Standing On The Shoulder Of Giants

Noel & Gem - NME - 2000/02/26

ディグジーとボーンヘッドは「Standing On The Shoulder Of Giants」で演奏に参加したの?

ノエル:うーん…正直に言おう。ギグジーは参加してない。ボーンヘッドはたぶんスタジオかどっかにいたとは思うが。いや、違うな。俺が6曲でベースを弾いて、友達にベースの上手いエンジニアがいたから、ツアーの時についてきてもらった。ギグジーは世界一上手いギタリストじゃないと自分で認めてたから、出て行ったのさ。でも「Gas Panic」や「Who Feels Love」みたいな曲のベースには頭を抱えたよ。「これ本当に俺が書いたのか?」と思ったぜ。この2曲には少しリードギターが入ってるが、俺は弾いてない。なぜなら、マーク・コイル(「Definitely Maybe」時のプロデューサー)みたいなプロに、ギターを渡して「じゃ、お願い」ということに、俺は何ら抵抗を感じないタイプだからね。つまり曲のレコーディングには俺達だけじゃなくみんなに参加してもらうってことさ。このアルバムに誰が関わってるだの関わってないだのということで、俺のプライドはちっとも傷つかないんだ。でもギグジーのギターでは十分じゃなかったんだよ。

ボーンヘッドを追い出したのは彼の酒癖のせい?

ノエル:いや。あいつとは約束をしたのさ。リアムに酒をやめさせるか、さもなくばアルバムを作るのをやめるか、どちらかだってね。そしたらリアムはアルバムを作ってる間は飲まないと誓った。その後ボーンヘッドと話したら、あいつは止めないって言うんだな。リアムが止めたからには、俺達も止めないと不公平だろ。で、そこではそれで話は終わって、パーティをしたんだ。でもその後もボーンヘッドはあの話し合いの約束をすっかり忘れてやがった。それで、脱退の話を出したら、あいつ怒りまくって、で、今のような状況になったってわけ。でも誰かを辞めさせるかどうかの決定権は、俺や特定の誰かにあるわけじゃ決して無いんだよ。

ネブワースの後にバンドを解散するって言っていましたが、それはなぜです?

ノエル:しらふだったからさ。ほんとに。もし誰かが、特にリアムが、俺に加勢して「そうだな、そうするべきだ」と言ってたら、本当に解散してたと思うよ。でも誰もどうして俺がああいう発言をしたのか意味が分かってなかったらしい。たぶん他のアイディアが浮かばなかったんだろう、ソングライターじゃないからな。あの時の俺はかなり意地悪になってたと思うよ、みんな「俺達どうすりゃいいんだ?」って状態になってた。

ローディーとして働いてる時、インスパイラル・カーペッツにやらされた一番嫌な仕事は?

ノエル:リーディングでギグをしてた時に、パントマイム・カウのコスチュームをかぶって、アンコールの間胸をぶらぶらさせとけって言われたことさ。恥ずかしかったね。それに彼らのPVにも出ろと言われたっけな。少なくとも、俺の人生の中で素晴らしい一瞬でなかったことは確かだ。それよりもさらに嫌だったのは、旅行ケースを12階まで運ばなくちゃならなかったことだ。でもあの時のことはとても良い思い出になってるんだ、本当に。昨夜もローディーを辞めるべきじゃなかったと言ったくらいさ。1週間働いて750ユーロの生活。身なりを気にしなくてよくて、インタビューを受ける必要もない。面倒なことは何も無いだろ。

ゲム:ノエルはいつもクルー達を見て言うんだ、「見ろよ、わずらわしいことなんて何も無い、いいなあ」ってさ。

ノエル:好きなんだよ、毎日おそろいのメガデスTシャツを着けてさ、俺達を困らせたいだけ困らせる。しかもそのことを全然気にしない。もし面白いコメディーを探してるなら、クルーバスがおすすめだぜ。アメリカで、クルーバスに乗ってみな、まるで喜劇を見てるみたいなんだ。サウンドエンジニアは最悪、言ってみればクルー連中のリードシンガーのようなもんだ。照明係がリードギタリスト役、ユニークだからな。ローディ連中はみんなドラマー役さ。騒々しくした後、結局「乾杯!」と叫びたいだけだ。舞台のライト担当はベースかな、一日中マリファナを吸って、ぼんやりした後立ち去るだけだから。(完璧なコックニー訛りで)「素晴らしいぜ、おっとミスった、まあ少しだけさ、Champagne Supernovaの時だよ、あんたとゲムがギターをふるってる時に、あんた達の頭の後ろではそりゃすげえことになってたってわけだ…ああ…(マリファナを深く吸って)あんた達神様みたいだったぜ」てな具合でな。

まだブラウンのロールスロイスを持ってる?

