ」くらいだ。

アンディ:イタリアに行くのは楽しみにしてるよ。イタリアの文化って魅力的なんだ。スーツ、スクーター、それに食べ物も美味しいね。

リアム:スパゲティ・ボロネーゼは最高だよな。

ノエルとゲムは、2006年にミランのジャズクラブ、Blue Notesでギグをしましたよね。2人みたいに、アコースティックでやってみようとは思わない?

アンディ:あの時はそれ用にセットを組んだんだよね

リアム:ああ?来年はねえな。やる予定はないよ。

ギグにアコースティックセットを組みこむことに興味は?

リアム:ギグをするのは好きさ、全てが最高だ。音楽を作るのも演奏するのも大好きなんだ。でもミュージックビデオはそうじゃない、退屈だぜ。

アンディ:自分達でギグを作り上げていこうと思うんだ。アコースティックパートもエレクトリックパートも取り入れるといった風に・・・

リアム:ああ、そうだな。今度のギグは長くなるよな?

アンディ:これまでで一番長いね。

リアム:ファック、長いのかよ。

アンディ:でも時間は十分にあるってことさ、だからアコースティックもやろう、これで問題解決。

リアム:却下だな。

アンディ:そうでもないさ。45分間のアコースティックライブ・・・

リアム:OK。上手く行くかも。

アンディ:その間、リアムは仮眠でもとるんだ。

リアム:それで何だよ、次に1時間のエレクトリックパートか?

アンディ:それで10分間のエレクトリックパートさ。

リアム:いいぜ、みんなも賛成するさ。

今回のアルバムの中で、特に推す曲は?

リアム:「The Shock Of The Lightning」はライブで映えるだろうな、「Falling Down」もそうだ。でも俺は全曲好きなんだ。1曲切り離したらアルバム全体のバイブが失われてしまう。だから俺は全曲好きだ。

過去の曲で、一番好きな曲は?

アンディ:昨日、これまでの作品を見渡す機会があったんだ、ラジオステーションに出演した時に並べてあったからね。前作に入ってた「Love Like A Bomb」を聴いたんだけど、あまりピンとこなかった・・・(リアムの方を見る)。

リアム:俺達のやること全てが世界一だとは思わないが、満足はしてるんだよ。

アンディ:僕が惹きつけられるのは、曲のタイトルを見た時にその曲が思い浮かんでくるようなも曲なんだ。例えば初期のB面の「Underneath The Sky」とか「Listen Up」とかさ。タイトルを見るだけで良い気分になれて、来週も聴こうと思えるような曲。

ワールドツアーについて話してもいいでしょうか?

リアム:準備はできてるよ。12月にはアメリカ、で、クリスマスは家で一休みして、1月2月にヨーロッパ。そしてイギリスだろうな。

緊張してる?

リアム:全然。

アンディ:しないね。ストレスを感じるのはツアーを始める時だけで、あとはバカみたいに続けるだけさ。

リアム:ストレスを感じるのは、普段の生活の方に多いだろ、たまった請求書を清算したり、シャワーがぶっ壊れたとか、やかんがぶっ飛んだか、テレビが映らねえとかさ。

アンディ:やかんなら貸してあげるよ。

リアム:OASISにいるときは自由だ、ストレスなんてないさ。1時間45分、自分の気持ちを高めたら、あとは何もしなくて良い、クールだろ。唯一の問題 は、子供達やかみさんが寂しがることだ。そっちの方が問題さ。あるいは俺から解放されてせいせいしてるかもな、俺って迷惑者だから。

ライアン・アダムスが、あなた方のアルバムを聴いて「Kid A」みたいと話していますが、どう思います?

アンディ:レディオヘッドだね?

そうですね。

アンディ:ライアンは良いやつだよ、言うことも面白い。彼の意見に対して僕がとやかく言うことはできないよ。僕達が新たなステップを踏み出したと言いたかったのかな?

リアム:俺はやつと特別仲が良いとは言えねえけど。。俺達はやりたいことをやって、それを気に入ったんならそれでもいいし、そうじゃなかったら俺には興味ねえよ。

X-FactorやAmerican Idolで勝ち上がってミュージシャンになった人々をどう思う?

リアム:いいんじゃねえの、見てて面白いし。あれはショーだろ?でも3人にまで絞られるとつまらなくなるよな、どいつもこいつもマジだからさ。でも最初の方に登場する連中は笑えるぜ。

アンディ:それで本気でミュージシャンを目指すきっかけになるかもしれないしね・・・誰にもわからないさ。アークティック・モンキーズも同じようにでてきたけど、良い音楽を聴かせてくれるだろう?

このアルバムには特別な期待をかけているんでしょうか?

リアム:そうだな・・・俺は好きだよ、音楽の中にちゃんと俺がいるし。俺は好きだ。恥ずかしく思うような作品じゃない、誇りに感じてる。俺が気に入ってる ようにみんなも気に入ってくれたらいいなと思うよ。そうじゃなくても構わない。音楽を作るのをやめるつもりはないし、来年にはまた作ってやるさ。作りたい ものを作るんだ。

I’m Outta Timeにはジョン・レノンのインタビューが入っていますが、何か意味があるのでしょうか、それとも響きの良さで組み入れただけ?

アンディ:音楽にはサプライズが必要だと思うんだ、でもそれはあくまでおまけで、意味までは気にしないでいいんだ。リアムとゲムのアイディアで入れたけど、二人が特別な意味をこめたとは思ってないよ。

リアム:でもちゃんと効果は出てるだろう。

アンディ:曲を書いたらある種のスペースは残したほうがいいんだ。最初はおかしく感じるものでも、後から理解できるようになることもある。

リアム:でも「Dear Prudence」(The Turningの終わりに聴こえる)は、俺達らしいだろ。入ってなくてもいいのに、終わりに入ってる。でも抜いたとしてもアルバムの出来に影響はない。み んな俺達のことを「ビートルズのコピバン」だと言うが、そうじゃなくて・・・もしかしたらちょっとはそうかもしれねえけどな!でも、俺達にしかできないこ とはある。「ビートルズからくすねたんだ」と言われるが、俺達はどんな音楽を作っているか自覚してるし、他人の顔色窺って音楽を作ってるわけじゃない。 I’m Outta Timeはオマージュさ。

これまでされたことはないけど、こういう質問に答えたいというものはありますか?

リアム:「有料トイレにどれだけ金を払ってるのか」聞いてほしいな。答える気満々だぜ。

では、いくら使ってるんです?

リアム:さあ。(アンディに)どれくらい使う?

アンディ:何百ポンドくらいじゃない?

リアム:1500ポンド?

アンディ:きっと幅はあるよ。

ロビー・ウィリアムズのことをどう思う?

リアム:素敵だ、クール、最高、

彼は最近、ロサンゼルスでゴリラのような格好をしていましたが。

リアム:そういう風に見られたいんだろ。

OASISのファンはアルバムを買いますかね?

リアム:さあな・・・どうせ好きでもないのに、勝手に買って「ゴミだ」って騒ぐんだろ。

ではOASISを聴いた事のなかったり、懐疑的だった人々はどう思うでしょう?

