このアルバムの中に「Live Forever」や「Champagne Supernova」みたいに本当の意味で楽観的な曲はありませんね。
リアム:いつもそういうのを期待するのは無理だろ。人生は素晴らしいことばかりじゃない。
復活シングル「Go Let It Out」はとてもゆったりしてますね。
リアム:だな。
ビッグ・バンのように活動を再開するより、徐々に始めたかったの?
リアム:さあな。本当は「Fuckin’ In The Bushes」で復活したかった。
あの曲はマッド・ソングですよね、なんと形容していいかわかりません。
リアム:俺もだ。たぶんたいした意味はないと思うぜ。
サンプルと入ってるいろんな声について教えてください。
リアム:始まりに、「We put this festival on you bastards, we waited for one year for you pigs, you wanna break our walls down, well you go to hell」って言ってるだろ、ワイト島でのフェスで、たくさんのヒッピー達が柵を壊そうとしてる時のものだ。「Kids are running around naked, fucking in the bushes」って言うのも聞こえるな。それと終わりのところでは老婦人の「Music, love, life, beautiful, I'm all for it」って言う声も入ってる。、
アルバムの幕開けとしてとてもドラマティックです。
リアム:めちゃくちゃ大好きなんだよ。シングルにするべきだった。結局シングルカットはされなかったしラジオでのオンエアもなかったけど。ただただロックンロールだろ。これよりロックなものなんてないぜ。今の俺にとって、最上級のロックンロールだ。確信してる。こういう曲に関わることができて、死ぬほどハッピーさ。狂気が混じったロック、最高。
「Go Let It Out」のPVはマジカル・ミステリー・ツアーみたいです。
リアム:いや、そこまで良くないよ。あのPVはクソだぜ、俺は嫌いだ。けどそれはそれでいい、俺達のPVに良いものなんてねえからな。俺達はPVを撮るために活動してるわけじゃない、ベストは尽くすけどさ。それでOKだ。素晴らしいものなんてできない。変人はPVの中でさらに変人に映る、それもそれでいい….でも曲自体は、道化師にちっちゃな王冠に、安っぽい指輪に…。
最高ですね。
リアム:そうだよ、最高だ、わかってるわかってる。スローな曲で、あの曲と一緒に復活するべきだったかはわからないけど、でもアルバムの一部として重要だ。
ニューアルバム、OASISファンは驚くのでは?私はそうでした。
リアム:どういう風に、良い意味で?
OASISはもっとストレートなロックと共に戻ってくると思ってました。「Be Here Now」非難の後なので。でももっとシンプルにして反撃してきた。
リアム:みんなが求めるのは「Definitely Maybe」だろ。
そうは言ってませんよ。
リアム:いや俺にはわかる。そういう風にお前が話すのを聞いてるとファンがどういう反応を示すかも知ってる。確信はしてないけど。でもファンと話すと「1stアルバムは好きじゃない」と言うぜ。俺もだ。でも俺達はまだ終わっってない、終わりたくもねえしな、現在進行中だから最初のアルバムにとどまってるわけにはいかねえんだよ。
これがファンが本当に求める音なんでしょうか?
リアム:そうさ、でもさっき言ったみたいに、俺達はファンのために曲を書くわけじゃない。ファンに気に入ってもらえると嬉しいけど、無理強いは出来ないんだ。ステレオフォニックスや他のバンドを聴こうがそいつの自由。俺の問題じゃない。俺はこのアルバムが好きだし、他にも好きになるやつはいるはずだ。とにかくこれが俺達の今出したい音で、俺は気に入ってる、大好きだ、この音が大好きなんだよ。
すぐにノレるタイプの曲は多くありませんね、聴き込む必要がある。
リアム:そうだな。そりゃ良い事だと思うぜ、本当に。音楽は「聴く」ことから始まるんだから。
これであなたに非難がいくこともあると思う?
リアム:おお、あるだろうな。
矢のような非難をあびる覚悟は?
リアム:そこまでの非難はないと思うけど、何でも来い、だ。
「防弾」加工済みなわけだ。
リアム:誰かがけなしたら、乗り越えて次のアルバムをつくればいいだけのことだろ。そういうことさ。そんなんで俺が死ぬわけじゃない。実はもう次のアルバムの曲は半分くらいできてるしな。たくさん曲があるんだよ、俺達、いつも曲書いてるんだぜ。ツアーが終わったら戻ってきて、次に向けて曲を作るんだ。
圧倒的なメロディやアンセムというよりもっとダークで濃厚ですね。
リアム:うん、うん。
好きですか?
リアム:好きだよ。そういう時期に来たんだ。いつもアンセムばかり書くわけにはいかねえだろ。そういうのはもう若手に任せる。俺達は生まれ変わって何もかも最高だ。今は有名だし金もあるしパーティにも飽きた、そうなったらアンセムから卒業する時さ。くだらねえ面はたくさん見てきたしな。
これまでのアルバムより成長してる、と。
リアム:そうさ。成長してる。俺達が経験したクソみたいな事を知ってたら…そういうのはこういう曲を書く新人のためのものさ、「人生は素晴らしい、最高だぜ」。これから何が起こるのか、やつらにはまだわかってない。浮かれ騒ぐために、ああいう経験は必要なんだ。彼らが俺達が行き着いたところまで来れるかもわからない。それにその場所は結局くだらねえからな。だからこそ俺達がしてきた経験はアンセムを書くような新人に必要なものなんだ。今の俺達にも最悪なことは降りかかるし、それが作る音楽に現れてくる。曲として書けるのは、実際に感じたことだけだからな。ノエルもそうだ。だからみんながこのアルバムに良い反応を示して、俺達をもっと手厚く扱ってくれたら、次は最高のアンセムアルバムを作ってやるよ。
商業的なアルバムではありませんね。
リアム:もっと聴きこめよ。
そのことで不安になったりは?