ノエル:持ってるよ。ガレージの中でゆっくり朽ち果ててる、きれいなもんだぜ。古いイングランドの別荘にあるロールスロイスだ。

ゲム:庭においたらどう?屋根を取って、車輪も取って、中に花の絨毯をしきつめて、犬を寝かせるんだ。

ノエル:もうすでに寝かせてるよ。それを見るのが好きなんだ、だってあの車は金の無いクリエイションの遺言書みたいなもんだからな!「新しいアルバムを作ってくれないか?嫌?じゃあロールスロイスを買ってあげるから」ってさ。

まだ運転できないって本当?

ノエル:そうなんだよ、教習は10回くらい受けたんだ。スラウでの教習の時に3点ターン(訳注:前進・後退・前進によって狭い場所で車を方向転換する方法)をやらされたんだ。その3日後にはいい加減、4時半になるとどっかの馬鹿が日産のMICRAでやってきて、どでかい3点ターンをやるってことにみんな気づいたみたいでさ、創造してみろ、相当恥ずかしいぜ!俺が車を寄せるだろ、そしたらガキどもが「ひゃ~!」とかいって自分の車を急いで駐車場に収めるんだ!2週間経った今でもマジで腹が煮えくり返るね。

好きな映画、テレビ番組、本は?

ノエル:スターウォーズ・帝国の逆襲。続・夕陽のガンマン。本?本には詳しくないからな…

ゲム:イアン・バンクスの「蜂工場」なら読んだよ。

ノエル:お前学生かよ!

ゲム:いや、違うけど…

ノエル:本はヴィズくらいで十分だぜ、というのは冗談で、俺は伝記以外の本は苦手なんだ。最後に読んだ気に入った本は「Revelations From The Memphis Mafia」かな、エルヴィスの周りにいた人々を描いた物語なんだけど、素晴らしかったよ。TV番組?実は「Top Of The Pops」が好きなんだ。それかUKアリーナでやってる「60年代の音楽」。

ゲム:映画は一つには絞れないな、ゴッドファザーにジョーズ、許されざる者、セルピコ、トイ・ストーリー…。

ノエル:それに「走れ!尼さん」だろ…。

ゲム:テレビ…子供の頃は「600万ドルの男」しか見ちゃいけなかったんだけど、今は自由に見れるからね。トゥウィーニーズは好きだよ。

ノエル:カートゥーン・ネットワークでやってる「Sponge Bug Square Pants」も良いよな!小さなスポンジ・ボブが主人公で、チョコレート色の四角いショーツをはいてるんだ。スポンジ・ボブが住む海の底での冒険物語さ。最高だぜ!子供を持って良かったと思える一番の瞬間だ。法を侵してるわけじゃないから、一日中見てても何も言われないだろ。娘とテレビの前に座って、アナイスはまだテレビに集中できないから、俺が真剣に見るんだ、「なんて面白いんだ!」。

自分たちが似てると思うアニメのキャラは?

ノエル:リアムはタスマニア・デビル。

ノエル:アンディは「マンスターズ」の執事。

ノエル:アンディは「馬鹿言え!」とは口に出さないけど、そう思ってることが表情で分かるから、かなり笑える。アランはヴィズのコックニーヴァンカーだろ。俺はシンプソンズのミスター・バーンズだ。

ゲム:先日そのことが話題になったんだ。その時にこんなことがあった。ノエルの調子が悪かったから彼抜きでリハーサルをやってたわけ。で、僕たちが器械の故障を直して、隠しカメラをチェックすると、ノエルがベッドの中でこういうのが聞こえたのさ、「もう1回やり直しだ!」

ノエル:こいつはスクービードゥーだ。

最高のドラッグは?

ノエル:合成ドラッグで一番なのをやりたいなら、アルコールだね。自由に手に入るからな。しかも合法だ。馬鹿になって、自分がスーパーマンになったような、ジム・キャリーが乗り移ったような気分になれる。でも一番の麻薬は、愛だな。最高。俺に生きる目的を与えてくれた。コカインやヘロインはとても悪いものだろ、自分を殺すようなものだし、コカインに至っては自分以外の人も殺す可能性がある。俺はそういうものから一切離れてとても良い時間を過ごしてるよ。もしああいうドラッグを正しい方法で使って、振り回されること無く、自分をコントロールできるんなら、ドラッグは最高だ。聞いてるか?こういう発言が人気タブロイド紙のジャーナリストに受けるんだ、「ほら、今ノエルはドラッグは最高と言った!」。

ドラッグは「紅茶みたいなもの」の地位から落ちたの?

