最後のアルバム「Be Here Now」 から、バンドメンバーの顔ぶれに変化がありましたね。あなたが加入した時からのオリジナル・メンバーだったボーンヘッドとポール・マッギガン。彼らがバンドを去っていったとき、あなたは個人的に影響を受けました?
ノエル:ボーンヘッドの時は、特に何も、だね。そうなるまでの経過を見てきたようなもんだから驚きもしなかったさ。ギグズの場合は一晩で突然に訪れた。だからあれは本当にきつかったな。だけど、あの二人が去った夜、俺は一人で今後のことを考えてケリをつけたんだ。その夜で解決さ。次の日起きた時にすでに俺はこれからすべきことを考えていたってわけ。まあ、バンドの他の連中はまだ動揺していたけど、だけどわかるだろ、月曜の夜に危機的状況だったとしても火曜の朝には単なるやっかいごとさ。結局はそれほど大きな問題じゃなくなるんだ。
新たに加入したメンバー、ゲムとアンディは今までのところどうですか?
ノエル:俺達は以前からHeavy StereoとRideのファンだったんだ。両方のバンドとギグを行ったこともあるしどういう人間なのかもわかっていた。そういう仲だったから、今は家族のような存在になってるんだと思う。だけど、まずは何より二人が本当に良いミュージシャンだってとこかな。最初にリハーサルした後、俺達はギグをやるためにアメリカに行ったんだ。そして、そう、ほんとに、ほんとにうまく馴染んだんだよな。
新旧まじったメンバー達の足並みを揃えるために、新しいメンバーにどのようにアプローチして育てているんですか?彼らに特定のパートを指導したりしてるんですか?それとも曲のある程度の部分は自由にやってもいいという姿勢を取っているのでしょうか。
ノエル:う~ん、練習用にいくつかスコアは渡したよ。でもライブバージョンは渡してない。レコードだけだ。だって、曲は普通プレイするとどっちにしろだいぶ変わるもんだからな。そんなわけで俺は二人にレコードを渡してこう言ったんだ。「見ろ、パートが書いてあるよな。だけど自分が正しいと思うように演奏すればいい、それでみんながダメだと思えば、その時は演奏を止めてお前に言ってやる。もし止めなければそのまま続けてくれ」とね。今のところ止める必要はないみたいだけどな。二人にとって特に難しいパートはないみたいだ。それから、俺達みたいなバンドに入るとなったら、まずはロックンロールバンドだってことを忘れちゃいけない。実験的なアート・バンドじゃないし、とにかくそういうのとは違うんだ。だから、みんなかなり自由にやることができるのさ。曲の構成は大体決まってるから、あちこちにむやみに展開していくことも全くない。普通は、ヴァース、コーラス、ヴァース、ギターソロ、コーラス2回、そんでおしまい。だから、このやり方で大分規律正しく実行されてるってこと。あの二人は、音楽に新しい輝きを加えてくれるよ。
あなた達が演奏している時、彼らが曲に少しだけ新鮮さを加えているように感じます。そう思いませんか?それは彼ら二人が曲にそこまで「近く」ないからだと思うのですが。
ノエル:そうだな、なにより一番大切なことは俺達がバンドとして成り立ってるって事だな。そう、ほんと新しいグループみたいなんだよ。正直に言おう、おれはもうリード・ギターを積極的に弾かなくてもいいんだ、何故ならゲムはおれよりもよっぽど上手いリード・ギタリストだからさ。だからおれはただリズム・ギターだけ弾いて、歌やバック・ヴォーカルに専念できる。アンディはただただすごい、すっごいベースプレーヤーなんだ。だけど彼は同時にアランに合わせてプレイしている。過去の音源の方が良く聞こえるってことは2度とない。カバーバンドがおれ達の曲をうまくプレイしてるみたいだけど、リハーサルはほんとに順調で、全部の音がおれ達がやったどのショーよりも、2割増しで良かったね。リハーサルが終わって、ライブをやる頃には、5割増しになってるだろうな。
「Go Let It Out」のプロモーション・ビデオでは、リアムがでたらめにギターを弾いていますが、あれはただの小道具なのでしょうか、それとも彼は真剣にステージで演奏するつもりなのでしょうか?
