Heathen Chemistry

Noel Gallagher - Toronto Sun - 2002/08/11

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来る土曜日、OASISが最新アルバム「Heathen Chemistry」ツアーの一環として、モルソン・アンフィシアターでギグを行ったならば、それはちょっとした奇跡といえるかもしれない。

手に負えないことで有名なマンチェスターのUKロックバンド、「彼らは喧嘩をしているのか?それともしていないのか?」という言葉で語られるノエルとリアムのギャラガー兄弟は、数え切れないくらい何度もツアーを頓挫させている。

つい最近のツアーでの混乱といえば、先週の火曜日のインディアナポリスでの交通事故がそうだ。ノエル、キーボディストのジェイ・ダーリントン、そしてベースのアンディ・ベルが乗るタクシーが対向車に真っ正面から衝突し、軽傷を負ったのだ。彼らは地方の病院で切り傷と打ち身の手当てをし、インディアナポリスとフィアデルフィア、ボストンで行われる予定だったコンサートを延期した。医者によれば、ノエルがむち打ちと精神的ショックで苦しんでいたので、痛み止めを処方し3日間の絶対安静を命じたということだった。

木曜日の記者会見で発表されたところによると、今夜、OASISはニューヨークからツアーを再開する予定だった。これ以前に、ノエルはパスポートを紛失していたため、トロントを含む一部の北米でのツアーへの参加が危ぶまれる事態となっていた。おそらく、イギリスのアメリカ大使館の職員が、急遽ビザの申請をするために駆け回ったおかげで、彼はアトランティック航空にバンドメンバーと共に乗ることができたのだ。通常なら、ビザ申請には4~6週間の手続きが必要なのだから。

ツアー最初のコンサート - 8月2日、フロリダ州フォートローダーデール - では、リアムが「長時間のフライトのせいで喉の調子が悪くなった」ために4曲歌った後にステージを降りてしまったため、ノエルは1人でコンサートを続けた。

最近のSun誌でのインタビューの中では、しばらく前にリアムが言っていたようなことにはならないようだという大方の見方に同意はできないようだった。

「リアムがプレスに『もう二度とアメリカへは行かない』 と言っただろう。それを聞いて俺たちは皆で『よし!』とガッツポーズしたのさ」と、ロンドンにある家からの道を行きながらジョークを言うノエル。

「結局あいつは行くことになったから、俺達は落ち込んだもんだよ。『あーあ』ってね。でも、ほらな。リアムはやるといったらやるんだよ」。

酔いに任せた殴り合いや、他のバンドへの当てこすり、有名人の前妻とガールフレンド(女優パッツィ・ケンジットとAll Saintsのニコル・アップルトン)などが音楽のキャリアと同じくらいに有名なリアムだが、ノエルによると最近は落ち着いてきているという。

2人の子供(1人はケンジットとの、もう1人はアップルトンとの子供)の父親ともなれば、落ち着きもするだろう。

「やつは落ち着いてきてるよ、うん、2人の子供の父親となった29歳相応にね」と、ノエル。

「あいつがプレスで書かれてるようにワイルドだったことなんて一度もないんだぜ。そういう風に演じてるだけさ、どいつもこいつも腑抜けばかりだから」。

しかしノエルもノエルで、一人娘の父親になったことで変わったようだ。

「そのことをじっくり考えてみれば、自分でも変わったと実感すると思うよ。『子供を持って育てるってどんな感じ?』ってみんなに聞かれるんだ。俺は『さあな』と答えるだけさ。わかんねえだろ。もがきながらも、自分のやってることが正しいことを願うのみさ。子供にミルクをあげて、笑わせてあげて、そしてベッドに眠らせるんだ。科学的に説明できるようなことじゃないだろ」。

「人間同士のやりとりみたいなもので…人間を育てているんだからさ。失敗する余地はいくらでもある。信じられないくらいにね」。

ギャラガー兄弟は、子供をツアーに同行させなかった。

「ああ、俺が連れてきたのはリアムだけだよ」と、ジョークを飛ばすノエル。

「それだけで手一杯さ。俺達が世話できるのはデカい赤ん坊1人くらいだからな」。

そのことですが、ツアーに出るということが、リアムの中にある最悪の部分を引き出しているきっかけになっているのでしょうか?

「そうだな、あいつの集中力はノミと同じくらいしか続かないんだ。飽きっぽいんだよ。
飲むときはたいてい呑みみすぎるし、しかも酒癖がとてもじゃないが良いとはいえない。酔うとどうしようもないくらい暗くなるんだよ」。

「ほら、たいていの人は飲むとバカになって良く笑うようになるだろ、で、リアムはというとその逆なんだ。何でもかんでも聞き返す。『だから何が言いたいんだよ?どういう意味なんだよ?』ってさ。誰かれかまわず議論を吹っかける。俺たちはそれにちゃんと対応できるけどな」。

ノエル自身はどうかというと、過去のドラッグ漬けの日々と比べれば、完全にしらふとまでは言わないまでもだいぶクリーンになったという。

「酒は飲むけど、ドラッグは止めた。汚らわしいドラッグはやらない。病院送りにされるからな」。

兄弟の生き様は確かに、ドラマ「オズボーンズ」の滑稽なキャラクターと比べても見劣りしない。けれどノエルは、「リアリティー番組に参加することに興味がある」という昔のネタを真っ向から否定している。

「馬鹿馬鹿しい。つまらないしくだらねえだろ。出演依頼が来ることすら耐えられないね。そうだな、実はここだけの話、参加しようと思ってるんだ。NMEのインタビューを受けている時だったな、そいつが『オズボーンズを観たことがありますか?』って聞くんだ。『ああ、あれは本当に素晴らしいね。オジー・オズボーンが大好きなんだ。なんと言ってもあの人柄がさ、なんとかかんとか』。で、そいつはさらに『ああいうことをしようと考えたことはありますか?』と聞いてきたから、『いいや。でも俺達がしたらきっとすごいことになるだろうな』と答えた。『なぜ?』と言うもんだから、俺はその理由を説明したんだが、連中は案の定『~だろうな』という言葉を『~するだろう』に置き換えて記事にしたのさ」。

ところで「Heathen Chemistry」は、ソングライティングに関して今まで最も民主主義的なアルバムだ。リアムは3曲、新しいギタリストのゲム・アーチャーと
ベーシストのアンディ・ベルは1曲ずつ書いている。

OASISの再起作とされる「Heathen Chemistry」は、バッキンガムシャーでTen Years Afterのギタリスト、アルヴィン・リーが所有している田舎の農家でレコーディングされた。

「4年前、Standing On The Shoulder Of Giantsのいくつかのデモをレコーディングするためにそこへ行ったんだ。それ以来気に入ってね」と、ノエルは説明する。

「そこにはレコーディングスタジオがあったんだけど、誰もそこを使わないもんだから、経営が徐々に傾いていたんだ。それで俺達の機材を全部そこへ持っていき、彼らは彼らで所有する機材を全部売り払い、それで、そのレコーディングスタジオを借りたのさ。まあそこの機材は全部俺のものなんだけど」。

ノエルは、最近のQ Magazineに掲載されたリアムのコメントに腹を立てている。
それは、「今の自分たちは、真の意味でのバンドだとは思わない。それを目指している途中なんだ」というコメントだ。

「一体何を言いたかったのか見当がつかないんだよ。リアムを見つめてこう考えたもんさ。『何をくっちゃべってんだ?』って。本物のバンドじゃなかったら、俺達は何なんだ?あいつの言っている意味が分からない。あいつなら説明できるんだろうが、残念なことにここにはいないからな」。

「Heathen Chemistry」からの最初のシングル「The Hindu Times」は先月10月にリリースすると見込まれていたが、ノエルが仕上がりに納得できず、今年の始めまで延期となった。