ノエル:俺が正直に喋るといつも騒動の元になるんだよなあ。インタビュアーのクソったれがマイク越しに「正直に話してくれてありがとう」と言った直後に、編集者に電話して「今ノエルが何て言ったか絶対想像できないと思うよ!」と言うだろう。でも、「紅茶みたいなもの」、俺はそうは言ってないんだ。でもイギリス人はその表現を受け入れて、俺達をドラッグ中毒真っ最中のバンドとみなした。本当は「俺の知る限り、ドラッグをやってない人間は5人だけだ、おふくろ、祖父母、義父、義母、それと俺の赤ん坊。弁護士も医者も1回はドラッグやってぶっ倒れてるんだよ。成長する過程では仕方の無いことさ」と言ったんだ。

好きなビスケットは?

ノエル:チョコレートダイジェスティブに限るね、そのままでもミルクに浸してもうまい。ビスケットの世界でこれ以上のものは無いな。

ゲム:確かに。でもそれに飽きたら、ホブノブだよね。

ノエル:ああ、でもホブノブのかけらというかけらが虫歯の間に挟まった時のことを想像してみろ、恐ろしい。やっぱりチョコレートダイジェスティブだろ。いつもあの箱を抱えて、「Prisoner Cell Block H」を見たもんだぜ、最高、あの頃は良かったな。

首相になったとして、最初にすることは?

ノエル:まず保守党の非合法化だ。所属するやつらはみんな犯罪を侵してる。そこに投票するやつらも、そういうやつが親戚にいても犯罪だ。王室の一員になること、貴族になること、すべて犯罪。それに銃殺するに値する野郎どもも山ほどいるよな。もしやり過ぎだと言われたら、現実としか思えないようなパントマイムでもやってやるさ。

ゲム:それがメインの政策なんだね。

ノエル:うーん…クソだな。

ゲム:それなら僕は一旦辞めて、自然法党に入り直そう。

ノエル:そりゃダメだ!辞めて自然法党に入り直すのも違法とする。

ゲム:じゃあ密教で、空を飛ぶのはどう?

ノエル:今、すぐ、失せろ。飛んでるったって、あぐらを組んで屁で飛んでるだけだろ、くだらねえ。

Noel Gallagher - Guitar World - July 2001

ビートルズの影響を受けた申し分のないソングライティングで、90年代のブリットポップ全盛期の代表格となるバンドとなったOASIS。
「Supersonic」「Live Forever」「Wonderwall」という実に素晴らしいシングルでアメリカンカルチャーを撃ちぬいた彼らは現在、5thアルバムの製作に忙しい日々を送っている。

ビートルズライクなOASISの一方で、The Black Crowesの作る音楽は、Rolling StonesやFaces、70年代前半のブルースロック、彼らの出身地であるアトランタ、ジョージアの文化を反映した南部のブギを取り入れた音楽だ。最新作「Lions」では、柔軟にスタイルを変化させるセンスが感じられる。

だから、ある意味、OASISとThe Black Crowesが共にツアーをする今回の「The Brotherly Love Tour」は、The BeatlesとThe Rolling Stonesが、ポップとロックが、メロディとソウルが、ラガーとマリファナの融合が実現するということなのだ。

そしてそこには、ロックの伝統とも言える兄弟間のいさかいがある。The Black Crowesには、シンガーのクリス・ロビンソンと、その弟でギタリストのリッチ・ロビンソン。OASISにはギタリスト兼ソングライターのノエル・ギャラガーと、その弟でヴォーカルのリアム・ギャラガー。

兄弟間の関係悪化は決してバンドの存続にプラスの要素ではない。飲んだ末での取っ組み合いや、度を越えた言葉の飛び交う口論は、プレスを忙しく立ち回らせてきた。リアム・ギャラガーは、ツアーの途中でバンドを出て行って、ノエルをステージに置き去りにし、アベルの身に起こった悲劇が起こりかねない状況を作り出した。つまりプラスではなくリスクなのだ。

そして、リスクこそ、偉大なロックに欠かせないのである。

つまり、OASISとThe Black Crowesがツアーをすれば、必ずやそのギグはロックの真のスピリットがつまったものとなるだろう。The WhoにOtis Redding、Joan Baez、Ravi Shankarが一緒にツアーを行ったあの輝かしい日々のように。我々が、ツアーが台無しになるのではないか、明日の新聞の一面に崩壊の記事が掲載されるのではないかという心配をする必要は全くない。

