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完売を帰したダブリンでの3日間ライブの後、OASISにうんざりした休暇を取るべきだと考えたノエル。彼は、今の心情をケビン・コートニーに事細かに話してくれた。
ギタリスト兼ソングライターであるノエル・ギャラガーの疲れの原因は、ツアーだけではないようだ。3日間ライヴの1日目が始まる数時間前、楽屋にいた彼は大きなあくびをした。それは時差ぼけや働きすぎが原因のあくびではなく、むしろ少しうんざりしているという無頓着なそれだ。基本的にノエルが何かに夢中になりすぎることは無く、それが見てとれた瞬間だった。
「俺はOASISにうんざりしている。だから、ツアーが早く終わって長い休暇を取るのが待ちきれないんだよ」。そう認めたノエル。
「もし誰かが今夜が最後のライブで、この先5ヶ月はギグをしなくてもいいと言ってくれたら最高だな。家に帰って、ビールを飲んで、テレビでフットボール観戦さ。みんな少しOASISに飽きてきたと思うんだ。俺とリアムにな。ビートルズからの影響とかドラッグや俺達のこともろもろにさ。だから休みを取る時なんだよ。ファンがOASISから離れる時間を作ったほうがいい」。
このインタビューの翌日、リアムが突然咽喉炎を理由に残りの2日間のギグを欠席した。ギグは予定通り行われたが、多くのファンはまたリアムがいつもの手を使ったと感じていた。
「OASIS の将来なんて予測できないよ。この先数ヶ月で何が起こるかも分からない」と、ノエル。
「俺達がここまで成功したことは驚くべきことだと思うよ、しかもまだ一緒にバンドをやってるだろ。今年の初めごろなんて、新しいアルバムは絶対に完成できなさそうだったし、ツアーも出来るような状態じゃなかった。けれど、アルバムを出していくらか売れて良いギグもやってきた。全体としては、俺達にとって最高の1年だった。でも、このツアーが終わったら、しばらくの間はOASISを見たり聴いたりしたくないはずさ」。
ノエルは、今回なら世間の関心から逃れることができるかもしれない。最近は、メディアでさえOASISへの関心が薄くなっている。以前なら、タブロイド紙はノエルとリアムの話を一日おきに書きたて、ギャラガー兄弟のすべての大喧嘩を慎重に書きとめ、間違って引用し、文脈を無視して解釈され無様な尾鰭を付けられていたというのに。
しかしながら最近は、話題の需要が少なくなってきて、OASISに言及しているページと言えば、レビューページくらいなもので、たいてい批評家は同じようなことを言っている。「大騒ぎされた3rdアルバム『Be Here Now』は期待はずれだった。OASISはクリエイティブな面でも商業的にもピークに達しており、あとは落ちるばかりだ」。
「そう書かれてるのか?」と、ノエルが尋ねる。
「笑えるな。それは読んでないよ。Morning Gloryの時がOASISの頂点だったとでも言いたいんだろう。でも、ニューアルバムはリリースされてから数ヶ月経った今でも、いまだに売れてるんだ。Morning Gloryと同じくらい売ろうなんてはなから思っちゃいなかったさ」。
「批評家たちはOASISに何を言いたいのかはっきりできないんじゃねえの?あいつらは他の意見を読むまで、自分達の意見を述べるのを恐れているんだよ。Morning Gloryが発売された時、あいつらはそのアルバムを酷評した。だけどキッズが他のアルバムより俺らのアルバムをたくさん買っているのを見た途端、あいつらは自分の意見をころっと変えて最高傑作だって言い始めやがった。『Be Here Now』は批評家達から最高のレビューをもらったけど、『Morning Glory』よりも売れなかっただろ、すると連中、考えを変えてこう言ったんだ。『こんなことを言うのは残念だけど、このアルバムはどうしようもない駄作だ』ってさ。自分の言ったことに責任を取ってもらいたいね。俺は自分が毎日言ってきたことに責任を取っているんだから」。
OASISはラッド・ロック最高期の終わりを表していると言う人もいる。しかし、ノエルと5分間も話せば、あなたは気づくはずだ。ノエルは賢いだけでなく、生まれながらロックンロールの才能を持っており、OASISを魅力的にすることに関してはへの異様なまでの洞察力を持っているということ、そして時に非常に相手の神経に障ることもあることを。自分の作り上げた伝説を客観的に眺めることができる彼は、大局を見据えている。