「信じないかもしれないけどさ、The Hindu Timesはインドの全国紙のことなんだ」と、ノエルはタイトルについて説明する。

「イギリスではThe Times、ロスではL.A.Timesだろ。『The Hindu Times』という新聞も本当にあるんだよ。新聞売り場で見かけたときにはこう思ったぜ。『おい、これはアルバムの最高のタイトルになるぞ!』

「それでアルバムを『The Hindu Times』にしようとしたんだが、思い直したんだ。『いや、こりゃシングルだな』ってね」。

ノエルによれば、新しいギグのセットリストは大体19~20曲ほどで、「Heathen Chemistry」から7曲、ヒット曲10曲に加え、B面とThe Whoの「My Generation」、The Beatlesの「I Am The Walrus」のカバー曲もやる予定だと話す。

ノエルのソングライティングが、The Beatlesに影響されていることはよく知られている。私は、ジョージ・ハリソンが亡くなった時、どこににいたのかをノエルに聞いてみた。

「空の上だったよ。1ヶ月の休暇をもらっていて、タイから帰ってきたんだ。イギリスに戻って、ドアを開けて、廊下にバッグを置いて、お湯を沸かして、
TVをつけたらちょうどニュース速報がとびこんできた。ジョージ・ハリソンが亡くなったってね。『マジかよ!』ってさ。すごく残念なことだよ、本当に。けれどみんないつかはそうなる、そうだろ?」。

加えて彼は言う。

「癌はたちが悪い最悪な病気だろ、だから俺は彼がこれ以上苦しまなくて済むと思うと嬉しいんだ。彼が『ヒンドゥー』ヘヴンにいることがね」。

ノエルはThe Beatlesのほとんどのメンバーと会う機会を得ることができたことにも、会えなくとも彼らと繋がることができたことに対しても感謝している。

「俺の娘が音楽の何たるかを理解するのに十分な年齢になった時には、The Beatlesのメンバーはたぶん誰も生きちゃいないだろ?俺は、彼らが生きている時に音楽活動ができて嬉しいんだよ。ポール・マッカートニーにもジョージ・ハリソンにもオノ・ヨーコにも会えたことが本当に嬉しい。リンゴ・スターには会ったことがないけど、彼の息子のザックに会うことができたしね。ほんのわずかな繋がりでも俺にとっては十分なんだよ」。

Noel Gallagher - Hotpress - 2001/10/25 pt1

「もう飽き飽きしてたんだ、音楽にもう煩わされたくない。そういう考えが大きくなればなるほど、頭から離れなくなってきてね。そろそろバンド自体のスケールを落とすべきときかもしれないと考え始めてた。余計なものを全てとっぱらうか、むしろ新しい何かをくっつけるか。正直言って次のレコードを出せるかどうかも危うかったよ。時間が必要だった」

1997年12月3日の時点で、もし私が「OASISは10周年を迎えられると思うか」と尋ねられたら、私は控えめに微笑んで、あなたの顔を見ながらこう言っただろう、「そんなことはありえないよ」。

ノエル・ギャラガーは、その夜The Pointで行われる予定のギグでリアムは歌わないと聞かされていた。「喉の調子が悪い」のだそうだ。どんなに大きな拍手で迎えられたとしても、ノエルの不機嫌を直すことは出来ないような様子だった。さらに1998年初めには、オリジナルメンバーであるボーンヘッドとギグジーとギャラガー兄弟の間での不仲が明らかになり、後に発売された4thアルバム「Standing On The Shoulder Of Giants」では、彼らの参加した部分がきれいに消え去っている。

「災難続きだったよ。でもな」と、ノエルは続けた。

「今でも俺達は、ウェンブリースタジアムのギグ・チケットを朝のうちに完売させるだけの力を残してる。ギグジーやボーンヘッドを悪く言うつもりは無いが、あいつらが抜けてアンディやゲムが入ってきたことは、OASISにとって救いになったと思ってる。今、お前が何考えてるかわかるぜ、『またギャラガーが訳のわからないことを言い始めた』。でもそう思うのはまずニューアルバムを聴いてからにするんだな!」

HotPressがOASISとのインタビューをソニーに掛けあうと、帰ってきた答えは丁寧だがかたくななものだった。「ダメだ、OASISはアイルランドのプレスのインタビューは受けない」。その48時間後「空港まで急げ!」と言われた我々は、ノエルが私達を例外として扱ってくれたことを知った。

「HotPressは好きだよ、まず、君達は嘘をでっちあげない。次に、アイルランドにいる俺の母方の親戚はみんな、HotPressを読んでるからだ」。

ロンドンの一流ホテルに腰を落ち着けつつ、ノエルは身を乗り出して話し始めた。

「これまでに君達がOASISに関するたくさんの嘘を実は書いていたとしても、俺は直接読んでないしな!」。

信じられない!これまで行ってきた彼らとの4回にわたるインタビューが、私の脳裏をよぎった。これまで、ここまでリラックスしてまともなノエル・ギャラガーは見たことが無い。ドラッグを断って、新しい恋人サラと付き合い始めたおかげだろうか。まあ、我々は10年もOASISを見つめ続けてきたのだ。今回のインタビューでは、おなじみになってる質問はあえて避けることにした。

今回のニューアルバムについて教えてください。

ノエル:バックコーラスを大幅に増やした。来週にはストリングスなんかも加えるつもりだよ。リアム、あいつを制せるのは結局あいつ自身だけなわけだが、朝4時には起きてるぜ。アランは酒と車が好きで、ドラムを組み立てるなり、スタジオから消えちまうんだ。そうするとこれまでは、スタジオに俺とボーンヘッドとギグジーだけが残ってたんだが、この3人でこの7年間、建設的な会話を1時間以上できたためしがない。今いるアンディとゲムは音楽に真剣に取り組んでくれるから、俺にとっては新鮮だよ。曲に関しては、リアムが3曲、アンディとゲムが2曲ずつ書いてて、残りは俺の曲だ。そして1人のミュージシャンとして、モラルを持った人間として、契約を守る意味でも、つまり全てに誓って言わせてもらうが、「Morning Glory」や「Definitely Maybe」に匹敵するアルバムさ。

先行シングルとして候補は上がってますか?

ノエル:ああ、北部人の作るアンセムだよ、救世主を迎えたOASISが放つシングルだ。

アメリカにはもううんざり?

ノエル:その質問はつまり「アメリカはもうOASISにうんざり?」ってことだよな。気を悪くしないでほしいんだが、アメリカでU2クラスまでビッグになるには、何かを犠牲にする覚悟が必要なんだ。俺達はもうUSのためにミュージックビデオを作ったり、シンシナティでSam Goodyレコード会社なんかと交渉する必要がないところまで登りつめた。ボノは世界一のロックスターになりたがってる、それがやつのあり方なのさ。

どうしてアメリカにおいてOASISはイギリスからのセレブリティ以上の存在にはなれないのでしょう?

ノエル:U2からは何度もアメリカに誘われてるんだ。俺達は「わかった、アメリカに行ってあのエミネムの野郎をシメてこよう」、なんて思いはしない。あの時のアメリカといえば、ステージ上には太った連中がのさばってマイクに叫んでばかりで、レコードは聴くに堪えないものばかり、そしてとどめがエミネムだ。カリスマ性があると勘違いされてるエミネムが、つまんなそうに突っ立ってるのさ。

マリリン・マンソンともお近づきになったようですね。

ノエル:舞台袖からエミネムを見てたんだ、そしたらマンソンのギタリストがやってきて「やあ、会えて嬉しいよ」。その10分後に今度は肩を叩かれて振り向いたら、ブライアン(マリリン・マンソンのこと)があの格好で「これから首切りだ」、ってのは嘘で、とても丁寧に握手を求めてきたんだよ、「こんにちは」ってさ。何年か前にジャーナリストどもが「Be Here Nowはマリリン・マンソンのお気に入りだ」と言ってたことを本人に確かめたが、どうやら本当らしいな。

あなた達の間では正式に離婚が成立してると考えても良いでしょうか?