ノエル:ただの小道具だよ。リアムは自分が作った歌なら弾けるけど他の曲は出来ないと思う。今回のアルバムでは1曲も弾いてない、俺が寝てる時か何かに弾いてたんじゃなければね。だから、No、あれはビデオ用の小道具さ。現時点で、OASISには十分ギタリストがそろってるんだ。
「Standing On The Shoulder Of Giants」というタイトルは、どのようにして名づけられたのでしょうか。煙草の箱の裏に殴り書きしたというのは本当ですか?
ノエル:うん、田舎の片隅のスタジオでちょうどレコーディングを終えた時だったな、そのまま地元のパブに飲みに行ったんだ。だいたい明け方4時頃だったんだけど、それまでの5年間がめちゃくちゃ忙しかったもんで、俺は2ポンド硬貨ろくに見たことがなかったのさ、で、灰皿の近くに1個コインが転がっているのを見つけて、それを手にとって真剣に見てみたんだ。そしたらコインの側面に「standing On The Shoulders Of Giants」って書いてあったんだよ。その響きがとても良かったもんだから、煙草の箱の裏に「Standing On the Shoulder Of Giants - アルバム・タイトル」って走り書きしたんだ。次の日起きた時に見直してみたら、俺って失読症かってくらい読み書きできないもんだからさ、つづりも上手くできねんだよ、「Standing On The Shoulder Of Giants~アルバム・タイトル」とでかい紙の切れ端にもう一度書いてみたらそれでもまだ言葉の響きがとてもいいなと思えたんだ。その後、Shouldersのsが抜けていることに気付いたんだけど、最後の小さいsが邪魔に思えて、くっつけるのはやめたんだ。壮大な意味や深いスピリチュアルな意味なんてのは全くないんだよ。
「Be Here Now」を振り返ってみて、「Standing On The shoulder of Giants」こそ「(What's The story) Morning Glory」を引き継ぐアルバムとしてふさわしいと考えていますか?
ノエル:このアルバムこそ3ndアルバムとされるべきだよ、そう、前回おれ達は基本的にスタジオに縛られてたんだ。1つじゃない色んな理由でな。ほんとはそうするべきじゃなかった。2年間の休暇を取るべきだったんだ。だけど、分かるだろ、それは数多くあるシチュエーションの中の一つの選択に過ぎなかったんだ。時間が余ってると、人は面倒を起こしがちだ。俺達はアルバムをぶっ続けで作るという決断をしたけど、それは間違った行動だった。今回のアルバムが、これからもずっと俺にとっての3ndアルバムになるだろう。「Be Here Now」にも良い曲はあるが、11曲のうち良いのは3つくらいで、しかもそれらですら満足のいく出来じゃない。俺には、今回のやつが3ndアルバムなのさ。実際のところは2ndアルバムだな、俺は「Morning Glory」さえ、気に入ってないもんでね。
本当に?
ノエル:「Wonderwall」「Don’t Look Back In Anger」「Champagne supernova」「Cast No Shadow」はいい。でも、残りはクソさ。正直、聴き返してみると、ただのインディーズバンドみたいに聞こえるんだ。
最近のテレビ・インタビューで、あなたは「Be Here Now」のレコーディング風景を次のように描写してくれました。「明かりはついてた、だけど、誰もいなかった」。これはセッションの様子を表現しているの?
ノエル:覚えてないな、正直に言うけど、俺はレコーディング中盤に起こったこととレコーディングを終えた後のことを一切覚えていないんだ。知っての通り、俺達は、4・5年ほどラリッぱなしだったもんでね。俺達は世界で一番ビッグなバンドだった、最もたくさんレコードを売り、最もたくさんのオーディエンスの前でプレイし、最もたくさんの国をまわったからね。だから俺達は決意したんだ、楽しんで笑いながらやっていこうってね、だってこんなことがいつまで続くかなんて誰にも分からないだろ?知っての通り、俺は一番良かった時期のことを思い出せない。だけど夜に目を赤くして、一日24時間のうち8時間泣いて過ごしても何の意味もないだろう。これまで俺達が歩いてきた道のりには、何年か、本当に本当に輝いてた時期があった。だけど、俺はその大半を思い出せないんだ。
どうして遠いところで長い休暇を取りたくなったのでしょう?