アンディ:僕はあのボックスセットはいくつか買うつもりだよ。素晴らしい作品に仕上がってるからね。でもOASISって、誰にどう受け入れられるかを気に しなくてもいいラッキーなバンドだと思ってる。新しいファンの獲得に躍起にならなくてもいいってことさ。もっともっと良いアルバムをたくさん作るだけだ。 アメリカで1年の半分を過ごせば、新しいファンが増えるかもしれないけど、そのエネルギーがあるなら、むしろ音楽作りの方に使いたいんだ。今は「俺達のと ころに来ないなんてフェアじゃない」という人が出てこないくらいに色んなところでツアーをやりたいんだ。そしてツアーが終わったらまた新しいアルバムを作 る。でも、みんなに、何ていうのかな、無理やりOASISを押し付けようとは思ってないよ。

リアム:強制はできないよな、ベストなギグをやるだけだ。俺はそこにいたくなきゃ、さっさと帰る。お前らもいたくなきゃ、さっさと失せろ、ロビー・ウィリアムズでも聴きに行けってことさ。

イタリアのミュージシャンで、興味のある方はいますか?

リアム:パバロッティは良いね、クールだ。

アンディ:ええっと・・・・・(周囲から笑いが起こる)思い浮かばないな、笑。誰かいたはずなんんだけど、名前を間違えたくないから保留にしておくよ。

リアム:俺、一人だけ知ってるぞ、あの盲目のミュージシャン・・・確かイタリア人だよな?(周りから同意の声があがる)。やつも良いね、それとパバロッティも。他はあまり知らねえけど。

クラシック音楽は聴く?

リアム:二日酔いの時とか日曜日、バカ騒ぎして帰ってきた後にクラシックをかけると苦痛から解放される感じがするんだ。聴くのは日曜だけだな。

チャンピオンズリーグとプレミアリーグのどっちか選べと言われたら?

リアム:プレミアリーグ。あの汚ねえ赤色のユニフォームをまじまじと見てやるのさ。

アンディ:見るのはマンチェスター・シティの試合だけだけど、特にフットボールのファンってわけじゃないんだ。

では最後に、Dada musicのみんなにメッセージをお願いします。

アンディ:こんにちは、Dada musicのみんな!

リアム:コンドームは必ず使え。

アンディ:Dadaっぷりはよく伝わってきたけど、君達はどれくらいDadaなのかな?

リアム:「Dada」って何だよ?

アンディ:さあね。きっとここじゃ言えないような意味さ。

Gem & Andy - DW World - 2005/11/10

オリジナルの記事はこちら。↓
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,1772337,00.html

我々DW-WORLDはデュッセルドルフでのライブ直前に、ゲムとアンディにインタビューをする機会を幸運にも得ることが出来た。ギャラガー兄弟とのツアーはどういうものなのか聞いてみた。

ベースのアンディ・ベルとギターのゲム・アーチャーは、5年前、OASISのオリジナルメンバー2人が抜けた際に、OASISに加入した。それから彼らは2枚のアルバムを作り上げ、ワールドツアーでは数え切れないギグをこなしている。OASISという、イングランドで最も有名で興奮の渦にあるバンドのメンバーとして。

2000年からOASISのメンバーとなりましたね。現在までバンドはどのように変化してきた?

アンディ:「OASIS」という船はこれまでより安定して走行するようになったね。入ったばかりの何回かのギグはまさにカオスだったから。

ゲム:年を重ねて賢くなったんだよ…そしてドラマーも代わった。これは本当に大きな変化だと思う。でもそういう変化なら今この瞬間だって起こってるんだ。

アラン・ホワイトがバンドを離れた時、「どうすればいいんだ」と思いませんでした?

アンディ:それはノエルが一時バンドから出て行ったときにも思ったよ。バンドに入ったばかりの時だったから。ノエルはリアムと凄い喧嘩をして、ツアーの途中で2ヶ月もバンドから離れたんだ。あの時も混乱したけど、アランが辞めた時、あれは長い休暇の後に始めたツアーの途中だったから、まさに何がなんだか分からなかったな。

それでもOASISに入ったことを後悔はしなかった?

ゲム:しないよ、全く。OASISを知ってる人なら、このバンドに「カオス」が常だってことはわかるだろ?それにマネージャーのマーカスが、OASISに入る時に言ってくれたことを覚えてるんだ、「OASISでの1ヶ月は他のバンドの1年に値する」ってね。今でもそうだよ。

アンディ:ほら、5年しかいないのに20歳は年取ってるだろ?

最近のOASISは、ノエル以外のメンバーも曲を書くようになって、みんなが協力して活動してる感じですね。そういう状態は自然に出来上がったものなの?それともノエルがミーティングを開いて、「さてみんな、俺を救ってくれないか?」って感じ?

アンディ:ミーティングなんてしないよ!するのは本当に危機的な状況のときだけさ。もっとこう、自然にこうなったんだ。

ゲム:僕たちが入る前のOASISがどうだったか知らないから、比べることは出来ないけど、進化したとはいえると思う。今はスタジオに入って、デモを仕上げたり、サウンドチェックでどういう風にしたいか話し合ったりするんだ。きっと以前はもっとバンドの意見を押し通す感じだったんじゃないかな。

アンディ:きっと僕たちがOASISに入れたのは、そこに僕たちの音楽が入り込む隙間ができたからだと思うんだ。ノエルが瞬間的に曲を作ってしまうような時期だったら、そんな隙間なんてなかったと思うよ。

ゲム:以前のノエルは過激だったからね。リアムはいつもパブにいたし。リアムはバンドの作曲をノエルに全部任せてたから、ノエルは責任を感じてたんだ。

アンディ:そして隙間を最初に作ったのは、そのリアムが曲を書き始めた時だ。それで、たぶんノエルは「俺の曲以外にもいれても良いかもな」って思って、その後僕たちをOASISに入れたんだ。

2枚のアルバムでは二人とも曲を提供してます。選曲の際にもっとあなたたちの曲が入る可能性はあったの?あなた達自身がそれを歌うことはある?

ゲム:それはないと思うな。リアムとノエルがOASISのシンガーだから。

でも二人とも前のバンドでは歌ってたでしょう…。

ゲム:歌うのは楽しかったけど、僕にとってOASISは彼らの声ありきなんだよ。

アンディ:ありえない話だな。もし僕が歌うことになったら、やめるよ。

アンディ、「Don’t Believe The Truth」に入ってる「Keep The Dream Alive」は、ツアー中の孤独を歌ってるように思うんです。ツアーは今でも楽しい?

アンディ:あの曲はドイツのフットボールチームについて書いたんだけど…

ゲム:ツアーは楽しいに決まってるよ。ただ子供に会いたくて仕方なくなるけどね。それでも子供達には、ツアーはしなきゃいけないことなんだって説明してるんだ。何をしてようが、いつでも心は側にあるよってね。もしツアーに興奮できなくなったら、バンドはもう辞めたほうがいいってことだよ。

OASISとしてツアーするのは、前のバンドとは違いますか?

