ジュールズがあなたのレーベルSour Mashと契約を結ぼうとしてるって本当?
ノエル:デモは持ってるよ、たぶんデビューEPになると思う。最高だぜ。音もメロディも…すぐにわかったよ、良いものを持ってるってね。だから俺は飛行機を手配して彼らに会いに行こうとしてたんだけど、その矢先にRough Tradeと契約してしまったらしい。Sour Mashは全て俺のポケットマネーで経営してるから、どちらにしろ彼らを雇う余裕なんてないしね
喧嘩もようやくおさまって、リアムはお詫びに何かしてくれました?
ノエル:(しばらく黙る)そりゃ難しい質問だな。アナイスには優しくしてくれるぜ。あいつは大人に対しては間抜けな態度しかとらないが、子供と一緒に遊んでいると、とても穏やかになるんだ。それに俺は優しい言葉をかけられるのは基本的に苦手なんだよ。例えば、自分の誕生日も隠そうとする。誕生日のプレゼントは気恥ずかしくてしょうがないからな。悪いのはみんなじゃなくて、そういう風にしか思えない俺なんだけど。
もっと手を加えれば名曲になったのに、など発売したレコードで後悔することはありますか?
ノエル:「Masterplan」を、B面としてリリースせずに「Be Here Now」に入れておけば良かったとは思うな。でも「Don’t Go Away」が「(What’s The Story) Morning Glory?」に収録されていたとしても、あのアルバムはUKミュージックシーンでTop10内に入る名作だっただろう。それはそれとして、俺は過去のものを変えようとはまず思わない。
では未発表曲が3枚組みのボックスセットで発売されることはないと?
ノエル:オーウェン・モリスと「Be Here Now」をレコーディングしてた時に、もっと曲はないのかと聞かれたよ。それをきっかけにさらに8、9曲くらいは書いたんだ。レコーダーを送って、今からリリースできるものはないか聞いてみよう。
これは好みの問題かもしれませんが、Qの100 Greatest Albums Of All Timeの1位に「OK Computer」が来たのには腹が立ちました。
ノエル:バンドは別として、あいつらのレコード自体は好きだぜ。「The Bends」は最高のアルバムだが、「OK Computer」と「Amnesiac」に関しちゃ…みんなが何をそんなに大騒ぎしてるのか、俺にはわからない。あの2つのアルバムで、Radioheadにしか出せない音ってのはないだろう。本当の1位はピストルズの「Never Mind The Bollocks」。あの音は唯一無二のものだと思う、アルバムをリリースした後すぐに解散してるしな。「Definitely Maybe」をレコーディングしてる時は、あのアルバムをノンストップで聴いてたよ、当時の俺達にとっては、全ての音楽をはかる基準だったんだ。それとThe Whoの「Live At Leeds」もね。強烈な何かが迫ってこないレコードは全てゴミだ。
変なことをお尋ねしますが、神の存在を感じるような体験をしたことはありますか?
ノエル:ないよ、でも最近、サラと一緒にマンチェスターでU2を見に行った時には、二人で「ボノの宗教観は意味不明だな」って思ってさ。だからギグの後に、ボノと二人でテーブルを挟んで、彼の宗教観について3時間ほど話をしてみた。「ありゃどういう意味だ?俺はカトリックの元で育ったから、全然意味がわからないよ」ってね。どうやら「問題が起きたら、神の元に行って、手助けしてくれるよう頼め」というのがやつの考え方らしいな。つまり学校で教わったような「飲むなかれ、セックスするなかれ、ドラッグをやるなかれ、毎日教会に行け」とは全く違う考え方ってことさ。その時はそれで終わって思い出すこともなかったんだけど、2日後だ、なんとボノから2冊の本が届いた。「君が本当に興味をもっているのかどうかはわからないけど、この2冊が君の理解を助けてくれるはずだ」と書かれたメモも一緒にね。何てやつだ!あいつの父親は死に際に「本を2冊買って、ノエルに贈りなさい」と言ったに違いないぜ!まあ、父親はまだ生きてるようだがな。俺は来月休暇を取ってるから、隅から隅まで読むつもりだよ。
前回のインタビューで、アイルランドに引っ越さないのは、縄張りを侵されるのをメグが嫌がるからと言ってましたね。彼女との関係も過去のものとなった今、ダウキーに引っ越す気はありませんか?