ノエル:ああ、退屈だったからさ。これが大きな理由。他の理由としては、健康上の問題だな。3つ目の理由、これが一番重要なんだ、俺が一番得意なことは曲を書くことなんだけど、曲を書くのが大好きでたまらないのに、同時にその行為に苦痛を覚えるようになっていたからさ。そうなってくると、些細なことにイラついてしまう 。大勢の知らない奴らと家で過ごすのにうんざりしてたし、毎日頭痛と共に目覚めるのにもうんざりしていた。1週間のうち6日もだぜ。それでバンドと、曲作りのためのインスピレーションを失ってしまっていた。自分自身が誰なのか忘れちまってた。だから決めたんだ、全てをゼロにするために一旦休もう。それは半年間休暇をとることを意味していた。そうすることによって、俺は自分自身を取り戻すことができたんだ。それで今の2年間があるんだと思う。
あなたは何故今回のアルバムに非常に満足しているのでしょう?音楽的にも歌詞においても方向性が定まっているから?
ノエル:俺は、自分がやってきたことに満足したことはないし、これからも満足することなんてないさ。自分の頭の中で鳴っているレコードを再現するのは難しすぎるし、スタジオの中では全員が意見を持たなきゃならないからね。それで、最後にはいかに妥協をするかってことになる。いつか、傑作を作りたいと思っている。その境地にはまだ達していないけれど、俺達の進んでいる方向は間違ってはいないんだ。「Standing On The Shoulder Of Giants」の先に、傑作が待っているのさ。
何年か前、リアムにインタビューした時に、私達取材陣はあなたがケミカル・ブラザーズとプレイしたことが話題になって、次のOASISのアルバムはダンス色を帯びる可能性もあるのではないか、と話したんですよ。そしたらリアムは「ファッキンダンスだと!?おれはロックだ。ワルガキのためのロック。新しいレコードの中には、ダンス・ループのやつも出てくるようにはなってるけど、メインってわけじゃないぜ」と言ってました。
ノエル:よし、君に忠告しておこう、奴の口からどんな台詞が出てきても、一切気に留めるな。わかったか?
あなたは「Fuckin' In The Bushes」や「Gas Panic」のような楽曲の出来に満足しているのでは?これらの曲は他の曲とはだいぶ違う雰囲気を持っていますよね。
ノエル:全体的に見て、つまりOASISも含めて、俺が関わった楽曲の中で一番ベストな出来だと思える1曲に「Setting Sun」があるんだ。ケミカル・ブラザーズと作った曲さ。この曲は、他の連中が何と言おうと、俺がこれまで作ってきた曲の中でベスト5に入るできだと思う。リアムは完全に否定してるけどね、なぜならこの曲にやつは関わってないからさ、まあしょうがねえよな。俺とあいつはいつもこんな感じさ。俺達が5ピースのロックンロールバンドを続けられるうちに、サウンドをよりおもしろくするために、これからは色んな工夫をしていくつもりだよ。スタジオで同じコードをずっとかき鳴らしても退屈だろ。これは別にOASISがこれまでよりラジカルになったっていうんじゃないぞ。俺にとってはラジカルっていうほどのもんでもない、でも次のは、分かるだろ、次のアルバムは、バンドとしてグレイトなやつになる。ラストアルバムはいつまでもラストじゃない。いつだって何かやることはあるし、それにOASISはバンドだ、近い将来コケるために結成したんじゃない。俺達は正しい目的地に向かってる。自分達を、そう、今でもSex Beatlesだと思ってるんだ。
リアム作の「Litte James」。この曲は、ポール・マッカートニーの「Hey jude」やジョン・レノンの「Beautiful Boy」への回答と捉えていいのでしょうか?
ノエル:あいつが曲を作りながらそういったことを考えていたとは思えないね。「俺は今日俺流Hey Judeを作るぞ」なんて考えて曲を作るやつはいねえだろ。一般的な意見はさておき、そういう曲は雰囲気が全てなんだよ。バンドってのは、俺は俺、リアムはリアムの曲を書く、それだけのことなんだ。「Little James」が「Hey Jude」から生まれたように聞こえるのは、最後に「ナ、ナ、ナ」っていうハミングがたくさん入ってるからだろう、入れない方がいいって言われたみたいだけどさ、でもリアムに話をする時は、当たり障りのないことを言ったほうが無難だろ。それでビートルズの感じが入っちまったんだ。だけどあいつは最初からビートルズみたいに聞こえるサウンドを作りたくてそういうサウンドを作りあげたから狙い通りってわけさ。俺は、自分の曲に関しては誰からの干渉も受けなかった。もし誰かが俺の曲にこうした方がいいと言ってきても聞き入れなかっただろう。これっぽっちもね。リアムも同じさ、わかるだろ、あいつはギャラガー家の血をひいてる、俺達はアドバイスを聞かないんだ。口出しするのは得意だが、意見を聞くってことができないのさ。
ノエル:ボーンヘッドの時は、特に何も、だね。そうなるまでの経過を見てきたようなもんだから驚きもしなかったさ。ギグズの場合は一晩で突然に訪れた。だからあれは本当にきつかったな。だけど、あの二人が去った夜、俺は一人で今後のことを考えてケリをつけたんだ。その夜で解決さ。次の日起きた時にすでに俺はこれからすべきことを考えていたってわけ。まあ、バンドの他の連中はまだ動揺していたけど、だけどわかるだろ、月曜の夜に危機的状況だったとしても火曜の朝には単なるやっかいごとさ。結局はそれほど大きな問題じゃなくなるんだ。
新たに加入したメンバー、ゲムとアンディは今までのところどうですか?