ゲム:かなりね。でも僕たちはOASISの昔のこともよく聞いてる。彼らの浮き沈みや、1stアルバムが発売されたときのこと、ボーンヘッドがバンを運転したり、アンプの上で寝起きしたり。だからどういう感じかは経験する前からわかってたよ。

アンディ:前のバンドでツアーしてた時は、自分達のツアーの仕方と、U2や他のバンドのそれとは、違うのかいつも気にしてたんだ。彼らはいつも何してるんだろう?ってね。でも他のビッグバンドの習慣を真似してみたって、結局は大きな旅行バスに詰め込まれての生活と根本的には変わりないってことに気づいたんだ。ただ、会場が大きくて、たくさんの観客がいて。でも僕たちはといえば、楽屋にメンバーと一緒に座ってるだけなんだ。

では、今のエアーコンディショナー付の豪華なバスも旅行バスも同じようなものだと。

アンディ:今でも朝の3時に目が覚めると、まるで大麻の吸い端が口の中に残ってるような気分だし、バスから降りて、6時間後には出なきゃいけない部屋をバッグを引きずりながら探して…それでも楽しいことに変わりは無いよ。文句は言わないさ。

OASIS - NME - 2008/09/17

ニューアルバム「Dig Out Your Soul」の発売も間近となった今回のNMEは、OASISのメンバーを一人ずつ招いて、真情を吐露してもらうことにした。これがノエルとリアムの口論を防ぐ唯一の方法だろう、たぶん・・・・。

OASISのレーベル「Big Brother」のオフィスのある一室である。NMEは、OASISのメンバーと個人インタビューを行うために、待機していた。
なんだか就職の面接をやっているような妙な感じだ。次々入っては出て行く。

彼らに、個々人でインタビューを受ける理由について尋ねれば、多様な答えが返ってくるだろう。

ノエル:もし俺達4人が一度にインタビューを受ければ、アンディとゲムは一言も喋らねえだろう。リアムは俺が言うこと全てに反論してくる。たとえ本心では 賛成していてもだ、あいつはその場を気まずくしたいだけなのさ。ゲムと俺が一緒にインタビューを受けても同じだ。インタビュアーはゲムには質問せず、俺に ばかり話しかけてくる。だから俺の方からゲムに「おい、お前が答えろ」と振るしかないんだよ。その時にちゃんと発言してくれればいいけどな。なぜなら、俺 にカメラが向けられている時は、誰も口を挟むことは許されないからだ。俺には言いたいことがたくさんあるんだよ!

アンディ:気にしてないよ。少なくとも今はちゃんと喋ってるからね。みんな面白くて一緒にいるだけで楽しいから、ノエルと一緒にいる時は黙って話を聞いてるだけなんだ。別にストレスにはならない。意見を言う必要を感じないんだ、そんなに言いたいことも無いしね!

ゲム:一人で受けた方が気楽だからかな。この形式の方が好きだよ。

リアム:さあな。他のメンバーと一緒でもいいし、一人で受けてもいいんだ。周りの意向次第さ。みんな納得してるから、上層部に文句も行かねえんだろう。た ぶん今回は、ノエルが(皮肉めいた口調で)ファッキン重要なことでも話したいんだろう、自分の考えを伝えようとしてる最中に口を挟んでくる弟に邪魔された くないのさ。たぶんな。あんまり深く考えたくないんだ。もし特別な理由があるとしても、俺は聞いてねえ。

さて、最初のメニューは?もちろん、シンガーで決まりだろう・・・。

リアム・ギャラガー、みなさんご存知の通り、彼は変わった。マッドな日々は過ぎ去り、今では立派な家庭人である。さらに付け加えるなら、健康で、幸せで、音楽作りにも熱心というところか。彼の毎朝の習慣と言えば、ランニングだ。

「俺は6時に起きる。アラームが鳴ったら始まりだ。軍隊並みだぜ。アラームが鳴ると同時に起きて、コーヒーを飲んで外に出て、8マイル走って7時30分に は家に戻り、新聞を取って、新聞を読み、子供達を起こして歩いて学校まで送って、家に帰ったら色々予定をこなし、外にメシを食いに行って、子供達を迎え る。特別なことはしてないよ」。

そして夜はと言うと?10時までにはベッドに入るというトラブルメーカーは、兄とは違う方向へ向かっているようだ。

「ノエルは、変なやつらとばかりつるんでるだろ、あのラッセル・ブランドとか。俺には合わないんだよ」。

さらにリアムは続ける。

「グルーチョ・クラブでも遊んでるよな、あそこって俺が出入り禁止になってる場所なんだ。ギャザ(訳注:ポール・ガスコンシンの愛称)と一緒になった夜の ことだよ。あいつがなれなれしい態度で古臭えジョークを言ってくるんだ、『ロール・ウィズ・イットしたいか?スープ皿と一緒にロール・ウィズ・イットした いのか?』『いい加減大人になれよ、クズ野郎』となって、消火器ぶっ放したら出入り禁止になっちまった。あれはあれで楽しい夜だったが、あそこには行けな くなったのさ。俺はもうああいうところには行きたくないんだ。ノエルとサラはそういう生活を楽しんでるが、俺と二コルはご無沙汰してる。俺が思うにノエル は年を取ったんだよ、年のせいで自由になってるのさ、41となれば、50はすぐそこだからな」。

バー巡りもしないというリアム。

「くだらねえ、何だありゃ、バーにいるバンドってみんなクソだよな?外に行ってわざわざ学生連中に靴踏まれる必要があるのか?俺は嫌だね。『お前のバンド は最悪だ!』って喧嘩売ってくるやつばかりだしよ、だから、俺はギグには行かない。趣味じゃない。何か面白いことでもあるんなら行ってもいいけど、家にい るほうが好きだ。革づくめで外に行くよりも、静かに過ごすほうに今ははまってる。家の中に入ってドアを閉める。パブに行って時間を無駄にするより他に、俺 にはやることがたくさんあるんだ。子供も大きくなって『どうしてパパは一日中ベッドでごろごろしてるのに、僕は学校に行かなきゃいけないの?』なんて言う んだぜ」。

喜ばしいことに、彼のライフスタイルの変化はバンドにも良い影響をもたらしているようだ。

毎朝のように、アビーロードスタジオに一番乗りし、バンド活動を満喫し、「Dig Out Your Soul」を「これまでで、一番楽に作れたアルバム」と言うリアムだが、ノエルをはじめ人々がニューアルバムを「グルーヴ主体のアルバム」と評価すること には賛同できないという。

「グルーヴィだろうが、グルーヴィじゃなかろうが、良いものは良いんだよ。このアルバムに乗って踊ろうが踊るまいが座ろうが逆立ちしようがどうでもいい。 OASISの音でさえあれば、俺はそれで満足だ。ダンスバンドになるつもりはない。変わったアルバムに聴こえるかもしれないが、俺からしてみればそうでも ない。どこからどう聴いても歌ってるのは俺だし、実際俺にとってはそれで十分だ」。

リアムは、バンドの方向性について考えることも好まない。

「みんなで座り込んで次は何をするか考えることはないんだ。絶対にない。『なあみんな、バンドはこの方向で行くべきだよ』なんて話し合うことはない、そんな必要ねえだろ?OASISというバンドは自由なスピリットを持っているから、その意思に任せるのみだよ」。

さらに、今でもノエルが主導権を握っていることを、リアムは認めた、たぶん。大方は。

「そうだな、ノエルは1日18時間はバンドのために働いてる。だから当然それなりの発言権はあるさ。あいつがボスだ、そうだろ?俺はそれで満足してる。で もな、俺とノエルの意見が合わなくて喧嘩をする時は、いつもあいつが勝つ、勝つとは言いたくないな、俺が勝たせてやるんだ。俺の方から一歩引いて『お前の 好きなようにやれよ、俺は休暇に出る』って感じさ。あいつが勝ってるわけじゃない。俺が譲ってやってるんだ」。

喧嘩でどちらが勝つのかはさておき、「Dig Out Your Soul」に関して一つ、確かなことがある。

「Bag It Up」や「The Turning」のような曲では、リアムの万全の声を聴くことができるということだ(「最近の自分の声は気に入ってる。昔の声は若すぎるんだ」)。