ノエル:もしアイルランドに引っ越すなら、徹底的にリサーチした末、チャールズタウンに落ち着くだろう。先週祖母の追悼でそこに行ってきたんだ、言うまでもなく朝の4時半まで、叔母や叔父と酒三昧さ。俺が翌日の朝10時半には帰りの飛行機に乗る予定があることを言い訳に帰ろうとすると「それなら一日泊まってけ」と来た。素晴らしいね。あそこで連発されるジョークは「お前はロックスターなんかじゃなくて、俺のいとこだ」なんだからな。
アイルランドの南部はどうです?
ノエル:俺がアイルランドに住まない理由の一つは、あの国の公共医療サービスにあるんだ。伯父が癌でゴールウェイ病院に入院しているんだけど、可哀想でしょうがない。一緒に飛行機に乗せて連れてきたかったが、わかるだろ、昔気質の人だから、家族と一緒にいたいみたいでね。医療以外については、アイルランドは大好きだよ。
「対テロ世界戦争」についての考えをお聞かせください。
ノエル:つまりこれまでに世界中で浪費されてきた500億ドルについて、ってことか?何も得るものはないさ、確実だ。ビン・ラディンがどこに潜伏してるのかわかってるのか?もし中国にでもいたとしたらどう対応するつもりだ?テロ対戦争を名目に、ベルファストに米海軍特殊部隊や海兵隊を送り込んで、IRAや国粋主義者を追い出すつもりなのか?
プライマル・スクリームは「Bomb The Pentagon」という曲を書くことで、不支持を表明したように思えますが。
ノエル:俺が知ってるマニってやつは、追い出されてたよ…パブからな!あいつらいつも攻撃的で、暑苦しいよな、でも最高のバンドだぜ!OASISには「Kick Out The Jams」も「Come Together」も「Vanishing Point」も作れない。俺達はエレクトロニックには詳しくないから。少なくとも彼らはManic Street Preachersみたいな嫌らしいシニカルさはない。Manicsがカストロに会ってるところを見たか?20世紀で最も影響的なリーダーと顔を合わせながら、ニッキー・ワイアが言ったことはこんなくだらないことだぜ、「ノエル・ギャラガーはトニー・ブレアと握手をして、俺達は今カストロと会っている」。それを聞いて俺は「今がお前らの最も輝ける瞬間だから、せいぜい楽しみな。それと、いまだに俺を引き合いに出したいみたいだな、どうもありがとよ!」。今でもカストロの世界とやらに憬れを抱いたままらしい。俺はちっとも魅力を感じない。今度ニッキーに会ったら「さっさとお得意のナースのコスプレでもして、大学に戻れよ」と言っておくよ。
今ではあなたも、レコード会社経営にたずさわってるわけですが、アラン・マッギーがクリエイション・レコーズの件で苦労してたことにも、今では理解があるのでは?
ノエル:「苦労」?俺のおかげでマッギーは1700万は稼げたわけだから、悪いことをしたなんてちっとも思ってないぜ。クリエイションがつぶれた後、マッギーは、OASISの存在が破産にどう関わっただの色々話してたよな、よく言うぜ。実際彼がどう表現したかまでは覚えてないけど、確かこんな感じだ、「私がいなくなって一番影響を受けたのは、OASISのレコード売り上げだ。私の想像力を得られなくなった分マイナスになったわけだから」。なんだって?あいつの想像力なんてOASISのレコードには関係ないだろ!というか、OASISの曲を書いたのは俺で、マッギーとはレコードを一緒に作っただけだ。そしてそんなクリエイションとの関係ももう終わった。「Some Might Say」はシングルにすべきじゃないと言われたが、今では90年代の代表曲になってることからも、彼の限界がわかるだろう。
ものすごい速さで2000万ユーロを使い果たすあなた達を見て、アラン・マッギーは次のレコードを急いだのでは?