ノエル:俺達は以前からHeavy StereoとRideのファンだったんだ。両方のバンドとギグを行ったこともあるしどういう人間なのかもわかっていた。そういう仲だったから、今は家族のような存在になってるんだと思う。だけど、まずは何より二人が本当に良いミュージシャンだってとこかな。最初にリハーサルした後、俺達はギグをやるためにアメリカに行ったんだ。そして、そう、ほんとに、ほんとにうまく馴染んだんだよな。
新旧まじったメンバー達の足並みを揃えるために、新しいメンバーにどのようにアプローチして育てているんですか?彼らに特定のパートを指導したりしてるんですか?それとも曲のある程度の部分は自由にやってもいいという姿勢を取っているのでしょうか。
ノエル:う~ん、練習用にいくつかスコアは渡したよ。でもライブバージョンは渡してない。レコードだけだ。だって、曲は普通プレイするとどっちにしろだいぶ変わるもんだからな。そんなわけで俺は二人にレコードを渡してこう言ったんだ。「見ろ、パートが書いてあるよな。だけど自分が正しいと思うように演奏すればいい、それでみんながダメだと思えば、その時は演奏を止めてお前に言ってやる。もし止めなければそのまま続けてくれ」とね。今のところ止める必要はないみたいだけどな。二人にとって特に難しいパートはないみたいだ。それから、俺達みたいなバンドに入るとなったら、まずはロックンロールバンドだってことを忘れちゃいけない。実験的なアート・バンドじゃないし、とにかくそういうのとは違うんだ。だから、みんなかなり自由にやることができるのさ。曲の構成は大体決まってるから、あちこちにむやみに展開していくことも全くない。普通は、ヴァース、コーラス、ヴァース、ギターソロ、コーラス2回、そんでおしまい。だから、このやり方で大分規律正しく実行されてるってこと。あの二人は、音楽に新しい輝きを加えてくれるよ。
あなた達が演奏している時、彼らが曲に少しだけ新鮮さを加えているように感じます。そう思いませんか?それは彼ら二人が曲にそこまで「近く」ないからだと思うのですが。
ノエル:そうだな、なにより一番大切なことは俺達がバンドとして成り立ってるって事だな。そう、ほんと新しいグループみたいなんだよ。正直に言おう、おれはもうリード・ギターを積極的に弾かなくてもいいんだ、何故ならゲムはおれよりもよっぽど上手いリード・ギタリストだからさ。だからおれはただリズム・ギターだけ弾いて、歌やバック・ヴォーカルに専念できる。アンディはただただすごい、すっごいベースプレーヤーなんだ。だけど彼は同時にアランに合わせてプレイしている。過去の音源の方が良く聞こえるってことは2度とない。カバーバンドがおれ達の曲をうまくプレイしてるみたいだけど、リハーサルはほんとに順調で、全部の音がおれ達がやったどのショーよりも、2割増しで良かったね。リハーサルが終わって、ライブをやる頃には、5割増しになってるだろうな。
「Go Let It Out」のプロモーション・ビデオでは、リアムがでたらめにギターを弾いていますが、あれはただの小道具なのでしょうか、それとも彼は真剣にステージで演奏するつもりなのでしょうか?
ノエル:ただの小道具だよ。リアムは自分が作った歌なら弾けるけど他の曲は出来ないと思う。今回のアルバムでは1曲も弾いてない、俺が寝てる時か何かに弾いてたんじゃなければね。だから、No、あれはビデオ用の小道具さ。現時点で、OASISには十分ギタリストがそろってるんだ。
「Standing On The Shoulder Of Giants」というタイトルは、どのようにして名づけられたのでしょうか。煙草の箱の裏に殴り書きしたというのは本当ですか?
