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JFK空港の米国入国管理局で1時間半の足止めを食らい、その翌日はホテルの部屋でひがな1日食べたものを吐いて過ごすことは、リアム・ギャラガーのニューヨークの予定には入っていなかった。食中毒のせいで、ジミー・ファロンのショーを含めて大きな話題となるはずだったプロモーション活動はキャンセルすることになったものの、彼を気の毒と決め付けるのは早計かもしれない。先月2月に開催されたブリット・アワーズで、OASISに代わって賞を授賞したリアムは、ここニューヨークで、Q Magazineの読者投票でベストフロントマンに選出されたことを知らされたのだ。あのジョン・レノン、フレデリック・マーキュリー、ボノを差し置いて!

リアムのOASIS後の音楽活動を、ファンが不安ながらに待ち受けている一方で、リアム本人は自身の可能性をロックンロールだけに押し込めるには満足いかないようだった。音楽界を征服した彼は、ファッション業界に手を広げ、2009年夏に自身のアパレルブランドPretty Greenを立ち上げたのだ。とは言ってもだ。今、リアムはPretty Greenのプロモーションのためニューヨークにやってきているものの、音楽が彼の心から離れることはない。

今、我々は、マンハッタン中心部の一流ホテルで、リアムと共に座っている。周りには紅茶をすする年配のご婦人方がくつろぐ中、彼は、Pretty Greenのカモフラージュパーカーを着け、ヴィクトリア朝のアームチェアに腰掛けている。今回のインタビューでは、Pretty Greenについて、インターネットの特権、ニューヨーク、新バンドのメンバー、ベストフロントマンに選ばれた感想、最近の音楽への不快感、そして真のロックスターについて語ってくれた。

さて、リアム。今日の調子は?大丈夫?

リアム:昨日と比べりゃけた違いさ。昨日は、見た目も気分も吸血鬼みてえだったからな。良くなかった。たくさん吐いたしな。まだ完治とまではいかないけど、でもそれ以外は良い気分だぜ、うん。

JFK空港のホットドッグが原因じゃないといいんですが。空港ではちょっとしたいざこざがあったみたいですね、だいぶ待たされたとか。

リアム:いやいや、俺が間違った用紙にサインしちゃったんだよ。

間違った用紙?

リアム:ここに来るためにビザを申請したんだ。なんだっけ....なんだった、スティーヴ?

(Pretty GreenのCEOであるスティーヴ・アレンによると、入国管理局は決められた手続きを進めただけで、用紙を記入するために時間がかかったそうだ)。

リアム:(にやりと笑って)読み書きは得意じゃないからさ、埋めるのに時間がかかったんだよ、一日かかったぜ。

事態は上手く収まったんですね。入国管理局は時々神経質になりすぎるきらいがあって。

リアム:いや、みんな良くしてくれた。大丈夫だったよ。

今回は、Pretty Greenのプロモーションのためにニューヨークに来られたんですよね?オンラインストアで米ドルを使用して、Pretty Greenの商品を購入することができるわけですが。

(スティーヴが説明に入る。全てのアイテムは関税抜きでUSドルで購入することができ、商品はUKから3日ほどで配達される)。

リアム:UKにいる仲間がやってくれてるんだ。ニューヨークでは「Any Old Iron」っていう店が、秋から俺達のアイテムを販売してくれることになってる。

バーニーズなどのもっと大きなショップにはかけあわなかったんですか?

リアム:ああそうだな、バーニーズは好きだぜ、でも今はあまり良くないって聞いたんだ。どこの店でも出したいんだけど、どこから出すかにはあまりこだわりないんだ。目標は、小さくてもいいから自分の店を出すこと。上手く行ったらいつか出したいね。

他の地域では、もう自分のショップを出す計画が進んでいるんですよね?

リアム:ロンドンではね。あと東京も良いと思ってる。日本からPretty Greenを買ってくれる人がたくさんいて、ファン層があるからさ。もちろんニューヨークもだぜ、どっかに出したら、ニューヨークも出さなきゃな、だろ?