今回のアルバムで、ノエルがヴォーカルをとる曲があることが、リアムには気に入らないらしい(「俺の方がヴォーカルの腕は上、だから俺が歌うべきだ」)。

「Heathen Chemistry」、「Don’t Believe The Truth」に続いて、リアムが作曲作詞を担当した3曲は、ノエルやアンディ、ゲムのそれと比べて、大幅に個人的な内容となっている。

「ものについて曲を書くことはない、書きたいものなんてないんだ。俺は自分をテーマに曲を書く。他に俺のことを書けるやつなんていないからな。俺はユニー ク、俺はみんなとは違う、俺みたいなやつは他にはいない。音楽からインスピレーションを受けることもない。改めて求めなくても、俺の中には音楽があるんだ から」。

アルバムを締める「Soldier On」、ブルージーな雄叫び「Ain’t Got Nothin'」。しかし何といっても今回の主役は「I’m Outta Time」であろう。ジョン・レノンのインタビューがサンプリングされた、柔らかなバラードはアルバム随一の出来であるし、おそらくリアムの作品としても 最高作と言える。

「でも、俺はソングライターにはなりたくないんだ」と、リアムは言い張った。

「俺はあくまでシンガーで、時々2,3曲、みんなが気に入ったり気に入らなかったりする曲を作るだけ。曲を書くのは好きだけど、そのことで『そうだな、今 度の俺の曲は・・・』と、喋くりまくるほど周りが見えなくなるようなことはない。作曲という行為には、みんなが薀蓄を傾けるような特別な何かがあるとは思 うけど、俺は曲を書けなくなるよりも声を失うことの方が恐い。俺はシンガーだ。そういうことさ」。

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次はノエル・ギャラガー。発言と言う発言がニュースとして取り上げられるあの男である。弟が大人しくなってきた今、ノエルこそがOASISの声だ。
NMEの最初に紹介したように、言いたいことが山のようにある彼。

インタビューの依頼が次々と舞い込む今の時期を楽しんでるのでは?

「全くのクソだね、正直言って。くだらねえんだよ。俺の元にやってきて、目の前に座り、レコーダーをオンにして『では、今度のアルバムについて話してみ て』と、同じ質問ばかりだ。『他に何か話題はないのかよ?』って感じさ、わかるだろ?コーヒーテーブルのことでもいい、もっとユニークな質問をしてくれ、 俺の時間を無駄にするのはやめてくれ。アホみたいな質問をされてばかりだ・・・・ジャーナリスト達にとって、質問を考え出すのは難しいことだとは思うけど さ、それにしても『ニューアルバムについて教えて』だと?いい加減、フットボールでもナイフ犯罪のことでも違う質問をしてくれよ」。

ナイフ犯罪についてどう思う?

「全くひどいもんだよな。脳たりんによって引き起こされてるわけだが、おかしいのは、イングランドのみならず世界中で、この話題が一番の関心事になってる ことさ。『おいおい、この子達が道端で刺されただと!?イギリス社会はおしまいだな!今、僕達がやるべきことが何かわかるかい?ギグさ。フットボールスタ ジアムを借り切って、いくつかのバンドをステージに上げれば、何もかも解決するんだ』。むかつくぜ、そうだろ?『リリー・アレンを呼ぼう。彼女なら引き受 けてくれるよ』。俺も電話をもらったぞ。『僕達フィンズリー・パークでギグをするんだ、凶悪事件に対する関心を喚起するのさ!』『わかった、俺に何をし ろって言うんだ?』『ええっと、演奏してほしいんだよ』。で、どうなるんだ?ギグが終わって家に帰った時に、自分の身体に3ヶ所刺し傷があることに気づく ことになるのさ・・・・なあ、くだらねえだろ。まずはあのクズどもをどこかに閉じ込めろ、それが今やるべきことだ。でも社会がおかしくなってるよな、若者 の間にはニヒリズムが蔓延してる。不安になるよ」。

自分だったら解決できるのに、と思うこともある?

「解決するのは、クソ簡単さ!台所以外でナイフを持っていたら、2年そこらの懲役。釈放されてまたまた捕まったら、5年の懲役。その後も続くようなら10年の懲役だ。ただわめいてるように見えるだろうが、俺なら解決できる」。

なるほど。ノエル・ギャラガー。次期ロンドン市長。こういう考えもあるのですが・・・・

「そうさ!簡単だ。警官を増やそう。市長の座を争ってるバカが2人いるだろう(ケン・リヴィングストーンとボリス・ジョンソン)。Evening Standardでこういうのを見たんだ。『もし私が市長になったら、1500本の木を植えます』。翌日別のやつが『だったら、私は2000本植えま す』。その次の日、『それなら、私は2千と何百・・・』。ったく、木が何だって言うんだよ!犬の小便用に植えるのか?そんなことよりも、街に警官を増やし てくれ。俺はここ10年、家の周りで警官を見かけたことがないぞ。木だと!?木が必要なら、公園にでも行けよ、公園が近くにないなら、裏庭にでも座っと け。裏庭がないなら、引っ越せ。引っ越す余裕もないなら、ギターを習え、俺みたいにな。そうすれば、裏庭も公園のように思えてくるさ」。

このインタビューが始まって早く、ノエルは「トルコ帽をかぶり、スモーキングジャケットを着けて、スタン・ローレルを気取って、午前の煙草を楽しみ」ながら、「Dig Out Your Soul」を聴いていた。ノエルの、大大好きなアルバムである。

何曲かはライブで演奏するのが難しいのだそうだ。

「苦労してるよ、レコードみたいにたくさんのギターを弾くことはできないだろう。だから俺とゲム、ギタリスト2人でやるのは少し難しくなるのさ」。

「The Turning」では、キーボードまで弾いているノエル。

しかしながら、全てをひっくるめて彼は、このアルバムを「ゲムとアンディがOASISに入って以来目指していたアルバム」と表現した。

また、弟リアムの「OASISの曲は全曲俺が歌うべきだ」発言に対しては、きっぱり反対した(「リアムはいつもそういうクソみたいなことばかり言うんだよ。俺だってOASISの曲は全曲自分で書きたいんだ。思い通りにならないことってのがあるんだよ」)。
しかし、それ以外の事柄、小さな仲違いをのぞいて、2人の関係は上々のようだ。

3曲のノエルの曲。「The Shock Of The Lightning」、「Falling Down」、「Come On, It’s All Right」、これは2,3日で仕上げたという新曲だ。

「30曲も曲が余ってるんだ。どう片付ければいいのかわからないよ」。

ため息をつく。

「誰かに歌ってもらおうかな?女の子が歌えそうなのも、2,3あるんだ。でも誰にしよう?エイミー・ワインハウス?あいつは俺がもう1曲提供する前に死んじまうな。ダフィーでも良いかも。映画に提供してもいいが、腐ったロマンティック・コメディはごめんだ」。

ジェームス・ボンドのテーマ曲はどうですか?ジャック・ホワイトも手がけましたよね。

「イギリスの誇るスパイが、毎回ファッキンアメリカ人どもにサウンドトラックをつくってもらってるなんて、ふざけた話だよな。でも、いいぜ。俺が2,3曲書いてやるよ」

本当に?タイトルは?