ノエル:The News Of The World(UKタブロイド紙)で働いてたことでもあるのか?俺のプライベートは今買い手市場だからな。まずサラのことでだろ、それに昔のような生活から抜け出したからだ。どいつのパーティに行けばいいのか悩むなんてくだらないことに時間を浪費するのをやめて、一日一日大切に生きることにしたんだよ。

最近のボブ・ゲルドフのインタビューを読みました?彼はその中で、「裁判所は親権問題に関して父親を差別しすぎだ」と批判していますが、これに対して意見は?

ノエル:ああ、その通りだね。母親が父親よりも親としてふさわしいと当然のように思うのは明らかに男性差別だぜ。ポール・ウェラーもその問題で、プレスを賑わせてるみたいだが「疑わしきは罰せず」だろ?なのに有名人ではそれは通用しないみたいだ。

メグとの離婚で、あなたとアナイスとの関係に影響はありました?

ノエル:自分の子供に避けられるのはとても辛いことだね。一時期は自分を責めてもみたよ。アナイスは俺にとって特別な存在だし…まあ、この年頃の子供が興味を持ってるのは壁に落書きしたりケーキを投げあうことだと思い込むのはよしたほうがいいな。俺がアナイスと真剣に話す時は、あいつを座らせて「こうすることにした。理由はこうだ。良かれ悪かれ、これがベストな選択だと思ってる。お前はどう思う?受け入れてくれるか?何か言いたいことは?」。ただこういう風に話をする前に、まずはおかしなマスクを着けて、部屋中アナイスを追いかけ回さなきゃならないんだけどな!

アナイスとはいつ会えることに決まったの?

ノエル:週末に会える週と、火曜金曜に会える週があるんだ。

USでブラック・クロウズと一緒にツアーをする前に、リアムと「10の掟」を作ったのは本当?

ノエル:「汝酒を飲むなかれ、ノエルを追い出すなかれ」って?まさか。ドミニク・モーハンがSun紙の掲載コラムのためにでっちあげたんだろうよ、どうでもいいけどさ、でもあの記事を信じた読者から、俺が馬鹿みたいに思われるからやめてほしいぜ!まあ、1つか2つは作ったよ、なんていえばいいかな….リアムがバンドを出て行った時のためにさ。でもあのツアーではあいつも大人しくしてたから、実際に施行されることはなかった。

Sun紙は、あなたがもう一文無しだとも書いてますが。

ノエル:(笑って)ああ、その通り。あと800、900万ポンドしか残ってないんだよなあ。今住んでる家からスタジオまで車で片道1時間かかるから、電車で通ってるんだ、もちろんロンドン-ハイウィカム間のファーストクラスなんて、金の無い俺には乗れたもんじゃないよ。こういう風にあいつら、話を作るのが好きなんだ。「ノエル・ギャラガー、金欠。英国国鉄をエコノミーで乗車」。

タブロイドが求めてるような話はないんですか?

ノエル:あるよ、でも教えない。それこそ俺達がなんとしてでも隠し通したいことだからさ!

実際に会ってがっかりしたミュージシャンはいますか?

ノエル:俺はラッキーだね。俺の中のヒーロー達はみんな、話をしてみてもやっぱりクールなやつばかりだった。リアムにとって最悪だったらしいのは、ジョン・ライドンだな。リアム、哀れなやつだ。ロスでジョニーとその弟に会って一緒に飲んだんだ。酒が回るにつれ彼はますますよく喋るようになってね。ライドン曰く「俺が呼びつけたシンガー」のリアムが、The Smithsについて話し始めたんだ。リアムは「お前あいつらのこと好きなのかよ?モリッシーはゲイだぜ」。そしたらライドンは俺をちらっと見た後、リアムに向かって「それならお前もその方面の仲間か?」なんて言うから、俺は即リアムに向かって「やめろ、バカ!」と制したんだ。ライドンがリアムをからかってることに俺は気づいていたが、あいつはあっという間に臨戦状態に入ってたからな。

あなたは男同士でキスしたり、化粧をしたことはないの?

ノエル:それよりもとろけそうなことをしてもらったよ。シェパードで行われたピストルズのギグでのことだった。ライドンが俺に向かって歩いてくるのが見えて、俺は「ヘッドバットされるか、顔に酒を吹きつけられるかだな」と観念してたんだ。そしたら俺の肩に腕を回して、こう囁いた。「俺はこの世界にはあまり友達がいない。でもお前となら上手くやっていける気がする」。聞いてくれ、俺はあの瞬間、マジで涙が出そうだった。

それは手厚い歓迎でしたね。でもあのスティーブ・ジョーンズ(ピストルズのギタリスト)には会いました?

ノエル:(笑う)レオパード柄のパンツ、それにあのでかいビール腹!やばいよな、でもギタリストとしては最高だぜ!

ヒーローだと思ってたのに、実はとんでもないやつだったという人は?

ノエル:イアン・マカロック。ギグで会ったんだが「ああ、ああ、口では何とでも言えるよな」と思ったね。でもその後意気投合して6時間は一緒に飲んだ。断言するがセックスまでは行ってないぞ。

つまりこれまで会った中でも強烈なキャラクターだと?

ノエル:トップ10位そこらには入るね。でも一番は何と言ってもポール・ウェラーだ。彼と一緒にセッションをやった時は本当に鳥肌が立ったね。俺とリアム、クラドックにフォウワーで「The Carnation」をやった時だよ。俺達みんな自分の音楽嗜好については全く譲ろうとしないんだ。リアムがその時はまってたバンドの名前を挙げると、ウェラーは「確かに良いよな、でもあいつらの履いてる靴を見てみろよ」さ。ついでに言うと、その時リアムはThe Strokesをクソだとも言ってたぜ。理由はヴォーカルの名前がジュリアンだからだ、確かに、ふざけた名前だぜ。でも音楽的には良い線行ってる。

Noel Gallagher - Hotpress - 2001/10/25 Pt2

ジュールズがあなたのレーベルSour Mashと契約を結ぼうとしてるって本当?

ノエル:デモは持ってるよ、たぶんデビューEPになると思う。最高だぜ。音もメロディも…すぐにわかったよ、良いものを持ってるってね。だから俺は飛行機を手配して彼らに会いに行こうとしてたんだけど、その矢先にRough Tradeと契約してしまったらしい。Sour Mashは全て俺のポケットマネーで経営してるから、どちらにしろ彼らを雇う余裕なんてないしね

喧嘩もようやくおさまって、リアムはお詫びに何かしてくれました?

ノエル:(しばらく黙る)そりゃ難しい質問だな。アナイスには優しくしてくれるぜ。あいつは大人に対しては間抜けな態度しかとらないが、子供と一緒に遊んでいると、とても穏やかになるんだ。それに俺は優しい言葉をかけられるのは基本的に苦手なんだよ。例えば、自分の誕生日も隠そうとする。誕生日のプレゼントは気恥ずかしくてしょうがないからな。悪いのはみんなじゃなくて、そういう風にしか思えない俺なんだけど。

もっと手を加えれば名曲になったのに、など発売したレコードで後悔することはありますか?

ノエル:「Masterplan」を、B面としてリリースせずに「Be Here Now」に入れておけば良かったとは思うな。でも「Don’t Go Away」が「(What’s The Story) Morning Glory?」に収録されていたとしても、あのアルバムはUKミュージックシーンでTop10内に入る名作だっただろう。それはそれとして、俺は過去のものを変えようとはまず思わない。

では未発表曲が3枚組みのボックスセットで発売されることはないと?