ノエル:うん、田舎の片隅のスタジオでちょうどレコーディングを終えた時だったな、そのまま地元のパブに飲みに行ったんだ。だいたい明け方4時頃だったんだけど、それまでの5年間がめちゃくちゃ忙しかったもんで、俺は2ポンド硬貨ろくに見たことがなかったのさ、で、灰皿の近くに1個コインが転がっているのを見つけて、それを手にとって真剣に見てみたんだ。そしたらコインの側面に「standing On The Shoulders Of Giants」って書いてあったんだよ。その響きがとても良かったもんだから、煙草の箱の裏に「Standing On the Shoulder Of Giants - アルバム・タイトル」って走り書きしたんだ。次の日起きた時に見直してみたら、俺って失読症かってくらい読み書きできないもんだからさ、つづりも上手くできねんだよ、「Standing On The Shoulder Of Giants~アルバム・タイトル」とでかい紙の切れ端にもう一度書いてみたらそれでもまだ言葉の響きがとてもいいなと思えたんだ。その後、Shouldersのsが抜けていることに気付いたんだけど、最後の小さいsが邪魔に思えて、くっつけるのはやめたんだ。壮大な意味や深いスピリチュアルな意味なんてのは全くないんだよ。
「Be Here Now」を振り返ってみて、「Standing On The shoulder of Giants」こそ「(What's The story) Morning Glory」を引き継ぐアルバムとしてふさわしいと考えていますか?
ノエル:このアルバムこそ3ndアルバムとされるべきだよ、そう、前回おれ達は基本的にスタジオに縛られてたんだ。1つじゃない色んな理由でな。ほんとはそうするべきじゃなかった。2年間の休暇を取るべきだったんだ。だけど、分かるだろ、それは数多くあるシチュエーションの中の一つの選択に過ぎなかったんだ。時間が余ってると、人は面倒を起こしがちだ。俺達はアルバムをぶっ続けで作るという決断をしたけど、それは間違った行動だった。今回のアルバムが、これからもずっと俺にとっての3ndアルバムになるだろう。「Be Here Now」にも良い曲はあるが、11曲のうち良いのは3つくらいで、しかもそれらですら満足のいく出来じゃない。俺には、今回のやつが3ndアルバムなのさ。実際のところは2ndアルバムだな、俺は「Morning Glory」さえ、気に入ってないもんでね。
本当に?
ノエル:「Wonderwall」「Don’t Look Back In Anger」「Champagne supernova」「Cast No Shadow」はいい。でも、残りはクソさ。正直、聴き返してみると、ただのインディーズバンドみたいに聞こえるんだ。
最近のテレビ・インタビューで、あなたは「Be Here Now」のレコーディング風景を次のように描写してくれました。「明かりはついてた、だけど、誰もいなかった」。これはセッションの様子を表現しているの?
ノエル:覚えてないな、正直に言うけど、俺はレコーディング中盤に起こったこととレコーディングを終えた後のことを一切覚えていないんだ。知っての通り、俺達は、4・5年ほどラリッぱなしだったもんでね。俺達は世界で一番ビッグなバンドだった、最もたくさんレコードを売り、最もたくさんのオーディエンスの前でプレイし、最もたくさんの国をまわったからね。だから俺達は決意したんだ、楽しんで笑いながらやっていこうってね、だってこんなことがいつまで続くかなんて誰にも分からないだろ?知っての通り、俺は一番良かった時期のことを思い出せない。だけど夜に目を赤くして、一日24時間のうち8時間泣いて過ごしても何の意味もないだろう。これまで俺達が歩いてきた道のりには、何年か、本当に本当に輝いてた時期があった。だけど、俺はその大半を思い出せないんだ。
どうして遠いところで長い休暇を取りたくなったのでしょう?
ノエル:ああ、退屈だったからさ。これが大きな理由。他の理由としては、健康上の問題だな。3つ目の理由、これが一番重要なんだ、俺が一番得意なことは曲を書くことなんだけど、曲を書くのが大好きでたまらないのに、同時にその行為に苦痛を覚えるようになっていたからさ。そうなってくると、些細なことにイラついてしまう 。大勢の知らない奴らと家で過ごすのにうんざりしてたし、毎日頭痛と共に目覚めるのにもうんざりしていた。1週間のうち6日もだぜ。それでバンドと、曲作りのためのインスピレーションを失ってしまっていた。自分自身が誰なのか忘れちまってた。だから決めたんだ、全てをゼロにするために一旦休もう。それは半年間休暇をとることを意味していた。そうすることによって、俺は自分自身を取り戻すことができたんだ。それで今の2年間があるんだと思う。
あなたは何故今回のアルバムに非常に満足しているのでしょう?音楽的にも歌詞においても方向性が定まっているから?
