OASISのブレイン、ノエル・ギャラガー。
5月3日、Riverで行われるギグの前にLa Nacionに彼がぶちまけたのは、弟リアム・ギャラガー、自らの幼少時代、名声、金、OASISの未来、そしてロックスターであり父親としての生活についてだった。
Duhau Palaceの会見室のドアは開け放たれている。部屋に入ると、窓から差し込む光の中、椅子に腰掛けたノエル・ギャラガーの姿が浮かび上がった。自分の世 界に浸っている。繰り返しシャウトされる「ノエル!リアム!」というかけ声に囲まれホテルに移動したこの約10時間に思いを巡らしているのかもしれない。
もしくは自らのツアー日記の内容を思い返しているのか。2,3時間前、彼は今回4度目となる南米ツアーについて「この先嵐に襲われそうだ」と書いているのだ。それとも、レコレータのブエノス・アイレス・ホテルで昨日の朝書いたというメロディをなぞっているのか。
いずれにしろ、ブリティッシュロック史の過去15年では最も有名なロックスターであり、今はぼんやりと考えにふけっている彼の周りには、落ち着いた空気が たちこめ、ベージュの壁に囲まれた大きな部屋の真ん中で、La Nacionとのインタビューを待っていた。彼のツアー日記「Tales From The Middle Of Nowhere」にぴったりの「辺鄙な場所(In The Middle Of Nowhere)」で。
「こんにちは」とスペイン語で挨拶をすると、ノエルは我に返った素振りを見せた。ここから約1時間半、時々ワーキングクラスという原点を思い起こさせるよ うな、かつ生来の皮肉と機知で彩られた彼の思慮深い面に耳を傾けることになる。この言葉遣いの巧みさゆえに、ノエル・ギャラガーは、プレスを最も理解する (そして、操る)ミュージシャンとして知られているのだろう。
慌しいツアー日程が続いていますが、今でも楽しんでいますか?
ノエル:ステージでの1時間半は楽しいよ、最高さ。インタビューも、日光浴も、ホテルの中で休んでる時も楽しんでる。イギリスでは子供達と遊ぶのに忙しい だろ。だから部屋でくつろいでTVを見る、ツアー中はそうやってリラックスできるのが良いよな。でもこういうツアーにはどうしても余計なもんがたくさんつ いて回る。舞台裏ってやつさ、まあ必要なことだからしょうがないんだけどね。
弟さんとの喧嘩の数々や、ワールドツアー、OASISの人気の高さを見ていると、今のOASISはBeatlesというよりRolling Stonesのようですね。
ノエル:そうだな、Rolling Stonesに似てるかもしれない。でも仕方ねえだろ。U2にだってそういう時期はあったんだ、つまり、俺達みたいにスタジオにこもって音楽を作るよりツ アーをしてる時間の方が長いとさ。どっちかの道を選ばなきゃならない。俺はスタジアムで演奏するほうが好きなんだよ。
ツアーの時も、曲を書いているの?
ノエル:(驚いたように)今朝も1曲書いたぞ・・・まさか俺のことスパイしてるのか?いつもならツアーの最中には書かないんだ、何でかはわからねえけど、 でも特に今度のツアー、この2ヶ月は、何曲か書いてる。こんなに長いことツアーしてきて初めてのことだね。たぶん俺の中で何かが変わったのかもしれないけ ど、わかんねえけどな。
今後のソロ活動に向けてですか?
ノエル:活動まではしないさ、でもソロアルバムは絶対に作る。まだ何も決めてないんだ、自分にプレッシャーをかけたくないから。10月にツアーが終わって その後バンドは長い、長い、長い、それは長い休暇に入る。だから来年あたりが時期的に良いかなと思ってる。その気になったらやるよ。
常に話題の種であるリアムとの関係はどんな感じです?