ロックの歴史に残る、尊敬と賞賛を浴びるにふさわしいツアー。アメリカとイングランドのロックが一つになる瞬間なのだ。

雨のしたたる朝のロンドン、英米国間の関係は順調なようだった。ノエルとリアムがスカラ座に顔を出したのだ。

この古い映画館も、The Black Crowesが「Lions」リリース祝いに、ギグセットを組んだ時、ロックのステージに変貌する。たくさんのハグと握手による、ロビンソン兄弟とギャラガー兄弟の挨拶。

リアム・ギャラガーはクリス・ロビンソンの妻であるケイト・ハドソンの様子を尋ね、「あの頃ペニーレインと」での演技を褒めた。「良い映画だろ?」と、尋ねられたリアムが顔を輝かせる。「ああ、マジで最高だよ」。その答えを聞いて、クリスも微笑んだ。「名作さ」。

リアムは、イングランドの女優、パッツィ・ケンジットの元夫である。そこである疑問が湧き上がる。どうしてロックシンガーは女優と一緒になることが多いのか?

「女優はセックスが上手いからさ!」と、即答するリアムに対して、この時ばかりは、口の達者なクリス・ロビンソンが黙りこんだ。そして気まずい雰囲気がしばらく漂った後、ついに口を開く。「まあ、それも否定しないけど、逆に彼女達に聞いてみたら?俺達とのセックスに満足してるかどうかをさ」。

どうにか会話を音楽の話題へと方向転換しようと、ノエルが「あの頃ペニー・レインと」のサウンドトラックアルバムを褒め、特にサイモン&ガーファンクルが60年代後半に発表した「America」について話し始めた。
「アメリカのA Day In The Life(ビートルズの楽曲)だな」。ビートルズマニアのノエル・ギャラガーとしては、最大の賛辞だろう。

リアムとリッチはいつの間にか、会場のほかの場所へと行ってしまい、ノエルとクリスは二階のラウンジで長く語り合っていた。

マリファナが1オンスほど入った袋を取り出し、クリスが1.5インチ取り出して火をつける。ノエルはベンソン&ヘッジズの新しい箱を開ける。アメリカとイングランドの文化が取り交わされ、新しい時代が幕を開ける。

あなた方二人が最初に出会ったのはいつですか?

ノエル:ああ、それがおかしな話なんだよ。最初に会ったのはShepherds Bush EmpireでThe Black Crowesがギグをやっていた時なんだ。紹介を受けた5分後には、俺は楽屋で酔いつぶれていた。疲れていた上に酒を飲みすぎたのさ。次に会ったのは、ニューヨークで今度は俺達がギグをやっていた時だ。

クリス:2回目は二人とも頭がはっきりしてたよな!みんな、もっと他のバンドのギグに顔を出すべきだぜ。その時ばかりは、演奏する必要はない、聴くだけでいいんだから。

一緒にツアーをするというアイディアはどちらから?

クリス:OASISはアメリカでツアーをしたがっていて、俺達はアメリカで繰り返されるツアーに飽き飽きしていた。だからどっちのバンドにとってもちょうど良い機会だったのさ。ギターロックバンドで、ヴォーカルとギタリストがメインにソングライティングをしていて、しかもお互いに兄弟と来た!Spacehogも誘ってるんだ。あいつらも兄弟でバンドをやってるからな。

ノエル:俺のマネージャーだったか誰かが俺達に、「The Black Crowesとツアーをするってのはどうだ?」と言ってきたのさ。良い考えだと思ったんだ。「ったく、10年もやってきて、どうしてもっと早く思いつかなかったんだ?」。

ヘッドライナーはどっちなの?OASIS、それともThe Black Crowes?

ノエル:うーん、どっちもさ。でも俺達が先に出るだろうから、こいつらにギグをぼろくそに言われた後でしんみりとThe Black Crowesのギグを見るんだ。マネージャーと一緒に座って「ギグのトリは誰がするんだ?」。口をそろって「彼らに決まってるさ!」。

クリス:ツアーが始まって2,3日もすれば、バックステージに共同ルームが出来るだろう。アンプにドラムキット、キーボード。みんなでジャムをするのさ!