ノエル:オーウェン・モリスと「Be Here Now」をレコーディングしてた時に、もっと曲はないのかと聞かれたよ。それをきっかけにさらに8、9曲くらいは書いたんだ。レコーダーを送って、今からリリースできるものはないか聞いてみよう。

これは好みの問題かもしれませんが、Qの100 Greatest Albums Of All Timeの1位に「OK Computer」が来たのには腹が立ちました。

ノエル:バンドは別として、あいつらのレコード自体は好きだぜ。「The Bends」は最高のアルバムだが、「OK Computer」と「Amnesiac」に関しちゃ…みんなが何をそんなに大騒ぎしてるのか、俺にはわからない。あの2つのアルバムで、Radioheadにしか出せない音ってのはないだろう。本当の1位はピストルズの「Never Mind The Bollocks」。あの音は唯一無二のものだと思う、アルバムをリリースした後すぐに解散してるしな。「Definitely Maybe」をレコーディングしてる時は、あのアルバムをノンストップで聴いてたよ、当時の俺達にとっては、全ての音楽をはかる基準だったんだ。それとThe Whoの「Live At Leeds」もね。強烈な何かが迫ってこないレコードは全てゴミだ。

変なことをお尋ねしますが、神の存在を感じるような体験をしたことはありますか?

ノエル:ないよ、でも最近、サラと一緒にマンチェスターでU2を見に行った時には、二人で「ボノの宗教観は意味不明だな」って思ってさ。だからギグの後に、ボノと二人でテーブルを挟んで、彼の宗教観について3時間ほど話をしてみた。「ありゃどういう意味だ?俺はカトリックの元で育ったから、全然意味がわからないよ」ってね。どうやら「問題が起きたら、神の元に行って、手助けしてくれるよう頼め」というのがやつの考え方らしいな。つまり学校で教わったような「飲むなかれ、セックスするなかれ、ドラッグをやるなかれ、毎日教会に行け」とは全く違う考え方ってことさ。その時はそれで終わって思い出すこともなかったんだけど、2日後だ、なんとボノから2冊の本が届いた。「君が本当に興味をもっているのかどうかはわからないけど、この2冊が君の理解を助けてくれるはずだ」と書かれたメモも一緒にね。何てやつだ!あいつの父親は死に際に「本を2冊買って、ノエルに贈りなさい」と言ったに違いないぜ!まあ、父親はまだ生きてるようだがな。俺は来月休暇を取ってるから、隅から隅まで読むつもりだよ。

前回のインタビューで、アイルランドに引っ越さないのは、縄張りを侵されるのをメグが嫌がるからと言ってましたね。彼女との関係も過去のものとなった今、ダウキーに引っ越す気はありませんか?

ノエル:もしアイルランドに引っ越すなら、徹底的にリサーチした末、チャールズタウンに落ち着くだろう。先週祖母の追悼でそこに行ってきたんだ、言うまでもなく朝の4時半まで、叔母や叔父と酒三昧さ。俺が翌日の朝10時半には帰りの飛行機に乗る予定があることを言い訳に帰ろうとすると「それなら一日泊まってけ」と来た。素晴らしいね。あそこで連発されるジョークは「お前はロックスターなんかじゃなくて、俺のいとこだ」なんだからな。

アイルランドの南部はどうです?

ノエル:俺がアイルランドに住まない理由の一つは、あの国の公共医療サービスにあるんだ。伯父が癌でゴールウェイ病院に入院しているんだけど、可哀想でしょうがない。一緒に飛行機に乗せて連れてきたかったが、わかるだろ、昔気質の人だから、家族と一緒にいたいみたいでね。医療以外については、アイルランドは大好きだよ。

「対テロ世界戦争」についての考えをお聞かせください。

ノエル:つまりこれまでに世界中で浪費されてきた500億ドルについて、ってことか?何も得るものはないさ、確実だ。ビン・ラディンがどこに潜伏してるのかわかってるのか?もし中国にでもいたとしたらどう対応するつもりだ?テロ対戦争を名目に、ベルファストに米海軍特殊部隊や海兵隊を送り込んで、IRAや国粋主義者を追い出すつもりなのか?

プライマル・スクリームは「Bomb The Pentagon」という曲を書くことで、不支持を表明したように思えますが。

ノエル:俺が知ってるマニってやつは、追い出されてたよ…パブからな!あいつらいつも攻撃的で、暑苦しいよな、でも最高のバンドだぜ!OASISには「Kick Out The Jams」も「Come Together」も「Vanishing Point」も作れない。俺達はエレクトロニックには詳しくないから。少なくとも彼らはManic Street Preachersみたいな嫌らしいシニカルさはない。Manicsがカストロに会ってるところを見たか?20世紀で最も影響的なリーダーと顔を合わせながら、ニッキー・ワイアが言ったことはこんなくだらないことだぜ、「ノエル・ギャラガーはトニー・ブレアと握手をして、俺達は今カストロと会っている」。それを聞いて俺は「今がお前らの最も輝ける瞬間だから、せいぜい楽しみな。それと、いまだに俺を引き合いに出したいみたいだな、どうもありがとよ!」。今でもカストロの世界とやらに憬れを抱いたままらしい。俺はちっとも魅力を感じない。今度ニッキーに会ったら「さっさとお得意のナースのコスプレでもして、大学に戻れよ」と言っておくよ。

今ではあなたも、レコード会社経営にたずさわってるわけですが、アラン・マッギーがクリエイション・レコーズの件で苦労してたことにも、今では理解があるのでは?

ノエル:「苦労」?俺のおかげでマッギーは1700万は稼げたわけだから、悪いことをしたなんてちっとも思ってないぜ。クリエイションがつぶれた後、マッギーは、OASISの存在が破産にどう関わっただの色々話してたよな、よく言うぜ。実際彼がどう表現したかまでは覚えてないけど、確かこんな感じだ、「私がいなくなって一番影響を受けたのは、OASISのレコード売り上げだ。私の想像力を得られなくなった分マイナスになったわけだから」。なんだって?あいつの想像力なんてOASISのレコードには関係ないだろ!というか、OASISの曲を書いたのは俺で、マッギーとはレコードを一緒に作っただけだ。そしてそんなクリエイションとの関係ももう終わった。「Some Might Say」はシングルにすべきじゃないと言われたが、今では90年代の代表曲になってることからも、彼の限界がわかるだろう。

ものすごい速さで2000万ユーロを使い果たすあなた達を見て、アラン・マッギーは次のレコードを急いだのでは?

ノエル:Poptones(アラン・マッギーがクリエイションの次に立ち上げたレコード会社)でってことか?パンクロック専門レーベルとして名を上げようと躍起だったよな、The Cosmic Rough Ridersなんかと契約したりしてさ。cosmic(宇宙)という名前に反してみみっちい、しかもパンクでもなんでもないバンドとだぜ。一度見かけたことがあるが、ローディ集団にすぎなかったぜ。まあ、マッギーにしちゃよくやってるよ。投資までして、あんなバンドをビッグにしようと試みるとは。El Vezを聴いて夢中になるやつなんていねえだろ!?

ローディといえば、インスパイラル・カーペッツでローディをしてた頃はツアーTシャツに首から鍵束をぶら下げる、つまりお決まりのファッションをしていたのですか?

ノエル:まさか!一度着けてるTシャツを脱げと言われたことはあるぜ。ストーン・ローゼズのロゴ入りで、ほしくなったらしい。俺はローディ界で、買収されない男として有名だったんだ。インスパイラルはまるで、学生自治会のようなバンドだった。つまり、器材も何もかも自分たちで運ぶんだ!「おい、ジェレミー、早くこれを5階まで持ってけよ!」。実に笑える。リバプールにある給付丁で手当てをもらおうとしてるトム・インスパイラルに会ったんだ。解雇されてから5年たったころだった。イギリス名物の行列に並んでる彼に「で、今何してるんだ?」と聞かれて俺は笑ってみせて「まあ聞きな、かくかくしかじかさ」とOASISのことを話してやったよ。

インスパイラルのおさがりのグルーピーを引っかけたりしたことは?