ノエル:(長いこと黙り込む)成長する過程で、あいつと俺が、全く違うタイプの人間に育ったってことがよくわかったよ。でもこういうことはどんな間柄でも 起こることだろ、親友や妻、ガールフレンドに子供。俺達の関係は・・・最高じゃあないが最悪ってわけでもない。今のところはファンのこともあるからどうに かやってくよ、今夜もギグをしなきゃならねえしな。
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そして行われたのが、日曜日のギグだ。ノエル、リアム共に自らの力を最大限に発揮し、4万人を超すファン達の歓声が鳴り止むことはなかった。ノエルはギ ターでバンドにロックの鼓動を与え、90年代を象徴するバラッドを始め、ギグのスポットライトは彼に当たっていた。リアムはマイクを前にふてぶてしい面構 えですっくと立ち、その姿がスクリーンに彼の姿が映るたびに女の子達の嬌声が巻き起こる。彼の声は紛れもなくブリティッシュロック界でも唯一無二の声だ。
「俺達2人のことがここまで取り沙汰されることが俺にとっては驚きだよ」と、ノエルは続けた。
「だってOASISの音楽には全く関係ないことだろ。みんな、俺がメロディ、リアムが歌詞を書いて一緒に曲を作ったらいいのにと思ってるらしいが、そんな関係じゃねえんだよ」。
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マンチェスターで過ごしていた頃の思い出は何かあります?
ノエル:音楽とフットボールに没頭してたね。他の友達はフットボールと車だったけど、俺は音楽だった。人生において最高かつ最悪の時期だ。俺はティーンエ イジャーで、暇を持て余していて、興味のあることと言ったら女の子に、ドラッグ、音楽、フットボールだけでさ。でもそれもこれも仕事がなかったからなん だ。俺達は本当に貧乏だったんだよ。
お金持ちになってまず最初にしたことは?
ノエル:俺は本当に・・・金ってのは・・・自分が金持ちだとは思ってないんだ。金銭面で言えば、そりゃな、楽な暮らしになったさ、でもある意味では俺は金 が入る前からすでに楽しく暮らしていた。人間としてもまともだし、自分で物事を決めることもできるし、音楽が大好きで自分の音楽への愛に関してはいつでも 正直に生きてきた。家もいかにもロックスター然とした馬鹿げた見てるだけで恥ずかしくなるようなやつじゃない。家族とごく普通の生活を送ってる。金が入っ てきた時だって特別なことは何もしなかったよほんとに。まあ、ドラッグはわんさか買ったな、金持ちになったらみんなやることさ。3年間は、ドラッグに金を つぎ込んだ。でもそれも克服してこの11年間はドラッグには触ってないよ。
子供ができたことで、ロックな生活は断ち切ろうと思ったと?
ノエル:父親になってからはドラッグは一度もやってないぜ。やりたいと思ったこともねえし、それに子供達がいるところでドラッグなんて言語道断だね。結局 はロックンロールな生活って何だって話だよな。クラブで酔って騒いでしてる写真が雑誌に載ったら、こいつもあのキース・リチャーズの仲間入りだなと思われ るんだろうが、もしかしたらその週でたった1度だけナイトクラブに行ったところを撮られただけかもしれない。別に生活の変化で悩んだことはない。ベイビー シッターに子供を預けて出かけたい時はそうするし、家で過ごしたいと思ったらそうするさ。いずれにしろ、俺は父親であって、母親じゃねえんだからな。
あなたにとって音楽とは。
ノエル:俺にとって音楽は、とても個人的でスピリチュアルなものだ。俺の魂のどこかから導き出され、宙を漂い・・・グラハム・コクソンよりもギターの腕は 上だとか、コンポーザーとしてはトム・ヨークより一流だとか見せびらかすためにスタジオに行くわけじゃない。確かに俺は色んなことができるけど、最高レベ ルってわけじゃないんだ。良いギタリストだけど、最高ってわけじゃない。歌詞も結構書ける方だけど、これも最高じゃない。声も良いけど、そこまでじゃな い。だからどうしてファンがここまでついてきてくれるのかわからないんだよな。どうしてホテルの前で一日中俺の名前を叫んでいるのか。悪いと言ってるわけ じゃない、ただ面白えなと思ってさ、だってみんなが見てる俺の姿を俺は見ることができないだろう。ファンにとって俺はロックスターかもしれないけど、俺か らすれば、あくまでどこにでもいる普通の人間なんだ。