ノエル:ああ、俺達はツアー中でもレコーダーを持ち歩いてるんだ。楽屋で曲を作るのさ。なぜって他にやることが悲しいくらいにないからだ。今度のツアーで嬉しいのは、ラジオ番組に出ても、「新作について話してよ」と言われずに済むってことかな。

クリス:その気持ちわかるよ。このアイディアが出た時、「やりたくない」ってやつもいたんだけど、始めてみればすぐに面白さに気づくさ。

ノエル:「新作がない時にアメリカに来て、来年アルバムをプロモーションする時は一体どうするつもり?」ってよく言うだろ。俺の答えは「知るか」だ。その時が来ればどうにかなるだろう。俺達は全員The Black Crowesの大ファンで、ギグをするのが大好きなんだ。行かないわけにはいかない。

どちらのバンドもロックの歴史を忠実に反映しているように思います。OASISはイングランドの伝統を、The Black Crowesはアメリカの伝統を。

ノエル:バックステージで常にレコードをかけているんだ。俺達と同じくらいのレコードを聴きこんだら、出てくる音だってレコードコレクションに近いものになるさ。別に恥ずかしいことだとは思わない。

ビートルズとローリング・ストーンズ、一つを選べと言われたら?

ノエル:もちろん俺はビートルズ。ミック・ジャガーの書いた歌詞は、ようやく最近読み始めたんだ。

クリス:ビートルズはよく聴くよ、でもレコードを作る参考にするためかな。ローリング・ストーンズ、俺にとっては、バンド以上の存在なんだ。ロックンロールバンドさ。ビートルズとは違うね。

では、クラッシュか、セックス・ピストルズか。

クリス:俺はクラッシュ。

ノエル:どうだろうな、どっちにしろ、実際その時代にいなかったから難しい質問だ。でも「Never Mind The Bollocks」は一家に一枚置くべきだね。俺のお袋ですら持ってたぜ、あのアルバムが出たときは大体40歳くらいだったけど。

ジミ・ヘンドリックスかジェフ・ベックか。

ノエル:ヘンドリックス。

クリス:もちろんさ。ジェフ・ベックも良いけどね。

ノエル:良いギタープレイヤーだ。

クリス:でももっと楽しんで弾くべきだな。

ノエル:ジミについて言えば、当時のアメリカの体制に反旗をひるがえしたんだ。全ての人に訴えかける。ジェフ・ベックも素晴らしいが、それだけだ。たとえれば、ジェフ・ベックがワイト・フェスで「God Save The Queen」をギターで弾いても、何の話題にもならない。でもジミ・ヘンドリックスがウッドストックで「The Star Spangled Banner」を弾けば、違う意味が出てくるだろう。

クリス:ジミの音楽はとても深い。アフリカの深く暗い部分から出てきたものさ。全ての音楽を含んでる、素晴らしいよ、全部だぜ。俺は、音楽は人間の深層から出てくるものだと思うんだ。遺伝子に刻み込まれてるんだろう。どうして音楽に回りくどい説明が必要なんだ?

ノエル:しかも、どうして価値の無い音楽を作るやつが有名になって尊敬までされるんだ?

クリス:原点に戻ればいい。ネイティブミュージックにモロッコの音楽やそいういうもの。むかつくことがあったら、彼らは音楽を演奏したんだ。6日ぶっ続けでね。するとどういうわけか、気分はいつの間にか晴れてる。

ノエル:俺はそういう時代に戻ったことはないが、音楽は生活のあらゆるところに組み込まれているんだ。音楽のために生まれて、音楽で学び、音楽のために死ぬ。人生の一部さ。

クリス:ギターを弾かない日はあるが、音楽を聴かない日はない。子供の時も、ラジオを聞きながら寝たからな。

ノエル:俺もだよ。そしてラジオの音で目が覚めるんだ。そしてギグに行って、自分もギターを弾きたい気持ちにさせてくれるバンドがいたら、「最高のバンドだ!」と叫ぶのさ。その他のバンドは「OK。なかなか良いね。でも今俺は家に帰りたいんだ」。

クリス:最近の新人バンドって音楽を楽しもうとしないよな?しかもそいつらの作るレコードも同じく退屈だ。演奏される音楽を聴いても苦痛の声しか聴こえない。

ノエル:T-Rexのレコードを聴いてみろ。「Bang A Gong」なんてまるでパーティだ。わかるだろ。今にも彼らに触れることさえできそうな鮮やかな音。目を閉じれば、スタジオでVサインを振る彼らの姿が浮かぶ。最近では何が何でも成功しようと、プレッシャーを感じすぎなんだよ。曲を書いても、何回も書き直しだ。それでもレコード会社が「うーん、もう少し考えてみて」。ふざけるな!

クリス:つまり、俺達はみんな成功はしたいんだ。でも成功するためにクールじゃないレコードを作るのはお断りってことさ。でもレコード会社はそうするように求めてくる。本人達は認めないかもしれないが、あいつらと話すたびに、言外にそれが感じられるんだよ。

ノエル:本当だぜ。仲良くするのは無理だな。「小切手にサインしてくれ。レコードを作ってやる。でもお前と友達にはなれない」って感じだ。

「ロックは死んだ」のでしょうか?全滅?