「俺はロックンロールの伝説を信じたことがないんだ。俺なんてバンドで曲を作ってギターを弾く普通の男にすぎない。その時に最高の曲が書けるようにベストを尽くすだけだ。OASISはキリストより偉大だと言ったこともないし、自分のことを天才だと言ったこともない。アホな雑誌がそう言って、みんながそう言い始めただけなんだよ。俺は天才じゃないし神がかってるわけでもない。そんなことちっとも信じられないね。特に飲み明かした翌日とかさ。ひでえ身なりで、しかもトイレの中で吐いてましたって時に、そういうのを読んでもな。鏡で自分を見ても、神様には見えない。リアムならロックンロールの伝説にぴったりくるかもな」。
彼は、ロックンロールの神話ももはや息は長くないということも十分なくらいにわかっている。OASISの伝説が必ず輝きを失う時が来ることを知っているのだ。1995年から1996年にかけてやって来てそして去って行ったOASISの時代。それはビートルズの後にイギリスで一番大きな影響力のあるバンドになった時代だ。2ndアルバム「What's The Story(Morning Glory?)はイギリスで2番目の大ヒットを記録し、The Beatlesのアルバム「Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band」の記録に達しようとしている。シングル「Wonderwall」と「Don’t Look Back In Anger」はポピュラーな賛歌となり、1996年8月に行ったネブワースでの野外ライブは、何十万人ものファンを魅了した。
「あんなことは二度とできない」と、ノエルは言う。
「あれは歴史的な瞬間だったんだ、ブリットポップの全盛期、まあ、何とでも言えばいいさ。ネブワースと同じようなギグはもうできないよ。再現しようとはするだろうが、きっと痛ましいことになるね。時代が俺達を求め、俺達はその瞬間をつかみとった。今はもう違う時代を生きている。だから次に進まなくちゃいけないんだ」。
「あの時と同じような興奮はもう感じないよ。今はもうあくまで仕事なんだ。リアムが恥ずかしいことをするまでは、楽しかったけどね。まあ、俺達を見るために金を払っているファンにとっては全然楽しくないだろう。だって、会場の外で列を作って『ギグは始まるのか?』なんてことを考えるんだぜ」。
ワールドツアーが終了してゆっくり休むことが出来るまで、OASISにはやらなけばいけないギグがまだ残っている。
新年には、アジアとオーストラリアへ出発する予定のOASIS。今夜からは、イギリスでの連日ツアーが始まり、故郷マンチェスターでギグを終える予定である。クリスマスシーズンにシングルをリリースする予定はない。評論家達は「All Around The World」がクリスマスにシングルチャート1位を獲得すると予測していたが、そのシングルは1月にリリースされることになり、スパイス・ガールズとテレタビーズのためにチャート1位の道が開かれることになった。
さあ、認めるのだノエル。リリースの予定日を後日へと遅らせたのは、OASISがフワフワしたぬいぐるみ4体と派手な女性5名に食われるを恐れているからだ。すると、彼は鼻で笑ってみせた。
「俺達がデブでマヌケな連中とThe Teletubbiesに怖気づいてるだって?そんなわけねえだろ。予定日を遅らせたのはミュージックビデオが撮り終わっていなかったからだ。チャートの順位なんて俺にとってはかまやしねえんだよ」。
「要はファンだ」とノエルは言う。彼はファンの忠誠心をあおることもしないと決めたようだった。ダフ屋がダブリン3日間ギグのチケットを300ポンドでファンに売りつける行為について、彼はどう思っているのだろう。
「どうかしてるぜ。俺だったらそんな大金を払ってまでOASISを見ようなんて思わない。そんな金があるなら、昔に戻ってSex Pistolsの1977年のギグを見に行きたいね」。
OASISの非公式サイトが閉鎖したことへの非難についてはどうだろう。非公式サイトのほとんどは商業的な利益を得ていない本物のファンによって運営されているというのに?
「俺達はそんなことやっちゃいないさ。ソニーがやったんだよ」と、ノエル。
非難の矛先がレコード会社に向けられたちょうどその時、インタビューの時間を知らせに部屋に入ってきた会社代表も不運だった。
「俺は家にコンピューターを置いてすらいないんだぜ。サイトやインターネット、ネットサーフィンのことは知っているけどさ。家にいる時は、Brookside(イギリスの連続テレビドラマ)を観たいんだ。だから、ワンルームに住んでいるどっかのバカに『俺のサイトが閉鎖された』と泣き言を言われてもな。俺を責めないでくれ。悪いのはソニーだ」。
最後に、ノエルとリアムの不安定な関係はどうなのだろう?二人はまだ兄弟喧嘩をしているのか、それともロックンロールという名の休戦中なのか?