5月3日、Riverで行われるギグの前にLa Nacionに彼がぶちまけたのは、弟リアム・ギャラガー、自らの幼少時代、名声、金、OASISの未来、そしてロックスターであり父親としての生活についてだった。
Duhau Palaceの会見室のドアは開け放たれている。部屋に入ると、窓から差し込む光の中、椅子に腰掛けたノエル・ギャラガーの姿が浮かび上がった。自分の世 界に浸っている。繰り返しシャウトされる「ノエル!リアム!」というかけ声に囲まれホテルに移動したこの約10時間に思いを巡らしているのかもしれない。
もしくは自らのツアー日記の内容を思い返しているのか。2,3時間前、彼は今回4度目となる南米ツアーについて「この先嵐に襲われそうだ」と書いているのだ。それとも、レコレータのブエノス・アイレス・ホテルで昨日の朝書いたというメロディをなぞっているのか。
いずれにしろ、ブリティッシュロック史の過去15年では最も有名なロックスターであり、今はぼんやりと考えにふけっている彼の周りには、落ち着いた空気が たちこめ、ベージュの壁に囲まれた大きな部屋の真ん中で、La Nacionとのインタビューを待っていた。彼のツアー日記「Tales From The Middle Of Nowhere」にぴったりの「辺鄙な場所(In The Middle Of Nowhere)」で。
「こんにちは」とスペイン語で挨拶をすると、ノエルは我に返った素振りを見せた。ここから約1時間半、時々ワーキングクラスという原点を思い起こさせるよ うな、かつ生来の皮肉と機知で彩られた彼の思慮深い面に耳を傾けることになる。この言葉遣いの巧みさゆえに、ノエル・ギャラガーは、プレスを最も理解する (そして、操る)ミュージシャンとして知られているのだろう。
慌しいツアー日程が続いていますが、今でも楽しんでいますか?
ノエル:ステージでの1時間半は楽しいよ、最高さ。インタビューも、日光浴も、ホテルの中で休んでる時も楽しんでる。イギリスでは子供達と遊ぶのに忙しい だろ。だから部屋でくつろいでTVを見る、ツアー中はそうやってリラックスできるのが良いよな。でもこういうツアーにはどうしても余計なもんがたくさんつ いて回る。舞台裏ってやつさ、まあ必要なことだからしょうがないんだけどね。
弟さんとの喧嘩の数々や、ワールドツアー、OASISの人気の高さを見ていると、今のOASISはBeatlesというよりRolling Stonesのようですね。
ノエル:そうだな、Rolling Stonesに似てるかもしれない。でも仕方ねえだろ。U2にだってそういう時期はあったんだ、つまり、俺達みたいにスタジオにこもって音楽を作るよりツ アーをしてる時間の方が長いとさ。どっちかの道を選ばなきゃならない。俺はスタジアムで演奏するほうが好きなんだよ。
ツアーの時も、曲を書いているの?
ノエル:(驚いたように)今朝も1曲書いたぞ・・・まさか俺のことスパイしてるのか?いつもならツアーの最中には書かないんだ、何でかはわからねえけど、 でも特に今度のツアー、この2ヶ月は、何曲か書いてる。こんなに長いことツアーしてきて初めてのことだね。たぶん俺の中で何かが変わったのかもしれないけ ど、わかんねえけどな。
今後のソロ活動に向けてですか?
ノエル:活動まではしないさ、でもソロアルバムは絶対に作る。まだ何も決めてないんだ、自分にプレッシャーをかけたくないから。10月にツアーが終わって その後バンドは長い、長い、長い、それは長い休暇に入る。だから来年あたりが時期的に良いかなと思ってる。その気になったらやるよ。
常に話題の種であるリアムとの関係はどんな感じです?