ノエル:そんな連中いらねえよ。グルーピーってのは、80年代の遺物だぜ。ギグを見に来るのにネッズ・アトミック・ダストビンみたいな格好をしたり、バカみたいにヒラヒラした服を着けたり。そんなの俺にとってはセクシーでもなんでもないんだ。

Barry Mooncultsって今何してるんでしょうね。

ノエル:頭に花をつけて踊るやつか?あのFlowered Upの中でも才能あふれるリアム・マーヘルは、「Dark Side Of The Spoon」という新曲を出すみたいだぜ。ヘロイン中毒が正気に戻る時のBGMに最適だ!

ケリー・ジョーンズの「ドラッグ根絶のためにテレビで莫大な金を使って広告を出すよりも、ショーン・ライダーを教えてやったほうが効果がある」という意見には賛成?

ノエル:そりゃそうだろう。酒を飲みながらドラッグをやると、ドラッグ単独の時よりダメージは大きくなるんだ。止めてよかったよ。まともになってみると、周りのやつがドラッグにはまりこんでありえないくらい馬鹿になってく様子を見てるうちに「早く家に帰らせてくれ!」と思うんだ。

マンチェスター・シティに、リチャード・ダンを迎えることが出来て喜んでると聞きました。

ノエル:今シーズンのオープニングゲームで彼を見たが、なかなか良いね。統一されたディフェンスを行うにはケヴィン・キーガンが邪魔だけど、彼は人を動かすのが得意だから、リチャードの良い所を引き出してくれるだろう。今すぐ出て行ってほしいのはパオロ・ワンチョペだ。南米選手権で良い成績を残したからと、3億円上乗せして金額提示して、マン・シティを捨ててワットフォードに移籍しやがったサル野郎さ。とんでもないところにばかりボールを蹴りやがって!

この10年を振り返って、今思えばバンドのイカれ様を表す瞬間を教えてください。

ノエル:ある霧がかった朝、ネブワースに向けてロールスロイスでドライブしたんだ。俺は車から出て、屋根に座ってこう思った。「今こそ力を見せる時だ!」ってね。そしてあの2日間のギグをかまして俺達は世界一のバンドになった。まずはこれが一つだな。二つ目は首相官邸を訪問したことだ。配管工としてじゃなくてれっきとしたゲストととしてだぜ。中を見れて嬉しかったけど、今思い出すと、俺は「新しい労働党」の宣伝として使われただけだったんだな。俺達はトニー・ブレアは第2のジョン・F・ケネディだと思っていたのに、箱を開ければスポークスマンつきのジョン・メイジャー(サッチャー政権下の大蔵大臣)に過ぎなかったわけだ。

Noel & Liam Gallagher - Q - 2002 May pt1

離婚のごたごたに、プレスに追われる週末。今のギャラガー兄弟には、鬱憤を晴らす機会をもうける必要がある。そう考えたQは今回、ノエル、リアムの二人を招き、思いの丈を話してもらうことにした。

本人達ですらあやふやな、結婚をするに至った理由。「みじめな小人」ことトム・ヨーク。そして発売も押し迫った「これまでで2番目に良い出来」らしいニューアルバム。「俺達に何を求めるんだ?」。インタビュアーであるマイケル・オデルは逆に尋ねられたのだった・・・・

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それは空気全体が湿った火曜の朝のこと。ノースロンドンにある、とあるパブである。
スタッフは、今から来るべき大仕事に意気揚々だ。地下にあるこのバーは、隣にビルディングを構えるBig Brother Recordsたっての要請により、貸切にされている。
しかし、間もなくして到着した二人の大酒飲みの姿を見た時、驚いたのはどちらもしらふで、至って普通の会話を交わしていたことだった。

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「ちょっと早すぎだよな」。

ノエル・ギャラガーが言う。

「同感」。

リアム・ギャラガーがつぶやく。

「紅茶でも飲まないとやってらんねえ」というなり、リアムは遠心力を使うように勢いよく立ち上がると、熱い紅茶2人分をテーブルに運んでくる。兄弟ならではの呼吸で、ノエルがリアムに灰皿を渡す。

ノエル・ギャラガー。キャンバス生地で織られたブルーのジャケットを羽織り、ボウルをかぶせたような髪型はご愛嬌だ。左手の薬指に結婚指輪はもうなく、代わりに3600万枚のレコードを売り上げたバンドのチーフにふさわしいサイズのルビーの指輪がはまっていた。しかし彼の指には、過去の生活の痕跡も残っていた。無意識に震えているのだ。まるで指にだけ絶え間なく電流が流れているかのように。

リアム・ギャラガー。フレアジーンズをだらしなく着こなし、赤いTシャツ、ジャケット、そしてバーバリーのスカーフを結んだ彼は、薄く色のついたサングラスの向こうから不躾な視線をこちらに向けている。

これから2時間、彼は時に不機嫌そうに(インタビュアー持参の自転車用ヘルメットを指して、「俺達が暴れたときのため?」と尋ねてきた)、時に親しみをこめて、時に滑稽に、そして時には意味不明の行動に出る(通りすがりの店員を呼びとめ、「ハンモック」を注文)。

さらにリアムは、罵詈雑言を並べて、恐れ多くも名誉毀損法の限界点へ挑戦する。
兄のノエルはそれに対して始終大声で笑い、頭を抱えてテーブルに突っ伏す。しまいには、一から出直してまともになったことも忘れて、リアムの悪ふざけに参加する有様だ。

前作「Standing On The Shoulder Of Giants」から2年、オリジナルのバンドメンバー、ボーンヘッド、ギグジーは遠く離れ、新しくゲム・アーチャーとアンディ・ベルが加入したOASIS。兄弟共に、結婚生活は破綻し、どん底まで落ちた二人の関係は、OASISが確立した英雄談の終焉が見えるぎりぎりのところまでいったのだ。
ノエルは、一度ロンドンを離れて郊外に落ち着き、再び戻ってきた時には、ドラッグを断ち切り、ボノの影響で本の虫に豹変していた。

ニューアルバム「Heathen Chemistry」のタイトル(ノエルがイビサの古着屋で買ったTシャツに書かれていた「The Society Of Heathen Chemists」が由来)では、そのノエルの変貌もあいまってリアムと口論になったようだ。
そしてシングル「The Hindu Times」も2001年の10月には発売される予定が、延期されたのも「十分な出来じゃなかったから」という理由。

このように私生活でもバンドとしても大騒ぎをされているということを知ってか知らずか、リアム・ギャラガーは自分なりのペースを守って新曲を3曲書き上げ、ゲム・アーチャーも「Hung In A Bad Place」を完成させた。

確かに今、OASISの新しいステージが始まったのだ。

「飛行機さ」と、たとえを出すノエル。「1つのエンジンよりは4つのエンジンがあったほうがいい」。

4つのエンジンを兼ね備えたジェット機、OASISの新作を聴いたポール・ウェラーは「ロック」と一言で言い表した。

このインタビューが行われる2,3日前、Travisのギタリスト、アンディ・ダンロップの家にテープを持っていったリアムは「スピーカーに耳をくっつけてさせてダギー(Travisのベーシスト)も一緒に、夜10時から朝5時までアルバムを聴かせてやった」そうである。

二人の感想は「いいね」。
リアムが第3者の公平な意見を望んだとは驚きだ。

テープを試聴してもらう前に、「気に入らないなら、外につまみだして車で轢く」と脅したことは別として。

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これまでの発言では、「Be Here Now」は「コカイン中毒の間抜け二人」が作った作品。「Standing On The Shoulder Of Giants」は、「間違ったスタート」ということですが、今度の「Heathen Chemistry」はどういう位置づけになるのでしょう。