「すべてが順調だよ。ちょうど今日リアムが俺のところにきて、俺に最高のキスをくれたよ。タブレットの消臭が効いていたな」。
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ギタリスト兼ソングライターであるノエル・ギャラガーの疲れの原因は、ツアーだけではないようだ。3日間ライヴの1日目が始まる数時間前、楽屋にいた彼は大きなあくびをした。それは時差ぼけや働きすぎが原因のあくびではなく、むしろ少しうんざりしているという無頓着なそれだ。基本的にノエルが何かに夢中になりすぎることは無く、それが見てとれた瞬間だった。
「俺はOASISにうんざりしている。だから、ツアーが早く終わって長い休暇を取るのが待ちきれないんだよ」。そう認めたノエル。
「もし誰かが今夜が最後のライブで、この先5ヶ月はギグをしなくてもいいと言ってくれたら最高だな。家に帰って、ビールを飲んで、テレビでフットボール観戦さ。みんな少しOASISに飽きてきたと思うんだ。俺とリアムにな。ビートルズからの影響とかドラッグや俺達のこともろもろにさ。だから休みを取る時なんだよ。ファンがOASISから離れる時間を作ったほうがいい」。
このインタビューの翌日、リアムが突然咽喉炎を理由に残りの2日間のギグを欠席した。ギグは予定通り行われたが、多くのファンはまたリアムがいつもの手を使ったと感じていた。
「OASIS の将来なんて予測できないよ。この先数ヶ月で何が起こるかも分からない」と、ノエル。
「俺達がここまで成功したことは驚くべきことだと思うよ、しかもまだ一緒にバンドをやってるだろ。今年の初めごろなんて、新しいアルバムは絶対に完成できなさそうだったし、ツアーも出来るような状態じゃなかった。けれど、アルバムを出していくらか売れて良いギグもやってきた。全体としては、俺達にとって最高の1年だった。でも、このツアーが終わったら、しばらくの間はOASISを見たり聴いたりしたくないはずさ」。
ノエルは、今回なら世間の関心から逃れることができるかもしれない。最近は、メディアでさえOASISへの関心が薄くなっている。以前なら、タブロイド紙はノエルとリアムの話を一日おきに書きたて、ギャラガー兄弟のすべての大喧嘩を慎重に書きとめ、間違って引用し、文脈を無視して解釈され無様な尾鰭を付けられていたというのに。
しかしながら最近は、話題の需要が少なくなってきて、OASISに言及しているページと言えば、レビューページくらいなもので、たいてい批評家は同じようなことを言っている。「大騒ぎされた3rdアルバム『Be Here Now』は期待はずれだった。OASISはクリエイティブな面でも商業的にもピークに達しており、あとは落ちるばかりだ」。
「そう書かれてるのか?」と、ノエルが尋ねる。
「笑えるな。それは読んでないよ。Morning Gloryの時がOASISの頂点だったとでも言いたいんだろう。でも、ニューアルバムはリリースされてから数ヶ月経った今でも、いまだに売れてるんだ。Morning Gloryと同じくらい売ろうなんてはなから思っちゃいなかったさ」。
「批評家たちはOASISに何を言いたいのかはっきりできないんじゃねえの?あいつらは他の意見を読むまで、自分達の意見を述べるのを恐れているんだよ。Morning Gloryが発売された時、あいつらはそのアルバムを酷評した。だけどキッズが他のアルバムより俺らのアルバムをたくさん買っているのを見た途端、あいつらは自分の意見をころっと変えて最高傑作だって言い始めやがった。『Be Here Now』は批評家達から最高のレビューをもらったけど、『Morning Glory』よりも売れなかっただろ、すると連中、考えを変えてこう言ったんだ。『こんなことを言うのは残念だけど、このアルバムはどうしようもない駄作だ』ってさ。自分の言ったことに責任を取ってもらいたいね。俺は自分が毎日言ってきたことに責任を取っているんだから」。
OASISはラッド・ロック最高期の終わりを表していると言う人もいる。しかし、ノエルと5分間も話せば、あなたは気づくはずだ。ノエルは賢いだけでなく、生まれながらロックンロールの才能を持っており、OASISを魅力的にすることに関してはへの異様なまでの洞察力を持っているということ、そして時に非常に相手の神経に障ることもあることを。自分の作り上げた伝説を客観的に眺めることができる彼は、大局を見据えている。