ノエル:(長いこと黙り込む)成長する過程で、あいつと俺が、全く違うタイプの人間に育ったってことがよくわかったよ。でもこういうことはどんな間柄でも 起こることだろ、親友や妻、ガールフレンドに子供。俺達の関係は・・・最高じゃあないが最悪ってわけでもない。今のところはファンのこともあるからどうに かやってくよ、今夜もギグをしなきゃならねえしな。
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そして行われたのが、日曜日のギグだ。ノエル、リアム共に自らの力を最大限に発揮し、4万人を超すファン達の歓声が鳴り止むことはなかった。ノエルはギ ターでバンドにロックの鼓動を与え、90年代を象徴するバラッドを始め、ギグのスポットライトは彼に当たっていた。リアムはマイクを前にふてぶてしい面構 えですっくと立ち、その姿がスクリーンに彼の姿が映るたびに女の子達の嬌声が巻き起こる。彼の声は紛れもなくブリティッシュロック界でも唯一無二の声だ。
「俺達2人のことがここまで取り沙汰されることが俺にとっては驚きだよ」と、ノエルは続けた。
「だってOASISの音楽には全く関係ないことだろ。みんな、俺がメロディ、リアムが歌詞を書いて一緒に曲を作ったらいいのにと思ってるらしいが、そんな関係じゃねえんだよ」。
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マンチェスターで過ごしていた頃の思い出は何かあります?
ノエル:音楽とフットボールに没頭してたね。他の友達はフットボールと車だったけど、俺は音楽だった。人生において最高かつ最悪の時期だ。俺はティーンエ イジャーで、暇を持て余していて、興味のあることと言ったら女の子に、ドラッグ、音楽、フットボールだけでさ。でもそれもこれも仕事がなかったからなん だ。俺達は本当に貧乏だったんだよ。
お金持ちになってまず最初にしたことは?
ノエル:俺は本当に・・・金ってのは・・・自分が金持ちだとは思ってないんだ。金銭面で言えば、そりゃな、楽な暮らしになったさ、でもある意味では俺は金 が入る前からすでに楽しく暮らしていた。人間としてもまともだし、自分で物事を決めることもできるし、音楽が大好きで自分の音楽への愛に関してはいつでも 正直に生きてきた。家もいかにもロックスター然とした馬鹿げた見てるだけで恥ずかしくなるようなやつじゃない。家族とごく普通の生活を送ってる。金が入っ てきた時だって特別なことは何もしなかったよほんとに。まあ、ドラッグはわんさか買ったな、金持ちになったらみんなやることさ。3年間は、ドラッグに金を つぎ込んだ。でもそれも克服してこの11年間はドラッグには触ってないよ。
子供ができたことで、ロックな生活は断ち切ろうと思ったと?
ノエル:父親になってからはドラッグは一度もやってないぜ。やりたいと思ったこともねえし、それに子供達がいるところでドラッグなんて言語道断だね。結局 はロックンロールな生活って何だって話だよな。クラブで酔って騒いでしてる写真が雑誌に載ったら、こいつもあのキース・リチャーズの仲間入りだなと思われ るんだろうが、もしかしたらその週でたった1度だけナイトクラブに行ったところを撮られただけかもしれない。別に生活の変化で悩んだことはない。ベイビー シッターに子供を預けて出かけたい時はそうするし、家で過ごしたいと思ったらそうするさ。いずれにしろ、俺は父親であって、母親じゃねえんだからな。
あなたにとって音楽とは。
ノエル:俺にとって音楽は、とても個人的でスピリチュアルなものだ。俺の魂のどこかから導き出され、宙を漂い・・・グラハム・コクソンよりもギターの腕は 上だとか、コンポーザーとしてはトム・ヨークより一流だとか見せびらかすためにスタジオに行くわけじゃない。確かに俺は色んなことができるけど、最高レベ ルってわけじゃないんだ。良いギタリストだけど、最高ってわけじゃない。歌詞も結構書ける方だけど、これも最高じゃない。声も良いけど、そこまでじゃな い。だからどうしてファンがここまでついてきてくれるのかわからないんだよな。どうしてホテルの前で一日中俺の名前を叫んでいるのか。悪いと言ってるわけ じゃない、ただ面白えなと思ってさ、だってみんなが見てる俺の姿を俺は見ることができないだろう。ファンにとって俺はロックスターかもしれないけど、俺か らすれば、あくまでどこにでもいる普通の人間なんだ。