もちろんです。さて、前にもおっしゃっていたように、ここで全てを一からやり直すつもりはないということですね。何より大切なのは、質の高さを維持することだと。


リアム:質の高さ、そうだな。

「リアム・ギャラガーのアパレルブランド」というフレーズを聞けば、最高級のアイテムがそろっているという印象を持つと思いますよ。

リアム:実際、たくさんのOASISファンが買ってくれてるからな。一般の人たちが選んで買ってくれるんだ、良いアイテムには違いないさ。

サブラインをリリースする予定はありますか?価格を落として、TargetとかH&Mなどもっと低価格商品をそろえたデパートでも販売するという計画はあります?


リアム:全ての商品を安くはしたくないんだ。質も落ちるしな。質が良いか良くないかのどっちかだろ。一つのブランドの中でそれが混ざるとおかしなことになると思うんだ。みんながみんな高い商品を買う余裕があるとは思っていないけど、払うに見合ったものを手に入れる、それが筋だろ?でも、質は保ったまま価格を落としたバージョンも作ってるよ。

最初に、自分のブランドを立ち上げることを思いついた時のことを覚えていますか?最初は何を作ろうと思った?


リアム:デザートブーツとシューズかな。俺の家にはたくさんデザートブーツがあって、どれも古いのばかりなんだ。それで自分で靴を作れないかって考えていたんだよ。

それでシューズが最初に浮かんだと?


リアム:そう、デザートブーツとかな。サンプルをいくつか作ってくれるやつを探したんだけど、出来上がったのがあまり良くなかったから、靴はひとまず置いといて、Tシャツやジャケットの方に移ったんだ。それで洋服を始めたんだよ。今は全部やってるけどね。

Clarksとタッグを組みましたね?

リアム:(椅子から立ち上がり、自分の履いている靴を指差す)これもそうだぜ、Clarks。

よくお似合いです。私達のサイトでもあなたの履く靴は話題ですよ。

リアム:Clarksと仕事をできて嬉しいよ。だって俺の中では靴のゴッドファザー的存在だからな、上手く行ってほしいよ。

女性向けのハンドバッグを作るという話を聞きました。


リアム:まだやってない。あのさ、ある娘に聞かれたから「ああ」って答えただけで。

そうなんだ?

リアム:パンティでもTバックでもファッキンバイブレーターでも(笑って)Pretty Green特製のファッキン×××とかならまだしもだぜ、俺がファッキンハンドバッグ作る玉に見えるのか?

ビキニならあるかも。Pretty Greenの家具などは?

リアム:自分のショップを持てたら、店の中に置くつもりだよ。Pretty Greenからしか買えないやつをね。でもDFSみたいなことはしない。色んなことをやってみたいとは思ってるけど、1つずつ進めるよ。

ニューヨークでPretty Greenのショップができる日を待ってますよ。

リアム:上手く行ったらな。小さいショップを作れたらと思うよ。でかいのじゃなく、キュートでクールなやつをな。

ソーホーあたりが良いかも。

リアム:そうだな。

さて、ちょっと話題を変えて、音楽について話してもいいですか?

リアム:いいぜ。

ご存知の通り、Live4everは、2002年からOASISファンサイトを運営しており、最近になってイギリスのロック情報サイトも新設しました。


リアム:やったな。

あなたは、最近流行している音楽には満足していないんですよね?たぶん合格しているのはKasabianくらいでしょうか。

リアム:そうだな、Kasabianは良い。だいたい流行自体が好きじゃないんだ。流行は音楽を駄目にする。だって、最近のアホどもは自分で自分をクールだと思い込んでいてそういう連中が流行を作ってるんだぜ。それで本当にクールなバンドがあっという間に20人のバカどもに囲まれててさ、そういうやつらって音楽をやることがクールだと思ってやってるだけなんだ。Kasabianは今のところイギリス一のバンドだよ。俺の新バンドがデビューするまではな....ま、そういうことさ。そうだろ?格好良いのはKasabianくらいだし、ギグも上手い。

アルバムも好きですか?

リアム:うん、ギグもアルバムもな。Kasabianは最高だと思う。くだらねえ連中ばかりだしよ、もううんざりだぜ。Kasabianは良いバンド、最高のバンドだ。

以前はThe StrokesやBRMCにも入れ込んでいましたよね?

リアム:ああ、連中も良いよ。良いさ、でも名曲は書いてないだろ、The BeatlesやThe Stonesみたいに時代を超える音楽まではいけていない。そういう音楽を書いていたのは俺達くらいで、これからも違う方法でそれを続けていくんだ。でもええっと、イギリスではさ、そういうのがいないわけ。みんな目の前の仕事にじたばたしてる。どれもお手軽な一発屋ばかりなんだ。

NMEの表紙は毎週めまぐるしく変わっていきますしね....