「ええっと、全然ボンドっぽくないタイトルなんだ。だからタイトルはその都度つけなおす必要があるな。最近書いた曲が、聴きなおしてみると『おいおい!こ れはボンドのテーマにぴったりだぞ!』ってやつでさ。でもそのタイトルがFreaky Teethだからな。この曲から想像するに、ジェームス・ボンドの新作は、めちゃくちゃサイケデリックで・・・」。

ジョーズ(訳注:「007/私を愛したスパイ」に登場する暗殺者)が帰ってくるかも。

「そうだな!どうなるかわからねえけど、A Different Way To DieとかDie Another Dayなんて曲は、俺なら絶対に書かない。いつだって何らかの形で死がつきまとってるだろう」。

流れに逆らって「Live Forever」を提供したら?

「それもいいけど、レコーディングしなおさなきゃならないし。とにかく話を戻して、余った曲をどうしたらいいのか困ってるんだよ」。

今の時点では、それがノエル・ギャラガーにとっての最大の悩みらしい。悪くはない悩みではないか。そうだろう?

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ゲムは、夢の世界に生きている。

「アビーロードへと歩いていると、ビートルズの魂へとつながってる気分がする」と語った、OASISのギタリスト。

ノエルに、アルバム中の曲が気に入らない時、ゲムはどういう態度をとるのかと尋ねると、彼は次のように話した。「直接口に出さずに伝えるのさ、家の周りを飛び跳ねたりしてな。ゲムは反対することが多いんだ、遠まわしに伝えてくるよ」。

これは決して批判ではあるまい。

ゲム・アーチャーは、たぶんあなたがこれまで出会った中でも最高に面白い男である。OASISの要的存在。

「Dig Out Your Soul」では、「To Be Where There’s Life」を提供している。「この曲のまとまった感じが好きなんだ」と、自身の曲について熱く語ったゲム。彼の言葉の端々には常に情熱が感じられる。

「曲の構想はどこからともなく湧いてきた。アルバムの方向性は大まかに決まっていた頃に、ノエルにこの曲のインストゥルメンタルで聴かせたんだ。そしたら 『歌詞は作ったのか?』と聞かれて『いや』と答えた、でも結果としては良い週末になったよ、いつもは歌詞を書くのに何週間もかかるのに、今回は2,3日で 済んだんだ」。

ゲムに関してもっと重要なことは、ギャラガー家の兄、弟の2人を相手にデモをレコーディングをできるのが、彼のみということだ。「Dig Out Your Soul」の中には、ゲムの自宅でデモを作った曲もある。

「ノエルは、自分が目指す方向をしっかり持っている、たとえ最終的には思い通りにはいかなくてもね。彼はとても保守的なんだ、Portastudioさえ 持ってないんだぜ、全て頭の中で作り上げる。ノエルの作曲の仕方は、絵を描いてるような感じなんだ。4層目がのっかるまで2層目の意味が誰にもわからな いってこと」。

「リアムは正反対だね。彼も自分なりの音を持っているけど、もっと柔軟だ。全て自流で学んできたから、どの音が正しく、どの音がイメージと違うのかはっき りわかっている。プロデューサーとしても優れてるよ。誰がお門違いのことをやっているかすぐに気づくんだから。リアムよりもノエルの方がプロデュースには 入れ込んでるみたいだけどね」。

つまり、今でもノエルがOASISのリーダーだと?

「そうだよ、彼こそリーダーさ。でも前よりもみんなの意見を取り入れるようになってる。僕達も意見を言えるんだ。ノエルは物事を正しい方向に運ぶにはどうしたらいいかを知っている、それにアイディアを出すのも彼だしね」。

ギャラガー兄弟双方の文句の聞き役でもあるゲム。

「いっつもそうなんだよ!ノエルがこう言ってくるんだ。『あいつは俺をまんこ野郎扱いしやがる!』『僕はそういう扱いをされないけどな』『そりゃそうだ ろ!』。リアムも同じさ。2人の喧嘩はちょっとした遊びみたいなもんだよ。心配するようなことじゃない。いつかみんなで集まって何もかも上手く行く時が来 たら嬉しいけど、それじゃOASISじゃない。それにバンドとして活動していない時、リアムは本当に自分の生活を大切にするんだ。リアムが出てきても、ノ エルがどこかに行ってるのさ。そういうものなんだ。それでいいんだよ」。

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出番が最後だからといって、最小の存在ではない。

OASISの中でも大人しいベーシスト、アンディ・ベル。彼自身も「自分の人生に満足している。人の後ろにいても十分幸せ」なのだという。

ゲムと同じく、「Dig Out Your Soul」には「Nature Of Reality」1曲を提供している。
この曲は「その当時僕の頭の中にあったことをはっきり捉えている」のだそうだ。
アンディは新しいドラマーのクリス・シャーロックのことを話したがっていた(「Supersonicのドラムの叩き方をよく心得てるんだ!」)。

昔からOASISの大ファンだったアンディだが、OASISに入る前にもRideで素晴らしいアルバムを世に送り出している。

いつかは自分一人で音楽を作り出したいと話す彼(「いつかはそうしようといつも言って回ってるんだ。今はOASISの音楽に合うと思うものを提供しているわけだろう、もちろん合わないこともあるけれど」)。

しかし、今現在は、OASISのベーシストという地位に満足しているという。これまでもずっとそうだったように。

「僕とゲムは、OASISのセッションミュージシャンで終わることだってありえたんだ。それでも素晴らしい体験だっただろうけどね。70年代のローリン グ・ストーンズみたいだろうと思っていた。発売されたアルバムを聞き直してみたら、昔の曲ほど出来がいいってことさ。。僕は、OASISもそうなるだろう と予想していたし、それでも良いと思っていた。でも実際入ってみたら、今でもフル稼働しているバンドだったんだよ」。

謙虚なアンディは、今回のアルバムでベースを演奏しているのは、ほとんど彼以外の人物であることを、簡単に認めた。

「スタジオではゲムがよくベースを弾いていたし、ノエルもベースが上手いんだ・・・出来の良いベースラインがあったら、それは2人のものだよ。一つはゲム の曲のもので、僕が挑戦して出来ずにいたら、ゲムがベースを取り上げて完璧に弾いてみせたんだ。ノエルも同じような感じでベースを弾いていた」。

バンド内での役割については、ゲムに似た考えを持っている。
彼に、曲に関して拒否権を発動することはできたのか尋ねてみた。きっと巧みな手腕を使うに違いない。

「そうだな、自分の意見は持ってるけどそれで争うことはないんだ。だって同じバンドなわけだしね」。

ほらね?

「時々、僕らは自分の好きな音楽に取り憑かれた人間の集まりだなと思うことがあるんだ。みんな心が狭くて、互いに非難しあって、境界を狭く狭くしようとし ている。でもそれが、最上のバンドを絞り込んでいった時に、OASIS以外のバンドが脱落する理由にも思えるんだよね。結局最後に残るのはOASIS、そ ういうことさ!」。

ビルディングの外では、ヴィンテージのミニがアンディを待ちかまえている。これからツアー前のリハーサルに赴くのだ。ギャラガー兄弟ももう立ち去ってしまったから、口論やいざこざを心配する必要はない。ああそうだ、ナイフ犯罪は解決せねばならないけれども。

Gem Archer & Andy Bell & Chris Sharrock - Q Magazine - October 2008

アームチェアに腰掛けたゲム・アーチャーは、OASISで過ごしたこれまでの9年間を静かに振り返る。 1999年に、ノエルに声をかけられてから、ブリットポップ期のパブ・ロック・バンドの元フロントマンであるダラム生まれのこの男は、そのまま世間から忘 れられていくという道から抜け出したのだ。

41歳になる彼は、OASISの正式メンバーであるのみならず、ノエル・ギャラガーのサポートにもついていく。キース・リチャーズにとってのロニー・ウッドのような存在だ。

今回のアルバムは大きなトラブルもなく7週間で仕上がりましたね。前回とは何が変わったのでしょうか?