ノエル:Poptones(アラン・マッギーがクリエイションの次に立ち上げたレコード会社)でってことか?パンクロック専門レーベルとして名を上げようと躍起だったよな、The Cosmic Rough Ridersなんかと契約したりしてさ。cosmic(宇宙)という名前に反してみみっちい、しかもパンクでもなんでもないバンドとだぜ。一度見かけたことがあるが、ローディ集団にすぎなかったぜ。まあ、マッギーにしちゃよくやってるよ。投資までして、あんなバンドをビッグにしようと試みるとは。El Vezを聴いて夢中になるやつなんていねえだろ!?
ローディといえば、インスパイラル・カーペッツでローディをしてた頃はツアーTシャツに首から鍵束をぶら下げる、つまりお決まりのファッションをしていたのですか?
ノエル:まさか!一度着けてるTシャツを脱げと言われたことはあるぜ。ストーン・ローゼズのロゴ入りで、ほしくなったらしい。俺はローディ界で、買収されない男として有名だったんだ。インスパイラルはまるで、学生自治会のようなバンドだった。つまり、器材も何もかも自分たちで運ぶんだ!「おい、ジェレミー、早くこれを5階まで持ってけよ!」。実に笑える。リバプールにある給付丁で手当てをもらおうとしてるトム・インスパイラルに会ったんだ。解雇されてから5年たったころだった。イギリス名物の行列に並んでる彼に「で、今何してるんだ?」と聞かれて俺は笑ってみせて「まあ聞きな、かくかくしかじかさ」とOASISのことを話してやったよ。
インスパイラルのおさがりのグルーピーを引っかけたりしたことは?
ノエル:そんな連中いらねえよ。グルーピーってのは、80年代の遺物だぜ。ギグを見に来るのにネッズ・アトミック・ダストビンみたいな格好をしたり、バカみたいにヒラヒラした服を着けたり。そんなの俺にとってはセクシーでもなんでもないんだ。
Barry Mooncultsって今何してるんでしょうね。
ノエル:頭に花をつけて踊るやつか?あのFlowered Upの中でも才能あふれるリアム・マーヘルは、「Dark Side Of The Spoon」という新曲を出すみたいだぜ。ヘロイン中毒が正気に戻る時のBGMに最適だ!
ケリー・ジョーンズの「ドラッグ根絶のためにテレビで莫大な金を使って広告を出すよりも、ショーン・ライダーを教えてやったほうが効果がある」という意見には賛成?
ノエル:そりゃそうだろう。酒を飲みながらドラッグをやると、ドラッグ単独の時よりダメージは大きくなるんだ。止めてよかったよ。まともになってみると、周りのやつがドラッグにはまりこんでありえないくらい馬鹿になってく様子を見てるうちに「早く家に帰らせてくれ!」と思うんだ。
マンチェスター・シティに、リチャード・ダンを迎えることが出来て喜んでると聞きました。
ノエル:今シーズンのオープニングゲームで彼を見たが、なかなか良いね。統一されたディフェンスを行うにはケヴィン・キーガンが邪魔だけど、彼は人を動かすのが得意だから、リチャードの良い所を引き出してくれるだろう。今すぐ出て行ってほしいのはパオロ・ワンチョペだ。南米選手権で良い成績を残したからと、3億円上乗せして金額提示して、マン・シティを捨ててワットフォードに移籍しやがったサル野郎さ。とんでもないところにばかりボールを蹴りやがって!
この10年を振り返って、今思えばバンドのイカれ様を表す瞬間を教えてください。
ノエル:ある霧がかった朝、ネブワースに向けてロールスロイスでドライブしたんだ。俺は車から出て、屋根に座ってこう思った。「今こそ力を見せる時だ!」ってね。そしてあの2日間のギグをかまして俺達は世界一のバンドになった。まずはこれが一つだな。二つ目は首相官邸を訪問したことだ。配管工としてじゃなくてれっきとしたゲストととしてだぜ。中を見れて嬉しかったけど、今思い出すと、俺は「新しい労働党」の宣伝として使われただけだったんだな。俺達はトニー・ブレアは第2のジョン・F・ケネディだと思っていたのに、箱を開ければスポークスマンつきのジョン・メイジャー(サッチャー政権下の大蔵大臣)に過ぎなかったわけだ。
ノエル:デモは持ってるよ、たぶんデビューEPになると思う。最高だぜ。音もメロディも…すぐにわかったよ、良いものを持ってるってね。だから俺は飛行機を手配して彼らに会いに行こうとしてたんだけど、その矢先にRough Tradeと契約してしまったらしい。Sour Mashは全て俺のポケットマネーで経営してるから、どちらにしろ彼らを雇う余裕なんてないしね
喧嘩もようやくおさまって、リアムはお詫びに何かしてくれました?