クリス:なわけない。

ノエル:このツアーのチケットの販売が始まった時から、俺はその質問に対する答えを考えてたんだ。その2週間後、「ロックは死んで」いないことが明白になった。なぜなら、アメリカの大都市でもそうじゃない都市でも、たくさんの、本当にたくさんの人々が、2つのロックンロールバンドのギグを見るために金を払ってくれたからさ。ブリトニー・スピアーズやリンプ・ビズキットのレコードを買うやつらにとっては、そう、ロックは死んでいるかもしれない。でもそういうやつらにロックの何が分かるって言うんだ?リンプを聴くやつがエルヴィス・プレスリーを聴くと思うか?ありえないね。

バンド内に兄弟がいるというだけでなく、その兄弟と不仲だった時期があるというのも、あなた達の共通点ですね。

クリス:ここにいるのは、どっちも兄貴の方だな。なら言わせてもらおう、俺は今でも弟と仲が悪い。ノエル、お前達はどうか知らないが、俺達はそうだ。俺の弟は、自分が何をしゃべってるのか半分もわかってない。

ノエル:俺の弟もさ。賛同せざるをえないな。

クリス:リッチのことは誰より愛してるが、あいつの口から出てくるのはいつだってクソみたいなことばかりなんだ。

ノエル:でもツアー中、目を覚ますと家族の一人がそこにいるということが、何よりも心強いことは間違いないよな。そいつと上手く行ってようがなかろうがさ。少なくともバスの中に、自分のことを表も裏も知り尽くしたやつが一人はいる。ほとんどのバンドは、知り合って5,6年にしかならないメンバーが5人集まってるだけだから、重要な事柄についても、心のうちから本気で話し合うなんてことはしたがらない。でも俺とリアムにはそれができるんだ。もしそれが原因で喧嘩別れしても構わない。言うべきことは、ちゃんと言わなきゃならない。シンプルだろ。

クリス:よくわかるよ。俺とリッチがどんなに喧嘩しても、まあ、確かに最悪な結果に終わったこともあったが、それでも結局兄弟であることに変わりはないんだ。バンドは解散するかもしれない。The Black Crowesは消えるかもしれない。それでも、俺とリッチ、そして俺達の音楽はそのまま一緒にあり続ける。俺達は一緒のバンドにいることで、他のやつらがたどり着けない場所まで登りつめることが出来る。そんなことが一生のうちに実現できるなんて、最高だよ。特にその相手が、自分と血を分けた兄弟だったとしたら。

ノエル:他のバンドメンバーと知り合う前から、ずっと一緒なんだからな。兄弟でバンドをやる理由を親に納得させるのには苦労したぜ。

今度のツアーでリアムが出て行ってしまったらどうしましょう?

ノエル:それはないさ。俺にはわかる。俺達が出て行くことはない。そういうことが起こるのは、6時間プレスと付き合った後にサウンドチェックって時に、自分の弟が酔っぱらった状態で姿を現したときだけだ。そのままの状態でステージに立っても、当然だがまともに歌えるわけがない。その時俺が何を考えるかわかるか?2週間くらいビーチに行って、あいつの頭がまともに戻るのを待とうって思うのさ。でも今回のツアーでそういうことはない。これは断言しておこう。

今回は違うと?

ノエル:まぎれもない俺達の口から言い出したことだからな。「来週にはレコードがリリースされるんだから、さっさとツアーに行きなさい」「でも、俺はフットボールが見たいんだ!」なんてやり取りしながら、飛行機に詰め込まれることがない。そんなのはこのツアーが初めてだよ。今回は俺達の方から「いつ行くんだ?もう待てない」って感じさ。最後には「もう3つのギグしか残ってないんだって?」となるんだろう。

クリス:ロックンロールとは何なのか、毎晩見せてやるんだ。ベース・プレイヤーは腰のあたりでしっかりとベースを持ち、足首までだらりと下ろすことはない。それが、60、70年代に生まれた俺達のスタイルなんだ。

Noel Gallagher - Worldpop - 2001

ロック・イン・リオフェスティバルに出演するため、リオ・デ・ジャネイロに到着したOASIS。ガンズ・アンド・ローゼズとパパ・ローチのサポートとして、1月14日、日曜の夜に10万人を前にプレイするのだ。空港に降り立ってすぐにバンドはホテルへと直行。リアムは部屋に閉じこもったが、ノエルはホテルのプールサイドで、我々Worldpopのために、貴重な午後の一時を割いてくれることになり、バンドの将来と、兄弟の仲について話してくれた。

バンドは解散したという噂が流れていますが、今年OASISとして活動することはあるんですか?