ゲム:僕達にもわからないよ。ノエルが「あまりいじらずに出すぞ」と言ったことはよく覚えてる。僕達がいつもやろうとしていることなんだ。スタジオ入りし て、レコーディングしてさっさと発売ってことだよ。でもそれは苦しさを伴う作業じゃない。むしろワーキング・クラスな考え方っていうかな。もちろん、 OASISに混乱なんてあるはずないさ。レコーディングの仕方を知らない百姓じゃないんだぜって言えばわかるかな。これだけは言っておこう。OASISに ついていけてると思った時には、すでに君はもう5分遅れてるのさ。それがOASIS。ぼけっとしてたら取り残されるぞ。

ノエルは日ごろから「OASISは俺のバンドだ。デモクラシーは存在しない」と公言しています。実際は、穏やかな独裁国家といったところなのでしょうか?

ゲム:ええっとね、彼はとても頭がいいんだ。だから本当にそんな風に振舞ってたとしたら、彼らしくないよ。デモクラシーはない。でもどんなバンドにもデモ クラシーはないだろ。メンバー一人一人考えを持っているのは当然だ。でも、トップの考えを大切にしなきゃならない。メンバー全員のフォーカスを合わせな きゃならないんだ。ノエルは時々こう聞いてくるんだよ、「これで満足なのか?」ってね。そこで僕達はテレパシーを働かせる必要がある。僕はレコーディング をしてる時間が大好きなんだよ。その感覚を音に反映させるんだ。もし、ファンタスティックなギターパートとバロックピアノを求めてるなら、アンディが適 任。そしてリアム。バンドで核になるのは、まさに彼だね。

ノエルとリアムはお互いに「バンドの推進力は俺だ」と言い張ってますが、どっちが正しいんでしょうね?

ゲム:うーん・・・・2人とも飛びぬけて陽性の力を持ってるんだよ。リアムはいつでも元気一杯だしね。それが僕が知ってる彼の姿だ。でも、2人がポジティ ブな面を引き出しあっているという方が合ってるかもね。ノエルは、時々そういう目でリアムを見ているだろう、よくわからないけど。でも彼が大きな存在であ ることは確かだ。なんせリアムの兄なんだからね。2人とも大きな力を持ってるし、そして全く違うタイプの人間だ。それがOASISをOASIS足らしめて る。反発しあうけど、2人が合わされば、とても巨大な力になる、時にそれは痛みを伴うんだけどね。彼らはカオスを乗り越えて今の地位を築き上げてきた。今 でも音楽を作り、今でも音楽で生きている。それが音に出てるだろう?

かつてノエルは、40にもなってバンドを続ける自分の姿は想像できないと話していましたが、あなた達2人は今年で41歳ですよね。どんな感じがする?

ゲム:41には41なりの新たな基準があるんだよ。自分を惨めに見せたくないならね。たとえば僕達がブリーチ加工されたジーンズを履くことはないんだ。 OK。僕達が知らないバンドは星の数ほどあるが、「名前を覚える価値もない」って思うバンドもある。大半は、ギャップ・イヤー(訳注:お金を稼ぐために、 大学へ進学するのを1年間延期すること)を使って金儲けしてるようにしか見えないよ。別にそういうやつの車をホテルのロビーに突っ込んでやるつもりはない けどさ、でも・・・・わかるだろう!?

あなたはノエルにとっての安定剤であるとともに、リアムの良き支援者でもあると言われています。特に彼のソングライティングについては顕著ですね。ノエルはもっと距離を置いているというのに。

ゲム:もちろん、リアムのことは応援してるよ。最初に我慢できないと言ってきたのはノエルだね。彼がリアムと一緒にコードを探してる姿なんて見たことがな いよ。それがノエルのやり方さ。「俺の言うことが理解できないなら、それまでだ」ってのがね。一方リアムは、奥が深い。一度調子づくと誰にも止められない よ。外に遊びに行くことと、ギターを弾くことが本当に大好きなんだ。誰かの家に夜遅くに酔っ払った状態で押しかけても、ギターを見つけたら、正気に返るも んな。リアムは嘘だろって思うくらいに簡単にメロディーを編み出すことができるのさ。言葉が出てこないって悩んでる?自分に厳しいんだな。「I’m Outta Time」は素晴らしい歌詞だよ。最初に半分書き上げて、1年間くらい残りが書けずにいたんだ。こんな風に言ってたよ、(じれったそうに)「言葉、何か良 い言葉はないか?」ってね。だから僕は「ない。今に自然に出てくるから落ち着いてよ。そしたら5ページ分は出てきて、4ページ削ることになるぞ」となだめ ていた。そして、この曲でリアムは放っておくことの大切さに気づいたのさ。無理やりひねり出そうとしてもいいものはでてこない。良いものが出てくる時、そ いつはまるでずっと前からそこにあったみたいな顔をしてるもんなのさ。

最近のノエルとリアムは、だいぶ落ち着いていますね。荒れ狂うOASISの時代は終わったのでしょうか?

ゲム:もちろん、またいつ荒れ狂ってもおかしくないよ。2人が「OASISは平穏だ」なんて言ったことあるかい?ないだろう?それが全てを現している。シ リアスなことが起こったらと想像したらぞっとするけれど、それが人生さ。そういうもんだ。僕が気に入らなかろうと、起こるものは起こる。そして再びそうい うことが起こりうるのは、あの2人が穏やかになることなんてないからなんだ。僕がOASISに入るまでどんな感じだったのかは知ってるし、マネージャーの マーカスが「1ヶ月が1年に感じる」と漏らしていたことも知ってる。あの言葉より当時を上手く表現する言葉はないね。どうしてその中に僕が入ることになっ たのか今でもわからないよ。あれから9年、マーカスの言うとおりに年を取っていたらもう90歳だな。僕はヨーダだ。

あなたがOASISにふさわしい理由とは何なのでしょう?

ノエル:2人と同じくらいに深くこのバンドを信じているって答えがしっくり来るな。バンドから離れても、一緒に出かけたりするし、ノエル、リアム2人のこ とは尊敬している。一緒に演奏するのにこれ以上のメンバーはいないよ。もちろんアンディも含めて。OASISに入る時は、はっきりいってビビッていたん だ、音楽以外の課外活動がすごかったからね。でも一番の決め手は、大好きなバンドってことだよ。僕が最初に参加したギグの時ですら、ゲム、そのスロープを 登って、そのまま真っ直ぐ歩け。サウンドチェックはしない。チューニングされてるか確かめろ。じゃ、行くぞって感じさ。それで終わりさ。OASISは今で もラウドすぎるくらいの演奏を聴かせている。そういうバンドだから、僕は一緒にやっていけるんだよ。

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OASISのベーシスト、アンディ・ベルは、37歳にはとても見えない男だ。これでもロックンロールの世界で17年のキャリアがあるのだから驚きである。

1988年にRideを結成してから、ブリットポップ期にはHurricane #1の中心人物となり、1999年、リアムの命に従ってOASISに入ることになったアンディは、それ以来、ノエルのお眼鏡に適うソングライティングの力 を持つ人物として、OASISに貢献している。

ウェストロンドンにあるバンドのリハーサルルームで、ソファに気持ち良さそうに沈みこんでいるアンディ。そこにノエルがやってきて、近くのプレイヤーにCDをセットした。

「どれにしようか迷ってるんだよ」と、ノエル。「どう思う?アンディ」。

プレイヤーから、「The Shock Of The Lightning」が、異なる二つのバージョンで流れ始める。その一方のバージョンに対して、予想外にもアンディがむくれた。「ベースが聴こえない」と いうのがその理由だ。まだ決めかねる様子のノエルはヘッドフォンを探しに行った。戻ってきたノエルにアンディは笑顔でこう言った。「ベースがないと、ギグ は始まらないからね」。

このアルバムで、ノエルは全ての曲をたった1日で書き終えたそうですね。傍らにいて不気味なくらいだったとか?