ノエル:(しばらく黙る)そりゃ難しい質問だな。アナイスには優しくしてくれるぜ。あいつは大人に対しては間抜けな態度しかとらないが、子供と一緒に遊んでいると、とても穏やかになるんだ。それに俺は優しい言葉をかけられるのは基本的に苦手なんだよ。例えば、自分の誕生日も隠そうとする。誕生日のプレゼントは気恥ずかしくてしょうがないからな。悪いのはみんなじゃなくて、そういう風にしか思えない俺なんだけど。
もっと手を加えれば名曲になったのに、など発売したレコードで後悔することはありますか?
ノエル:「Masterplan」を、B面としてリリースせずに「Be Here Now」に入れておけば良かったとは思うな。でも「Don’t Go Away」が「(What’s The Story) Morning Glory?」に収録されていたとしても、あのアルバムはUKミュージックシーンでTop10内に入る名作だっただろう。それはそれとして、俺は過去のものを変えようとはまず思わない。
では未発表曲が3枚組みのボックスセットで発売されることはないと?
ノエル:オーウェン・モリスと「Be Here Now」をレコーディングしてた時に、もっと曲はないのかと聞かれたよ。それをきっかけにさらに8、9曲くらいは書いたんだ。レコーダーを送って、今からリリースできるものはないか聞いてみよう。
これは好みの問題かもしれませんが、Qの100 Greatest Albums Of All Timeの1位に「OK Computer」が来たのには腹が立ちました。
ノエル:バンドは別として、あいつらのレコード自体は好きだぜ。「The Bends」は最高のアルバムだが、「OK Computer」と「Amnesiac」に関しちゃ…みんなが何をそんなに大騒ぎしてるのか、俺にはわからない。あの2つのアルバムで、Radioheadにしか出せない音ってのはないだろう。本当の1位はピストルズの「Never Mind The Bollocks」。あの音は唯一無二のものだと思う、アルバムをリリースした後すぐに解散してるしな。「Definitely Maybe」をレコーディングしてる時は、あのアルバムをノンストップで聴いてたよ、当時の俺達にとっては、全ての音楽をはかる基準だったんだ。それとThe Whoの「Live At Leeds」もね。強烈な何かが迫ってこないレコードは全てゴミだ。
変なことをお尋ねしますが、神の存在を感じるような体験をしたことはありますか?
ノエル:ないよ、でも最近、サラと一緒にマンチェスターでU2を見に行った時には、二人で「ボノの宗教観は意味不明だな」って思ってさ。だからギグの後に、ボノと二人でテーブルを挟んで、彼の宗教観について3時間ほど話をしてみた。「ありゃどういう意味だ?俺はカトリックの元で育ったから、全然意味がわからないよ」ってね。どうやら「問題が起きたら、神の元に行って、手助けしてくれるよう頼め」というのがやつの考え方らしいな。つまり学校で教わったような「飲むなかれ、セックスするなかれ、ドラッグをやるなかれ、毎日教会に行け」とは全く違う考え方ってことさ。その時はそれで終わって思い出すこともなかったんだけど、2日後だ、なんとボノから2冊の本が届いた。「君が本当に興味をもっているのかどうかはわからないけど、この2冊が君の理解を助けてくれるはずだ」と書かれたメモも一緒にね。何てやつだ!あいつの父親は死に際に「本を2冊買って、ノエルに贈りなさい」と言ったに違いないぜ!まあ、父親はまだ生きてるようだがな。俺は来月休暇を取ってるから、隅から隅まで読むつもりだよ。
前回のインタビューで、アイルランドに引っ越さないのは、縄張りを侵されるのをメグが嫌がるからと言ってましたね。彼女との関係も過去のものとなった今、ダウキーに引っ越す気はありませんか?