ノエル:俺は、自分がやってきたことに満足したことはないし、これからも満足することなんてないさ。自分の頭の中で鳴っているレコードを再現するのは難しすぎるし、スタジオの中では全員が意見を持たなきゃならないからね。それで、最後にはいかに妥協をするかってことになる。いつか、傑作を作りたいと思っている。その境地にはまだ達していないけれど、俺達の進んでいる方向は間違ってはいないんだ。「Standing On The Shoulder Of Giants」の先に、傑作が待っているのさ。
何年か前、リアムにインタビューした時に、私達取材陣はあなたがケミカル・ブラザーズとプレイしたことが話題になって、次のOASISのアルバムはダンス色を帯びる可能性もあるのではないか、と話したんですよ。そしたらリアムは「ファッキンダンスだと!?おれはロックだ。ワルガキのためのロック。新しいレコードの中には、ダンス・ループのやつも出てくるようにはなってるけど、メインってわけじゃないぜ」と言ってました。
ノエル:よし、君に忠告しておこう、奴の口からどんな台詞が出てきても、一切気に留めるな。わかったか?
あなたは「Fuckin' In The Bushes」や「Gas Panic」のような楽曲の出来に満足しているのでは?これらの曲は他の曲とはだいぶ違う雰囲気を持っていますよね。
ノエル:全体的に見て、つまりOASISも含めて、俺が関わった楽曲の中で一番ベストな出来だと思える1曲に「Setting Sun」があるんだ。ケミカル・ブラザーズと作った曲さ。この曲は、他の連中が何と言おうと、俺がこれまで作ってきた曲の中でベスト5に入るできだと思う。リアムは完全に否定してるけどね、なぜならこの曲にやつは関わってないからさ、まあしょうがねえよな。俺とあいつはいつもこんな感じさ。俺達が5ピースのロックンロールバンドを続けられるうちに、サウンドをよりおもしろくするために、これからは色んな工夫をしていくつもりだよ。スタジオで同じコードをずっとかき鳴らしても退屈だろ。これは別にOASISがこれまでよりラジカルになったっていうんじゃないぞ。俺にとってはラジカルっていうほどのもんでもない、でも次のは、分かるだろ、次のアルバムは、バンドとしてグレイトなやつになる。ラストアルバムはいつまでもラストじゃない。いつだって何かやることはあるし、それにOASISはバンドだ、近い将来コケるために結成したんじゃない。俺達は正しい目的地に向かってる。自分達を、そう、今でもSex Beatlesだと思ってるんだ。
リアム作の「Litte James」。この曲は、ポール・マッカートニーの「Hey jude」やジョン・レノンの「Beautiful Boy」への回答と捉えていいのでしょうか?
ノエル:あいつが曲を作りながらそういったことを考えていたとは思えないね。「俺は今日俺流Hey Judeを作るぞ」なんて考えて曲を作るやつはいねえだろ。一般的な意見はさておき、そういう曲は雰囲気が全てなんだよ。バンドってのは、俺は俺、リアムはリアムの曲を書く、それだけのことなんだ。「Little James」が「Hey Jude」から生まれたように聞こえるのは、最後に「ナ、ナ、ナ」っていうハミングがたくさん入ってるからだろう、入れない方がいいって言われたみたいだけどさ、でもリアムに話をする時は、当たり障りのないことを言ったほうが無難だろ。それでビートルズの感じが入っちまったんだ。だけどあいつは最初からビートルズみたいに聞こえるサウンドを作りたくてそういうサウンドを作りあげたから狙い通りってわけさ。俺は、自分の曲に関しては誰からの干渉も受けなかった。もし誰かが俺の曲にこうした方がいいと言ってきても聞き入れなかっただろう。これっぽっちもね。リアムも同じさ、わかるだろ、あいつはギャラガー家の血をひいてる、俺達はアドバイスを聞かないんだ。口出しするのは得意だが、意見を聞くってことができないのさ。