アンディ:気味が悪かったね。ノエルにインスピレーションが訪れて、3日の間に「The Shock Of The Lightning」、「Falling Down」、それと「Come On It’s All Right」って呼んでいた曲、これはシングル候補に挙がっていたんだけど、なかなか完成までたどり着けなかったんだ。その週、リアムはしょっちゅう「ま るであの・・・Morning Gloryの時みたいだ」と言っていたね。僕にとってはそういうノエルを見るのは初めてだった。つまり、彼がスランプに陥る前ってこと。そして今、突然、 彼の中でスイッチがオンになったのさ。L.A.でミキシング作業をしている時なんて、ライブルームに座って、1日に1曲のペースで新曲のレコーディングし ていたからね。僕達は、傍らにたってその様子を眺めることしか出来ないんだ。このレコーディングに入る時には、50,60曲のデモが出来ていた。バンドが 「俺達、50曲も曲があるんだ」と言う時って、たいてい・・・・まあ、僕達の場合は、本当に50曲あるんだよ。

ソングライターであるあなたにとって、ノエルの存在は脅威なんでしょうね・・・・

アンディ:うーん、僕にとっては、作曲への自信を育てるには良い環境だったよ、「俺達に曲をくれ、曲が必要なんだ」という言葉で、OASISに誘われたん だからね。でも今回のアルバムに、僕の曲(「The Nature Of Reality」)は、入れてほしくなかったんだ。とても個人的な曲だったから。でも、ノエルが選んだ。実は、離婚したんだよ。セラピーにも通った。まる で自分の人生から愛が抜け落ちたみたいで、徹底した無神論者になることで、どうにか乗り越えようとしていた。小さい頃からクリスチャンとして育てられたん でね。まさに神について一から学び直そうとした時期だった。リチャード・ドーキンズの「The God Delusion」を読んで、もっと知的に、科学的に、論理的に、理性のある人間になりたいと思ったんだ。そういうことを考えていた過程で、この曲ができ た。この世に不思議なことなど何もないという僕の考えが出ていると思う。その後はもう、セラピーに行くのをやめて、恋をするのもあきらめて、カトリックの 十字架をコレクションするのもやめた。だから自分のことを信仰深いとはいえないけれど、スピリチュアルではあると思ってる。僕にしてみれば、何より大切な のは愛なんだよ。僕達はそれがはっきり何とは言えないけれど、いつだってすぐそこにあるものなんだ。

リアムの家にあるビートルズ・バーで、「愛こそ全て」と朝の3時まで語り合っているあなた達の姿が目に浮かびます・・・

アンディ:時々やるよ。リアムは深い、とても奥深い考えをもっているんだ。「Songbird」を聴いてみれば、わかるだろう。リアムはソウルフルで、愛 にあふれた人間だ。とても親切だしね。でも、ビートルズ・バーでは、Circus Charlie(ビデオゲーム)で遊ぶことの方が多いな。1万5千くらいゲームが入ったコンピューターボードを持ってるんだよ、リアムって。ビートルズ・ バーっていうより、ビートルズ・ハウスって呼んだほうがいいかも。リハーサルの時に、サザビーのカタログを持ってきて、「ジョン・レノンが使った浴槽が出 てるんだけど、買ったほうがいいかな?6千ポンドなんだけど」って言ってくるんだぜ。本当に買ったとは思わないけど。

リアムは、あなたがセラピーに通っていることを聞いて、どう思ったんでしょう?

アンディ:気に入らないみたいだったね。自分のことは自分で解決しろというのが彼の考えだから。でも説明したらわかってくれたみたいだった。セラピーは必 要ないだろう、あの2人には。何よりも自分自身を信じているんだから。彼らは、生まれつき貴重なものを携えてるんだ。自分を常に前進させる内なる炎みたい なものをね。

ゲムにとって、あなたとリアムが子供のような存在で、ノエルが分別ある大人という立場なのでしょうか?

アンディ:ゲムとノエルが大人だなんて、見た目にだまされちゃだめだよ。あの2人も子供さ。バンドの中では、僕が一番センシティブなんだから。

ギャラガー兄弟に初めて会ったのは、1994年だそうですね。その時の第一印象を教えてください。

アンディ:「Definitely Maybe」の発売日、彼らとハシエンダで一緒になったんだ。音楽についてノエルと話していて、「君達のアルバムはすごいね」と言ったら、「もう次のアル バムも書き終えたんだよ、その次もな」って返されたよ。OASISが、クリエイション・レーベルの社員30人ほどを相手にギグをやっていた時も、見ること ができたんだけど、全く今と同じだよ。「I Am The Walrus」でギグを終えたその後、バンドに「素晴らしいライブだったよ、Rideのサポートバンドにならない?」って声をかけたよ。(大笑いするアン ディ)。2人とも、雰囲気はそんなに違わなかったよ。ノエルも、リアムみたいに、突然人の後ろから飛びかかってきそうな風体をしていたし。話しててとても 楽しいんだ、フレンドリーだしね。ドラッグを少々やってるんじゃないかって感じだよ。

「Ain’t Got Nothin’」は、2002年、ミュンヘンで起こった喧嘩をきっかけにリアムが書いた曲ですが、あの事件で何か目撃しましたか?

アンディ:何も見てないさ。その夜は「Nirvana Unplugged」をホテルで見て、翌朝、ツアー・アカウンタント、僕達が一度も会ったことのない人物から電話がかかってきて「やあ、アンディ。こちら はツアー・アカウンタントです。私がお電話差し上げたのは、あなた以外のメンバーが全員拘留されてしまったことをお伝えするためです」って言うんだ。つま り、セキュリティ・ガード全員、バンドメンバー半分、ツアー・マネージャーってことだね。残った僕らはギグの会場に行って待機していた。結局ギグは行われ ないことになって、身を潜めることになったのさ。またまたね。バンドに入る時って、まさか時間の大半をスイスで隠遁することに費やすなんて思いもよらない だろう。でも、実際にはそうなってしまうんだよな。

ノエルとリアムの対立を解決する方法は何ですか?仲介に出る?それとも、その場から逃げる?