ノエル:「She Is Love」以外、パーソナルな曲は一つも入ってない。だから、自分のために書かれた曲だと、勝手に勘違いするのはやめるんだな。「She Is Love」。日曜の晴れた朝目覚めると、愛する女性が「紅茶飲む?」と話しかけてくる、そういう曲さ。つまり「人生は素晴らしく、彼女はクール」と実感してる男の曲。サラといると、心が落ち着く。こういう風にしなきゃならないだの、翌朝5時まで予定ある?だの、そういうくだらないことに巻き込まれずにすむんだ。

リアム:こいつの書いたパーソナルな歌詞では「俺の×××は12インチ。分けてやってもいいぜ」ってやつくらいしか歌ったことがない。俺はシンガーだから、別にそういう歌詞でもかまわねえけど。ただ自分なりに感情を注ぎ込むだけさ、じゃなきゃ一切タッチしないかどっちかだ。

「Force Of Nature」の歌詞は?「You're smoking all my stash/You're burningall mycash/ It's all overtown/The sun's going down/On your easy life.」。メグ・マシューズのことを皮肉っているように聞こえます。

ノエル:誤解だよ。前のアルバムの時にはもうあった曲なんだ。「Love , Honout & Ovey」っていう映画のために作った曲で、ジョニー・リー・ミラー・がドラッグを盗み出すシーンに使われてる。1998年の作品だからチェックするんだな。採用されて光栄だね。

今でも「結婚」を神聖なものと考えてる?

リアム:幸せな結婚なんてありえねえな。4人の女と違うセックスを楽しみたいんなら、その数だけリングを交換する。それだけのことさ。今日はあの女、次の日は別の女。俺は一人でいるよりは誰かと一緒にいたいし、それがガールフレンドだったらより良いと思ってるだけだ。

二人とも結婚生活が上手くいかなかったのには何か問題が?

ノエル:結婚なんてバカらしい。俺はこう言うやつが大嫌いなんだ。「ああ、ついにソウルメイトを見つけた」。アホか。ソウルメイトはたった一人、神様だけだ。
まず、どうして結婚しちまったのか自分でもわからないよ、弱ってたんだろうな。

リアム:俺はいやいや結婚させられたんだ。計画結婚じゃなくて無計画結婚さ。

あなた達はいい父親だったんでしょうか?

ノエル:どうして俺にばかり、結婚の話を持ち出すんだ?トム・ヨークの結婚話はだれもしようとしないよな。

リアム:たぶんあいつの嫁も、あいつと同程度に違いないぜ。みじめな小男とみじめなその妻。そんなやつらのことを誰が知りたがる?

あなた達のガールフレンド同士の関係はどうなんでしょう?サラと二コルは上手くやってる?

リアム:ああ、一緒に出かけてメシ食ったりしてるよ。ツバかけあって「黙りなさいよ!」って言い合ったりはしてないさ。俺達がフットボールのことで話してる間、二人で楽しくやってる。

リアム、特別な人を見つけたと気づいたのはいつだったんですか?

リアム:最初に会った時から夢中だったよ、フランスだったかな。一緒に出かけると、自分で自分が楽しんでることに気づいたんだ。二コルとならバカなこともできる、友達みたいな関係だよ。飲むのも好きだし、パブも好き。前のガールフレンドは、パブの中をのぞこうとすらしなかったからな。自分のことをファッキンエリザベス・タイラーかなんかと勘違いしてたぜ。「パブに来いよ」と誘ったら、鼻であしらって「パブですって?くだらないわ!」。ああそうか、でも俺の中では最高の場所だ。そこが違うのさ。二コルの場合、一日中一秒たりともグッチから離れないなんてこともない・・・そんなことしたらついにはグッチも臭くなっちまうからな。

ノエル:二コルが素晴らしいのは、金目当てでOASISのガールフレンドになったnじゃないところだ。

親権問題など大変では?

リアム:取引はしない。俺は毎週息子に会うし、パッツィにはその間のこともちゃんと伝えてる。慰謝料も払ってる。面倒だけど、決まったことだからしょうがねえ。

ノエル、あなたとメグの関係は、1998年にあなたがドラッグをやめてから上手く行っていたように見えました。再び分かり合えたとまで言ってましたよね。なのにどうなってしまったの?

ノエル:色々あったんだよ。原因が俺のドラッグだったかについては、話したくないね。でもはっきり言っておくが、離婚は正しい決断だったと思ってる。別に邪悪な企みが裏にあるわけじゃない。お互いに罵倒しあうつもりもないし、俺は誰も憎んではない。彼女に対して敵意を抱いてるわけじゃないんだ。俺はロビー・ウィリアムズじゃないからな、そうだろ?順調に人生を送ってる。本当だぜ。最高さ。俺は彼女に伝えることが一つもなくなって、彼女も俺に伝えることがなくなった。だから俺が「もう終わりだ」と切り出した。後は、アナイスのことを考えて具体的にいつ離婚するか話しただけさ。それだけだ。

しばらく「Wonderwall」を演奏しませんでしたが、その原因はやはり、あの曲がメグについて書かれたものだからでしょうか。

ノエル:よく聞けよ。あの時期はあの曲を上手く演奏することが出来なかったんだ。テンポが遅すぎるか早すぎるかしてな。今ではちゃんとギグの終わりに演奏してる。決して、メグについて書かれた曲だからという理由で、演奏しなかったわけじゃない。

あなた達二人の仲はどう?

リアム:良くするためには、一度どん底まで堕ちる必要があったのさ。堕ちたばかりの時はマジで最悪な気分だったぜ。それに、俺達二人でプレスに記事のネタも提供してやんなきゃ、TravisやColdplayに流れちまうだろ。どのバンドも良い子ばかりだけど、全くリアルじゃねえ。殴り合ってけなしあって蹴飛ばしあうのが本当の姿だ。

ノエル:今はリアムと上手くやってるよ、俺が心を広く持つようにしたからだ。これまでは「俺がボスだ。言うことが聞けないなら出て行け」と思ってたからな。それとこの5年間、俺がこいつのことをイギリス一のソングライターだと言うたびに皮肉と捉えられてたようだが、俺はあくまで本気だったんだぜ。リアムの新曲はすごい。

リアム:イギリスどころか、俺は世界一のソングライターだ。

でも、デビュー当初は、ボーンヘッド、ポール・マッギガン、そしてトニー・マッキャロルがいるOASISが最高だと言ってなかった?

ノエル:いや。

リアム:言ってねえよ。今の俺達が最高のバンドだ。

やめた3人とは今でも交流はあるの?

リアム:朝の3時に、ボーンヘッドからくだらねえ電話をもらったことならあるよ。まあ、いいけどさ。

ノエル:ボーンヘッドとは一言も話してない。あいつら何か企んでるぜ。ボーンヘッドとギグジー、マッキャロル、そしてどっかのバカ4人で、俺のところにやってきて「7人編成のジャズバンド作ったんだ」と言いに来るに違いない。消えてくれ。

ボーンヘッドはクビにしたの?

ノエル:自分でやめたのさ。俺はバンドから人を追い出すようなことはしない。OASISは(リアムを指して)こいつのバンドだからな。俺は最後に入ったメンバーにすぎない。ボーンヘッドの方が先にバンドにいたわけだし。確かにフランスでは喧嘩をしたよ、あいつが、バカみたいに子供じみたことばかりするからさ。その時の俺達は、(再びリアムを指して)こいつをどうにか3ヶ月パブから引き剥がして、ちゃんと歌わせようとしていたというのに。

リアム:だからちゃんと歌っただろ!