ノエル:俺が考える限りOASISは解散してないよ。来年はニューアルバムと共にツアーをすることになると思う。OASISの周りにはいつだってそういう噂は流れてるだろう。だからそう大騒ぎせずに次に俺達がどうするか見てればいいんだ。少なくとも現時点では、誰も解散する気なんてない。もう少しで新作も完成そうだしな。だから来年はきっとツアー真っ最中だ。

今日はリアムはどこに?レノンやマッカートニーのような曲を書こうと部屋にこもってるの?

ノエル:そうさ。部屋にいるが、曲作りなんかじゃなくどうせ壁に落書きしてるんだろうよ!リアムは、ビートルズのレボルバー収録の曲よりも良い出来の曲を何曲か書いたと言ってる。バカだな。そんな曲誰にも書けねえよ。もちろんリアムにもだ。あいつの曲は、俺が同じ年齢の頃に書いた曲より、良い曲かもしれない。でもあいつはジョン・レノンでもないし、ジャック・レモンでもないんだ。せいぜい頑張れよリアム。前回のレコーディング中にはいくつかなかなかの曲を書いてたよ。でもそれ以上でもそれ以下でもない。ジョン・レノンクラスじゃないさ。そこに行き着けるのは俺だけだ。

報道されたように、あなたとリアムの間には確執があったの?

ノエル:ああ。

今度の日曜に新曲を演奏したりはします?

ノエル:リハーサルする時間がないんだ。だから残念なことに、新曲はやらない。ただ書いただけだな。去年のワールドツアーのセットリストと同じようなものになると思う。もうバンド内では飽きが入ってきたセットリストなんだけど。

アイアン・メイデンもイギリスからのバンドとして演奏します。彼らをどう思いますか?それに共演するガンズ・アンド・ローゼズやパパ・ローチのことも教えてください。

ノエル:パパ・ローチのことは何も知らないんだ。何年か前にガンズ・アンド・ローゼズは一度見たことがあるな。彼らの楽曲は好きだよ。許容範囲だね。ガンズが「Welcome to the Jungle」を演奏するなら良い夜になるだろう。アイアン・メイデン、知らねえな…。

90 年代、あなた達と同期のバンドで、今でも聴いてるバンドは?

ノエル:90年代のバンドはあまり聴いてないんだ。エルヴィスは聴くけどね。俺達はエレキギターとアンプで曲を書いてきた。流行やファッションには興味がなかったんだ。OASISは、あの時代から生き残った数少ないバンドの1つだろう。他にはBlack Crowesなんかがいる。俺達はやるべきことだけをやってきたんだ。これからも流行遅れかもしれないが、昔からのロックのセンスに従ってやってくだけさ。自分達のアイデンティティを守っていく。ジャズもサルサもレゲエもやらない。俺達はロックンロールバンドなんだ。

OASISへの批判として、あなたの作った曲や歌詞には類似するものが多いというものがあります。どう思う?

ノエル:さあ、俺はベストを尽くしてる。自分のことを天才だとは思ってないからな、しょせんマンチェスターの酔っ払いだ。

どうしてボーンヘッドとギグジーはOASISを離れたんでしょう。あなたやリアムと個人的に問題があったんですか?

ノエル:そうだよ。どうして連中がバンドを離れたかには全く興味はない、今何してるかもだ。バンドに居座れなくなったから消えたんだろ。

ライブアルバム「Familiar to Millions」では、ニール・ヤングの曲をカバーしてますね。1月18日 にブエノスアイレスで演奏した夜、ニール・ヤングも共演してたんですが、同じステージに立つチャンスはなかったの?

ノエル:そうなれば名誉なことだったけどね。わからない。多分、むしろ願わくば、チャンスは最初から無かったと思いたいね。

ラテン・アメリカ音楽では、誰の名前が最初に思い浮かびますか?

ノエル:リッキー・マーティンやジェニファー・ロペスを挙げるのは簡単だな。でも俺はあえてロス・ロボスを挙げる。彼らの曲は全て、英語とは違う言語で歌われてるからね。俺には理解できない言語さ。なぜなら俺の場合、才能に見合うだけの教育を受けるチャンスがなかったから。彼らが何を話してるのか全く聞き取れないよ。

リオは素晴らしい場所です。素晴らしい音楽、飲み物、女の子。一番あなたが好きなものは?

ノエル:うーん、酔った女の子達が演奏するブラジルの音楽。

OASISに関するの噂の中で、一番笑えたものは?