アンディ:バリウムだよ。まあ、ことが2人のパーソナルな部分にまで及んだ時は、関わらないようにするけどね。でもほとんどの場合、バリウムを使えば、上 手くほどけるのさ。喧嘩ってのは車輪がレールから外れるようなもんだから。2人の場合はとんでもない外れ方をするんだけど。第3者の僕から見たところ、そ ういうことは長い、長い間起こっていないんだ。昔の話さ。だからといっていつもスムーズに行ってるってわけじゃないけどね。今でも緊張感はある。僕達は感 じてるよ。それでもこの独特の興奮は他のバンドでは得られない。1分に1回は笑えるようなことが起こるからね。最高のバンドだよ。

このバンドには、いつでも何らかの緩衝作用が働いてるんですよね。

アンディ:OASISに敵はいないんだ。戦車みたいなものさ。種類はチーフテンだね。もちろん英国製だ。

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1964年、ウィラルで生まれたクリス・シャーロック。80年代にリバプールで結成したThe Icicle Worksから、彼のパーカッションのキャリアは始まる。それからThe La’s、World Party、そして12年間にわたり、ロビー・ウィリアムズのバックバンドを務めてきた。そして、ノエルから声がかかったのだ・・・・1度のみならず2度 も。

これはOASISからの2回目のオファーだそうですね。ノエルによると、ザック・スターキーが入る前の2004年、あなたが本命だったそうですが・・・

クリス:そうだね、4年前、ノエルから電話があって「どう思う?」って聞いてきたから、「ああ、面白いな。金曜日にかけ直してくれ」と言ったまま、僕は彼 の電話を4年間待ち続けた、ってことだ。それで今回ノエルから電話があった時は、テレビで「Bargain Hant」を見てたんだ。15ヶ月間、何もすることがなかったんだよ。暇でしょうがなかったから、電話は嬉しかったね。

以前からOASISのファンだったんですか?

クリス:ああ、そうだよ。デビューした時から大好きだ。もちろん、ファンに決まってる。彼らは素晴らしいよ。世界一のロックンロールバンドだね、僕からすれば。

あなたのドラマーとしての歴史を聞かせてください。

クリス:The Icicle Worksが、本当の意味で僕の最初のバンドなんだ。みんなThe La’sのメンバーってことばかり取り上げるけど、実際あのバンドにいたのは8ヶ月だけなんだよ。マイク・ヘッジズとのセッションがボツになった後、月曜 日、僕はプラクティスルームでドラムを叩き、側ではリーがアフリカのドラミングについての本を読んでいた。その次の日から、スタジオに行かなくなったん だ。それでそのままWorld Partyに移った。変な感じだったよ。The La’sとやってたビートルズ初期のアルバムから、一気にホワイトアルバムに来た感じがしてね。そして今、僕はビートルズ中期にいるってわけだ。

ノエルとリアムは、あなたが12年もロビー・ウィリアムズと仕事をしていたことをからかったりはしないの?

クリス:全然!誰もそのことに触れないのも、おかしいよな。誰にもからかわれてないよ。今のところ。

ドラマーとして、あなたは派手のパフォーマンスをしますよね。スティックを投げたり・・・。

クリス:これからは、そんなことはしないよ。リアムが真正面に立ってるのを見ると、そういう気にはなれないだろ。人生を無事に全うするためにも、投げるの はやめて、スティックにしがみついておこう。僕はただ力の限り強くドラムを叩くだけさ。セットリストに載ってる20曲は、全て名曲だから。

あなたのドラムに文句がついたらどうしましょうか。

クリス:(笑って)さあね。一回引っ込んでドラムの腕を磨くか何かするよ。

Andy Bell - Clicrbs - 2009/05/11

リオ・デ・ジャネイロでのギグはどうでした?

アンディ:素晴らしかった。すごい盛り上がりだったよ。ほんとに。南米ツアーはいつでも最高さ。

それは良かった。「Dig Out Your Soul」は、まさにギターロックの真骨頂だと思います。1st、2ndに匹敵する名作ですよ。どうやったら、あなた方みたいな真のロックスターになれるんでしょう。

アンディ:(笑って)良いこと言ってくれるね。それに今度のアルバムをそこまで気に入ってくれたなんて光栄だよ。時間をかけて楽しんで作ったアルバムなんだ。だからリスナーのみんなとその価値を共有できたら嬉しいな。

ノエルのブログで、「OASISは今暗礁に乗り上げている」と書かれていましたが、一方でリアムは「全て順調」と言っていますよね。

アンディ:うん、長い目で見ればいつだって順調さ。

バンドの調子はどう?上手く行ってる?

アンディ:何もかもね。演奏も歌もフィットしてる。リオでは素晴らしい時間を過ごせたし。

ギャラガー兄弟は?あの2人の要求に答えるのは大変でしょう。

アンディ:そうでもないよ。今は落ち着いてる。

ツアーを成功させる秘訣は?

アンディ:出来るだけ一緒に過ごすようにしてるよ、ご飯を食べに行ったり、散歩をしたり。ゲムとは町に繰り出すことが多いね。アートを見に行ったり・・・クレイジーなことはしてないよ、楽しむことを心がけてる。

Q Magazineのインタビューによると、次のアルバムは5年後だそうですね。ノエルはソロとして活動を始めるのでしょうか。何か知ってる?

アンディ:わからないなあ。時間が必要だとは思うけど。でもニューアルバムはそれより前に出せるんじゃないかな。

OASISの活動がない時はどうするの?ソロでもやる?

アンディ:まだ決めてない。たぶんソロかな。何も決まってないけど。ロンドンに滞在するよ。

2001年のRock In Rioは見に行きましたよ。素晴らしいショーだったけど、あまりMCがなかったですね。何か記憶に残ってることはあります?

アンディ:ああ、よく覚えてるよ。最高だったよね。観客の歓声がね・・・これまででも一、二を争う出来だった。ステージ前に着替えてた時の気分も覚えてる。でもOASISはいつだってあまり喋らないんだ。特に僕は一言も喋らないだろ。

ポルト・アレグレはOASISにとって初の地ですよね。何か特別なことをする予定はある?それともこれまでと同じセットリスト?

アンディ:同じさ。特別なことはしない。同じ流れ。あまりころころ変えるのは好きじゃないから、必要じゃない限りね。

ということは、これからセットリストが変わることもありえる?

アンディ:そうだね、僕達は昨年UKで何回かギグをして、今年またUKスタジアムツアーをするだろう。だからOASISのギグを何ヶ月かぶりに再び見に来る人がいるわけだ。だから、5,6曲新しい曲は入ると思うよ。

作曲についてはどうです?あなたは「Heathen Chemistry」から、曲を提供し始めたわけですが。

アンディ:そうだな、作曲は仕事の一つだね。OASISに入った時に「お前がどんな音楽を作るかは知ってる。だからどんどん書いてくれ。バンドに合うようならアルバムに入れる」と言われたんだ。自然な流れだと思うね。

ツアー中も書くんですよね。

アンディ:ツアー中はよくアイディアが浮かぶね。でも家に帰るまで実際に書く作業には移れないんだ。曲を完成させるには落ち着いた環境が必要なんだよ。

なるほど。ポルト・アレグレの後は、再びUKに戻ると。

アンディ:うん、しばらくね。

でもヨーロッパでもまだまだたくさんのギグが残っていますよね。休みに入れるのはいつなんでしょう?

アンディ:3,4週間はとりたいなあ。6月の終わりにはとれると思う。まさに一時休止さ。ギグも何も予定が入ってないから。でもこれが僕達の仕事だから ね。ツアーをしてギグをするってのが。みんながOASISのギグに行きたがってるというのに、この国には行ってあの国には行かないなんて、不公平だろう。

南米ツアーはどうでした?どこが一番気に入った?

アンディ:全部だよ。同じくらい好き。ギグをする場所としては大好きな場所の一つさ。でもどれか一つ必ず選べと言われたら、リマかな。僕にとっては初めての場所だったし、バンドにとっても初めてだろう。あのスタジアムでのギグは最高だった。
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