リアム:全然。ヒットシングルをこれまで出してきたから。今俺達は人生の新たなステージに立ったと思うんだ。それがラジオで取り上げられなくても、どうでもいい。問題になるのは音楽に関する点だ。みんないつも新しい仕掛けを探し回ってるけど、俺達は原点に戻って正しいロックンロールアルバムを作ったのさ。
1位になると思う?
リアム:当然。長く続くかはわからないけどな。1位にはなるさ、OASISだから。
何曲かは長くてインストルメンタルの部分も長いよね、以前「Be Here Now」で批判されたことだけど。
リアム:結局同じだって言いたいのか?
いいえ、でもやるべきでないことをまたやったようなところもあるのでは?
リアム:ふーん、そう言う連中はクソったれだな。で、お前は何を言いたいんだ?誰がやるべきじゃないって言ったんだ?メディアか?
メディアも含めてです。
リアム:だな。メディア。そうだろうな。「そういうことはやめろ」か。でも俺は自分の靴紐も結べないような馬鹿どものために曲を書いてるわけじゃねえ。俺達がギター弾いたり、曲を作ることに口を出さねえでほしいぜ。わかるだろ?それが結論だ。あいつらが気に入らないならそれでいい。けなしても構わない。俺達はミュージシャンだ。
OASISのこれまでのアルバムが酒とコカインまみれだとしたら、今度はマリファナまみれですか?
リアム:ああ、たぶんな、その通りだ。俺達がマリファナまみれなわけじゃなくて、アルバムがだ。俺達はまともな頭だった。
シンガーとして満足のいくアルバム?
リアム:ああ、そうだよ。
インストゥルメンタルな部分が多くても?
リアム:そう、俺が歌う部分はかなり良い出来だと思うぜ。
ノエルが歌うことも受け入れた?
リアム:そうだな。
彼がアルバムでいつも何曲か歌っても気にならない?
リアム:あいつの歌だろ。
彼の曲を歌いたくなることは?
リアム:ない。「Where Did It All Go Wrong」は絶対に歌いたくない。
「Sunday Morning Call」はいいの?
リアム:試してはみたんだけど、あれはノエルの気に入ってる曲だ、あいつにとっては宝物みたいな曲なんだよ。だから俺が歌うよりノエルが歌ったほうが良いと思った。
アルバム中でもっともメロディックな曲ですね。
リアム:そうだな、俺が歌うとハードになりすぎたんだ、ソフトに歌えねえからな。
でもバラッドは歌えますよ。
リアム:うん。でもとにかくあの曲はノエルのものだ、「俺が歌う、歌いたいんだ」ってな。俺が歌ってもしその出来が良くても、きっとあいつは「いや、だめ、だめだ。気に入らねえ。蜂がうなるみたいに歌うんじゃねえよ。俺が歌う」って言うに決まってるぜ。で、ノエルが歌ったデモを俺が聴いて、「クソ、ノーコメントだ」となった。
ブリティッシュロックの将来がこのアルバムにかかってますね。
リアム:そうなの?
たぶん。
リアム:そんな重荷を俺達に押し付けんなよな。
責任が重過ぎますか?
リアム:ブリティッシュロックの将来なんて、他のクソバンドに任せればいいだろ。
リアム、みんながこのアルバムを待ってるんです。
リアム:ああ、みんな、悪いな。お前達が聴く前に、どっかのクズ野郎がけなしまくるから聴くチャンスはなくなるぜ。俺達の責任じゃない。このアルバムは俺達と、気に入ってくれたファン達のものだ。ブリティッシュロックは、くだらねえ曲をつくるバンドのものだ。それがブリティッシュロックの元さ。
でもたくさんの人が息を詰めてこのアルバムを待ってますよ、誇らしいでしょう。
リアム:そりゃな。でもそのご褒美はメディアに回って、俺達には回ってこねえんだ。
全部あなたたちのものですよ。
リアム:そう思っとけばいいさ。ブリティッシュロックはこのアルバムとは関係ない。もしみんながこれを気に入らなかったら、攻撃を受けるのは俺達だ。
OASISは今でもベストなバンドだと思いますか?
リアム:そう思うよ。俺達は一番ビッグで…いや、2年間消えたから、違うかな。消える前は一番ビッグだった。で、俺はまたその場所に戻るために努力してる途中ってわけだ。
できる?
リアム:この栄光が続かないと思ってたら、やる気ともしねえよ。さらにビッグになって良くなり続けることはできないと思うような人間なら、俺は今この場所にいない。俺達についてたファンが他のバンドを好きになっても、かまわない。俺は気にしないね。ブリティッシュロックの将来も全くどうでもいい。いいか、俺が気にすることはただ一つ、OASISだけだ。俺が自分の仕事をこなせば、それがブリティッシュロックの将来につながるんだよ。