ノエル:「OASISは下戸で喧嘩嫌いで女嫌い」。

Liam Gallagher - SFgate - 2000/04/02

オリジナルの記事はこちら。↓

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/chronicle/archive/2000/04/02/PK101405.DTL&type=music

一日中何をしてたの?

リアム:ふざけてばかりさ。俺の前に現れるもの全て、何もかもバカにしとおすんだ。真剣に考えることなんてねえもんな。俺は根っからの厄介者だから。

朝起きた瞬間から、そんな感じですか?

リアム:ああ。そうだよ。「今日の俺は完全にクソったれだ。文句あっか?」ってさ。最高の気分だぜ。

今すごくリッチになったわけだけど、5年前までのマンチェスターでの何もなかった頃の生活を思い出すことはある?

リ アム:全く無いね。あのな、考えてみたらすぐわかることだろ。マンチェスターにはいたくなかったんだ。失業手当をもらったりなんかしてる状況が嫌でたまら なかったんだよ。だから、バンドを組んで成り上がってやろうって考えたんだ。で、俺は今あの頃夢見ていた場所にいる。昔を懐かしむ気持ちなんてねえよ。こ れが俺がしたかったことだ。万々歳さ。

そうね、でも実際そうなったことには驚いてるでしょ?

リアム:別に。俺は最高の夢だけしか見ない。しかもそれを実際に叶えてみせるからな。

4thアルバムには、あなたがパッツィーの息子について書いた「Little James」が入ってるけど、繊細な曲よね。あなた自身は全く繊細に見えないけど。

リアム:まあな。でもよ、世の中のものが全て白黒分かれてるって思ってるやつなんて完全にクソだぜ。俺が、一日中頭突きしたり屁やゲロしたり女のケツ追っかけたりしたりしてると思ってんのか?

そう思います。

リアム:バカだろ、お前。そんなことしてねえよ。俺を誰だと思ってるんだ?シド・ヴィシャスか?彼だってそんなことしないと思うぜ。俺だってピンクの手袋をつけて家の掃除することだってあんだよ。

では、今のあなたの姿は見せかけなの?

リアム:そうじゃないさ。俺に色んなイメージをつけるのは他の連中だろ。らしいとからしくないってのは、俺の気分しだいで変わるんだよ。

子供を持つことは大変?

リアム:いや、毎日楽しいぜ。

ほとんどの男性は子供を持ちたがらないけど。

リアム:じゃ、そいつらセックスする資格ねえな。子供を持ったらさらに男らしくなれるんだ。少なくとも俺の場合はそうだね。窮屈なんて感じたことは無い。

ステージ裏に来る女の子をどう思う?

リアム:今でも、女の子とは話すよ、もちろんさ。どうも俺ってモテるみたいだし。でも結婚してるから、自分からはしない。パッツィーや子供たち、それにバンドでも上手くやってるんだ。全て順調さ。アメリカでNo.1を取ること以外望むことなんて無いね。

OASISはまだ価値あるバンドだと思いますか?

リアム:今も誰もがブリティッシュロックの将来をOASISに託している。まるで、俺達がイギリスの音楽のために活動してるみたいにね。デビューしてからこれだけ期待を託され続けるバンドってこれまでなかっただろう。

尊敬している人は?

リアム:ジョニー・ロットンとジョン・レノン。この2人だけだ。2人ともすごくユニークで、彼らの生きた時代より1億倍も進んでたんだ。

オノ・ヨーコさんに赤ちゃんの服をもらったって本当?

リアム:ああ、本当。

もらった服はどうするの?

リアム:実は俺が着るんだ。少々伸ばしちまうだろうけど。今度よだれかけを着けてステージに立つつもりだよ。

シーンやジュリアンのおさがりなんでしょうか。

リアム:いや、新品さ。古いもんじゃなかったぜ。

そうなの?おさがりと思ってた。

リアム:おさがりまでねだったりしねえよ。ジョンの描いたシーンと象の絵柄の入った服とか、おもちゃをもらったんだ。かわいいやつをな。

GQでベストドレッサーに選ばれたのを知ってた?

リアム:俺が?そりゃ驚きだな。

期待してなかったの?

リアム:気にしてなかっただけだよ。嬉しいな。女性部門で選ばれるより良い気分がするぜ。

子供の頃、お兄ちゃんのおさがりを着ることはなかった?

リアム:時々な。ノエルは俺より少し小さいもんだから、体をねじ込むのに苦労してた。

今では、彼に自分のほうがおしゃれだと自慢できますね。

リアム:いつでも俺のほうが上だったさ。
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