ノエル:そうだな。それなのにボーンヘッドはみんなの顔にワインをぶっかけて、俺達の計画を台無しにした。レコーディング期間は、酒を絶とうと決めたのにも関わらず、あのバカは、朝の5時にみんなのベッドルームのドアを蹴破って、眠ってるやつらの顔にワインをぶっかけたんだ。その中に、レコーディングに参加していたエンジニアがいたから、事件が表沙汰になった。俺はそんなこと全く知らないわけだろう。そのエンジニアが話の最後に「毎晩こうなんだ」と付け加えたもんだから、俺は頭にきて「それなら明日の真夜中、俺がボーンヘッドのドアを蹴り破って、ベッドから引きずり出して『ほら、どんな気分だ?』と言ってやるよ」と言ったんだ。翌朝、ボーンヘッドは起きてくるなり「もう限界だ」と言ってきた。だから俺は「お前、どうせやるなら俺達にワインをぶっかけてみろよ。あのエンジニアは俺達のために働いてくれてるんだ。朝の5時にビールを頭にかけてくるようなクズは、ここに必要ない」。だからボーンヘッドはバンドを辞めることを決心した。たぶん俺達が向き直って「お願いだから残ってくれ!」というと思ってたんだろうが、俺がかけた言葉は「タクシー呼んでやるよ」だ。それから、あいつとは話してない。OASISの場合、一度やめたら、二度目はない。

リアム、ジョージ・ハリソンがOASISに対してマイナスのコメントをした後に、「ゴルフクラブで、あいつの頭を吹っ飛ばす!」と言ったことを後悔してる?

リアム:全然。OASISだけじゃなく、俺のこともバカにしたからな。ろくに知りもしないくせに。もし俺にもその時が来たら、天国に行ってちゃんと話をつけてくるよ。でも、彼が世界でも最高のソングライターであることに変わりはないし、俺は今でも彼の作った音楽は大好きなんだ。素晴らしい男さ。

ノエル:ヘンリーでのボンファイア・ナイト・パーティで、彼に会ったよ。デニムジャケットに長い髪をした男が、ハイネケン2缶を持って俺の隣に座り、「飲むか?」と言ってきたんだ。振り向くと、ジョージ・ハリスンだよ。1時間半ほどギターの話で盛り上がった。めちゃくちゃかっこよかったぜ、立ち上がって「話せてよかったよ、そろそろ行かなきゃ」ってさ。

リアム:昨夜、やつが夢に出てきたんだ、で・・・・。

ノエル:どんな夢だ?

リアム:ゴルフクラブで頭を吹っ飛ばしたのさ!

Noel & Liam Gallagher - Q - 2002 May pt2

今のOASISでは、他のメンバーの意見も尊重されているのでしょうか。例えば、あなた達の作品があまりよろしくない時など、アンディやゲムが何か言える雰囲気だったのでしょうか。

リアム:どう思う?もちろん言えるわけないさ。

ノエル:二人は、「お前達の作品は全部気に入らない」と言うためにOASISに入ったわけじゃないんだ。リアムが言いたいのはそういうことで、アンディとゲムが自分の意見を持ってないという意味じゃない。

リアム:まだ本格的にまとまったバンドって感じがしないな。発展途上ってところだ。

ノエル:俺達全員が曲を書いてる。自分なりに自信が持てる作品が出来て、他のメンバーも納得したら、仕事に取りかかる。でもその曲のアレンジやプロデュースは、そいつ本人がやらなきゃならない。俺ばかりにインスピレーションを求めないでほしいんだ。

鶴の一声は誰が発するの?

リアム:ノエルさ。

ノエル:一番年老いた雑種犬が、最初にえさにありつくんだ。それが筋ってもんだろう。小奇麗なプードルちゃん達は、俺が終わるまで待って当然だ。

リアム、あなたの書いた「Better Man」の歌詞には、「お前を愛したい/良い男になりたい/痛めつけるつもりはない/ただその手の中にあるものを知りたいんだ」とありますね。あなたのライフスタイルは変わったのでしょうか。

リアム:俺は今でも大馬鹿野郎だ・・・・いや、子供ができてからは変わったな。
最初の3枚のアルバムまでは、曲を書こうと思ったことはなかったんだ。ただ歌って自分を奮い立たせて、他人につっかかって蹴りを入れることさえできればそれでよかった。実際そうしてたしな。今度の9月で30歳になる。子供達に、パブで馬鹿やってる親父の姿を見せたくない。親としての責任があるってことさ。でもたまには子供と一緒にはめを外すのもいいかもな。

ドラッグはやめた?

リアム:いや、でも昔よりは落ち着いてる。毎日毎晩はやらないんだ。そういうノリじゃないやつの周りではやらないようにしてるし。キメた翌朝、鏡の前に立って「このバカ!」と思うんだ。俺の一日が台無しだからな。つまり朝7時に起きて、夜10時にご就寝のお利口な生活ってことさ。朝10時になって鏡をのぞいてもまだだれた顔をしていたら、もう一度だ。「このクズ!」。

ノエル、アラン・ホワイトやゲム、アンディはドラッグをやらないそうですね。こんなリアムに何か言う必要を感じたことは?

ノエル:必要ないね。ギャラガー家では家族会議は開かないんだ。俺がドラッグをやめた時も、一人でやめたんだ。家族は後から知ったのさ。クリスチャンじゃあるまいし、オレンジの衣を身にまとって、頭を丸めてタンバリンを鳴らすようなことはしない。俺がドラッグをやめたのは、ツアーバスの中で何ヶ月も、野郎7人でコカインを吸い回す生活は、人間として良くないと気づいたからだ。思ってないことやまともな頭からは出てこないことを口から滑らせて、取り返しのつかないことになるんだ。

リアム:土曜日にはコカを2,3回キメたし、みんなでマリファナも吸ったぜ。だからこうやってありもしないことを話すのさ。俺には作り話が必要だからな。

アメリカでは、OASISに実力に見合うだけの評判が得られてませんよね。既発アルバムでは600万枚の売り上げを獲得していますが、今回はどうでしょう。

リアム:いいか、前回俺はアメリカに行って、思う存分楽しんできた。もし今回気にいらねえことがあれば、さっさと飛行機に乗って帰るさ。俺達はU2じゃない。あいつらは金で動くからな。OASISは金じゃないんだ。もしひどい扱いをされたら、俺はイギリスに帰る。家族の誰かが死んだ時も、俺は帰る。結局、大事なのは音楽さ。俺には尻のポケットに収まる小銭しか入ってこねえのに、デブったアメリカ人どもが大金儲けるツアーなんてやりたくないね。悪いな。アメリカから俺を遠ざけたかったら、そうやっていつまでもマスターベーションしてればいいんだ!

ノエル:キャリア第一主義のやつらはアメリカに残るんだろうが、俺達はさっさと帰った。1年オフをとらなきゃならなかったからな。

リアム:お前が口にするのはいつも「1年オフ」だよな。すでに1年オフをとっていたとしても、「1年オフをとりたいんだ」。つまり2年のオフ、バカみたいだぜ。

リアム、これまでの写真とタブロイドの記事を総合して考えたんですが、髪が伸びれば伸びるほど、あなたの素行は悪くなっていくように思います。どうです?

リアム:気に入った。これまで聞いた俺の伝説の中でもベストだ。じゃあ、髪を切ろう。

ノエル:関係あるのは髪の長さじゃなくて、こいつの飲む酒の量さ。その推測は間違ってる。

ノエル、2000年のウェンブリー・スタジアム2日目では、酔ったリアムの「パッツィが出て行った、ティーバッグだけ残して」という言葉も一緒にテレビ放映されたわけですが。「これで終わりだ」と思いました?