「俺はロックンロールの伝説を信じたことがないんだ。俺なんてバンドで曲を作ってギターを弾く普通の男にすぎない。その時に最高の曲が書けるようにベストを尽くすだけだ。OASISはキリストより偉大だと言ったこともないし、自分のことを天才だと言ったこともない。アホな雑誌がそう言って、みんながそう言い始めただけなんだよ。俺は天才じゃないし神がかってるわけでもない。そんなことちっとも信じられないね。特に飲み明かした翌日とかさ。ひでえ身なりで、しかもトイレの中で吐いてましたって時に、そういうのを読んでもな。鏡で自分を見ても、神様には見えない。リアムならロックンロールの伝説にぴったりくるかもな」。
彼は、ロックンロールの神話ももはや息は長くないということも十分なくらいにわかっている。OASISの伝説が必ず輝きを失う時が来ることを知っているのだ。1995年から1996年にかけてやって来てそして去って行ったOASISの時代。それはビートルズの後にイギリスで一番大きな影響力のあるバンドになった時代だ。2ndアルバム「What's The Story(Morning Glory?)はイギリスで2番目の大ヒットを記録し、The Beatlesのアルバム「Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band」の記録に達しようとしている。シングル「Wonderwall」と「Don’t Look Back In Anger」はポピュラーな賛歌となり、1996年8月に行ったネブワースでの野外ライブは、何十万人ものファンを魅了した。
「あんなことは二度とできない」と、ノエルは言う。
「あれは歴史的な瞬間だったんだ、ブリットポップの全盛期、まあ、何とでも言えばいいさ。ネブワースと同じようなギグはもうできないよ。再現しようとはするだろうが、きっと痛ましいことになるね。時代が俺達を求め、俺達はその瞬間をつかみとった。今はもう違う時代を生きている。だから次に進まなくちゃいけないんだ」。
「あの時と同じような興奮はもう感じないよ。今はもうあくまで仕事なんだ。リアムが恥ずかしいことをするまでは、楽しかったけどね。まあ、俺達を見るために金を払っているファンにとっては全然楽しくないだろう。だって、会場の外で列を作って『ギグは始まるのか?』なんてことを考えるんだぜ」。
ワールドツアーが終了してゆっくり休むことが出来るまで、OASISにはやらなけばいけないギグがまだ残っている。
新年には、アジアとオーストラリアへ出発する予定のOASIS。今夜からは、イギリスでの連日ツアーが始まり、故郷マンチェスターでギグを終える予定である。クリスマスシーズンにシングルをリリースする予定はない。評論家達は「All Around The World」がクリスマスにシングルチャート1位を獲得すると予測していたが、そのシングルは1月にリリースされることになり、スパイス・ガールズとテレタビーズのためにチャート1位の道が開かれることになった。
さあ、認めるのだノエル。リリースの予定日を後日へと遅らせたのは、OASISがフワフワしたぬいぐるみ4体と派手な女性5名に食われるを恐れているからだ。すると、彼は鼻で笑ってみせた。
「俺達がデブでマヌケな連中とThe Teletubbiesに怖気づいてるだって?そんなわけねえだろ。予定日を遅らせたのはミュージックビデオが撮り終わっていなかったからだ。チャートの順位なんて俺にとってはかまやしねえんだよ」。
「要はファンだ」とノエルは言う。彼はファンの忠誠心をあおることもしないと決めたようだった。ダフ屋がダブリン3日間ギグのチケットを300ポンドでファンに売りつける行為について、彼はどう思っているのだろう。
「どうかしてるぜ。俺だったらそんな大金を払ってまでOASISを見ようなんて思わない。そんな金があるなら、昔に戻ってSex Pistolsの1977年のギグを見に行きたいね」。
OASISの非公式サイトが閉鎖したことへの非難についてはどうだろう。非公式サイトのほとんどは商業的な利益を得ていない本物のファンによって運営されているというのに?
「俺達はそんなことやっちゃいないさ。ソニーがやったんだよ」と、ノエル。
非難の矛先がレコード会社に向けられたちょうどその時、インタビューの時間を知らせに部屋に入ってきた会社代表も不運だった。
「俺は家にコンピューターを置いてすらいないんだぜ。サイトやインターネット、ネットサーフィンのことは知っているけどさ。家にいる時は、Brookside(イギリスの連続テレビドラマ)を観たいんだ。だから、ワンルームに住んでいるどっかのバカに『俺のサイトが閉鎖された』と泣き言を言われてもな。俺を責めないでくれ。悪いのはソニーだ」。
最後に、ノエルとリアムの不安定な関係はどうなのだろう?二人はまだ兄弟喧嘩をしているのか、それともロックンロールという名の休戦中なのか?
「すべてが順調だよ。ちょうど今日リアムが俺のところにきて、俺に最高のキスをくれたよ。タブレットの消臭が効いていたな」。