ノエル:もしアイルランドに引っ越すなら、徹底的にリサーチした末、チャールズタウンに落ち着くだろう。先週祖母の追悼でそこに行ってきたんだ、言うまでもなく朝の4時半まで、叔母や叔父と酒三昧さ。俺が翌日の朝10時半には帰りの飛行機に乗る予定があることを言い訳に帰ろうとすると「それなら一日泊まってけ」と来た。素晴らしいね。あそこで連発されるジョークは「お前はロックスターなんかじゃなくて、俺のいとこだ」なんだからな。
アイルランドの南部はどうです?
ノエル:俺がアイルランドに住まない理由の一つは、あの国の公共医療サービスにあるんだ。伯父が癌でゴールウェイ病院に入院しているんだけど、可哀想でしょうがない。一緒に飛行機に乗せて連れてきたかったが、わかるだろ、昔気質の人だから、家族と一緒にいたいみたいでね。医療以外については、アイルランドは大好きだよ。
「対テロ世界戦争」についての考えをお聞かせください。
ノエル:つまりこれまでに世界中で浪費されてきた500億ドルについて、ってことか?何も得るものはないさ、確実だ。ビン・ラディンがどこに潜伏してるのかわかってるのか?もし中国にでもいたとしたらどう対応するつもりだ?テロ対戦争を名目に、ベルファストに米海軍特殊部隊や海兵隊を送り込んで、IRAや国粋主義者を追い出すつもりなのか?
プライマル・スクリームは「Bomb The Pentagon」という曲を書くことで、不支持を表明したように思えますが。
ノエル:俺が知ってるマニってやつは、追い出されてたよ…パブからな!あいつらいつも攻撃的で、暑苦しいよな、でも最高のバンドだぜ!OASISには「Kick Out The Jams」も「Come Together」も「Vanishing Point」も作れない。俺達はエレクトロニックには詳しくないから。少なくとも彼らはManic Street Preachersみたいな嫌らしいシニカルさはない。Manicsがカストロに会ってるところを見たか?20世紀で最も影響的なリーダーと顔を合わせながら、ニッキー・ワイアが言ったことはこんなくだらないことだぜ、「ノエル・ギャラガーはトニー・ブレアと握手をして、俺達は今カストロと会っている」。それを聞いて俺は「今がお前らの最も輝ける瞬間だから、せいぜい楽しみな。それと、いまだに俺を引き合いに出したいみたいだな、どうもありがとよ!」。今でもカストロの世界とやらに憬れを抱いたままらしい。俺はちっとも魅力を感じない。今度ニッキーに会ったら「さっさとお得意のナースのコスプレでもして、大学に戻れよ」と言っておくよ。
今ではあなたも、レコード会社経営にたずさわってるわけですが、アラン・マッギーがクリエイション・レコーズの件で苦労してたことにも、今では理解があるのでは?
ノエル:「苦労」?俺のおかげでマッギーは1700万は稼げたわけだから、悪いことをしたなんてちっとも思ってないぜ。クリエイションがつぶれた後、マッギーは、OASISの存在が破産にどう関わっただの色々話してたよな、よく言うぜ。実際彼がどう表現したかまでは覚えてないけど、確かこんな感じだ、「私がいなくなって一番影響を受けたのは、OASISのレコード売り上げだ。私の想像力を得られなくなった分マイナスになったわけだから」。なんだって?あいつの想像力なんてOASISのレコードには関係ないだろ!というか、OASISの曲を書いたのは俺で、マッギーとはレコードを一緒に作っただけだ。そしてそんなクリエイションとの関係ももう終わった。「Some Might Say」はシングルにすべきじゃないと言われたが、今では90年代の代表曲になってることからも、彼の限界がわかるだろう。
ものすごい速さで2000万ユーロを使い果たすあなた達を見て、アラン・マッギーは次のレコードを急いだのでは?