ノエル:俺個人としては、悪夢だったね。しばらくは忘れられそうにない。

リアム:最悪の一年だったよ。ツアーに出たら、パッツィが出て行ったんだからさ。俺はスーパーマンじゃない。家に帰ったら、あいつはいなくて、俺にはティーバッグしか残ってなかったんだ。だからやけ酒したんだよ、それだけさ。あのギグを見に来たファンに比べちゃ、俺は半分も酔ってなかった。

でもそのファン達は、あなた達を見ようと、結構な金額を払ったわけですよね・・・

リアム:俺はU2でもINXSでもSimple Mindsでもないんだぜ!そういうやつらは、金に執着してるから何でもやるだろうけど、俺はギグよりも楽しいこととか、大切なことが見つかったら、そっちに行くんだよ。もし金を返してほしいんなら、俺が払ってやる。

ノエル:いちおう言っておくが、もちろん、払い戻しはしてないぞ。

「OASIS解散間近、ノエルはソロへ」という噂について話しましょう。

ノエル:ガールフレンドと喧嘩して家から追い出して「消えろ、お前とは話したくない」と言った直後に、「悪かった」と謝るのと同じさ。つまりリアムをやる気にさせるために、ソロアルバムを作ると言ってみただけだ。そしたらこいつが本気にしちまった。怒り狂って毎日のように電話さ、「ソロになるってどういうことだよ?」。でも俺達が本気で解散を考えたことは無い。リアムが牢に入って、他のメンバーが飛行機事故で全滅なんてことが起こっても、他にバンドを組みたいやつなんていないんだ。誤解しないんでほしいんだが、他に友達がいないってわけじゃないからな。

でも解散しそうになったことはあるのでは?

ノエル:ない。みんなで集まって「いいか、俺はお前達を愛してるし、お前達もそうだろう。大切なことは何だ?まずは音楽、次にシンガー、最後に作曲家だ」。だから俺達の周りをうろついてたクズども450人を処分して、リアムは酒をやめてファンタスティックな曲を書き、最高のミュージシャン2人をつかまえて、今ここに至るってわけだ。

最近の音楽界をどう思います?

ノエル:The StrokesやTravis、Black Rebel Motorcycle Clubといった新人バンドは良い曲を作っているが、それも俺達がすでに作りあげたことを繰り返してるだけだ。ギターポップ・アンセムさ。この国で俺をうならせるような新しい音楽を作ってるやつはいねえな。

「Pop Idle」コンテストで優勝したウィル・ヤングはどう?

ノエル:あのバカどもはあのコンテストで一体何を発掘しようとしてるんだ?通称ドクターフォックスに始まってあの審査員達は何様のつもりだ。あいつら、本当に次世代のエルヴィスを見つけられるとでも思ってるのか?まがい物のレコードを作って荒稼ぎしようとしてるだけさ。ウィル・ヤングがギネスブック・オブ・レコードに載ってるんだぜ、ありえねえだろ!でも載ったから何だっていうんだ?あいつはエッフェル塔から飛び降りて、ティーカップの中に着地する芸でも披露したのか?「Strawberry Fields Forever」を書いたのはあいつか?違う。今すぐ失せろ、クズ。

同じくオーディション番組から出てきたHere’Sayの曲「Pure And Simple」は、OASISの「All Around The World」に似ていると言われていますが、訴えるつもりはある?

ノエル:The Sun紙のドミニク・モーハンが俺に電話してきたよ。「All Around The World」に似てるから、訴える準備をしろってな。冗談だろ、俺達が?このOASISが、曲をパクられたからって他のバンドを訴える?そんなことはないね。

Travisのニューアルバムは気に入った?

ノエル:Travisは好きだよ。

それは知ってますよ。ニューアルバムはどうなんです?

ノエル:メンバー全員、本当に感じがいいんだ・・・・

リアム:俺は好きだよ。飛び上がるほどではなかったけどさ。でもいいか、The BeatlesにSex Pistols、Pink Floyd、Neil Youngがあれば、それでいいだろ。他の音楽を聴く必要なんてない。

ノエル:「Definitely Maybe」の上を行くアルバムを作ったブリティッシュバンドはいない。本気でそう思うよ。

Radioheadもそう悪くはないですよね?

ノエル:最悪さ!Radioheadは自己満足の世界に他人を入れたくないんだ。つまりこういうこと。「俺達を見るな。俺達を撮るな。俺達にインタビューするな。実を言うと、俺達の音楽も聴かないでほしい」ってところだな。どこまで続くんだ?最後はこう締めるに違いない。トム・ヨーク曰く「名曲の大半は俺が書いた」。その「名曲」の大半は、ジャック用プラグを耳に突っ込まないと聴けない代物ばかりだぜ。

リアム:Radioheadって確かモリス・ダンスを踊るバンドだったよな。

ノエル:よくもあんなに退屈そうにバンドを続けられるよな。あんなのを見ても、子供たちはギターを手にする気にならない。商業主義やミュージックビデオに文句ばかり言いやがって。もし俺が15歳だったら、バンドなんかやらずに洗車の仕事でも探そうと考え直しちまうぜ。あいつらとは対照的に、俺達は今の仕事が大好きだ。世界一最高さ。確かにRadioheadの「Amnesiac」のうち、何曲かは素晴らしいよ。でもバンド自体はクソだ。Kalma Policeは最高。でも俺に音楽を褒められてもどうせ喜ばないだろうから、勝手に自分だけの世界に浸るがいいさ。

「Be Here Now」や「Standing On The Shoulder Of Giants」の曲をライブで演奏することは、最近少なくなりましたね。どうして?


ノエル:1stや2ndからの曲を眠らせたら、俺達の強みがなくなると思ってたからさ。でも今回、「Morning Glory」や「Definitely Maybe」からの曲を期待してギグに来るのはやめたほうがいい。そうだな、2,3曲はやるだろうが、あとの7曲は、ちゃんと今回のアルバムから演奏する。この4,5年俺達にまとわりついてきた全てのもの打ち勝ったんだ。「Morning Glory」の影はこんなにも大きくのしかかっていた。でも今はそれもなくない。正統なミュージシャンになったのさ。こいつも昔より上手く歌えるようになった。プレッシャーを感じてたのは俺だけじゃなかったんだ。

今度のニューアルバムについて、あなたはとても中途半端なコメントをしていましたよね。「このアルバムは、これまでで2番目に良い出来だ」と。どういう意味だったの?

ノエル:そういうコメントを残すところが、俺の天賦の才能だな。

リアム:アルバムの仕上がりはとても気に入ってるよ。ノエルはいつも何に関しても過小評価しようとするんだ。俺達のレコードを買ってくれるやつなら、自分なりの意見をちゃんと持ってるだろう。こいつの意見なんて無視してくれ。

ノエル:「Live Forever」や「Rock'N'Roll Star」、「Some Might Say」、「Champagne Supernova」、「Cast No Shadow」、「The Masterplan」を書いた俺だからわかるんだよ。「新曲はどう?」と聞かれて嘘はつけないだろ。「Standing On The Shoulder Of Giants」のうち半分の曲は・・・・昔の曲の相手にもならない。「Be Here Now」についても同じだ。ファーストアルバムと比べてみろ。もしみんなが手に入れたいと思うんなら、それは喜ぶべきことだ、ぜひ買ってくれ。レコードショップの「O」セクションで、クソったれOsmondsの隣にOASISのアルバムが並んでるはずだ。でも俺個人としては--俺は自惚れ屋じゃないから言うんだが--今度のアルバムはこれまでで2番目に良い出来だ。

リアム:「Be Here Now」は最高にクールで、「Morning Glory」は、クソだ。

ノエル:いや・・・「Morning Glory」は過大評価されすぎで「Be Here Now」は、かなり神経に障るアルバムだ。6ヶ月前に聴いたんだが、思わず枕に耳を押しつけたくらいだ。お前を責めるつもりはないが、あのアルバムのせいで、俺達はひどいことになった。失敗したんだよ。
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