リアム:だろ、そして消えるのさ。1曲ヒット飛ばしたと思ったら翌週はリハビリ行きだ。「ドラッグに関する問題がうんぬん」By トム・チャップリンやら何やらさ。

OASISにいた頃、あなたとインターネットとの関係は複雑でしたね。

リアム:全くその通りだな。

あなたとノエル。「若者はコンピュータを捨ててギターを持つべきだ」とかね。

リアム:ああ、そう思うぜ、当然だろ。

今でもそう思ってる?

リアム:うん、だから当たり前だろ。コンピュータは世界中の人達と連絡を取り合うには便利だけど、コンピュータと向き合って生活してたらイカれちまうぜ。果てはどうなる?果てはキチガいさ。

Twitterやミュージシャンが書くブログはどうなんです?

リアム:ミュージシャンのブログなんてバカみたいだ。色々暴露しすぎなんだよ。Twitter?俺がTwitterを使うのは、みんなに礼を言うためと生意気なやつに一言言うためだ。連中の鼻を折るためにインタビューを受けて6ヶ月待つより、Twitterで返してやるんだよ。ああいうの - 「さっきトイレに行った」だの「ビール飲んだ」「隣に住むやつ観察しながらケツ掻いた」とか...アホらしいぜ。誰がそんなのこと細かく知りたがるんだ?

Kasabianのトムは、インターネットはロックスターの神秘性を壊すと発言したようですが。

リアム:へえ?

インターネットではスターに気軽に触れることができるから?


リアム:いや、うーん、わかんねえな。

違う?トムの意見に反対?

リアム:じゃなくて、つまりさ、あいつの言ってることはわかるよ。でも神秘性なんてないんだよ。どうせイギリスにはもうロックスターはいないんだ。それにクールに自分の道を貫くことができれば、インターネットでそれを暴露しようが関係ないね。結局晒しなんて取るに足りねえんだよ。神秘性が失われる?そんなんじゃない。

もしも、インターネットがLed Zeppelinの時代に存在したとしたら?当時のロックンロールな逸話は私達も色々聞いていますが...。


リアム:ああ、でもみんなそれぞれの生き方ってのがあるだろ。俺はめちゃくちゃロックンロールな生き方をしていて、普通の仕事をしてる人たちも週末とかにはロックンロールな生き方をする。でもある生き方をしてる人はいつでもいるんだ。インターネットが絡もうが生き方は変わらない。変えるなんてバカだろ?

タブロイド紙の話に移りましょう。どこでも共通して最低な連中ですけど、UKでもそうでしょうか?

リアム:ああ、最低だよ。でもどこでもそうなんだろ?それがタブロイドさ。くだらねえこと書くけど、俺は読みすらしないから何を書かれようがかまわないね。うん、全然。あいつらの書くことの半分は大当たりだもんな(大笑い)。

基本的には、どんな出版物も良心的だと?


リアム:いや、うーん、まあな。俺は自分が何者かわかってる。時にはどうしようもねえ間抜け野郎になることもあるけど、そんな時も俺自身である限り、一応まともな間抜け野郎ではあるんだよ。

始まりましたね。


リアム:それに、時々馬鹿になることもあるし、世界一の大馬鹿野郎になることもあるけど、たいていの時間は良いやつなんだ俺って。だからプレスが何を書こうがマジでどうでもいいさ。俺の知り合いは俺のことをわかってくれてるし、俺が良い印象を与えたい、違うな、尊敬したり気にかけるのはそういう人達なんだ。そっちのやつが俺のことをどう思ってようが、あっちのやつがどうだとか、興味ないね。お前は気になるだろ?周りが自分のことをどう思ってるのかとかさ?

ペレス・ヒルトンは知っています?彼は、セレブリティをネタにしてウェブサイトを運営してかなり儲けているんですが。

リアム:誰?

ぽっちゃりしていて青やピンク色の髪をしてる。彼も、Pretty Greenを着ければモテるようになるでしょうか?

リアム:Pretty Greenを着ければ誰でもクールになれるさ。(通りすがりの老婦人を指しながら)彼女にだって似合うぜ!

そう?

リアム:やってみろよ、それで駄目なら....まあ、みんなに似合うって。

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