ノエル:Poptones(アラン・マッギーがクリエイションの次に立ち上げたレコード会社)でってことか?パンクロック専門レーベルとして名を上げようと躍起だったよな、The Cosmic Rough Ridersなんかと契約したりしてさ。cosmic(宇宙)という名前に反してみみっちい、しかもパンクでもなんでもないバンドとだぜ。一度見かけたことがあるが、ローディ集団にすぎなかったぜ。まあ、マッギーにしちゃよくやってるよ。投資までして、あんなバンドをビッグにしようと試みるとは。El Vezを聴いて夢中になるやつなんていねえだろ!?
ローディといえば、インスパイラル・カーペッツでローディをしてた頃はツアーTシャツに首から鍵束をぶら下げる、つまりお決まりのファッションをしていたのですか?
ノエル:まさか!一度着けてるTシャツを脱げと言われたことはあるぜ。ストーン・ローゼズのロゴ入りで、ほしくなったらしい。俺はローディ界で、買収されない男として有名だったんだ。インスパイラルはまるで、学生自治会のようなバンドだった。つまり、器材も何もかも自分たちで運ぶんだ!「おい、ジェレミー、早くこれを5階まで持ってけよ!」。実に笑える。リバプールにある給付丁で手当てをもらおうとしてるトム・インスパイラルに会ったんだ。解雇されてから5年たったころだった。イギリス名物の行列に並んでる彼に「で、今何してるんだ?」と聞かれて俺は笑ってみせて「まあ聞きな、かくかくしかじかさ」とOASISのことを話してやったよ。
インスパイラルのおさがりのグルーピーを引っかけたりしたことは?
ノエル:そんな連中いらねえよ。グルーピーってのは、80年代の遺物だぜ。ギグを見に来るのにネッズ・アトミック・ダストビンみたいな格好をしたり、バカみたいにヒラヒラした服を着けたり。そんなの俺にとってはセクシーでもなんでもないんだ。
Barry Mooncultsって今何してるんでしょうね。
ノエル:頭に花をつけて踊るやつか?あのFlowered Upの中でも才能あふれるリアム・マーヘルは、「Dark Side Of The Spoon」という新曲を出すみたいだぜ。ヘロイン中毒が正気に戻る時のBGMに最適だ!
ケリー・ジョーンズの「ドラッグ根絶のためにテレビで莫大な金を使って広告を出すよりも、ショーン・ライダーを教えてやったほうが効果がある」という意見には賛成?
ノエル:そりゃそうだろう。酒を飲みながらドラッグをやると、ドラッグ単独の時よりダメージは大きくなるんだ。止めてよかったよ。まともになってみると、周りのやつがドラッグにはまりこんでありえないくらい馬鹿になってく様子を見てるうちに「早く家に帰らせてくれ!」と思うんだ。
マンチェスター・シティに、リチャード・ダンを迎えることが出来て喜んでると聞きました。
ノエル:今シーズンのオープニングゲームで彼を見たが、なかなか良いね。統一されたディフェンスを行うにはケヴィン・キーガンが邪魔だけど、彼は人を動かすのが得意だから、リチャードの良い所を引き出してくれるだろう。今すぐ出て行ってほしいのはパオロ・ワンチョペだ。南米選手権で良い成績を残したからと、3億円上乗せして金額提示して、マン・シティを捨ててワットフォードに移籍しやがったサル野郎さ。とんでもないところにばかりボールを蹴りやがって!
この10年を振り返って、今思えばバンドのイカれ様を表す瞬間を教えてください。
ノエル:ある霧がかった朝、ネブワースに向けてロールスロイスでドライブしたんだ。俺は車から出て、屋根に座ってこう思った。「今こそ力を見せる時だ!」ってね。そしてあの2日間のギグをかまして俺達は世界一のバンドになった。まずはこれが一つだな。二つ目は首相官邸を訪問したことだ。配管工としてじゃなくてれっきとしたゲストととしてだぜ。中を見れて嬉しかったけど、今思い出すと、俺は「新しい労働党」の宣伝として使われただけだったんだな。俺達はトニー・ブレアは第2のジョン・F・ケネディだと思っていたのに、箱を開ければスポークスマンつきのジョン・メイジャー(サッチャー政権下の大蔵大臣)に過ぎなかったわけだ。
